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決着
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ふう、とりあえず向こうは膠着状態に戻ったようだ。ボクは自分の敵と再び対峙する。
先にしびれを切らしたのは、廃魔法使いの方だった。もはや宿主の肉体崩壊が目前に迫っているものと見える、もしここがダンジョンではなく、もっと広くて隠れる場所が豊富であったなら、逃げ回って奴の時間切れを待てば良い。
しかし狭い迷宮の中である事に加え、敵味方が入り乱れている状況では、それも叶うまい。
やつは先程と同じ魔法を使うジェスチャーを見せ、実際、交差させたマジックワンドの突端に再び魔法陣が形成された。しかし先だってのものとは明らかに違うところがあった。
それは現れたファイヤーボールの大きさである。先ほどの火球は中型のものであったのに対し、今度はそれよりも一回り大きいビッグファイヤーボールが醸成されていた。
そんな馬鹿な……。中型のファイヤーボールを五つ同時に出すのだってそれなり以上のマジックエッセンスが必要なのに、どうしてすぐにこれだけの魔法を使えるんだ。
「スタン! 奴のマジックエッセンス反応が異常なほどに増大しています」
ザレドスの声を聞くと同時に、ボクは廃魔法使いの足元を見てハッとした。そこにはマジックエッセンスのモバイラーが五つ六つ転がっているではないか。なるほど、ボクがゲルドーシュやボヨムルに気を取られている間に、モバイラーから充填したわけか。
それに加えて寄生虫自身が、宿主の崩壊に際して命の危険を察知した結果、異常なまでに体内でマジックエッセンスを増産したという事らしい。
「このままではマズいです。廃魔法使いのマジックエッセンス量が途轍もなく膨れ上がって、暴走爆発してしまう恐れが!」
細工師は悲鳴に近いアドバイスをボクに投げかける。
ザレドスが言うのであれば、その通りなのだろう。今この狭いダンジョンの中で暴走爆発など起こされては、迷宮自体が崩落し埋もれてしまう可能性だってある。一進一退の攻防なんて悠長な事はやっていられない。
さぁ、どうする! どうする!?
ボクの脳髄は事態を打開するためのシミュレーションをフル回転で行った。
だが、こちらの事情などお構いなしに、廃魔法使いの召喚した五つのファイヤーボールは臨界点に達しようとしている。このまま発射されれば、先ほどの攻撃よりも遥かに大きなダメージをくらうだろう。
よし、こちらも防御魔法を……。
しかし、それでは戦況はますます不利になる。寄生虫は生命の危機を感じとり、火事場の馬鹿力と言わんばかりにマジックエッセンスを体内で大増産している。こちらが奴の攻撃を防げば、より強力な魔法を放ってくるだろう。その攻撃に、いつまでも耐えられるものではない。
しかもこちらが迂闊に攻撃をした場合、異常なまでに奴の体内で溢れ続けているマジックエッセンスを暴発させる事にもなりかねない。そうなれば敵味方関係なく共倒れだ。
何か良い打開策はないかと思案する中、廃魔法使いは容赦なく五つの火球を発射した。ボクは呪文を素早く唱える。
ファイヤーボールがボクに達した瞬間、大きな爆発音とともに白煙が立ち昇る。魔盾環の対魔法防御壁によって、ある程度の防御は出来たものの、ボクは衝撃に耐え切れず吹き飛ばされた。
「旦那!」「スタン!」
仲間たちの悲痛な叫び声がダンジョンを駆け巡る。しかし誰一人として、この状況に対処する事が出来ない。ゲルドーシュはオーガと力比べ、ポピッカはボヨムルからゲルドーシュを守るので精一杯、ザレドスに到っては、自力ではポピッカの張り巡らせた障壁を抜け出る事が出来ない。
床に倒れたままの僕に向かって、ソロリソロリと廃魔法使いが忍び寄ってくる。一刻も早くボクを新しい宿主にしたい気持ちが、ヒシヒシと伝わって来るようだ。
