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第二章 聖女は過去とむきあうようです
北の交易地、第二の都市ベルーゲン
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「ア、アルテア様、あの……近いです」
「アマネ様の側にいると約束しましたからね」
「でも、これはさすがに……やり過ぎといいますか。皆様もお困りになるのではないでしょうか」
「誰も困ってなどいないですよ。夫婦仲良くするのは自然なことでしょう?」
アルテアは、とろけるように笑う。アルテアの執務室で、天音は執務中の彼の太もも上に座らせられている。居心地悪く、もぞもぞと動くと「もう少しで終わりますから、大人しくしていてください」と言われる。
天音は邪魔してはいけないと思い、そのまま座っているが、アルテアの腕の中ですっきりとしたあごのラインや書類に目を通す時の真剣な顔を見上げていると、胸がドキドキとして落ち着かない。
プラチナブロンドの髪は今日もゆったりと結ばれ、琥珀色の瞳は真剣に書類の文字を追う。長いまつげが、瞳に影を落としている。天音がアルテアの胸に頬を寄せると、規則正しい心臓の音と彼の吐息を近くに感じる。
落ち着かないような、安心するような。不思議な感じ。
かさかさと書類のこすれる音、万年筆で何かを書く音も全てアルテアの音だと思うと大切なもののように感じる。
瘴気を初めて浄化した後、不安定になってしまった天音に、アルテアはいつも通りに接してくれたため、天音の心は元の落ち着きを取り戻していた。
最近は再び神殿に通い、瘴気を浄化する練習をしていた。無理矢理に神聖力を身体から放出すると、身体に大きく負担がかかり、倒れたり、気絶したりしてしまうらしい。
魔力酔いと言われているそうだ。「聖女様の場合は、神聖力酔いだね」とセスが冗談だか何だか分からない口調で淡々と言っていた。その後、セスからは散々叱られたので、あれは怒っていたのだろう………。
神殿に通うことを再開した時、一緒に森へ行ってくれた神官たちに出迎えられて、お礼や謝罪をされ天音は戸惑ってしまった。
前世では、何かに失敗した場合、責められ、暴力をふるわれていたというのに。逆に労わられ、感謝されてしまった。この神聖力は、自分の力でもないのにと神官たちに申し訳ない気持ちになった。
この温かい雰囲気がもどかしいような気もしたが、とても心地いいものだと思った。
「……ネ、アマネ……?」
「え、あ、はい」
「ぼうっとしているね。疲れてしまった? もう終わったから一緒に休憩しよう」
アルテアの太ももの上に乗せられ動揺し、そのまま何をしに執務室に来たのか忘れていた。
日中はなかなか一緒に居る時間が取れないので、毎日執務室で午後のお茶をしようという話になり、お茶の時間になったので、訪ねてきたのだった。
天音の顔中に軽いキスを降らせながら、アルテアは侍女にお茶の準備を頼む。天音をゆるく抱きしめると、抱き上げてソファーまで移動する。
アルテアは天音をソファーに座らせると天音と向かい合って座る。
テーブルの上にお茶の準備ができて、侍女が出て行った後、アルテアは立ち上がると天音の隣にぴったりとくっついて座る。腰を抱き、もう片方の手で天音の耳から首筋に触れる。
「朝からずっと悩ましい案件が多くて疲れましたよ。……ずっとアマネとこうして触れ合っていたいな。癒されます」
「でも、お仕事ありますでしょ?」
「こうしている時だけが、私は自分が王太子だってことを忘れられる。あなたに溺れているだけのただの男になれるのです」
アルテアは溺れていると言っている姿さえも優雅だし、威厳もあるし、仕事もきっちりとこなしている。
溺れるという意味を、本人はきちんと分かっているのかしらと天音は心の中で呟く。
アルテアは強い自制心と理性を持った素敵な人だ。彼が次の王様になるなんて、この国の人々は何て幸せなのだろう。
自分のいない未来に思いをはせると寂しいような気持ちになる。自分は、ほんの少しの間ここにいる客のようなものだと思うたびに、アルテアや自分とかかわりがある人々を騙しているような罪悪感に日々苦しくなる。
天音はアルテアの言葉に微笑む。
