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2、出勤
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俺は近くのトイレに逃げ込み、勢い良く扉を閉めた。
男に触られたところがひどく汚く見えて、トイレの個室で胃の中身を全て吐き出した。
一通り吐き終わり胃液しか出なくなった頃にやっと吐き気が収まった。
それでもまだ自分の体が汚されたように思えて、次は自分の手にかかったあの男のものがまだ体温を持っている気がしてならなかった。
ようやく個室から出て、汚れた手と口元を執念に洗った。
鏡に映る自分の顔が真っ青で髪も乱れて今にも倒れそうだった。
「こんな顔で人前に出るわけにはいかないな...」
少しでも気を紛らわせるためにそう口に出してみるも、とにかく気持ち悪いそれだけしか考えられずに、しばらくそこで蹲っていた。
ふと、会社に行く途中だったことを思い出し、時計を見た。
この時間ならまだ大丈夫そうだが、また電車に乗らなければならないと思うとまた吐き気がこみ上げて来て思わず口を覆ってしまう。
しかし電車を使わねば会社に行くことはできない。
さんざん迷った末に駅を出て、タクシーを使うことにした。
タクシーを待っている間もずっと気分が悪く、周りの人に何度か声をかけられたが答えられずにいいた。
こんなに自分が繊細だったなんてと考えると、なんだか情けなさと悔しさで涙が出そうだった。
声をかけてくる人がいなくなった頃にようやくタクシーが来て、急いでそれに乗り込み目的地を告げる。
道中運転手にも心配されたが大丈夫ですと引きつった笑みで答えた。
やっと会社に付き、自分のデスクに突っ伏して気分が回復するのを待った。
少し落ち着いて来たところで上司も出勤してきたためい住まいをただし、にこやかに挨拶をした。
「杉田部長、おはよう御座います。」
あんなことがあったのに、嫌いな上司の顔を見て気を使わなければならないというのが、余計に俺の神経をすり減らす原因だろう。
この上司はすぐに癇癪を起こすし、自分の仕事を部下に押し付ける所謂糞上司 と言われるやつだ。
俺が接待をしているときだって、お偉方に両手が燃えるのではと思うほど擦り合わせてゴマをすっていた。
しかし、幸いな事に俺の先輩、後輩、同僚のみなは俺に良くてくれる。
今日だって、いつもは一番に出勤する俺が遅刻の数分前に出勤してきて、しかもずっと机に突っ伏していたためみんな訝しんでいたようだが昨日の接待の二日酔いだというと納得してくれたようだった。
今朝の出来事のせいで、みんなからの心配が見に染みてなんだか凍りついた心が溶かされるような心地になった。
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読んでくださった方、ありがとうございます!
なんとお気に入り登録までしてくださった方もいらっしゃるようで、とても励みになります。
初心者、素人の読みにくいものを読んでくださり恐縮です。
これからも、頭の悪い妄想を上げていきます。
男に触られたところがひどく汚く見えて、トイレの個室で胃の中身を全て吐き出した。
一通り吐き終わり胃液しか出なくなった頃にやっと吐き気が収まった。
それでもまだ自分の体が汚されたように思えて、次は自分の手にかかったあの男のものがまだ体温を持っている気がしてならなかった。
ようやく個室から出て、汚れた手と口元を執念に洗った。
鏡に映る自分の顔が真っ青で髪も乱れて今にも倒れそうだった。
「こんな顔で人前に出るわけにはいかないな...」
少しでも気を紛らわせるためにそう口に出してみるも、とにかく気持ち悪いそれだけしか考えられずに、しばらくそこで蹲っていた。
ふと、会社に行く途中だったことを思い出し、時計を見た。
この時間ならまだ大丈夫そうだが、また電車に乗らなければならないと思うとまた吐き気がこみ上げて来て思わず口を覆ってしまう。
しかし電車を使わねば会社に行くことはできない。
さんざん迷った末に駅を出て、タクシーを使うことにした。
タクシーを待っている間もずっと気分が悪く、周りの人に何度か声をかけられたが答えられずにいいた。
こんなに自分が繊細だったなんてと考えると、なんだか情けなさと悔しさで涙が出そうだった。
声をかけてくる人がいなくなった頃にようやくタクシーが来て、急いでそれに乗り込み目的地を告げる。
道中運転手にも心配されたが大丈夫ですと引きつった笑みで答えた。
やっと会社に付き、自分のデスクに突っ伏して気分が回復するのを待った。
少し落ち着いて来たところで上司も出勤してきたためい住まいをただし、にこやかに挨拶をした。
「杉田部長、おはよう御座います。」
あんなことがあったのに、嫌いな上司の顔を見て気を使わなければならないというのが、余計に俺の神経をすり減らす原因だろう。
この上司はすぐに癇癪を起こすし、自分の仕事を部下に押し付ける所謂糞上司 と言われるやつだ。
俺が接待をしているときだって、お偉方に両手が燃えるのではと思うほど擦り合わせてゴマをすっていた。
しかし、幸いな事に俺の先輩、後輩、同僚のみなは俺に良くてくれる。
今日だって、いつもは一番に出勤する俺が遅刻の数分前に出勤してきて、しかもずっと机に突っ伏していたためみんな訝しんでいたようだが昨日の接待の二日酔いだというと納得してくれたようだった。
今朝の出来事のせいで、みんなからの心配が見に染みてなんだか凍りついた心が溶かされるような心地になった。
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