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11話 どちらが可愛い?
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僕はひとりでに小さく頷いていた。
「何を独りで頷いてるんだよ?」
「別に何もないよ」
「お、お前まさか……」
「な、なに?」
まさか僕の心の声が筒抜けになっている?
確かに心のなかで柔らかいだの、良い匂いだの言ってたけど、まさか……僕、口に出してたのか?
「おーい桜田! 白川! こっちこっち!」
北川さんは僕と白川くんに向かって手を振っている。
僕は不思議に思いながらも、白川くんと顔を見合わせ、2人がいる扉の側まで向かった。
「ほら、あれあれ」
北川さんが指差した先には、絶世の美少女がひとり廊下を歩いていた。
単に手を振ってるだけなのに、品を感じるというか、まるで異世界からやってきた何もかも完璧な貴族令嬢のような雰囲気を醸し出している。
そのクールな顔立ちは女子をも虜にし、堂々とした態度には男子もむやみに近づくことを許さない。
「ねぇユイッチ。あたしとあの堀宮先輩どっちが可愛い?」
そんな鈴井さんの唐突な質問にどう答えたら良いか僕は戸惑った。
しかしその様子を見ていた白川くんはニヤッと不敵な笑みを浮かべている。
「なあ凜子。結人は照れてるんだ。お前の胸が気持ち良すぎて」
「えっ!? そうなの? 仲良くなったばかりなのに、このむっつりスケベさんめ!」
鈴井さんは頬を赤く染めながら、再び僕の顔を豊満な胸で挟んだ。
「ほらほら、気持ちいでしょ? やん、そんなに顔を埋めないで」
「ふんぬっ!」
先に言って置きたい。
決していやらしいことをしているわけではない。
ほら、ご覧の通り今僕の手は白川くんの肩を?
あれ? 柔らかい……まさか!?
「何を独りで頷いてるんだよ?」
「別に何もないよ」
「お、お前まさか……」
「な、なに?」
まさか僕の心の声が筒抜けになっている?
確かに心のなかで柔らかいだの、良い匂いだの言ってたけど、まさか……僕、口に出してたのか?
「おーい桜田! 白川! こっちこっち!」
北川さんは僕と白川くんに向かって手を振っている。
僕は不思議に思いながらも、白川くんと顔を見合わせ、2人がいる扉の側まで向かった。
「ほら、あれあれ」
北川さんが指差した先には、絶世の美少女がひとり廊下を歩いていた。
単に手を振ってるだけなのに、品を感じるというか、まるで異世界からやってきた何もかも完璧な貴族令嬢のような雰囲気を醸し出している。
そのクールな顔立ちは女子をも虜にし、堂々とした態度には男子もむやみに近づくことを許さない。
「ねぇユイッチ。あたしとあの堀宮先輩どっちが可愛い?」
そんな鈴井さんの唐突な質問にどう答えたら良いか僕は戸惑った。
しかしその様子を見ていた白川くんはニヤッと不敵な笑みを浮かべている。
「なあ凜子。結人は照れてるんだ。お前の胸が気持ち良すぎて」
「えっ!? そうなの? 仲良くなったばかりなのに、このむっつりスケベさんめ!」
鈴井さんは頬を赤く染めながら、再び僕の顔を豊満な胸で挟んだ。
「ほらほら、気持ちいでしょ? やん、そんなに顔を埋めないで」
「ふんぬっ!」
先に言って置きたい。
決していやらしいことをしているわけではない。
ほら、ご覧の通り今僕の手は白川くんの肩を?
あれ? 柔らかい……まさか!?
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