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神崎未緒里

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ITADAKIアプリ

アプリ生活 2日目ー後半

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鏡に映る一人の女性。
見事な胸の膨らみにスラっとした身体のライン。
見ているだけでゾクゾクする。



そう、そこに映っているのは紛れもなくカフェで見かけた女性。
そして、今の自分。

男性モノの服でもその見事なスタイルがわかる。
かなり背が高かったようで自分の服だと少し長さが足りないぐらいだ。

早速服をすべて脱いでみた。



鏡に映る全裸の女性は見とれるほどに美しい。
何度見ても髪の毛から顔、全身に至るまで自分とは思えない。

試しに声を出してみた。
すこしトーンは低いが自分の声とはまるで違う色気のある女性の声だ。



あのアプリの凄さを改めて痛感している。

鏡に映る女性を見ながら自分の身体を触ってみる。
ツルツルで張りのはる肌はいつまでも触っていたい。
髪の毛はサラサラだ。

そして、いよいよ胸に手を当ててみてる。



張りがありボリュームもたっぷりだ。
データを見てみるとEカップとあった。
大き目の乳輪を少し摘まんでみるとビクンと身体が反応する。

そのまま座りこんでみて股間を鏡に映してみた。
見事に女性のそれだ。

順番に自分の身体を確認しているとなんだか身体がムズムズしてきた。
先ほど乳首を摘まんだのがスイッチになってしまったのだろうか?
よく見ると股間がうっすらと濡れているようにも見える。

鏡に映った女性を操るように自分の胸を両手で揉んでみた。



なんともいえない絶妙な弾力が気持ちを興奮させる。
だんだん乳首が硬くなるのがわかる。
そのまま両方の乳首をゆっくりと触ってみる。
硬くなっているので少し触るだけで
なにか身体中にジワジワと気持ちよさが溢れてくる。
昨日の夜に体験したあれだ。

しかし、今日は全身女性の身体だ。
気持ちよさが溢れだしてくると徐々に
股間がしっとりとしてくる感触があった。

アソコが濡れてきている。
また、その近くの突起も少し膨らんでいる。

触りたくてしょうがなくなり、ゆっくりと触ってみる。
膨らんだ突起を触ると身体中がさらに快感に包まれる。
敏感になった乳首とそこを触っているだけでどんどん快楽の波が襲ってくる。



その姿を鏡越しに自分で見る。
なんと卑猥なのだろう。
そう感じるほどにまた興奮してしまう自分がいた。

しばらくその快楽に身を任せていると、
なにかとんでもない快楽の波が襲ってきた。
そのまま目の前が真っ白になった。

そのまま動けなくなった。
ずっとこの快楽に浸っていたいと思った。



5分ほどして意識が戻ってきた。
女性の快楽というのは恐ろしい。
しかし、女性の気持ちよくなる方法をあまり知らないことにここで気がついた。

すこし考えた末に、そうだ記憶をコピーしてみようと考えた。

早速アプリを起動し、記憶のデータをロードした。
画面には「すべて」「人格」「知識」「体験」と3つの項目が表示された。
なるほど、知識だけを吸い出したりもできるのかとこのアプリの凄さを改めて知った。
今回は「すべて」を選択した。

「すべての記憶データをロードします。
スマートフォンを両手で持って音声案内に従ってください。
なお、元の人格は維持されます。」

まさか元の人格を上書きできるのか?
凄さと同時に恐ろしさすらも感じたが
そのまま指示にしたがってスマホを両手で持った。
すると音声案内がはじまった。

「では、データをロードします。
2回目の合図がするまで目を閉じてお待ちください」
「ではスタートします」

そう言われたので目を閉じた。
すぐにピー!という音がした。

目を閉じた内側になにか風景が見えた。
それがなにかよくわからないが、あたかも自分のことのように感じる。
そしてどんどん自分に吸い込まれていく。



しばらくそうしていると2回目のピーという音がした。

「お疲れ様でした。データのロードは完了しました。目を開けて下さい」

音声案内に従って目を開けた。
するといきなり頭の中にいままで知らなったことがどんどんと湧き上がってくる。



なるほど、こうやって他人の記憶が自分のものになるんだなと理解した。
スマホの画面は最初の画面に戻っていた。
そのままアプリは終了した。

どうやらこの女性は北瀬今日子という名前らしい。
会社員と読者モデルをやっているようだ。
しかし、面白いぐらいどういう人生だったのか?
どういう経験をしてきたのか?が手に取るようにわかる。

