私のことを追い出したいらしいので、お望み通り出て行って差し上げますわ

榎夜

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240話

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手持ち無沙汰なままユーリ達を眺めていること30分が経過しましたわ。

椅子に座ってずっとキョロキョロとしているだけではありますが、絶対にうっとおしいですわよね。

うーん......せっかくですし、どこかに行ってきてもいいでしょうか?

そう思った私は、とりあえず、ずっと座っていた椅子から立ち上がって部屋の扉の方に向おうとしましたわ。

すると、それとほぼ同時くらいでしょうか?

「セリスティア!お客様よ!」

急に部屋の扉がバンっと大きな音を立てて開いたかと思ったら伯母様が中に入ってきましたわ。

今日も物凄く機嫌が良さそうですが.......

「お客様?」

と驚いてしまいましたわよ。

だって、今日は国を出る1日前、ということでレオンハルト様もシャリア様も遊びに来ない、と聞いていましたもの。

というのも、荷物を詰めたり明日のことについて話したり、で忙しいだろうし、長い道のりなので出発前にゆっくりと体を休めて欲しい、と言ってくれましたのよね。

私に気を遣ってのことですが、当日になると想像していた以上に暇になって困っていたのでお客様はありがたいですわ。

ただ、レオンハルト様でもシャリア様でもない、となると一体誰が.......。

そう思いながら伯母様に連れられて応接室の中に入ると、

「セリスティア様!」

という聞き慣れた声が聞こえてきて驚きましたわ。

だって、まさか彼女が来るとは思ってもいませんでしたし、意外....と言ったら失礼かもしれませんがそんなことをする人だと思っていませんでしたもの。

あぁ、もちろん最後にゆっくりと話をしたいと思っていたので本当に嬉しいですわよ?

なんて思いながら、

「り、リーシャ様!?どうしましたの!?」

椅子に座るリーシャ様に駆け寄ると、少し申し訳なさそうに目を伏せながら

「明日国に帰る、とのことだったので、忙しいかとは思ったんですがお邪魔させてもらいました」

と言ってペコっと頭を下げましたわ。

そんな私とリーシャ様を見て、伯母様は

「私は席を外すから2人でゆっくりと話したらいいわ。授業ではないから色々と話をしてあげなさいな」

とだけ言うとすぐに応接室を後にしましたわね。

もしかして、わざわざ私をここに連れてくるためだけに仕事を中断してくれましたの?

そうだとしたらありがたいですが.......多少の申し訳なさもありますわね。

ただ、伯母様の言う通り今までリーシャ様とは勉強やマナーの話しかしませんでしたからね。

この国の令嬢の中では一番話をした回数が多いですし、仲悪くもないと思いますが、どうしても少し距離がありますのよね。

なので、今回このような機会を設けてもらって本当に嬉しいですわ。

とりあえずリーシャ様の正面の椅子に座った私は、ジッとリーシャ様の顔を見つめましたわ。

そんな私の行動にリーシャ様は驚いて、警戒したような顔をしていましたが、すぐに恥ずかしそうに斜め下を向いてしまいましたわね。

まぁ、そんなリーシャ様の行動も見慣れたものですわね。
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