その微笑みの意味が分かっているのかいないのか、アルテアは話題を変える。
「そういえば、最近は瘴気が溜まりそうな場所の巡回を強化しているらしいですね」
「そうなのです。地形と風向き、今までの瘴気の目撃情報から警戒地域を推測して、その場所を重点的に巡回するようにしてもらいました」
「瘴気は、ランダムに溜まるものだと思っていましたので、驚きました」
「瘴気の発見された場所のデータが蓄積されていたからこそできたことでした。地形に詳しい方々も多くて、助けてもらいました。優秀な方が多くて誇らしいですね」
瘴気の問題については、今は王都近辺の瘴気はほとんどなくなった。
警戒地域は風の流れが滞るような場所が多かったので、木々を他の場所に移植し、土地をならし、瘴気が溜まりにくい状態にしたことも効果的であった。
街中や建物の中については、天音が神聖力を込めた水晶、聖水晶を置くことで、瘴気が溜まることを防げるようになった。
「アマネのおかげです」
「そんな……。私はただ皆様のお手伝いをしただけです」
「ご謙遜なさらず。あなたはただ私の側にいてくれるだけでいいのに、メイオール王国のためにその神聖な力を使ってくれる。感謝してもしきれません」
アルテアは、天音の頤に指先を添えると唇を重ねる。キスは次第に深くなり、ぴちゃぴちゃと互いの舌を絡めあう。天音の太ももの上で、アルテアの手が意味深に動く。
「……んんぅ、はぁ、ああ、ん……」
思わず漏れる声があまりにも甘く自分でも驚く。身体が熱くなり、もっともっととアルテアを求めたくなる。
「……アマネ、こんなに清純で可憐な人なのに、どうしてこんなに私を誘うのが上手なのでしょう?」
「え?」
天音は息を整えながら、ほんのりとピンクに染まった顔でアルテアを見上げる。
「人払いはしてありますし、しばらく誰もこちらには来ませんから。少しだけ、ね?」
「はい?」
「疲れた私を癒してくれますよね?」
「いや、それはダメなのでは……、きゃっ」
返事を待たずにアルテアは、天音を自分の上に向かい合わせに座らせる。アルテアに跨るように座らされ、足が開き、エンパイアラインのワンピースのスカートが太ももまでふわりとめくれ上がる。
首の後ろで結ばれたリボンがはらりとほどかれ、背中のファスナーがゆっくりと下ろされる。
「し、執務室でなんてダメですよ!」
「大丈夫、誰も入ってこないですから」
「で、でも……」
「疲れている私を癒やして、アマネ」
アルテアは、ちゅっちゅとキスをしながら、ワンピースを上半身だけ脱がし、天音の胸に下着の上から触れる。
「んんっ……」
弱い刺激なのに思わず声が漏れる。毎晩、触れられているうちに更に敏感になってしまった自分の身体が恨めしい。
アルテアは、天音の首筋に愛撫しながら、下着を外す。ぷくりと立ち上がった桃色の先端を見て満足げに笑うと、舌を這わす。
「ひゃぁ、あ……」
「胸、美味しいね。アマネのどこを口にしても甘いよ」
くりくりと先端を摘ままれ、嘗められ、甘噛みされる。身体がそのたびにぴくぴくと反応してしまう。太ももをたどって、アルテアの指がスカートの奥へと進む。
「ダメ、……っん、アルテアぁ」
「ここは、いいって言っているのに?」
アルテアは、下着の上から割れ目をなぞる。既にそこは潤って、ぬるぬると誘うように滴っている。
「ちが、っ、やあぁ……」
天音は、嫌といいながらも身体が素直に反応していることが恥ずかしくなる。アルテアは親指で、隠れている花芽を下着の上からふにふにと押す。
「はぁ…………ん、っ」
「私はどちらを信じればいいのでしょうか? アマネの口はダメと言い、こちらは私を待ちわびています。アマネ、教えて? どちらが本当のことなのでしょうか?」
「……っそれは」
言いよどむ天音の下着にアルテアは、指を入れる。ゆっくりと花芯を開くと、熱い愛液が溢れだす。
「アマネ、ここ、どうなっているか分かりますか?」
アルテアは、健気に硬くなっている花芽を二本の指で挟みゆっくりと弄ぶ。くちくちと指と花芽が淫猥な音が奏でる。
「ああああっ、やぁ……ん」
容赦なく、間断なくアルテアは、天音のいい所を擦る。天音が逃げようとしても、逃げられないように背中を片手で抱きしめられてしまう。
「ここがいいんですよね? 腰が動いていますよ」
