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第八章
『取らぬ狸の新人獲得』
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ホーセンスを送り出した俺は、マジックアイテム作成の作業に戻る。
一介の付与で成立するアイテムなんか使い物にならないので、数日以上の時間を掛けて逸品を仕上げる必要があるからだ。とはいえ、メイン作業はガブリールであり、呪文を付与するのは俺だったりセシリアだったりするので、作業はマチマチとなる(もちろん付与そのものを始め、ガブリールも使える呪文は共同作業になる)。
拘束時間中は真面目にアイテムを作り、暇な時は新しい情報を元に『次』の思案をする日々だった。
「ホーセンスが使える呪文って何だと思う?」
「エアカッターに飛行、あとは伝言は覚えてるんだったか。典型的な地方出身者だな。場合によっては送風も持っているとして、沈黙は確実じゃねえか? まさかとは思うが透明化を覚えて導師を目指すとは思いたくねえが」
この世界では徐々に難しい呪文を唱えてレベルを上げる。
よって幾つか呪文を聞けば、大抵は覚えていく過程が想像できてしまうのだ。伝言と送風は1レベル、エアカッターは2レベルだが送風の派生形なので覚え易くなる特殊枠で射程だけ長いのも特徴。電撃は4レベルで飛行が5レベルなので3レベルが空き、導師になるには6レベルが必要だ。空いている3レベルに冒険で役立つ沈黙があるので、取得していそうだと予想している感じだな。
ここで地方出身者……田舎者扱いしているのは、明らかに効率的ではない覚え方であり、同時に研究には殆ど寄与しない呪文だからである。透明化なんか冒険では有用でも研究を盗むのに使えるので、覚えて居たら研究室に入るのはかなり難しくなるだろう。こういう知識的な問題でも地方出身者は不利なのである。
「透明化は研究室に入りたいなら忠告してやるべきだな。まあ並行して別の呪文を覚えて、そっちだけを申告する手もあるけど。とりあえず電撃を水棲種族に作って渡すとして、本命の飛行の他は伝言と……覚えてるなら送風に付き合わせるか」
「後は他の属性次第だな。火か地あたりかねぇ」
ホーセンスに助け船を出す条件に協力を約束させた。
それとは別に、彼が研究者志望なのである程度は手助けしてやることにする。もちろん無償で支援するわけではなく、マジックアイテムを作る為に協力させつつ、その範疇で手助けする感じだな。
しかし戦闘を前提にしないと、本当に攻撃呪文主体だと作るアイテムが減るんだよな。
「もう。地方出身者だからってそういう言い方はないじゃないですか」
「いや、俺らがそう考えてるんじゃなくて、魔法学院でそう捉えてるんだよ。だから向こうで研究職に付きたいなら、ある程度の範囲は抑えとかないとキツイぞ。そういうのを矯正するのも指導役の役目ってもんだ。その証拠に、セシリアに無駄な物は一切教えてないだろ? お前さんが戦う気が無いのも大きいが」
魔術師は身内社会なので、外部の人間には冷たい。
ちょっと覚えた程度の人間には書籍の閲覧でもさせてくれたらありがたいくらいだ。研究に関する論議を行うには、相手と付き合えるだけの発想力と知識が必要だし、どうしても呪文に関しては覚えている事が大前提になって来る。魔物が居たら『倒せば良かろう』ではなく、『どうして増えたのか?』とか『何かの研究に用いれるか?』を考えるのが魔法学院の魔術師なのである。例えば特殊なオーガが出没するとして、『攻撃呪文何発で仕留められます』と言われても、研究には寄与しないので困るわけだな。
もちろん、魔王と魔王軍が健在なら頃だったら、戦闘志向の魔術とか言うタイトルで研究書でも出せたかもしれないが。
「まあ、若いんだし呪文のバリエーションはこれから増やせば良いさ」
「確かにな。そもそも本人が何の研究をしたいのかすら聞いてないしな。志望する門派があるならそれに合わせた呪文を増やせば良い。何処でも良いならガブリールの下で本格的に付与を学んで創造門に入ればいいさ。場所によっては攻撃呪文のワンドとかでも必要とされるしな」
若くないのに呪文を増やしているガブリールが言うと妙な説得力がある。
それこそ付与魔術で食っていくならば、セシリアが覚えたように冷却まで取得すればそれで十分な仕事を与えてやれる。これから貴族がドンドン発注して来るだろうから、冷却の呪文を施したアイテムを作りつつ、その合間に研究をしていくだけで研究費は稼げるからだ。そのうちに自分だけで付与できるようになれば、費用やら報酬を山分けしない分だけ儲けもそれだけ増えることになるからな。
