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不安と決意
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朝食を食べ終わるのを見計った様な時間にハミットさんがやって来た。怖いくらいの真剣な顔で師匠に話があると言うので朝食の後片付けもせずに私は作業部屋で今日師匠がする仕事の準備に取り掛かる事にした。そう言えばいつもは師匠が仕事をしている後ろ姿を優しく見守っているか、きりの良いところで休憩させて甲斐甲斐しく師匠の世話を焼いている姿しか見た事ないな。基本作業部屋にいる事が多い。
なんの話かな…。いけない事だけど耳をすますと、何を話しているかまではわからないけど師匠の感情的な声が聞こえてくる。いい話ではなさそう。
準備も終わったけど、とりあえず初級ポーションでも作るかな。
本当はこの世界にポーションは1種類しかないらしいけど、師匠はこの世界で一般的な初級ポーション以外にも中級、上級、特級の4種類作る事が出来る。
私も中級までは確実に作る事が出来るが、売りに出すのは初級だけにする様に言われている。初級以外はハミットさんが買い取ってくれるからいいけど…。
ハミットさんて何者なのかな。特級のポーションて物を定期的に買い取ってくれて、身なりも結構良いから貴族とかなのかな?特級は欠損も治すとか聞いたけど、軍隊の偉い人とか?凄く大きな商会の偉い人かな。黒髪で魔力が多そうだから魔術師の偉い人?まあ偉い人なのは確かだね。
何の話かな…
ぐるぐると堂々巡りの思考に陥っていたら
「あっ…」
初級を作るつもりが魔力を込めすぎて限りなく中級のポーションが出来上がってしまった。
「これは売っていいかな。やっぱりダメなやつかなー。」
師匠達の話が気になって集中できないし、庭で薬草の手入れをした方がいいかも。
そう思って庭へ続く扉を開けようとすると、暗い顔の師匠が作業部屋に入って来た。
「・・・・・・リューネ、話がある。」
もしかして…師匠、ハミットさんの所に帰るのかな。私ここに居たらいけないって言われたらどうしよう。ここに来て2年、師匠には色々教えてもらった。今なら1人で生活で来るくらいにはなってる。どんな話だとしても、お世話になってきたんだから大人しく受け入れよう。
なんの話かな…。いけない事だけど耳をすますと、何を話しているかまではわからないけど師匠の感情的な声が聞こえてくる。いい話ではなさそう。
準備も終わったけど、とりあえず初級ポーションでも作るかな。
本当はこの世界にポーションは1種類しかないらしいけど、師匠はこの世界で一般的な初級ポーション以外にも中級、上級、特級の4種類作る事が出来る。
私も中級までは確実に作る事が出来るが、売りに出すのは初級だけにする様に言われている。初級以外はハミットさんが買い取ってくれるからいいけど…。
ハミットさんて何者なのかな。特級のポーションて物を定期的に買い取ってくれて、身なりも結構良いから貴族とかなのかな?特級は欠損も治すとか聞いたけど、軍隊の偉い人とか?凄く大きな商会の偉い人かな。黒髪で魔力が多そうだから魔術師の偉い人?まあ偉い人なのは確かだね。
何の話かな…
ぐるぐると堂々巡りの思考に陥っていたら
「あっ…」
初級を作るつもりが魔力を込めすぎて限りなく中級のポーションが出来上がってしまった。
「これは売っていいかな。やっぱりダメなやつかなー。」
師匠達の話が気になって集中できないし、庭で薬草の手入れをした方がいいかも。
そう思って庭へ続く扉を開けようとすると、暗い顔の師匠が作業部屋に入って来た。
「・・・・・・リューネ、話がある。」
もしかして…師匠、ハミットさんの所に帰るのかな。私ここに居たらいけないって言われたらどうしよう。ここに来て2年、師匠には色々教えてもらった。今なら1人で生活で来るくらいにはなってる。どんな話だとしても、お世話になってきたんだから大人しく受け入れよう。
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