廃魔法使いは、ボクのすぐ目の前まで来てひざまずく。そして寄生虫の本体が埋まっている自らの頭をボクの顔に近づけた。いよいよ宿主交代の時が来たと判断したようだ。ボクはそれをただ虚ろな目で眺めている。
奴の顔面中央に光る球がひときわ不気味に輝き、肉が溶け出す様な醜悪な音を発しながら寄生虫はそれまでの宿主から完全に抜け出した。球型の本体に細長く節だらけの胴体。そこに無数の足とおぼしき触手が生えている。何ともおぞましい姿である。
かの虫は空中を浮遊しながら、少しずつボクの顔面に近づいてきた。
「だ、旦那!」
我慢しきれずにゲルドーシュが、自らの危険を顧みずボクの元へ駆けつけようとしたその時、バチっという乾いた音が響き寄生虫の苦悶に満ちた金切り声が辺りに響き渡った。
「ゲル、自分の敵に集中しろ! こっちは片付いた」
ボクは上半身を起こし、目の前で”雷撃の檻”の虜となった寄生虫をしげしげと眺める。奴はまんまとボクの仕掛けた罠にはまったのだった。
直近の敵は倒したも同然になったが、戦いが終わったわけではない。ボクは呪文を唱え、檻を構成している雷撃の格子を狭めていく。自らの死を予感した悔しさからか、寄生虫の鳴き声はますます甲高くなった。もちろん、そんなものに動じるボクではない。檻の大きさを最小限まで縮め、この醜悪極まりない虫の息の根を確実に止めた。
傍らに横たわっていた廃魔法使いの抜け殻は、役目を終えて白い粉と化し崩れ消え去っていく。と同時に彼の体に蓄積された膨大なマジックエッセンスも辺りに四散した。この憐れな魔法使いが、黄泉の国ルーヘブンへ無事辿りつく事を願わずにはいられない。
「さぁ、残りを片付けるぞ」
ボクはそう言うと立ち上がり、ポピッカと交戦しているボヨムルの背後に素早く回る。何が起こったのかわからず狼狽するボヨムルに、ボクは魔奏スティックを振るった。魔使具の先端から炎が立ち上り、それは先般の戦い同様今度は炎の鞭と化す。
ほとばしる火炎鞭は五本の触手を持つ醜悪なモンスターに絡みつき、二度とほどけないようにと締め付けた。触手込みで絡めとったので、毒銛はほぼ無力化される。ボクはその醜体をポピッカの前よりもぎ取とって、少し離れたた床に叩きつけた。
「ピギィィー、ギィイイイー!」
まるで屠殺される直前の、ブタのような哀れな声をあげ苦しむ一つ目怪物。それもそのはず、こいつは火が大の苦手なのだ。ボクは何のためらいもなく火力を上げる。醜悪なモンスターは、程なく一塊の消し炭となった。
ポピッカとボクは後方のザレドスの元へと引き返す。さて、今回も後は高みの見物とさせて頂こうか。
「ゲル、今回はちょっと苦戦した。一度安全地帯へ戻りたいんで、早いとこケリをつけてくれ」
この後ゲルドーシュは確実に勝利を収めるだろうが、このまま先へ進むには不安がある。仕切り直しのため、落ち着ける場所へ早く移動したい。
「なんだよ、また俺がビリっケツか?」
「ギャラリーの前で華々しく倒せるんだから、文句を言うな」
不満げな戦士にボクは冗談を言う。
「そうさな」
後顧の憂いがなくなり、戦士は最後の決着モードへと入る。
ゲルドーシュはグルリと体を右にひねり、一瞬体を引いたのちに右肩で強烈なタックルをブチかました。それほど距離がないので、普通なら大した威力はないだろう。しかし鍛え抜かれた戦士が全身のバネを使っての体当たりである。傷ついたオーガを引きはがすには十分な攻撃だった。
武器もなく、両腕は傷ついている。おまけに味方は全滅状態。もはや勝ち目のない戦いである事を悟ったオーガは、踵を返して一目散に逃げだした。
だが最早それも手遅れだ。
ゲルドーシュは渾身の力を左足に込めて逃げるオーガの頭上にジャンプする。
こちらを振り返って、恐れおののく表情を見せるオーガ。
大上段に振りかぶった大剣が、凄まじい勢いで振り降ろされ、オーガの体は真っ二つとなった。落下のスピードに加えて、ゲルドーシュの全体重、全腕力をこめた一撃には、怪物の防具も効果はない。切断されたオーガの体は、勢い余って半身のそれぞれが両側の壁に激突し崩れ落ちた。