アルテアは、蜜口の入口から花芽までを優しく執拗に攻め立てる。
「ああっ……、いいっ、ダメぇ、イっちゃ……、っん、あああっ」
天音は、アルテアを抱きしめて、真っ白になる。達した余韻にアルテアの肩で、「んんっ」と震える。
「アマネ、上手にイけましたね。気持ち良かったですね。今度は私もご一緒させてください」
そう言うといつの間に取り出したのか、自身を愛おしそうに天音の恥丘にあてる。既に芯が通った熱杭は、ぬらりと凶悪な様子で、中に入るのを待ち構えている。
アルテアは、天音の脇の下に手を入れて、天音の身体を上に持ち上げる。
「アマネ、腰を浮かせて、私の肩に手を回して」
天音は、言われるがままにアルテアの肩に両手を回し、ソファーの上で膝立ちになる。
「いい子だ」
アルテアは、甘い蜜でぬかるんだ天音の秘所に自身を添える。
「さあ、ゆっくり腰を落として」
天音はためらいながらも、下に腰を落とす。くぷりと水っぽい淫猥な音がし、すぐにアルテアの屹立が奥へと進撃を始める。
「っ、はぁ、あ……んんん……」
天音のぬかるみはアルテアの巨根を、ずぶずぶと飲み込んでいく。狭い入口を越えると、とたんに挿入が滑らかになる。あんなにも恐れていた大きさも今は愛おしさを感じる。
アルテアは、天音の中に自分が飲み込まれていくのを凝視する。
「アマネ、私のをどんどん飲み込んでいきますよ。もう半分まで食べられてしまいました」
「そっそんな解説、いらないですっから、ぁ」
アルテアが、天音の脇から手を腰に移動させる。急に支えが無くなった天音は、とんっとアルテアの太ももの上に勢いよく座る。同時に自分の中のアルテアも、勢いよく最奥を突く。
「あああ…………っん」
「全部飲み込んで、偉かったですね。いい子には、ご褒美ですよ」
ずんと突き上げる衝動が体中の快感を呼び起こしていく。アルテアは天音の腰を抱きながら、突き上げている。
「あぁ……んっ、奥ダメ、……っ大きいっ」
「んっ、アマネ、気持ちいですね」
正常位の時ほどのスピード感はないものの、ゆっくりと奥を可愛がられ、自分の重みで更に重く貫かれる。
アルテアは腰を揺らしながら、「アマネ、可愛いね、可愛いね」と何度も耳元で囁く。
アルテアは最奥をゆっくりと何度も突いていく。子宮口あたりを刺激されて、天音は次第に高まっていく。アルテアの声も膣内に心地よく響き、天音はたまらず、「アルテア、アルテア」と何度も名を呼ぶ。
「…………ああっ」
突然来た全身に広がるような快感に、天音の足先はピンと伸び、自分を貫くアルテアを締め付ける。
「アマネ、締め付けないでっ。っん、ダメだ、――イクっ」
ぶるると天音の中に捕らわれたアルテアの雄は吐精し、天音の中を子種で満たす。
二人は抱きしめ合い、お互いの熱を感じながら、快感の余韻にひたる。
少し鼓動が落ち着いてきたところで、アルテアが話し出す。
「ああ、やっぱりこんなに可愛い天音と一日も離れてはいられない」
下半身は繋がったまま、アルテアはキスをしながら天音の上半身の服装を整える。
「……っん、どこかに……い、行かれるのですか?」
まだ息が整わない天音は、行為の余韻に浸りながら尋ねる。どくどくとアルテアの鼓動を耳からも膣内からも感じる。
「年一回のトウライアムウル連合国ヴィエルガハ領主のペルケレ・トールとの会合があるのです」
「どこであるのですか?」
「ここ王都オウロスから北西に位置する第二の都市ベルーゲンです。あなたに負担をかけてしまうかもと思って一人で行こうと思ったのですが、離れるなんて無理です」
「……一緒に行きたいです。私もアルテアのそばにいたいです」
天音は、アルテアにぎゅっと抱きつく。
「では、一緒に行きましょう。温泉もありますし、少し時間を取ってゆっくりしましょう」
アルテアは天音の背をよしよしと撫でながら、軽いキスを降らせる。
「はい。……ん、アルテア、何で? また……大きく」
「楽しみみたいですよ、一緒に行くのが」
アルテアは天音と唇を重ねながら、ゆるゆると再び腰を動かし始めた。
「アマネ様の側にいると約束しましたからね」
「でも、これはさすがに……やり過ぎといいますか。皆様もお困りになるのではないでしょうか」
「誰も困ってなどいないですよ。夫婦仲良くするのは自然なことでしょう?」
