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第3章 レッドフェイスを止めろ!
19.通過点と終着点
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§
静かな図書室に、紙をめくる音だけが響く。
私は一通り本棚を眺めてみたけど、タイトルを見ただけでも難しそうな本だらけで頭が痛くなっちゃった。
……みんなは、何の勉強をしているのかな? 気になった私は、近くにいたカヤトくんが読んでいる本のタイトルを読み上げてみた。
「『火属性設置型魔法対策~火の抑制式のすべて~』?」
「うおっ。急に声を出すな。びっくりするだろうが」
「ごめん。みんなはどんな勉強をしているか気になっちゃって。……もしかしてそれ、火属性の設置型魔法を無力化する方法が書いてあるの?」
「ああ」
「でも、火属性の設置型魔法は火属性魔法の使い手しか無力化できないんじゃ……」
「分かってる。でも、覚えておいて損はないだろ。いざとなれば、オレがヒナに抑制式を教えればいいんだから」
カヤトくんの言葉を聞いて、私は思わず笑ってしまった。
「な、何笑ってんだよ」
「嬉し笑いだよ。会ったばかりの時のカヤトくんだったら一人で何でもする方法を考えて、絶対にそんなことを言わなかっただろうなあと思って」
私がそう言うと、カヤトくんはそっぽを向いてしまった。顔が少し赤い気がする。やっぱり、カヤトくんは照れ屋さんだなあ。
「……ねえ、私も一緒に読んでいいかな?」
「ああ。別に構わねえよ。ヒナが少しでもこの本の中身を覚えてくれたら、オレが教える負担も減るからな」
「うん。頑張る」
私はカヤトくんの隣に座り、一緒に抑制式についての本を読むことにした。
……予想はしていたけど、やっぱり難しい! 専門的な言葉や模様が沢山書かれていて、頭が痛くなってくる!
「ふうん。なるほどな……」
カヤトくんは本を読みながら、時々うんうんと頷いている。カヤトくんはしっかりと理解できているみたい。やっぱり、頭が良いなあ。
「……このページに書かれていること、ヒナは理解できたか?」
「チンプンカンプンデス……」
「だろうな。表情に出るから分かりやすい」
カヤトくんが優しく笑った。
……うーん、やっぱりカヤトくんの笑い顔はいいなあ。改めて、イケメンだと思う。ずっと笑顔ならいいのに。……一瞬、そう思ったけど、ずっと笑顔のカヤトくんを想像したら怖いな。やっぱり、笑顔はたまに見せてくれるくらいでいいや。
「……ねえ、カヤトくん。もし、明日レッドフェイスが私たちの前に現れたら……」
「当然、追い詰める。そう約束しただろ?」
そうだ。私とカヤトくんはレッドフェイスを追い詰めるという約束を交わした同志だ。
でも、レッドフェイスを追い詰めた後。その後は……?
「何か、気になることでもあんのか?」
「……ううん。何でもない。続きを読もう、カヤトくん」
レッドフェイスを追い詰めるために、カヤトくんはMCCアカデミーに入学した。でも、もしレッドフェイスを追い詰めることができたら、その後カヤトくんはどうするんだろう。
……気になるのに、怖くて聞けなかった。
§
「盛りだくさんの一日だったのです」
「そうだね。でも、明日はもっと大変だー」
しばらく図書室で勉強をした後、私たちは寮に戻った。
夕ご飯を食べた後にチトセちゃんと一緒に入ったお風呂は、まるで大きな温泉みたいだったなあ。あと、メガネを外して髪を下ろしたチトセちゃんの姿は新鮮だった。明日のミッションのことで頭がいっぱいで、ゆっくり堪能できなかったけど……。
とにかく、ご飯を食べてお風呂に入ったわけだから、後は歯を磨いて寝るだけ。明日に備えて早く寝ないと。
「明日のことさえなければ、ヒナコさんと夜ふかししたかったのです」
「せっかく相部屋になったんだもんね。明日のミッションをクリアできたら、パジャマパーティでもする?」
「賛成なのです!」
パジャマパーティの約束をして歯を磨いた後、私たちはふかふかの布団に潜りこんだ。あとは寝るだけ!
