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第十章 王都編
鎖と蜜☆
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「さて、あなたがたは外へ出ていていただけますか?」
スカイはくるりと身を翻して、看守と拷問官たちに言った。
「しかし、危険です。この囚人は――」
看守が反論しかけるのをスカイが遮った。
「僕とシハーブ様の腕をご存じないわけではないでしょう?大丈夫、ちょっと席を外していていただくだけです。ご心配ならそこの階段の上ででも見張っていてください」
にこにことそんなことを並べながら、スカイは看守を拷問室の外へと押しやっていく。
「――やはり悪趣味だ。スカイ、お前は」
毒気を抜かれたマルスが苦笑した。
「だって陛下、本気で彼女を打たせる気なんてなかったでしょう?どうせなら楽しくやりましょうよ――」
スカイはおよそ地下牢という場所にふさわしくない爽やかな笑顔で、ファーリアを鎖から下ろした。
「……っ、あ、や……っ」
スカイに抱かれたファーリアが、喘ぎ声を漏らした。ハァハァと呼吸が早くなり、首筋がしっとりと汗ばんでいる。
「おや、もう効いてきちゃったの?困った子だねぇ」
スカイは拷問用の台の上にファーリアをうつ伏せに寝かせた。
「いやあ……っ」
「動かないで。危ないよ」
スカイはナイフを出すと、いやいやと暴れるファーリアの両手の縄を切った。そして台の四隅に備えられた鎖に、両手両足首を固定した。ファーリアは抵抗したが、薬のせいで手脚に力が入らない。
「貴様ら……何をする気だ……?」
その様子を見ていたユーリの声が震えた。
「貴様、ファーリアに何を飲ませた!?」
「……確かに、悪趣味だな」
一人壁際にいたシハーブは、拘束されたファーリアから視線を逸らした。
「何って――」
スカイは囚人服を破かれてむき出しになったファーリアの背中をつうっとなぞった。
「あ、やあっ!」
ジャラ、と鎖を鳴らして、ファーリアは背中を仰け反らせた。
「――見ての通り、気持ちよくなる薬」
「畜生、ファーリアに触るな!!スカイ・アブドラ!!」
ユーリが怒鳴った。
「なんだ、元気じゃない。僕のこと覚えててくれたんだね、ユーリ・アトゥイー。あのときとは立場が逆になってしまったけど」
スカイはユーリを見つめながら、ファーリアの背中に舌を這わせた。腰のくびれへと滑り降り、割れ目の手前まで到達すると、そこをちろちろと舐める。
「……っ、あぁん……っ」
ファーリアの声が徐々に甘くなっていく。
「くっ……」
ユーリは頭が爆発しそうな感覚に目眩がした。喘ぎ悶えるファーリアの姿が、幾枚もの静止画になって脳裏に焼き付いていく。
そんなユーリをよそに、スカイの手がファーリアの服の裾にするりと滑り込み、台に縛りつけられているせいで無防備に開かれた脚の間に触れた。
「やああっ!」
ファーリアが甲高い悲鳴を上げた。そこは既にとろとろと蜜を溢れさせ、スカイの指に絡みついた。
スカイは小さな笑みを漏らして、そこへ侵入した。一本、二本と指を増やし、くちゅくちゅと機械的に掻き回す。
「いや……いや……いや……あん……い……やぁ……っ」
ファーリアの表情が恥辱に歪む。スカイの指の動きに合わせて、内壁がきゅうきゅうと締め付けてくる。
「これは――陛下が夢中になるわけだ」
ファーリアにしか聞こえないほどの小声で、スカイは言った。
びくん、とファーリアがひときわ大きく反応した。
「――――っあ!」
スカイは見つけたその場所を容赦なく攻撃した。
「あ!あ、あ、やあ!ああ!もう、やめ……っ、いやあああ!」
背中をいっぱいに仰け反らせ、見開いた瞳には涙が浮かんでいる。その滲んだ視界の先に、卓に軽く腰掛けて腕を組み、乱れるファーリアを見物しているマルスがいた。
「いや……どうして、――マルスさま……っ!」
