獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない

たま

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副団長 ダルム 2

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「いや、脳筋を忘れていたな。脳筋、バカ、獣、騎士団だな‼︎」

振り向いたはいいが、振り向かなければよかった…

「おっ⁈、お、王…何故…こちらに?」

憤怒、怒髪天、ローブで全身が隠れているはずなのに黒いモノが確実に可視化出来る程の恐ろしい怒りのオーラを纏った獣人国マカミの王、竜王が居た。

「何故だと思う。」

フードの下から覗く眼光が怖すぎて何も考えられない。他の奴らに助けを求める様に目を向けると・・・居ない⁈

びっくりしてのけ反ると、後ろの壁に全員肩を寄せ合い背を向け震えていた。

「何故 だと 思う。」

わかりません!全然、まったく、わかりません‼︎
俺もそっちに行きてーよ。確実にロックオンされてるよ。こえーよ。
怒ってらっしゃる。最高にお怒りだ。何故?・・・そう言えば最初にマイルズ様に連絡してから…連絡してない…様な…

「申し訳ありません!ご連絡もせずに、色々ありまして・・・忘れ…訳なく…タイミングが…なかった…様な?」

あぁぁ、俺死んだ。

ローブから伸びてくる手に死を覚悟した瞬間顔を握られた⁈

「あっ⁈いだだだだだだだぁー‼︎‼︎」

アッ?アイアンクロー⁈
だが相手は最強種竜人族の最強竜王、俺死因アイアンクロー⁈おい⁈アレスお前親友が王にアイアンクローかけられてるのにぼーっとしてんじゃねよ‼︎

「忘れていたとしても、何故こちらからの連絡に応答しない。お前達に渡したはずの魔伝話はどこだ。」

どこでしょう…最後に使ったのは城門の前で

俺の視線の先に気がついた竜王様が今度はアレスに手を振り上げると、脳天に一撃⁈引っ叩いた⁈つがい喪失の傷心の奴の頭をためらいもなく⁈
恐怖で脳内パニック。キャパ  オーバー。出来れば意識を失ってしまいたい。全てが終わるまで起きたいない。その前に俺殺されるかも

「俺がここに居るのにお前達は…これだから魔力を身体強化にしか使わん脳筋共は」

痛い!痛い‼︎ギリギリと顔を掴まれ持ち上げられたままどうすればいいの俺。
ため息をつきながら脱力してる様に見えてもあなた竜人族、身体強化使わなくても力が強い一族ですからね。もう何聞かれてんのか痛みでほぼわからなくなってますからね!

「放せ…何言ってんだか全然わかんねー!」

叫んだ瞬間アイアンクローから解放された。が、やっやっやややややっべー。やっちまった。恐る恐る王の顔を伺う。虫ケラを見る様な冷たい蔑んだ目…ですよねー。

その後絶対零度の視線に晒されながら、これまでつがいちゃんを探すために街での聞き込みと消えた場所の見張りなどをしていた事を説明すると

「体を使う事しか出来んのかこのバカ共。魔法陣があったのならその魔法の痕跡を追えはすぐ見つかるわ。大体転移魔法はどれくらいの者達が使えると思っている。ほぼ居ないと言っていいくらいだ。」

えっ?そうなの?他の奴らも知らなかったらしくみんなで首を傾げる。俺たち獣人は基本無意識で魔法を身体強化に使う。だか人族は俺たちに比べるともっと多彩だから人族は使えるモノだと思っていた。それにそんな貴重な魔法なのにホイホイ使うお方々かいるからな。

「・・・まあそこは俺たちのせいでもあるのか」

竜王様との喧嘩の度に転移魔法で家出されるつがい様、俺たちに嫌がらせの様に後ろに転移されて来る竜王様、お二人がホイホイ使う魔法が使い手がほぼ居ない貴重なモノだとわかる訳ない。

「アレス、お前のつがいに心当たりがある。合わせてやってもいいがまずお前そのなりをなんとかしろ。臭いぞ。人族のメスは臭いオスは嫌いだぞ。」

俺たちの話しを徐々に頭か追いつき理解して来たのか顔を上げ希望が見えた明るい表情にらなっていたのに。何故最後にとどめを刺すんですか⁈

確かに臭かったけど!もう少し言い方があるっしょ。これ絶対連絡取らなかった事根に持ってんな。
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