……寝るだけなんだけど、中々眠れない。眠れなくて、布団の中で何度も寝返りをうっちゃう。
「……眠れないのです?」
「ごめんね。うるさかった?」
「そんなことは無いのですよ。チトセも中々眠れなくて、レッドフェイスと因縁があるヒナコさんはきっともっと眠れないだろうなと思っていたとこだったのです」
「……うん。レッドフェイスのこととか、カヤトくんのこととか。色々考えて、眠れないよ」
目を閉じると、それらのことをぐるぐると考えてしまった。考えてもどうにもならないことだとは思っているんだけどね。それでも考えてしまう。
「……良かったら、チトセに悩んでいることを話してみるといいのです。お話すれば、楽になるかもしれないのですよ」
「いいの?」
「もちろんなのです。仲間の相談に乗るのは、当たり前のことなのです」
「……ありがとう、チトセちゃん」
悩みを抱えたままもやもやするなんて、私らしくないよね。ここはお言葉に甘えて、チトセちゃんに話してみよう。
「明日、私たちがレッドフェイスに遭遇したとしたら捕まえなきゃだよね」
「MCCアカデミーの防衛が主な目的ですが、もしレッドフェイスを見つけたとしたら捕まえるために行動すると思うのです。……ヒナコさんは、レッドフェイスを捕まえたくないのですか?」
「まさか! 捕まえられるなら捕まえたいよ! でも、もしレッドフェイスを捕まえることができたら、それからカヤトくんはどうするんだろうと思ってさ」
「どうする、とは?」
「強くなって、レッドフェイスを追い詰める。カヤトくんがMCCアカデミーに入学した理由が、それなの」
「なるほど。レッドフェイスを捕まえたとしたら、その後にカヤトさんがMCCアカデミーに残るかどうかが心配ということなのです?」
チトセちゃんの言葉に、私は深く頷いた。レッドフェイスを捕まえたら、カヤトくんがMCCアカデミーに残る理由がなくなるんじゃないか。そう思っちゃう。
「こればかりは本人の気持ち次第なのです」
「だよねぇ……」
「逆に、ヒナコさんはどうなのです? レッドフェイスを捕まえたとしても、ヒナコさんは変わらずにMCCアカデミーに通うのです?」
意外な質問をされて、私は一瞬固まってしまった。
……私が悪の魔法使いを許さないと思うようになったきっかけは、パパの命を奪ったレッドフェイスだ。
そのレッドフェイスを捕まえたら、満足してそれで終わり? ……いや、それは違う。
「……レッドフェイスを捕まえたとしても、私はMCCアカデミーに通うよ! 悪い魔法使いはレッドフェイス以外にも沢山いるから、それをじゃんじゃん捕まえる正義の魔法使いになりたい!」
「なるほど。つまり、ヒナコさんにとってはレッドフェイスを追い詰めることもただの通過点なのですね。対して、カヤトさんはレッドフェイスを追い詰めることが終着点である可能性がある。ヒナコさんはそれが心配なのでは?」
「チトセちゃん天才! それだよ! 私が悩んでいたのは!」
レッドフェイスを追い詰めることは、私にとっては通過点。だけどカヤトくんはそれを終着点だと思っていそうな気がする。そのズレで、もやもやしたんだ!
「レッドフェイスを追い詰めた後も、MCCアカデミーに通う理由をカヤトさんが見つけられるかどうか。それにかかっていそうなのです」
「でもカヤトくんはレッドフェイスを追い詰めることに全てを賭けている感じだから、新しい理由を見つけられるかなあ……」
「もし理由を見つけられずにカヤトさんが困るようなことがあれば、チトセたちが支えればいいのですよ。チームとは、そういうものなのでは?」
……そうだ。こういう時こそ、あの言葉だ
パパがよく言っていた言葉。そして、入学試験の時に私がカヤトくんに言った言葉。
「一人でできることには限界がある。でも、誰かと力を合わせれば限界を超えられる。……これ、私のパパがよく言っていた言葉」
「良い言葉なのです」
「だよね。私、またこの言葉を信じて動いてみる! ……ありがとう、チトセちゃん! お話したら本当に楽になったよ!」
「それは何よりなのです。では、後は明日に備えてぐっすり眠らなければならないのです」
そう言って、チトセちゃんは私の布団にもぐりこんできた。
「えっ!? チトセちゃん!?」
