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馬車の中には、俺ともう1人いた
従者かな…
「あ、あの」
「はい、何か」
「ぼ、僕は今からどこへ行くのでしょうか…」
「…エルヴィン公爵のところです」
「えっ…」
エルヴィン公爵は貴族の間では恐れられている
気に入らないことがあれば、メイドたちはやめさせられ、殺された事もあったとか
俺を買ったのはエルヴィン公爵…
俺の不安は絶望に変わっていた
俺は遊び相手にされて殺されるんだ…
「着きました」
降りるとそこには大きな屋敷あった
俺の家より全然大きい…
「こちらへどうぞ」
俺は恐る恐る屋敷に入った
「公爵はまだ帰っておりませんので、先に湯浴みにどうぞ」
「は、はい」
湯浴みを済ませると、部屋に案内された
「こちらは公爵のお部屋です。こちらでお待ち下さい」
俺は部屋に一人になった
今は冬だから、部屋は寒かった
伯爵家以上の家では魔法を使って暖を取る
けれど俺は魔法が使えない
「寒い…」
勝手にベッドに上がることもできず俺は床に座った
「ちゃんと公爵のいうとおりにすれば家に帰れるかな…」
俺を売った両親に会いたいとは思わないが、レナには会いたい
これから何をされるかわからない恐怖に怯えながら、レナのことを考えていた
ガチャッ
公爵が部屋に入ってきた
俺は床に頭を付けた
「こ、こんにちわ、エルヴィン公爵。アルバート・ガードナーと申します」
「なぜ、この部屋はこんなに寒いんだ」
「…僕は魔法が使えなくて」
「そうか」
遊び相手が魔法が使える必要はないはず…
それとも、魔法が使えないとできないことでもするのか…
けれど公爵を満足させないと俺は一生レナに会えない…
「ま、魔法が使えなくても。公爵のお相手はできます!」
「相手か…」
すると、公爵は俺を抱えてベッドに行き、寝転がった
「両親になんて言われたか知らないが、余計な事は考えなくていい」
そう言って俺の冷えた体にブランケットを掛けた
部屋は公爵の魔法で暖かくなっていた
「ぼ、僕は何をすればいいのでしょうか」
「今日はもう寝ろ。疲れただろ」
公爵は僕の頭を撫でた
噂で聞くより全然怖くない
けれどレナに会うためには、遊び相手という役目をしっかりと果たさなければならない
今日は疲れていてそういう気分でないだけかな…
明日もう一回僕の役目を聞こう
そう思いながら眠りについた
その間も公爵は俺の頭をずっと撫でていた
従者かな…
「あ、あの」
「はい、何か」
「ぼ、僕は今からどこへ行くのでしょうか…」
「…エルヴィン公爵のところです」
「えっ…」
エルヴィン公爵は貴族の間では恐れられている
気に入らないことがあれば、メイドたちはやめさせられ、殺された事もあったとか
俺を買ったのはエルヴィン公爵…
俺の不安は絶望に変わっていた
俺は遊び相手にされて殺されるんだ…
「着きました」
降りるとそこには大きな屋敷あった
俺の家より全然大きい…
「こちらへどうぞ」
俺は恐る恐る屋敷に入った
「公爵はまだ帰っておりませんので、先に湯浴みにどうぞ」
「は、はい」
湯浴みを済ませると、部屋に案内された
「こちらは公爵のお部屋です。こちらでお待ち下さい」
俺は部屋に一人になった
今は冬だから、部屋は寒かった
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けれど俺は魔法が使えない
「寒い…」
勝手にベッドに上がることもできず俺は床に座った
「ちゃんと公爵のいうとおりにすれば家に帰れるかな…」
俺を売った両親に会いたいとは思わないが、レナには会いたい
これから何をされるかわからない恐怖に怯えながら、レナのことを考えていた
ガチャッ
公爵が部屋に入ってきた
俺は床に頭を付けた
「こ、こんにちわ、エルヴィン公爵。アルバート・ガードナーと申します」
「なぜ、この部屋はこんなに寒いんだ」
「…僕は魔法が使えなくて」
「そうか」
遊び相手が魔法が使える必要はないはず…
それとも、魔法が使えないとできないことでもするのか…
けれど公爵を満足させないと俺は一生レナに会えない…
「ま、魔法が使えなくても。公爵のお相手はできます!」
「相手か…」
すると、公爵は俺を抱えてベッドに行き、寝転がった
「両親になんて言われたか知らないが、余計な事は考えなくていい」
そう言って俺の冷えた体にブランケットを掛けた
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「今日はもう寝ろ。疲れただろ」
公爵は僕の頭を撫でた
噂で聞くより全然怖くない
けれどレナに会うためには、遊び相手という役目をしっかりと果たさなければならない
今日は疲れていてそういう気分でないだけかな…
明日もう一回僕の役目を聞こう
そう思いながら眠りについた
その間も公爵は俺の頭をずっと撫でていた
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