先にしびれを切らしたのは、廃魔法使いの方だった。もはや宿主の肉体崩壊が目前に迫っているものと見える、もしここがダンジョンではなく、もっと広くて隠れる場所が豊富であったなら、逃げ回って奴の時間切れを待てば良い。
しかし狭い迷宮の中である事に加え、敵味方が入り乱れている状況では、それも叶うまい。
やつは先程と同じ魔法を使うジェスチャーを見せ、実際、交差させたマジックワンドの突端に再び魔法陣が形成された。しかし先だってのものとは明らかに違うところがあった。
それは現れたファイヤーボールの大きさである。先ほどの火球は中型のものであったのに対し、今度はそれよりも一回り大きいビッグファイヤーボールが醸成されていた。
そんな馬鹿な……。中型のファイヤーボールを五つ同時に出すのだってそれなり以上のマジックエッセンスが必要なのに、どうしてすぐにこれだけの魔法を使えるんだ。
「スタン! 奴のマジックエッセンス反応が異常なほどに増大しています」
ザレドスの声を聞くと同時に、ボクは廃魔法使いの足元を見てハッとした。そこにはマジックエッセンスのモバイラーが五つ六つ転がっているではないか。なるほど、ボクがゲルドーシュやボヨムルに気を取られている間に、モバイラーから充填したわけか。
それに加えて寄生虫自身が、宿主の崩壊に際して命の危険を察知した結果、異常なまでに体内でマジックエッセンスを増産したという事らしい。
「このままではマズいです。廃魔法使いのマジックエッセンス量が途轍もなく膨れ上がって、暴走爆発してしまう恐れが!」
細工師は悲鳴に近いアドバイスをボクに投げかける。
ザレドスが言うのであれば、その通りなのだろう。今この狭いダンジョンの中で暴走爆発など起こされては、迷宮自体が崩落し埋もれてしまう可能性だってある。一進一退の攻防なんて悠長な事はやっていられない。
さぁ、どうする! どうする!?
ボクの脳髄は事態を打開するためのシミュレーションをフル回転で行った。
だが、こちらの事情などお構いなしに、廃魔法使いの召喚した五つのファイヤーボールは臨界点に達しようとしている。このまま発射されれば、先ほどの攻撃よりも遥かに大きなダメージをくらうだろう。
よし、こちらも防御魔法を……。
しかし、それでは戦況はますます不利になる。寄生虫は生命の危機を感じとり、火事場の馬鹿力と言わんばかりにマジックエッセンスを体内で大増産している。こちらが奴の攻撃を防げば、より強力な魔法を放ってくるだろう。その攻撃に、いつまでも耐えられるものではない。
しかもこちらが迂闊に攻撃をした場合、異常なまでに奴の体内で溢れ続けているマジックエッセンスを暴発させる事にもなりかねない。そうなれば敵味方関係なく共倒れだ。
何か良い打開策はないかと思案する中、廃魔法使いは容赦なく五つの火球を発射した。ボクは呪文を素早く唱える。
ファイヤーボールがボクに達した瞬間、大きな爆発音とともに白煙が立ち昇る。魔盾環の対魔法防御壁によって、ある程度の防御は出来たものの、ボクは衝撃に耐え切れず吹き飛ばされた。
「旦那!」「スタン!」
仲間たちの悲痛な叫び声がダンジョンを駆け巡る。しかし誰一人として、この状況に対処する事が出来ない。ゲルドーシュはオーガと力比べ、ポピッカはボヨムルからゲルドーシュを守るので精一杯、ザレドスに到っては、自力ではポピッカの張り巡らせた障壁を抜け出る事が出来ない。
床に倒れたままの僕に向かって、ソロリソロリと廃魔法使いが忍び寄ってくる。一刻も早くボクを新しい宿主にしたい気持ちが、ヒシヒシと伝わって来るようだ。
廃魔法使いは、ボクのすぐ目の前まで来てひざまずく。そして寄生虫の本体が埋まっている自らの頭をボクの顔に近づけた。いよいよ宿主交代の時が来たと判断したようだ。ボクはそれをただ虚ろな目で眺めている。