「知ってますか? 人は、誰かの呼吸音を近くで聞くと安心して眠れるそうなのですよ」
「へぇ~そうなんだ!」
「だから、くっついて寝るのですよ。そうしたらぐっすり眠れて、明日のミッションもバッチリバチバチなはずなのです。これもまた、作戦なのですよ」
「オッケー! 二人でぐっすり寝ちゃおう!」
というわけで、私とチトセちゃんはくっつきながら目を閉じた。……本当だ。チトセちゃんの呼吸の音を聞いていたら、何か安心してきたよ。
これなら、ぐっすり眠れそう。
静かな図書室に、紙をめくる音だけが響く。
私は一通り本棚を眺めてみたけど、タイトルを見ただけでも難しそうな本だらけで頭が痛くなっちゃった。
……みんなは、何の勉強をしているのかな? 気になった私は、近くにいたカヤトくんが読んでいる本のタイトルを読み上げてみた。
「『火属性設置型魔法対策~火の抑制式のすべて~』?」
「うおっ。急に声を出すな。びっくりするだろうが」
「ごめん。みんなはどんな勉強をしているか気になっちゃって。……もしかしてそれ、火属性の設置型魔法を無力化する方法が書いてあるの?」
「ああ」
「でも、火属性の設置型魔法は火属性魔法の使い手しか無力化できないんじゃ……」
「分かってる。でも、覚えておいて損はないだろ。いざとなれば、オレがヒナに抑制式を教えればいいんだから」
カヤトくんの言葉を聞いて、私は思わず笑ってしまった。
「な、何笑ってんだよ」
「嬉し笑いだよ。会ったばかりの時のカヤトくんだったら一人で何でもする方法を考えて、絶対にそんなことを言わなかっただろうなあと思って」
私がそう言うと、カヤトくんはそっぽを向いてしまった。顔が少し赤い気がする。やっぱり、カヤトくんは照れ屋さんだなあ。
「……ねえ、私も一緒に読んでいいかな?」
「ああ。別に構わねえよ。ヒナが少しでもこの本の中身を覚えてくれたら、オレが教える負担も減るからな」
「うん。頑張る」
私はカヤトくんの隣に座り、一緒に抑制式についての本を読むことにした。
……予想はしていたけど、やっぱり難しい! 専門的な言葉や模様が沢山書かれていて、頭が痛くなってくる!
「ふうん。なるほどな……」
カヤトくんは本を読みながら、時々うんうんと頷いている。カヤトくんはしっかりと理解できているみたい。やっぱり、頭が良いなあ。
「……このページに書かれていること、ヒナは理解できたか?」
「チンプンカンプンデス……」
「だろうな。表情に出るから分かりやすい」
カヤトくんが優しく笑った。
……うーん、やっぱりカヤトくんの笑い顔はいいなあ。改めて、イケメンだと思う。ずっと笑顔ならいいのに。……一瞬、そう思ったけど、ずっと笑顔のカヤトくんを想像したら怖いな。やっぱり、笑顔はたまに見せてくれるくらいでいいや。
「……ねえ、カヤトくん。もし、明日レッドフェイスが私たちの前に現れたら……」
「当然、追い詰める。そう約束しただろ?」
そうだ。私とカヤトくんはレッドフェイスを追い詰めるという約束を交わした同志だ。
でも、レッドフェイスを追い詰めた後。その後は……?
「何か、気になることでもあんのか?」
「……ううん。何でもない。続きを読もう、カヤトくん」
レッドフェイスを追い詰めるために、カヤトくんはMCCアカデミーに入学した。でも、もしレッドフェイスを追い詰めることができたら、その後カヤトくんはどうするんだろう。
……気になるのに、怖くて聞けなかった。
§
「盛りだくさんの一日だったのです」
「そうだね。でも、明日はもっと大変だー」
しばらく図書室で勉強をした後、私たちは寮に戻った。
夕ご飯を食べた後にチトセちゃんと一緒に入ったお風呂は、まるで大きな温泉みたいだったなあ。あと、メガネを外して髪を下ろしたチトセちゃんの姿は新鮮だった。明日のミッションのことで頭がいっぱいで、ゆっくり堪能できなかったけど……。
とにかく、ご飯を食べてお風呂に入ったわけだから、後は歯を磨いて寝るだけ。明日に備えて早く寝ないと。
「明日のことさえなければ、ヒナコさんと夜ふかししたかったのです」
「せっかく相部屋になったんだもんね。明日のミッションをクリアできたら、パジャマパーティでもする?」
「賛成なのです!」
パジャマパーティの約束をして歯を磨いた後、私たちはふかふかの布団に潜りこんだ。あとは寝るだけ!
