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第十八章 出戻り④
第2話 ダンジョンマスターと対面
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いきなり、出てきた。
それは……『人間』でもモンスターでもない。
たとえるなら、それは少し前に攻略したダンジョンに居た……『ダンジョンマスター』さんと似た様な見た目だ。
腕は複数あるが、足も四本ある。
顔とかは綺麗だけど……ちょっと、いやだいぶ不気味だ。
僕らと戦う様子は見ていてわかったから、話し合う様子はない。
ジェフさんもだけど、僕もフランツを構えた。レイザーさんも、ダガーを腰から抜いて構える。マシュさんには後ろで待ってもらうことになった。
ただ、僕らが警戒していると……多分、ダンジョンマスターさんの顔が……少し青ざめた? のかな??
僕……と言うか、ジェフさんじゃなくてレイザーさんを見ているような。
レイザーさんに振り返れば、彼はにんまりと笑っていた。
「気づいたか?」
何を? と僕は首を傾げると、レイザーさんは僕の頭をぽんぽんと撫でてくれた。
「向こうが……俺の『魔眼』に気づいたと思う」
「まがん??」
「レイザーの左目は、あるモンスターを討伐した時に……呪いを受けた魔眼ってやつだ。普段はその特殊な眼帯で隠しているが……解放させたら、ちぃっと面倒だが強力な呪いを相手に施すことが出来る」
「そーゆーこった」
「まあ! 素晴らしいですの!」
呪い……と言うのは少し怖かったけど、レイザーさんが大丈夫なら……心配し過ぎるのはいけないことかな?
とにかく、あちらのダンジョンマスターさんはその魔眼を警戒しているみたい。
「……出すか? 呪われたくなきゃ、この騒動を終わらせてくれるんなら……考えてやるが」
レイザーさんは、ダンジョンマスターさんに警告するように眼帯を外そうとしていた。
その仕草だけで、ダンジョンマスターさんはさらにたじろいだけれど……複数ある手を使って、何か魔法を使おうとしていた。
距離とその繰り出す速さに、僕は突撃せずにフランツと連携して結界を創り……ぶつけられると辺り一帯に土ぼこりが凄いことになった。
「ちっ!」
「逃げやがったか……」
ジェフさん達には、すぐに向こう側が見えたのか。ダンジョンマスターさんが消えたようなので、舌打ちしていた。
「……なんだったんでしょう??」
この前会ったダンジョンマスターさんと違って、仲良くしたいわけじゃないのは僕にでもわかった。
だから、いきなり出て来ていきなり帰っていくのが……よくわからない。
でも、結局はあとで戦うことにはなるだろうが。
「あの鬼人を倒されたことで、焦ったんだろ? 俺らよりも、マシュを警戒して」
ジェフさんがダンジョンマスターさんの居た場所を見ながら……そんな予想をしていた。
「で、目の当たりにしたら俺の魔眼に気づいて焦ったってとこか?」
「だな? 覗き見しても、魔眼の負の力が感じ取れなかっただろうよ」
「ですの」
とにかく、先へ進んであのダンジョンマスターさんともう一度立ち向かうために……僕らは急ぐことにした。
それは……『人間』でもモンスターでもない。
たとえるなら、それは少し前に攻略したダンジョンに居た……『ダンジョンマスター』さんと似た様な見た目だ。
腕は複数あるが、足も四本ある。
顔とかは綺麗だけど……ちょっと、いやだいぶ不気味だ。
僕らと戦う様子は見ていてわかったから、話し合う様子はない。
ジェフさんもだけど、僕もフランツを構えた。レイザーさんも、ダガーを腰から抜いて構える。マシュさんには後ろで待ってもらうことになった。
ただ、僕らが警戒していると……多分、ダンジョンマスターさんの顔が……少し青ざめた? のかな??
僕……と言うか、ジェフさんじゃなくてレイザーさんを見ているような。
レイザーさんに振り返れば、彼はにんまりと笑っていた。
「気づいたか?」
何を? と僕は首を傾げると、レイザーさんは僕の頭をぽんぽんと撫でてくれた。
「向こうが……俺の『魔眼』に気づいたと思う」
「まがん??」
「レイザーの左目は、あるモンスターを討伐した時に……呪いを受けた魔眼ってやつだ。普段はその特殊な眼帯で隠しているが……解放させたら、ちぃっと面倒だが強力な呪いを相手に施すことが出来る」
「そーゆーこった」
「まあ! 素晴らしいですの!」
呪い……と言うのは少し怖かったけど、レイザーさんが大丈夫なら……心配し過ぎるのはいけないことかな?
とにかく、あちらのダンジョンマスターさんはその魔眼を警戒しているみたい。
「……出すか? 呪われたくなきゃ、この騒動を終わらせてくれるんなら……考えてやるが」
レイザーさんは、ダンジョンマスターさんに警告するように眼帯を外そうとしていた。
その仕草だけで、ダンジョンマスターさんはさらにたじろいだけれど……複数ある手を使って、何か魔法を使おうとしていた。
距離とその繰り出す速さに、僕は突撃せずにフランツと連携して結界を創り……ぶつけられると辺り一帯に土ぼこりが凄いことになった。
「ちっ!」
「逃げやがったか……」
ジェフさん達には、すぐに向こう側が見えたのか。ダンジョンマスターさんが消えたようなので、舌打ちしていた。
「……なんだったんでしょう??」
この前会ったダンジョンマスターさんと違って、仲良くしたいわけじゃないのは僕にでもわかった。
だから、いきなり出て来ていきなり帰っていくのが……よくわからない。
でも、結局はあとで戦うことにはなるだろうが。
「あの鬼人を倒されたことで、焦ったんだろ? 俺らよりも、マシュを警戒して」
ジェフさんがダンジョンマスターさんの居た場所を見ながら……そんな予想をしていた。
「で、目の当たりにしたら俺の魔眼に気づいて焦ったってとこか?」
「だな? 覗き見しても、魔眼の負の力が感じ取れなかっただろうよ」
「ですの」
とにかく、先へ進んであのダンジョンマスターさんともう一度立ち向かうために……僕らは急ぐことにした。
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