それまで涼しい顔でファーリアの痴態を眺めていたマルスが、ふわりと髪を揺らめかせて立ち上がった。
そして、首をもたげて切なげに喘ぐファーリアの唇に、かぷりと食いついた。
「んっ――」
そのままファーリアの横に回り込んで、服の裂け目から両脇に手を滑り込ませ、乳房を包み込んだ。
「ハァんっ……!」
ファーリアが熱っぽい吐息を漏らした。マルスはファーリアのうなじに接吻を雨と降らせながら、乳房を揉みしだき、先端をつまみ上げて弄んだ。
「やあぁん!あぁん、はぁっ……あ、あぁあ!」
薬で敏感になったファーリアは、あられもなく喘いだ。行き場のない快感が身体中を駆け巡って、全身がびくびくと痙攣する。
「……うっわ、すっごい溢れてる……」
スカイの声がいつになく艶かしい。指の動きを速め、じゅぶじゅぶと卑猥な音を立ててファーリアの中を掻き回した。
「ああああ!ああ!やあ――――っ……!!」
鎖に繋がれた手脚を突っ張って、ファーリアは達した。
「まだまだ、これからだよ」
そう言って、スカイはぐったりと横たわったファーリアの手足の鎖を外し、ついでに濡れてしまった服も脱がせた。
ファーリアは内側から突き上げる余韻に、狭い台の上で身悶えた。その美しい曲線を描く裸体をスカイが仰向けさせ、脚を開いて、ひくひくと膨らんだ陰核をぺろりと舐め上げた。
「あん……っ……」
ぴくんとファーリアの腰が浮いた。
「――まだ溢れてきてる」
スカイは熱を帯びた声で囁いた。
「ファーリア」
マルスが台の上に腰掛け、ファーリアの上体を抱き上げた。
ファーリアは背をマルスに預けて、脱力している。
「私のもとへ戻ってこい――ファーリア」
マルスは長い指でファーリアの胸を巧みに愛撫しながら囁いた。ファーリアの両足首はスカイに掴まれ、左右に拡げられている。
「んん……っくぅ……」
秘部から流れ出る蜜をスカイに啜られて、ファーリアは小さく痙攣した。
牢獄に、ぴちゃぴちゃと湿った音が響き、甘酸っぱい匂いが満ちていく。
ファーリアは絶え間なく上げさせられている喘ぎ声の合間に、マルスを見上げて言った。
「ユーリを……下ろして……」
スカイはくるりと身を翻して、看守と拷問官たちに言った。
「しかし、危険です。この囚人は――」
看守が反論しかけるのをスカイが遮った。
「僕とシハーブ様の腕をご存じないわけではないでしょう?大丈夫、ちょっと席を外していていただくだけです。ご心配ならそこの階段の上ででも見張っていてください」
にこにことそんなことを並べながら、スカイは看守を拷問室の外へと押しやっていく。
「――やはり悪趣味だ。スカイ、お前は」
毒気を抜かれたマルスが苦笑した。
「だって陛下、本気で彼女を打たせる気なんてなかったでしょう?どうせなら楽しくやりましょうよ――」
スカイはおよそ地下牢という場所にふさわしくない爽やかな笑顔で、ファーリアを鎖から下ろした。
「……っ、あ、や……っ」
スカイに抱かれたファーリアが、喘ぎ声を漏らした。ハァハァと呼吸が早くなり、首筋がしっとりと汗ばんでいる。
「おや、もう効いてきちゃったの?困った子だねぇ」
スカイは拷問用の台の上にファーリアをうつ伏せに寝かせた。
「いやあ……っ」
「動かないで。危ないよ」
スカイはナイフを出すと、いやいやと暴れるファーリアの両手の縄を切った。そして台の四隅に備えられた鎖に、両手両足首を固定した。ファーリアは抵抗したが、薬のせいで手脚に力が入らない。
「貴様ら……何をする気だ……?」
その様子を見ていたユーリの声が震えた。
「貴様、ファーリアに何を飲ませた!?」
「……確かに、悪趣味だな」
一人壁際にいたシハーブは、拘束されたファーリアから視線を逸らした。
「何って――」
スカイは囚人服を破かれてむき出しになったファーリアの背中をつうっとなぞった。
「あ、やあっ!」
ジャラ、と鎖を鳴らして、ファーリアは背中を仰け反らせた。
「――見ての通り、気持ちよくなる薬」
「畜生、ファーリアに触るな!!スカイ・アブドラ!!」