もちろん、四大門辺りで持ち込まれた相談に応じた術の開発をするだけでも、食っていけなくもないが……あれは他に何も発展しないそうだからなあ。
「それはそれとして、本当に飛行の呪文をゴーレムに組み込む気かよ。また暴走するぜ? 空飛ぶゴーレムってのは、それだけで凄いとは思うけどよ。墜落したんじゃ意味はねえぞ」
「暴走と言っても全力稼働するだけだからな。『割符』にすればいい」
そもそもホーセンスに助け船を出す気になったのは、奴が飛べるからだ。
ゴーレムに組み込めば飛べるゴーレムが実現できるわけで、今まで飛行の呪文を使える人間が居なかったので、思わず飛びついてしまった所はある。なんというか研究には殆ど使わないからな。そう言う意味で学院の人間もまた、逆の意味で視野が狭いとも言う。
その上で、必須なのは全力稼働してしまう事に対する対策だった。
「あん? 割符だ? 何かと照合させんのか?」
「違う違う。一枚の符を割って、それを一つに戻すって方だ。予め割った素材か、曲げられるようにした素材に呪文構文を書き込むんだ。その上でその部分を基本的には曲げたまま、あるいは分割した状態で居て、必要な時だけ直列に戻せば良いんだ。強度が下がるから、一文字だけ毛売ったり増やすのが理想ではあるんだが」
例えば『E』で始まる五文字の中で、Eという文字が必須だったとする。
このEという文字が別の場所に移動しているなら起動しない呪文である場合、このEという文字を別の場所に移動させてしまえば良いのだ。それを試した結果、別の魔術構文になって別の問題が起きてしまうならば、それこそ五文字の中の二文字でも三文字でも分けてしまえば良いだけの事である。
つまり、何度か検証さえすれば、呪文の全力稼働自体は止められなくとも、全体としては管理できるわけだ。
「普段は使わないようなキーワードを設定し、その言葉を使うか、咄嗟に行わない程度の複雑な動作をキーに設定しておく。例えば『コンバインド!』と唱えたり、縦二本の棒を倒して横一列にするとかな」
「言いたいことは判ったが、なんだよその具体的な話は」
「俺の故郷でそういう物語があったのさ」
とりあえず、最初は有人飛行しかないのでこんな感じだな。
ゴーレムに任せて飛ばせると、多分、何考えずに空高く飛んで落下するまで飛び続けるだろう。何しろ全力稼働しっぱなしなので、延々と飛び続けて指示さえ聞こえなくなるからだ。
もちろん、自前でも飛行アイテムを持っておくとか、幾つかの保険は確保してからすることになるだろうがね。
「それは良いんだが……墜落するたびに作り直すのか? オレは嫌だぜ?」
「何も高く飛ぶだけが飛行じゃないさ。別に真横に飛んだって良いんだ。そりゃ魔術師が飛ぶ時は上にあるナニカを探すためだったり、相手の攻撃が届かない所から攻撃するためじゃあるがね。足元の地形に左右されないで移動するとか、足の遅いジュガス2みたいなのが素早く移動するためとか、幾らでも使いインチは用意できる。これなら壊すことは早々無いさ」
いわゆる低空飛行とかホバリングと言うやつだな。
一足飛びに飛行能力を与える必要は無く、瞬間的に空を飛んで地形制限を無効化するだけでも良いのだ。高速移動の為だけにゴーレムを浮かせて、重たい機体に一瞬で距離を詰めさせるというのもアリだろう。転生前のアニメだって、別に空を飛ばなくてもホバリングするだけでつおかったし格好良く見えた。究極的には飛行戦闘したいし、ドラゴンと戦ってみたいがそれは遥かに先の事だろう。
まずは一歩ずつ、知見を重ねてから可能な事を積み上げていくべきだろう。
「そういえば以前に船乗りのマクシムが言ってたが、最大稼働距離を確かめて見ないといけないな。それで真横にどのくらい飛べるかを測れば、上に飛ぶ時でも危険な時間になる前に戻ってくれば良い。基本的にはちょっと飛び越すとかちょっと加速するくらいの使い方として、夢中になる可能性もあるから、最初の内は半分くらいで見積もるべきだな」
「お前が良いなら構わねえが、保険で飛行の呪文は使ってからにしろよ」
「そうですよ。師匠に何かあったらゴルビーのみんなが路頭に迷います」
「判ってるよ。俺だって死にたくはないしな」
ひとまず居もしないホーセンスの事はこの位にしておこう。
生きて居たら飛行呪文を実験するとしても、先に電撃の呪文を用意しないといけないしな。それに俺達も今後の需要を考えたら、冷却の呪文を施したマジックアイテムは幾つあっても足りない。情報制限もあるのでいきなり全ての貴族が欲しいと言うはずはないが、十人~二十人くらいはありえるし、特に権力を持った数人は『最優先で頼む』と確実にねじ込んで来るだろう。