……寝るだけなんだけど、中々眠れない。眠れなくて、布団の中で何度も寝返りをうっちゃう。
「……眠れないのです?」
「ごめんね。うるさかった?」
「そんなことは無いのですよ。チトセも中々眠れなくて、レッドフェイスと因縁があるヒナコさんはきっともっと眠れないだろうなと思っていたとこだったのです」
「……うん。レッドフェイスのこととか、カヤトくんのこととか。色々考えて、眠れないよ」
目を閉じると、それらのことをぐるぐると考えてしまった。考えてもどうにもならないことだとは思っているんだけどね。それでも考えてしまう。
「……良かったら、チトセに悩んでいることを話してみるといいのです。お話すれば、楽になるかもしれないのですよ」
「いいの?」
「もちろんなのです。仲間の相談に乗るのは、当たり前のことなのです」
「……ありがとう、チトセちゃん」
悩みを抱えたままもやもやするなんて、私らしくないよね。ここはお言葉に甘えて、チトセちゃんに話してみよう。
「明日、私たちがレッドフェイスに遭遇したとしたら捕まえなきゃだよね」
「MCCアカデミーの防衛が主な目的ですが、もしレッドフェイスを見つけたとしたら捕まえるために行動すると思うのです。……ヒナコさんは、レッドフェイスを捕まえたくないのですか?」
「まさか! 捕まえられるなら捕まえたいよ! でも、もしレッドフェイスを捕まえることができたら、それからカヤトくんはどうするんだろうと思ってさ」
「どうする、とは?」
「強くなって、レッドフェイスを追い詰める。カヤトくんがMCCアカデミーに入学した理由が、それなの」
「なるほど。レッドフェイスを捕まえたとしたら、その後にカヤトさんがMCCアカデミーに残るかどうかが心配ということなのです?」
チトセちゃんの言葉に、私は深く頷いた。レッドフェイスを捕まえたら、カヤトくんがMCCアカデミーに残る理由がなくなるんじゃないか。そう思っちゃう。
「こればかりは本人の気持ち次第なのです」
「だよねぇ……」
「逆に、ヒナコさんはどうなのです? レッドフェイスを捕まえたとしても、ヒナコさんは変わらずにMCCアカデミーに通うのです?」
意外な質問をされて、私は一瞬固まってしまった。
……私が悪の魔法使いを許さないと思うようになったきっかけは、パパの命を奪ったレッドフェイスだ。
そのレッドフェイスを捕まえたら、満足してそれで終わり? ……いや、それは違う。
「……レッドフェイスを捕まえたとしても、私はMCCアカデミーに通うよ! 悪い魔法使いはレッドフェイス以外にも沢山いるから、それをじゃんじゃん捕まえる正義の魔法使いになりたい!」
「なるほど。つまり、ヒナコさんにとってはレッドフェイスを追い詰めることもただの通過点なのですね。対して、カヤトさんはレッドフェイスを追い詰めることが終着点である可能性がある。ヒナコさんはそれが心配なのでは?」
「チトセちゃん天才! それだよ! 私が悩んでいたのは!」
レッドフェイスを追い詰めることは、私にとっては通過点。だけどカヤトくんはそれを終着点だと思っていそうな気がする。そのズレで、もやもやしたんだ!
「レッドフェイスを追い詰めた後も、MCCアカデミーに通う理由をカヤトさんが見つけられるかどうか。それにかかっていそうなのです」
「でもカヤトくんはレッドフェイスを追い詰めることに全てを賭けている感じだから、新しい理由を見つけられるかなあ……」
「もし理由を見つけられずにカヤトさんが困るようなことがあれば、チトセたちが支えればいいのですよ。チームとは、そういうものなのでは?」
……そうだ。こういう時こそ、あの言葉だ
パパがよく言っていた言葉。そして、入学試験の時に私がカヤトくんに言った言葉。
「一人でできることには限界がある。でも、誰かと力を合わせれば限界を超えられる。……これ、私のパパがよく言っていた言葉」
「良い言葉なのです」
「だよね。私、またこの言葉を信じて動いてみる! ……ありがとう、チトセちゃん! お話したら本当に楽になったよ!」
「それは何よりなのです。では、後は明日に備えてぐっすり眠らなければならないのです」
そう言って、チトセちゃんは私の布団にもぐりこんできた。
「えっ!? チトセちゃん!?」
「知ってますか? 人は、誰かの呼吸音を近くで聞くと安心して眠れるそうなのですよ」
「へぇ~そうなんだ!」
「だから、くっついて寝るのですよ。そうしたらぐっすり眠れて、明日のミッションもバッチリバチバチなはずなのです。これもまた、作戦なのですよ」
「オッケー! 二人でぐっすり寝ちゃおう!」
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