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第一幕 悪役公爵令嬢(闇魔法使い8歳)王宮書庫殺人事件
32. 効果抜群
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お父様にマッサージと称した闇の身体強化魔法をかけたところ、お母様からマッサージについて問い質された。もしかして、私が闇魔法を使ったことに気付いた?
「そう、言われても、そもそも、私は普通のマッサージの方法を知らないので、なんともいえませんわ」
「そうなの。マリーオリジナルなのね……。とても気持ちよさそうだったから、私にもやってもらえるかしら?」
「そ、それは……。もう疲れてしまって今度でいいですか?」
「そうね、マリーは子供ですものね。疲れてしまったのなら仕方がないわね」
本当はまだ疲れたわけではないのだが、お母様は奇麗な金髪だ、一度魔法を掛けただけで髪色が変わるかどうかわからないが、危険なことは避けるべきだろう。
闇魔法であることを隠しているのだから、ここは慎重に疲れたことにして断ることにした。
私はお母様に断りを入れると自室に戻って、入浴してから寝ることにした。
お父様はお風呂に入っていなかったが、一日くらい入らなくてもいいだろう。
入浴しないで、気持ち悪いようなら、朝風呂に入ればいいのだ。
だが、明日からは、入浴後にマッサージをするようにした方がいいかな。
私は自分にも闇の身体強化魔法をかけて、ぐっすりと眠るのだった。
翌朝、私は、スッキリ目を覚ました。自分にも闇魔法を掛けたからね。
そして、肝心のお父様はと言うと、十分効果があったようだ。
目の下の隈もなくなり、久しぶりに朝から元気な様子だ。
「マリーのお陰で、スッキリ目が覚めたよ。疲れも取れて、頭もハッキリした。これなら仕事も捗りそうだ」
「それはよかったですわ」
これで、闇の身体強化魔法の効果を確認できたわけであるが、問題はこのことを、両親なり、クロード先生なりに話すかどうかだ。
クロード先生からは、闇魔法の効果が分からないから危険なため、使用を禁止されている。
今回のことで、闇魔法の効果がわかり、危険はないと判断されるだろうから、使用の許可が下りそうであるが、どうやってその効果がわかったか話すと、私が使用を禁じられた闇魔法を使ったことがばれてしまう。
藪蛇となりかねないので、もう少し黙っていることにしよう。
お母様には怪しまれているが、それもなんとかかわすしかない。闇の身体強化魔法を使わずに、ただのマッサージをすれば誤魔化せるだろう。
どうも、お母様はサラの様子を見て怪しんでいるようだ。
サラの髪は艶やかな黒髪になってしまった。
だがそれは「お嬢様と同じ黒髪に染めてみました」とサラが誤魔化している。
それと、仔馬(ノアールと名付けた)の方も、完全な黒鹿毛になってしまった。
こちらは、「染めた」と誤魔化せないためどうしたものかと思っていたが、過去にも同様の事例があったと厩務員に伝わる記録に記されていたため、問題になることはなかった。
もしかしたら、過去にも馬に闇の身体強化魔法をかけた者がいるのかもしれない。
その後、一月ほど、マッサージを続けたが、お陰で、お父様の仕事の効率も上がり、溜まっていた仕事も全て片付いたようだ。
休憩時間も十分に取れるようになり、休憩時間は、お母様とティータイムを楽しんでいるようだ。
もちろん、その時には、カロリー高目のお茶菓子がドッサリと出されていた。
お陰で、お父様は順調に体重を増やしていた。
一緒に食べているお母様の体重が増えていないのは、どんな秘密があるのだろうと、気になるところである。
そして二年後、私に弟ができた。
「そう、言われても、そもそも、私は普通のマッサージの方法を知らないので、なんともいえませんわ」
「そうなの。マリーオリジナルなのね……。とても気持ちよさそうだったから、私にもやってもらえるかしら?」
「そ、それは……。もう疲れてしまって今度でいいですか?」
「そうね、マリーは子供ですものね。疲れてしまったのなら仕方がないわね」
本当はまだ疲れたわけではないのだが、お母様は奇麗な金髪だ、一度魔法を掛けただけで髪色が変わるかどうかわからないが、危険なことは避けるべきだろう。
闇魔法であることを隠しているのだから、ここは慎重に疲れたことにして断ることにした。
私はお母様に断りを入れると自室に戻って、入浴してから寝ることにした。
お父様はお風呂に入っていなかったが、一日くらい入らなくてもいいだろう。
入浴しないで、気持ち悪いようなら、朝風呂に入ればいいのだ。
だが、明日からは、入浴後にマッサージをするようにした方がいいかな。
私は自分にも闇の身体強化魔法をかけて、ぐっすりと眠るのだった。
翌朝、私は、スッキリ目を覚ました。自分にも闇魔法を掛けたからね。
そして、肝心のお父様はと言うと、十分効果があったようだ。
目の下の隈もなくなり、久しぶりに朝から元気な様子だ。
「マリーのお陰で、スッキリ目が覚めたよ。疲れも取れて、頭もハッキリした。これなら仕事も捗りそうだ」
「それはよかったですわ」
これで、闇の身体強化魔法の効果を確認できたわけであるが、問題はこのことを、両親なり、クロード先生なりに話すかどうかだ。
クロード先生からは、闇魔法の効果が分からないから危険なため、使用を禁止されている。
今回のことで、闇魔法の効果がわかり、危険はないと判断されるだろうから、使用の許可が下りそうであるが、どうやってその効果がわかったか話すと、私が使用を禁じられた闇魔法を使ったことがばれてしまう。
藪蛇となりかねないので、もう少し黙っていることにしよう。
お母様には怪しまれているが、それもなんとかかわすしかない。闇の身体強化魔法を使わずに、ただのマッサージをすれば誤魔化せるだろう。
どうも、お母様はサラの様子を見て怪しんでいるようだ。
サラの髪は艶やかな黒髪になってしまった。
だがそれは「お嬢様と同じ黒髪に染めてみました」とサラが誤魔化している。
それと、仔馬(ノアールと名付けた)の方も、完全な黒鹿毛になってしまった。
こちらは、「染めた」と誤魔化せないためどうしたものかと思っていたが、過去にも同様の事例があったと厩務員に伝わる記録に記されていたため、問題になることはなかった。
もしかしたら、過去にも馬に闇の身体強化魔法をかけた者がいるのかもしれない。
その後、一月ほど、マッサージを続けたが、お陰で、お父様の仕事の効率も上がり、溜まっていた仕事も全て片付いたようだ。
休憩時間も十分に取れるようになり、休憩時間は、お母様とティータイムを楽しんでいるようだ。
もちろん、その時には、カロリー高目のお茶菓子がドッサリと出されていた。
お陰で、お父様は順調に体重を増やしていた。
一緒に食べているお母様の体重が増えていないのは、どんな秘密があるのだろうと、気になるところである。
そして二年後、私に弟ができた。
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