そう思って作業して居た時、全ての予定をぶち壊す特大の発注がねじ込まれたのである。
ホーセンスを送り出した俺は、マジックアイテム作成の作業に戻る。
一介の付与で成立するアイテムなんか使い物にならないので、数日以上の時間を掛けて逸品を仕上げる必要があるからだ。とはいえ、メイン作業はガブリールであり、呪文を付与するのは俺だったりセシリアだったりするので、作業はマチマチとなる(もちろん付与そのものを始め、ガブリールも使える呪文は共同作業になる)。
拘束時間中は真面目にアイテムを作り、暇な時は新しい情報を元に『次』の思案をする日々だった。
「ホーセンスが使える呪文って何だと思う?」
「エアカッターに飛行、あとは伝言は覚えてるんだったか。典型的な地方出身者だな。場合によっては送風も持っているとして、沈黙は確実じゃねえか? まさかとは思うが透明化を覚えて導師を目指すとは思いたくねえが」
この世界では徐々に難しい呪文を唱えてレベルを上げる。
よって幾つか呪文を聞けば、大抵は覚えていく過程が想像できてしまうのだ。伝言と送風は1レベル、エアカッターは2レベルだが送風の派生形なので覚え易くなる特殊枠で射程だけ長いのも特徴。電撃は4レベルで飛行が5レベルなので3レベルが空き、導師になるには6レベルが必要だ。空いている3レベルに冒険で役立つ沈黙があるので、取得していそうだと予想している感じだな。
ここで地方出身者……田舎者扱いしているのは、明らかに効率的ではない覚え方であり、同時に研究には殆ど寄与しない呪文だからである。透明化なんか冒険では有用でも研究を盗むのに使えるので、覚えて居たら研究室に入るのはかなり難しくなるだろう。こういう知識的な問題でも地方出身者は不利なのである。
「透明化は研究室に入りたいなら忠告してやるべきだな。まあ並行して別の呪文を覚えて、そっちだけを申告する手もあるけど。とりあえず電撃を水棲種族に作って渡すとして、本命の飛行の他は伝言と……覚えてるなら送風に付き合わせるか」
「後は他の属性次第だな。火か地あたりかねぇ」
ホーセンスに助け船を出す条件に協力を約束させた。
それとは別に、彼が研究者志望なのである程度は手助けしてやることにする。もちろん無償で支援するわけではなく、マジックアイテムを作る為に協力させつつ、その範疇で手助けする感じだな。
しかし戦闘を前提にしないと、本当に攻撃呪文主体だと作るアイテムが減るんだよな。
「もう。地方出身者だからってそういう言い方はないじゃないですか」
「いや、俺らがそう考えてるんじゃなくて、魔法学院でそう捉えてるんだよ。だから向こうで研究職に付きたいなら、ある程度の範囲は抑えとかないとキツイぞ。そういうのを矯正するのも指導役の役目ってもんだ。その証拠に、セシリアに無駄な物は一切教えてないだろ? お前さんが戦う気が無いのも大きいが」
魔術師は身内社会なので、外部の人間には冷たい。
ちょっと覚えた程度の人間には書籍の閲覧でもさせてくれたらありがたいくらいだ。研究に関する論議を行うには、相手と付き合えるだけの発想力と知識が必要だし、どうしても呪文に関しては覚えている事が大前提になって来る。魔物が居たら『倒せば良かろう』ではなく、『どうして増えたのか?』とか『何かの研究に用いれるか?』を考えるのが魔法学院の魔術師なのである。例えば特殊なオーガが出没するとして、『攻撃呪文何発で仕留められます』と言われても、研究には寄与しないので困るわけだな。
もちろん、魔王と魔王軍が健在なら頃だったら、戦闘志向の魔術とか言うタイトルで研究書でも出せたかもしれないが。
「まあ、若いんだし呪文のバリエーションはこれから増やせば良いさ」
「確かにな。そもそも本人が何の研究をしたいのかすら聞いてないしな。志望する門派があるならそれに合わせた呪文を増やせば良い。何処でも良いならガブリールの下で本格的に付与を学んで創造門に入ればいいさ。場所によっては攻撃呪文のワンドとかでも必要とされるしな」
若くないのに呪文を増やしているガブリールが言うと妙な説得力がある。
それこそ付与魔術で食っていくならば、セシリアが覚えたように冷却まで取得すればそれで十分な仕事を与えてやれる。これから貴族がドンドン発注して来るだろうから、冷却の呪文を施したアイテムを作りつつ、その合間に研究をしていくだけで研究費は稼げるからだ。そのうちに自分だけで付与できるようになれば、費用やら報酬を山分けしない分だけ儲けもそれだけ増えることになるからな。
もちろん、四大門辺りで持ち込まれた相談に応じた術の開発をするだけでも、食っていけなくもないが……あれは他に何も発展しないそうだからなあ。
