10 / 25
10話 女の子は柔らかい
しおりを挟む
僕が撫でられる様子を見て、北川さんと鈴井さんも何を思ったのか参戦してきた。ふわふわで柔らかくて良い匂いがする胸に僕を引き寄せて来たのだ。
「うぶっ……! く、苦しい……」
「ユイッチこれが女の子の身体だよ」
こ、これが女の子の身体……めっちゃくちゃ恥ずかしい。周りのクラスメイトもジロジロ見てくるし、このままじゃ僕の高校生活が崩壊してしまう。
一度、変態という名のレッテルを貼られると間違いなくそれ以降は詰みなのだ。
けどこの2人を強く拒んでしまうと、せっかくできた友達だというのに離れてしまうかもしれない。
ぼ、僕はどうしたら……。
「きゃあああ!! 堀宮会長よ!!」
「メガネ掛けてる時も良いけど、外してる時も素敵だわ!」
「あの長くて艶のある髪、クールな顔立ち、まるで漫画から飛び出してきた王子様だわ!」
廊下が騒がしくなったことで、北川さんと鈴井さんは僕を解放してくれた。
そして廊下の外まで走り出してしまったのだ。
不思議に思った僕は白川くんに聞いた。
「廊下で何が起こったの? 北川さんも鈴井さん行っちゃったけど」
「ああ~この高校では、誰が一番人気か知ってるか?」
「ううん、知らないけど……さっき聞こえた堀宮会長って人?」
「お前あの状況でよく聞こえてたな。ったく羨ましいぜ。俺さ、2人とは中学の時から仲良いけど、一度もあんな至福を味わったことないわ」
「へ、へぇ~そうなんだ」
だが、白川くんは知らない。
あれはあれで豊かで柔らかく良い匂いがする胸を味わえる分、周りからの冷たい視線、死ぬかと思う息苦しさ、それらのデメリットもあることを。
「うぶっ……! く、苦しい……」
「ユイッチこれが女の子の身体だよ」
こ、これが女の子の身体……めっちゃくちゃ恥ずかしい。周りのクラスメイトもジロジロ見てくるし、このままじゃ僕の高校生活が崩壊してしまう。
一度、変態という名のレッテルを貼られると間違いなくそれ以降は詰みなのだ。
けどこの2人を強く拒んでしまうと、せっかくできた友達だというのに離れてしまうかもしれない。
ぼ、僕はどうしたら……。
「きゃあああ!! 堀宮会長よ!!」
「メガネ掛けてる時も良いけど、外してる時も素敵だわ!」
「あの長くて艶のある髪、クールな顔立ち、まるで漫画から飛び出してきた王子様だわ!」
廊下が騒がしくなったことで、北川さんと鈴井さんは僕を解放してくれた。
そして廊下の外まで走り出してしまったのだ。
不思議に思った僕は白川くんに聞いた。
「廊下で何が起こったの? 北川さんも鈴井さん行っちゃったけど」
「ああ~この高校では、誰が一番人気か知ってるか?」
「ううん、知らないけど……さっき聞こえた堀宮会長って人?」
「お前あの状況でよく聞こえてたな。ったく羨ましいぜ。俺さ、2人とは中学の時から仲良いけど、一度もあんな至福を味わったことないわ」
「へ、へぇ~そうなんだ」
だが、白川くんは知らない。
あれはあれで豊かで柔らかく良い匂いがする胸を味わえる分、周りからの冷たい視線、死ぬかと思う息苦しさ、それらのデメリットもあることを。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる