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第528話 また愚かな貴族ら
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今までの愚かな貴族らとは違う方法で、ポーションパンの独占を確保しようと画策していたのだが。
憎き、イシュラリア家の娘が近くにいるのは想定外だった。
何故か子どもが店の一員だと調べにはあったから、そいつを捕縛して製造員であるケントとやらを誘き出して……我が屋敷のみでポーションパンを作らせようと計画していたところを!!
イシュラリア家の娘は陛下が認めるほどの稀代の武道の使い手。下手な騎士よりも格上の存在だ。少し油断はしたらしいが、すぐに対処され……子どももだが派遣したゴロツキは生産ギルドに確保されてしまった!?
ギルドマスターは元凄腕の冒険者で、顔なども広い。
加えて、風の噂に聞いたがあの街の随一の精霊師である冒険者ギルドのマスターと婚約したとも。であれば、精霊師の能力で我が屋敷を特定されかねない!?
これはすぐに逃げるべきだ!!
「ドバリュド子爵? あいにくだが、俺っちらは手を引かせてもらうぜ」
「な……に!?」
計画に加担してくれていた商人が、いきなりそう言い出した!? 逃げるにしても罪を一手に私だけに負わすとは何事だ!?
私が掴みかかろうとしたが、そいつはひょいと私の拳を避けた。
「無謀ではなかったが、イシュラリア伯爵家にも伝わったんなら終わりだ。あちらさんの実力、今はとんでも無いのにあんた様は気づいてないだろ?」
じゃあな、と商人は逃げようと窓を割ったのだが。
先に何かがすり抜けてきて、炎を奴に浴びせて火だるまにしたのだった!?
『……あだなす者は人っ子一人逃がさん』
老齢手前の外見を持つ精霊。
かなりランクの高い精霊のように見える……おそらく、リオーネのギルマスの精霊やもしれん! もうここまで嗅ぎつけてきたのか!?
「……くそ!」
まだ数時間も経っていないのに対処が早すぎる。
このままだと、報告が王城の陛下のところに行き着くのも時間の問題だ。私自身の爵位剥奪どころか……陛下の友人を捕縛しようとした罪で牢獄されてしまう。
それでもまだ可愛いものだろうが、一門破滅くらいあの方の場合やりかねない。
それだったら、今すべきことは!!
(領土を捨ててでも逃げれば!!)
阿呆な解答しか出てこないくらい、慌てて逃げることしか出来なかった!?
何故なら、あの炎を見て生きていられるわけがないからだ!!
追いつかれるだろうが、走って走って玄関の扉に手をかけて外に逃げ出そうとしたが。
「レーザーソード!」
若い男の声が響き、私の目の前に光る剣を振り下ろそうとしてきたのだった。
(ああ、死ぬのか……)
諦めの境地に至ったが、気がついたら頃には縄で拘束され……強者揃いのような冒険者たちに囲まれていたのだった。
憎き、イシュラリア家の娘が近くにいるのは想定外だった。
何故か子どもが店の一員だと調べにはあったから、そいつを捕縛して製造員であるケントとやらを誘き出して……我が屋敷のみでポーションパンを作らせようと計画していたところを!!
イシュラリア家の娘は陛下が認めるほどの稀代の武道の使い手。下手な騎士よりも格上の存在だ。少し油断はしたらしいが、すぐに対処され……子どももだが派遣したゴロツキは生産ギルドに確保されてしまった!?
ギルドマスターは元凄腕の冒険者で、顔なども広い。
加えて、風の噂に聞いたがあの街の随一の精霊師である冒険者ギルドのマスターと婚約したとも。であれば、精霊師の能力で我が屋敷を特定されかねない!?
これはすぐに逃げるべきだ!!
「ドバリュド子爵? あいにくだが、俺っちらは手を引かせてもらうぜ」
「な……に!?」
計画に加担してくれていた商人が、いきなりそう言い出した!? 逃げるにしても罪を一手に私だけに負わすとは何事だ!?
私が掴みかかろうとしたが、そいつはひょいと私の拳を避けた。
「無謀ではなかったが、イシュラリア伯爵家にも伝わったんなら終わりだ。あちらさんの実力、今はとんでも無いのにあんた様は気づいてないだろ?」
じゃあな、と商人は逃げようと窓を割ったのだが。
先に何かがすり抜けてきて、炎を奴に浴びせて火だるまにしたのだった!?
『……あだなす者は人っ子一人逃がさん』
老齢手前の外見を持つ精霊。
かなりランクの高い精霊のように見える……おそらく、リオーネのギルマスの精霊やもしれん! もうここまで嗅ぎつけてきたのか!?
「……くそ!」
まだ数時間も経っていないのに対処が早すぎる。
このままだと、報告が王城の陛下のところに行き着くのも時間の問題だ。私自身の爵位剥奪どころか……陛下の友人を捕縛しようとした罪で牢獄されてしまう。
それでもまだ可愛いものだろうが、一門破滅くらいあの方の場合やりかねない。
それだったら、今すべきことは!!
(領土を捨ててでも逃げれば!!)
阿呆な解答しか出てこないくらい、慌てて逃げることしか出来なかった!?
何故なら、あの炎を見て生きていられるわけがないからだ!!
追いつかれるだろうが、走って走って玄関の扉に手をかけて外に逃げ出そうとしたが。
「レーザーソード!」
若い男の声が響き、私の目の前に光る剣を振り下ろそうとしてきたのだった。
(ああ、死ぬのか……)
諦めの境地に至ったが、気がついたら頃には縄で拘束され……強者揃いのような冒険者たちに囲まれていたのだった。
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