アルテアは、とろけるように笑う。アルテアの執務室で、天音は執務中の彼の太もも上に座らせられている。居心地悪く、もぞもぞと動くと「もう少しで終わりますから、大人しくしていてください」と言われる。
天音は邪魔してはいけないと思い、そのまま座っているが、アルテアの腕の中ですっきりとしたあごのラインや書類に目を通す時の真剣な顔を見上げていると、胸がドキドキとして落ち着かない。
プラチナブロンドの髪は今日もゆったりと結ばれ、琥珀色の瞳は真剣に書類の文字を追う。長いまつげが、瞳に影を落としている。天音がアルテアの胸に頬を寄せると、規則正しい心臓の音と彼の吐息を近くに感じる。
落ち着かないような、安心するような。不思議な感じ。
かさかさと書類のこすれる音、万年筆で何かを書く音も全てアルテアの音だと思うと大切なもののように感じる。
瘴気を初めて浄化した後、不安定になってしまった天音に、アルテアはいつも通りに接してくれたため、天音の心は元の落ち着きを取り戻していた。
最近は再び神殿に通い、瘴気を浄化する練習をしていた。無理矢理に神聖力を身体から放出すると、身体に大きく負担がかかり、倒れたり、気絶したりしてしまうらしい。
魔力酔いと言われているそうだ。「聖女様の場合は、神聖力酔いだね」とセスが冗談だか何だか分からない口調で淡々と言っていた。その後、セスからは散々叱られたので、あれは怒っていたのだろう………。
神殿に通うことを再開した時、一緒に森へ行ってくれた神官たちに出迎えられて、お礼や謝罪をされ天音は戸惑ってしまった。
前世では、何かに失敗した場合、責められ、暴力をふるわれていたというのに。逆に労わられ、感謝されてしまった。この神聖力は、自分の力でもないのにと神官たちに申し訳ない気持ちになった。
この温かい雰囲気がもどかしいような気もしたが、とても心地いいものだと思った。
「……ネ、アマネ……?」
「え、あ、はい」
「ぼうっとしているね。疲れてしまった? もう終わったから一緒に休憩しよう」
アルテアの太ももの上に乗せられ動揺し、そのまま何をしに執務室に来たのか忘れていた。
日中はなかなか一緒に居る時間が取れないので、毎日執務室で午後のお茶をしようという話になり、お茶の時間になったので、訪ねてきたのだった。
天音の顔中に軽いキスを降らせながら、アルテアは侍女にお茶の準備を頼む。天音をゆるく抱きしめると、抱き上げてソファーまで移動する。
アルテアは天音をソファーに座らせると天音と向かい合って座る。
テーブルの上にお茶の準備ができて、侍女が出て行った後、アルテアは立ち上がると天音の隣にぴったりとくっついて座る。腰を抱き、もう片方の手で天音の耳から首筋に触れる。
「朝からずっと悩ましい案件が多くて疲れましたよ。……ずっとアマネとこうして触れ合っていたいな。癒されます」
「でも、お仕事ありますでしょ?」
「こうしている時だけが、私は自分が王太子だってことを忘れられる。あなたに溺れているだけのただの男になれるのです」
アルテアは溺れていると言っている姿さえも優雅だし、威厳もあるし、仕事もきっちりとこなしている。
溺れるという意味を、本人はきちんと分かっているのかしらと天音は心の中で呟く。
アルテアは強い自制心と理性を持った素敵な人だ。彼が次の王様になるなんて、この国の人々は何て幸せなのだろう。
自分のいない未来に思いをはせると寂しいような気持ちになる。自分は、ほんの少しの間ここにいる客のようなものだと思うたびに、アルテアや自分とかかわりがある人々を騙しているような罪悪感に日々苦しくなる。
天音はアルテアの言葉に微笑む。
その微笑みの意味が分かっているのかいないのか、アルテアは話題を変える。
「そういえば、最近は瘴気が溜まりそうな場所の巡回を強化しているらしいですね」
「そうなのです。地形と風向き、今までの瘴気の目撃情報から警戒地域を推測して、その場所を重点的に巡回するようにしてもらいました」
「瘴気は、ランダムに溜まるものだと思っていましたので、驚きました」
「瘴気の発見された場所のデータが蓄積されていたからこそできたことでした。地形に詳しい方々も多くて、助けてもらいました。優秀な方が多くて誇らしいですね」
瘴気の問題については、今は王都近辺の瘴気はほとんどなくなった。