ユーリが怒鳴った。
「なんだ、元気じゃない。僕のこと覚えててくれたんだね、ユーリ・アトゥイー。あのときとは立場が逆になってしまったけど」
スカイはユーリを見つめながら、ファーリアの背中に舌を這わせた。腰のくびれへと滑り降り、割れ目の手前まで到達すると、そこをちろちろと舐める。
「……っ、あぁん……っ」
ファーリアの声が徐々に甘くなっていく。
「くっ……」
ユーリは頭が爆発しそうな感覚に目眩がした。喘ぎ悶えるファーリアの姿が、幾枚もの静止画になって脳裏に焼き付いていく。
そんなユーリをよそに、スカイの手がファーリアの服の裾にするりと滑り込み、台に縛りつけられているせいで無防備に開かれた脚の間に触れた。
「やああっ!」
ファーリアが甲高い悲鳴を上げた。そこは既にとろとろと蜜を溢れさせ、スカイの指に絡みついた。
スカイは小さな笑みを漏らして、そこへ侵入した。一本、二本と指を増やし、くちゅくちゅと機械的に掻き回す。
「いや……いや……いや……あん……い……やぁ……っ」
ファーリアの表情が恥辱に歪む。スカイの指の動きに合わせて、内壁がきゅうきゅうと締め付けてくる。
「これは――陛下が夢中になるわけだ」
ファーリアにしか聞こえないほどの小声で、スカイは言った。
びくん、とファーリアがひときわ大きく反応した。
「――――っあ!」
スカイは見つけたその場所を容赦なく攻撃した。
「あ!あ、あ、やあ!ああ!もう、やめ……っ、いやあああ!」
背中をいっぱいに仰け反らせ、見開いた瞳には涙が浮かんでいる。その滲んだ視界の先に、卓に軽く腰掛けて腕を組み、乱れるファーリアを見物しているマルスがいた。
「いや……どうして、――マルスさま……っ!」
それまで涼しい顔でファーリアの痴態を眺めていたマルスが、ふわりと髪を揺らめかせて立ち上がった。
そして、首をもたげて切なげに喘ぐファーリアの唇に、かぷりと食いついた。
「んっ――」
そのままファーリアの横に回り込んで、服の裂け目から両脇に手を滑り込ませ、乳房を包み込んだ。
「ハァんっ……!」
ファーリアが熱っぽい吐息を漏らした。マルスはファーリアのうなじに接吻を雨と降らせながら、乳房を揉みしだき、先端をつまみ上げて弄んだ。
「やあぁん!あぁん、はぁっ……あ、あぁあ!」
薬で敏感になったファーリアは、あられもなく喘いだ。行き場のない快感が身体中を駆け巡って、全身がびくびくと痙攣する。
「……うっわ、すっごい溢れてる……」
スカイの声がいつになく艶かしい。指の動きを速め、じゅぶじゅぶと卑猥な音を立ててファーリアの中を掻き回した。
「ああああ!ああ!やあ――――っ……!!」
鎖に繋がれた手脚を突っ張って、ファーリアは達した。
「まだまだ、これからだよ」
そう言って、スカイはぐったりと横たわったファーリアの手足の鎖を外し、ついでに濡れてしまった服も脱がせた。
ファーリアは内側から突き上げる余韻に、狭い台の上で身悶えた。その美しい曲線を描く裸体をスカイが仰向けさせ、脚を開いて、ひくひくと膨らんだ陰核をぺろりと舐め上げた。
「あん……っ……」
ぴくんとファーリアの腰が浮いた。
「――まだ溢れてきてる」
スカイは熱を帯びた声で囁いた。
「ファーリア」
マルスが台の上に腰掛け、ファーリアの上体を抱き上げた。
ファーリアは背をマルスに預けて、脱力している。
「私のもとへ戻ってこい――ファーリア」
マルスは長い指でファーリアの胸を巧みに愛撫しながら囁いた。ファーリアの両足首はスカイに掴まれ、左右に拡げられている。
「んん……っくぅ……」
秘部から流れ出る蜜をスカイに啜られて、ファーリアは小さく痙攣した。
牢獄に、ぴちゃぴちゃと湿った音が響き、甘酸っぱい匂いが満ちていく。
ファーリアは絶え間なく上げさせられている喘ぎ声の合間に、マルスを見上げて言った。
「ユーリを……下ろして……」
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