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 これが白珠しらたまちゃんの……『おヘソ』!!

 ためらっていた心が一瞬にしてどこかへ消えてしまった。


「にゃわぁ……」


 すごいきれい!
 ピーイっていう果実のヘタの付け根に似てる。
 むき出しの肌に縦に閉じてて……柔かそう。
 白珠ちゃんのお腹、体毛がなくてすごくきれいだ。

 白いなめらかな肌がそこには広がっていた。
 中心にぽつんとあいた穴が、白珠ちゃんのおヘソだった。
 上着を捲って見えてる範囲の中心だから、胴体の腰のあたりだけども。

 穴と言っても奥まで見えるわけじゃなく、お尻の穴みたいに塞がっていた。
 お尻の穴と違ってしわしわしてないし、とっても綺麗な形をしてる。
 白珠ちゃんのお尻の穴が、しわしわしてるのかはわからないけども。

「ここを僕はいつも撫でてるのか」

 ため息がもれて、じっくり眺めてしまう。

「む……?」

 クンクンとその匂いに気づいて、白珠ちゃんの手を見つめる。
 そして衝撃が走った。
 そこから香っているのは甘くていい匂いなんだけど、僕の寝間着を握ってない方の手と、今僕が顔を近づけている股間の匂いが一致したのだ。

 おっと……

 白珠ちゃん、アレを弄っていたみたい。
 僕の寝間着をしゃぶりながら弄っていたのかな。

 なんだかお腹のあたりがムズムズして顔が熱くなる。
 白珠ちゃんは僕の部屋で、僕の寝台で、そんなことをしていたのか。
 白珠ちゃんもやっぱりオスなんだ。


 クンクンと、もうひとつの香りにも気づいた。
 この匂い……

 ゴクリ。

 眠っている白珠ちゃんの股間を凝視する。
 ずっと気になっていたもうひとつの謎も、知りたくなってきた。


 僕とこの部屋で遊んだり勉強したりするときの白珠ちゃんは、決まって僕の膝の上に乗ってくる。
 それで、白珠ちゃんが座っていたあたりのズボンの布が、たまに濡れてるんだよね。
 最初はオシッコかと思ったけど、いい匂いなんだ。

 か……嗅いだのはさ、だってほら、僕って鼻がいいからね!
 決してやましい気持ちじゃないよ!
 その匂いを嗅ぎながら夜な夜なアレを弄ってるのは、それは確かにやましい気持ちでやってるけども。
 だって興奮しちゃういい匂いなんだもん!

 オスはみんなそうだと思う。
 白珠ちゃんだってほら、弄ってたわけだし。
 アレを弄るのって、気持ちいいんだ。
 それに講習所で、オスだけの勉強会のときに習ったからね。
 いつかツガイと交尾する時のための、体の準備なんだって。
 こっそりやるべきえっちなことだけど、大事なことなんだ。
 そう教わったよ。

 急に言い訳が頭にいっぱい浮かんできて、耳が熱くなって咳払いをする。
 シッポがピンとなった。


 気になる。
 このいい香りが何なのかが気になる。
 ぜんぜん白珠ちゃん起きないし、大丈夫じゃないかな~……
 もし起きちゃったら、正直に謝ろう。
 体の違いがいろいろ気になったから、見ちゃったんだって。

 ……ぜったい怒るよね。
 オス同士でも、さすがにお尻は見せたくないよね。
 寝てる間に勝手にそんなこと、自分より小さい子に、そんなことをしたら、ダメだよね……

「じゅーち……ん……」

 白珠ちゃんの声にビクッとなって、寝台からピョンと飛び退く。
 シッポがブワッとなった。

「し……白珠ちゃん、ガージンの実、食べる?」

 心臓をバクバクさせながらあわてて話しかけたけど、白珠ちゃんはムニャムニャしながら僕の寝間着に顔をうずめて、また寝息をたてはじめた。
 寝言だったみたい。

 ホ……


 ポケットに入れてた木の実を机に置いて、再び寝台に近づく。
 声をかけたり肩を揺すったけど、やっぱり起きそうにない。
 深呼吸をして、頭を冷やす。

 嫌われて、二度と遊んでくれなくなるところだった。
 あぶないあぶない。
 お尻を見ようなんて、ダメだよ。
 うん、ぜったいダメだ。

 そう思いながら白珠ちゃんの股間に目をやると、ズボンの布がピンと張っていた。

「ッ!?」

 僕の寝間着に顔をうずめて、僕の匂いを嗅いで、起っきしちゃったの?
 僕の寝間着をしゃぶって……
 僕の寝台で……


 頭の中がグルグルしてきて白珠ちゃんの匂いでいっぱいになる。
 胸が苦しくて、呼吸が早くなる。
 唾液があふれてきて、せっかく我慢したのに、気持ちが抑えられなくなってしまった。


 見てみたい。
 同じオスなのに、なんでこんなにいい匂いなの?
 あのズボンのシミはなに?
 いったいどこから出てるの?
 アソコ?
 それとも……


 眠ってる白珠ちゃんのズボンを、僕は勝手におろしてしまった。



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