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81 凄い美形が来た(ゲスト回
しおりを挟む「カオス?」
「カオスだねぇ」
「混沌としているね」
「ひぇ」
嵯峨さんのお店に落合君と一戸君、それから何処かで見た様な背の高いモデルの様な美形な男性と何処かほんわかした雰囲気の可愛らしい男の子が四人入店し、開口一番発言。
因みに「ひぇ」は可愛い男の子の口から出て来た。
彼等の服装はこの街に1つしか無いαとΩ専用、バース性の学園の制服。
何でも昨年は隣町に有名なαが入学すると言う噂が広がり、Ωの入学がたった二人しか居なかったと一戸君から聞いた。尚、Ωの片方は一戸君の双子の妹さんだそうだ。
そんな状態であの学園大丈夫か?と思っていたが、昨年とは違って今年は何名もΩが入学して来たそうだ。…噂の有名人αが隣町に在籍して居なかったことで此方の街の学園にいると知り、此方へ来たのではないかという話もあるとか無いとか。
流石有名人、大変だな。
しかもその有名人が有名財団の御曹司とかで、目の色を変えて追い掛けているΩや女も居るらしく、お陰で学園の警備は厳重らしい。
頑張れ、警備員。
今、喫茶ロインに入って来た学生四人は俺の後輩ってことだ。
もう何年も前のだけど。
…年の差とか考えたくないので、これ以上は考えないことにする。
そうして喫茶ロインの店内を見渡す。
確かにカオスだ。
お店の奥では数名のお客さんが末明さんに椅子に正座しながら(流石に床だと問題が)説教をされていて、不破さんはその様子を見ながら注文されたメニューを幾つも同時に制作中。お手伝いさんも居るけど明らかに手が足りていない。
更にカウンター奥では双子達の御機嫌が下がって来ている様で愚図りがち。ベビーシッターさんも大変だ。
「マスター朝からマグロ丼ってやっている?」
「すいません。朝はモーニングだけで頼む」
「えー此処の店の名物だって聞いたから来たのに」
「ごめんな~」
「おっし、それじゃモーニング食ってから夜にまた来ようかな」
「すまんな」
「マスターその分サービスして~」
「値段分のサービスだけなら受け付け中」
「あっはっは、それ頼むわ」
「あいよ」
そんな最中、俺はせっせとお客さんが食べた食器類を下げてから机を拭く。
次いでお皿を片付け…
「小林さん、重いものは俺がやりますから水を出して来て貰えますか」
「あ、ハイ」
嵯峨さんがテキパキと俺に指示をして重い物を重点に引き受けていく。
例えばアイス珈琲大(多分500ML以上ある)とか、アイス珈琲特大(1リットル)とか。って、1リットルあるんだ…誰が頼む?と思って見たら、先程入って来た落合君と一戸君が二人仲良くストローを入れて飲んでいた。
どう見てもカップル用じゃない無骨なコップなのに、カップル用に見えると言う高等技術。
流石だ。
どうでも良いけど飲み物は普通に朝から注文オッケーなんだね、流石喫茶店。
「珈琲は俺の自慢だからね~!とは言えマグロ丼も創業当時からの自慢の一品なのだけど、朝イチはどうしても忙しくてね」
確かに忙しい。何せ俺まで手伝って居る状態だから。
もしかして普段からモーニングの時間帯は混雑して居るのかな?
「言っとくけど店長ちゃんのお店が開いている日はこんなに混まないから。それに普段来ない奴等迄来て店長ちゃんの姿を見て安心して居るよ」
昨日の件もあるだろうけど店長ちゃん人気だねぇと言いつつ、一切手を止めること無く動かしながら不破さんがニコニコと此方を見て微笑んで来る。イケメンの笑顔ご馳走様です。
そうして俺、今更気が付く。
少し前迄不破さんの姿が見えたりするとときめいたりしたけど、今はイケメンだな~と思うだけに留まる。他の感情一切無し。昔はそんな状態の不破さんを見ると思わず拝みたくなったりしたのにな、不思議。
「所で末明ちゃん、此方戻って来てくれないかな?そろそろ雪羽と晃明のご飯の時間だし、そっちを優先してくれると助かる」
※
・今回のツッコミどころ
入店して来た四人組の男子。
倉敷優樹、皇恭介、落合行弘、一戸京夏の『ある日突然Ωになってしまったけど、僕の人生はハッピーエンドになれるでしょうか』の主人公と準主人公達。彼等はあの作品から一年経過している為、二年生へと進級している(落合は三年生)。また、何故朝のうちに喫茶ロインに来たのかと言うと、学園が臨時休校だから。(この時期にある中間テスト前の先生方による会議の為)
その為、学園の食堂やカフェが大混雑したために四人でダブルデートしつつ朝御飯を食べに来た、と言う裏設定。
尚四名制服で来た理由は諸々裏設定を考えたのだが、京夏曰く「制服でダブルデート♪」と言い出した理由が一番らしいので此方を採用。京夏は落合と付き合ってから堅苦しい人から悪戯好きな自由人へとクラスチェンジ。落合自身も諸々クラスチェンジしている。
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