奴の顔面中央に光る球がひときわ不気味に輝き、肉が溶け出す様な醜悪な音を発しながら寄生虫はそれまでの宿主から完全に抜け出した。球型の本体に細長く節だらけの胴体。そこに無数の足とおぼしき触手が生えている。何ともおぞましい姿である。
かの虫は空中を浮遊しながら、少しずつボクの顔面に近づいてきた。
「だ、旦那!」
我慢しきれずにゲルドーシュが、自らの危険を顧みずボクの元へ駆けつけようとしたその時、バチっという乾いた音が響き寄生虫の苦悶に満ちた金切り声が辺りに響き渡った。
「ゲル、自分の敵に集中しろ! こっちは片付いた」
ボクは上半身を起こし、目の前で”雷撃の檻”の虜となった寄生虫をしげしげと眺める。奴はまんまとボクの仕掛けた罠にはまったのだった。
直近の敵は倒したも同然になったが、戦いが終わったわけではない。ボクは呪文を唱え、檻を構成している雷撃の格子を狭めていく。自らの死を予感した悔しさからか、寄生虫の鳴き声はますます甲高くなった。もちろん、そんなものに動じるボクではない。檻の大きさを最小限まで縮め、この醜悪極まりない虫の息の根を確実に止めた。
傍らに横たわっていた廃魔法使いの抜け殻は、役目を終えて白い粉と化し崩れ消え去っていく。と同時に彼の体に蓄積された膨大なマジックエッセンスも辺りに四散した。この憐れな魔法使いが、黄泉の国ルーヘブンへ無事辿りつく事を願わずにはいられない。
「さぁ、残りを片付けるぞ」
ボクはそう言うと立ち上がり、ポピッカと交戦しているボヨムルの背後に素早く回る。何が起こったのかわからず狼狽するボヨムルに、ボクは魔奏スティックを振るった。魔使具の先端から炎が立ち上り、それは先般の戦い同様今度は炎の鞭と化す。
ほとばしる火炎鞭は五本の触手を持つ醜悪なモンスターに絡みつき、二度とほどけないようにと締め付けた。触手込みで絡めとったので、毒銛はほぼ無力化される。ボクはその醜体をポピッカの前よりもぎ取とって、少し離れたた床に叩きつけた。
「ピギィィー、ギィイイイー!」
まるで屠殺される直前の、ブタのような哀れな声をあげ苦しむ一つ目怪物。それもそのはず、こいつは火が大の苦手なのだ。ボクは何のためらいもなく火力を上げる。醜悪なモンスターは、程なく一塊の消し炭となった。
ポピッカとボクは後方のザレドスの元へと引き返す。さて、今回も後は高みの見物とさせて頂こうか。
「ゲル、今回はちょっと苦戦した。一度安全地帯へ戻りたいんで、早いとこケリをつけてくれ」
この後ゲルドーシュは確実に勝利を収めるだろうが、このまま先へ進むには不安がある。仕切り直しのため、落ち着ける場所へ早く移動したい。
「なんだよ、また俺がビリっケツか?」
「ギャラリーの前で華々しく倒せるんだから、文句を言うな」
不満げな戦士にボクは冗談を言う。
「そうさな」
後顧の憂いがなくなり、戦士は最後の決着モードへと入る。
ゲルドーシュはグルリと体を右にひねり、一瞬体を引いたのちに右肩で強烈なタックルをブチかました。それほど距離がないので、普通なら大した威力はないだろう。しかし鍛え抜かれた戦士が全身のバネを使っての体当たりである。傷ついたオーガを引きはがすには十分な攻撃だった。
武器もなく、両腕は傷ついている。おまけに味方は全滅状態。もはや勝ち目のない戦いである事を悟ったオーガは、踵を返して一目散に逃げだした。
だが最早それも手遅れだ。
ゲルドーシュは渾身の力を左足に込めて逃げるオーガの頭上にジャンプする。
こちらを振り返って、恐れおののく表情を見せるオーガ。
大上段に振りかぶった大剣が、凄まじい勢いで振り降ろされ、オーガの体は真っ二つとなった。落下のスピードに加えて、ゲルドーシュの全体重、全腕力をこめた一撃には、怪物の防具も効果はない。切断されたオーガの体は、勢い余って半身のそれぞれが両側の壁に激突し崩れ落ちた。
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