「それはそれとして、本当に飛行の呪文をゴーレムに組み込む気かよ。また暴走するぜ? 空飛ぶゴーレムってのは、それだけで凄いとは思うけどよ。墜落したんじゃ意味はねえぞ」
「暴走と言っても全力稼働するだけだからな。『割符』にすればいい」
そもそもホーセンスに助け船を出す気になったのは、奴が飛べるからだ。
ゴーレムに組み込めば飛べるゴーレムが実現できるわけで、今まで飛行の呪文を使える人間が居なかったので、思わず飛びついてしまった所はある。なんというか研究には殆ど使わないからな。そう言う意味で学院の人間もまた、逆の意味で視野が狭いとも言う。
その上で、必須なのは全力稼働してしまう事に対する対策だった。
「あん? 割符だ? 何かと照合させんのか?」
「違う違う。一枚の符を割って、それを一つに戻すって方だ。予め割った素材か、曲げられるようにした素材に呪文構文を書き込むんだ。その上でその部分を基本的には曲げたまま、あるいは分割した状態で居て、必要な時だけ直列に戻せば良いんだ。強度が下がるから、一文字だけ毛売ったり増やすのが理想ではあるんだが」
例えば『E』で始まる五文字の中で、Eという文字が必須だったとする。
このEという文字が別の場所に移動しているなら起動しない呪文である場合、このEという文字を別の場所に移動させてしまえば良いのだ。それを試した結果、別の魔術構文になって別の問題が起きてしまうならば、それこそ五文字の中の二文字でも三文字でも分けてしまえば良いだけの事である。
つまり、何度か検証さえすれば、呪文の全力稼働自体は止められなくとも、全体としては管理できるわけだ。
「普段は使わないようなキーワードを設定し、その言葉を使うか、咄嗟に行わない程度の複雑な動作をキーに設定しておく。例えば『コンバインド!』と唱えたり、縦二本の棒を倒して横一列にするとかな」
「言いたいことは判ったが、なんだよその具体的な話は」
「俺の故郷でそういう物語があったのさ」
とりあえず、最初は有人飛行しかないのでこんな感じだな。
ゴーレムに任せて飛ばせると、多分、何考えずに空高く飛んで落下するまで飛び続けるだろう。何しろ全力稼働しっぱなしなので、延々と飛び続けて指示さえ聞こえなくなるからだ。
もちろん、自前でも飛行アイテムを持っておくとか、幾つかの保険は確保してからすることになるだろうがね。
「それは良いんだが……墜落するたびに作り直すのか? オレは嫌だぜ?」
「何も高く飛ぶだけが飛行じゃないさ。別に真横に飛んだって良いんだ。そりゃ魔術師が飛ぶ時は上にあるナニカを探すためだったり、相手の攻撃が届かない所から攻撃するためじゃあるがね。足元の地形に左右されないで移動するとか、足の遅いジュガス2みたいなのが素早く移動するためとか、幾らでも使いインチは用意できる。これなら壊すことは早々無いさ」
いわゆる低空飛行とかホバリングと言うやつだな。
一足飛びに飛行能力を与える必要は無く、瞬間的に空を飛んで地形制限を無効化するだけでも良いのだ。高速移動の為だけにゴーレムを浮かせて、重たい機体に一瞬で距離を詰めさせるというのもアリだろう。転生前のアニメだって、別に空を飛ばなくてもホバリングするだけでつおかったし格好良く見えた。究極的には飛行戦闘したいし、ドラゴンと戦ってみたいがそれは遥かに先の事だろう。
まずは一歩ずつ、知見を重ねてから可能な事を積み上げていくべきだろう。
「そういえば以前に船乗りのマクシムが言ってたが、最大稼働距離を確かめて見ないといけないな。それで真横にどのくらい飛べるかを測れば、上に飛ぶ時でも危険な時間になる前に戻ってくれば良い。基本的にはちょっと飛び越すとかちょっと加速するくらいの使い方として、夢中になる可能性もあるから、最初の内は半分くらいで見積もるべきだな」
「お前が良いなら構わねえが、保険で飛行の呪文は使ってからにしろよ」
「そうですよ。師匠に何かあったらゴルビーのみんなが路頭に迷います」
「判ってるよ。俺だって死にたくはないしな」
ひとまず居もしないホーセンスの事はこの位にしておこう。
生きて居たら飛行呪文を実験するとしても、先に電撃の呪文を用意しないといけないしな。それに俺達も今後の需要を考えたら、冷却の呪文を施したマジックアイテムは幾つあっても足りない。情報制限もあるのでいきなり全ての貴族が欲しいと言うはずはないが、十人~二十人くらいはありえるし、特に権力を持った数人は『最優先で頼む』と確実にねじ込んで来るだろう。
そう思って作業して居た時、全ての予定をぶち壊す特大の発注がねじ込まれたのである。
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