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4-1.呪う虎(???視点)
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【憎い。
憎い、憎い、憎い。
ああ、憎い。あの血族どもが。
何故だ、何故だ、何故だ。
何故、あの剣がそこにある。
憎い、憎い、憎い。
我らを皆殺しにしたあの血族どもに、復讐を。
怨讐を。
その末代まで呪う。
ああ、何故だったか。いつだったかは思い出せないが。
あれが、あの剣が。いついつあの血族と関わり合うようになったのか。
術師達は殺してきた。そして、その血にその魂に呪いを籠めてきた。
なのに、なのに、何故。
あの御方までそこにいるのだ。彼奴の側にいるのだ。
相応しくない、相応しくない。
あれの血族を助けるとなれば、己は赦さず。赦さない】
呪怨と呼ばれた、大虎の化身は靄を生み出し分身を生み出して。
万乗の血族の末裔である、あの剣を持つ少女の元へと飛んだ。
途端、少女ではない方の女の姿をした神の依代に。
何か、黒い粉をかけられたのだった。
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