これは本当に魔法のアプリだ。
完全に他人に成りすますこともできる。
また、数人のデータを組み合わせ架空の人物を作ることもできる。
凄いがやはり恐ろしさもある。
ふとそんなことが頭に浮かんだ。

しかし、今は先ほどの快楽の魔力のほうが上だった。

もうどうすれば自分が気持ちよくなれるのかがわかる。
どうやら今日子は結構オナニーをしているようだ。

先ほどと同じように鏡に自分を映し、
胸を揉みながら今度はアソコをゆっくりと指でなぞってみる。
またも徐々に快楽が湧き上がってくる。
同時にアソコから液体があふれ出てくる。
そのまま指を少しづつアソコに入れる。
自分のが気持ちよくなれる場所を記憶が教えてくれる。

指を動かすごとに快楽がいままで感じたことのない大きさで襲ってくる。
もちろんそれに抵抗などするはずがなく、
そのまま快楽に魔力に飲み込まれていくとまたも世界が真っ白になった。

そうか。。。これがイクということか。

しばらくするとまた触りたくなり、
同じように触っていると声が自然とでてくる。
気が付けば大声をあげながら何度も何度も真っ白な世界を見た。

鏡の向こうではただただオナニーに明け暮れる女性が見えている。
そう、今の自分だ。



その姿を見てまた興奮してしまって、止まらないオナニーを続けた。

気がつけば1時間ほどオナニーをしていた。
さすがにぐったりしてしまった。

床はベタベタになっており、身体は汗だくだ。
床を拭いてとりあえず落ち着くためにシャワーを浴びることにした。



この身体ではじめて浴びるシャワー。
身体の記憶に任せて浴びてみる。
普段の自分とは違う手順で髪の毛を洗い、身体を洗う。
女性はこういう風にするんだなぁと
なんだか他人事のように感じながらシャワーを終えた。

バスタオルで身体を拭いた。
身体にバスタオルを器用に巻き付けると
そのままドライヤーで髪の毛を乾かした。
しかし、なんとも勝手がわるい。
この身体と記憶で使っているものと違うからだろう。
そこは自分の意識で補正しながら乾かし終えた。

ここで一つ大きな問題に気がついた。
そう、服がないのだ。

身体が違うたびに服を用意するという手間が発生することを
いまになってやっと気がついた。
とはいえ、家の中だけならとなるべく大き目の服を探して着てみた。

そして、アプリのデータを見ながら服をネットで選んでみる。
いくつか探しているときにふとこんなことを思いついた。

いろいろなデータを組み合わせて自分だけの理想の身体を作ってしまえば、
たくさん服を買わなくてもよいのでは?と。

チュートリアルでカスタマイズが説明されていたのをふと思いだしたのだ。
しかし、もう少しデータを集めてから
カスタマイズはしたいなと一旦それは後回しにした。

ちなみにこの今日子の姿は大変気に入ったので、
この身体にあう下着や服を複数注文した。



明日には届くらしい。

元に戻るのも苦痛なので明日服が届くまではこの姿で過ごすことにした。
幸い食べるものなどは買いだめがあるので困らない。
仕事も他人に会うこともしばらくないので好都合だった。

なお、その後は記憶をたよりに、
今日子のことをいろいろ知ってみることを楽しみはしたものの、
夜になるとまたオナニーばかりしてしまったのは言うまでもない。
変身した身体のまま眠るという初めての経験もした。



こうしてアプリ生活の2日目が終了した。
アプリの魔力に完全に飲み込まれてしまっていた。
さて、明日はどうしようか?
そんなことだけ考えながら眠りについた。
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