警戒地域は風の流れが滞るような場所が多かったので、木々を他の場所に移植し、土地をならし、瘴気が溜まりにくい状態にしたことも効果的であった。
街中や建物の中については、天音が神聖力を込めた水晶、聖水晶を置くことで、瘴気が溜まることを防げるようになった。
「アマネのおかげです」
「そんな……。私はただ皆様のお手伝いをしただけです」
「ご謙遜なさらず。あなたはただ私の側にいてくれるだけでいいのに、メイオール王国のためにその神聖な力を使ってくれる。感謝してもしきれません」
アルテアは、天音の頤に指先を添えると唇を重ねる。キスは次第に深くなり、ぴちゃぴちゃと互いの舌を絡めあう。天音の太ももの上で、アルテアの手が意味深に動く。
「……んんぅ、はぁ、ああ、ん……」
思わず漏れる声があまりにも甘く自分でも驚く。身体が熱くなり、もっともっととアルテアを求めたくなる。
「……アマネ、こんなに清純で可憐な人なのに、どうしてこんなに私を誘うのが上手なのでしょう?」
「え?」
天音は息を整えながら、ほんのりとピンクに染まった顔でアルテアを見上げる。
「人払いはしてありますし、しばらく誰もこちらには来ませんから。少しだけ、ね?」
「はい?」
「疲れた私を癒してくれますよね?」
「いや、それはダメなのでは……、きゃっ」
返事を待たずにアルテアは、天音を自分の上に向かい合わせに座らせる。アルテアに跨るように座らされ、足が開き、エンパイアラインのワンピースのスカートが太ももまでふわりとめくれ上がる。
首の後ろで結ばれたリボンがはらりとほどかれ、背中のファスナーがゆっくりと下ろされる。
「し、執務室でなんてダメですよ!」
「大丈夫、誰も入ってこないですから」
「で、でも……」
「疲れている私を癒やして、アマネ」
アルテアは、ちゅっちゅとキスをしながら、ワンピースを上半身だけ脱がし、天音の胸に下着の上から触れる。
「んんっ……」
弱い刺激なのに思わず声が漏れる。毎晩、触れられているうちに更に敏感になってしまった自分の身体が恨めしい。
アルテアは、天音の首筋に愛撫しながら、下着を外す。ぷくりと立ち上がった桃色の先端を見て満足げに笑うと、舌を這わす。
「ひゃぁ、あ……」
「胸、美味しいね。アマネのどこを口にしても甘いよ」
くりくりと先端を摘ままれ、嘗められ、甘噛みされる。身体がそのたびにぴくぴくと反応してしまう。太ももをたどって、アルテアの指がスカートの奥へと進む。
「ダメ、……っん、アルテアぁ」
「ここは、いいって言っているのに?」
アルテアは、下着の上から割れ目をなぞる。既にそこは潤って、ぬるぬると誘うように滴っている。
「ちが、っ、やあぁ……」
天音は、嫌といいながらも身体が素直に反応していることが恥ずかしくなる。アルテアは親指で、隠れている花芽を下着の上からふにふにと押す。
「はぁ…………ん、っ」
「私はどちらを信じればいいのでしょうか? アマネの口はダメと言い、こちらは私を待ちわびています。アマネ、教えて? どちらが本当のことなのでしょうか?」
「……っそれは」
言いよどむ天音の下着にアルテアは、指を入れる。ゆっくりと花芯を開くと、熱い愛液が溢れだす。
「アマネ、ここ、どうなっているか分かりますか?」
アルテアは、健気に硬くなっている花芽を二本の指で挟みゆっくりと弄ぶ。くちくちと指と花芽が淫猥な音が奏でる。
「ああああっ、やぁ……ん」
容赦なく、間断なくアルテアは、天音のいい所を擦る。天音が逃げようとしても、逃げられないように背中を片手で抱きしめられてしまう。
「ここがいいんですよね? 腰が動いていますよ」
アルテアは、蜜口の入口から花芽までを優しく執拗に攻め立てる。
「ああっ……、いいっ、ダメぇ、イっちゃ……、っん、あああっ」
天音は、アルテアを抱きしめて、真っ白になる。達した余韻にアルテアの肩で、「んんっ」と震える。
「アマネ、上手にイけましたね。気持ち良かったですね。今度は私もご一緒させてください」
そう言うといつの間に取り出したのか、自身を愛おしそうに天音の恥丘にあてる。既に芯が通った熱杭は、ぬらりと凶悪な様子で、中に入るのを待ち構えている。
アルテアは、天音の脇の下に手を入れて、天音の身体を上に持ち上げる。
「アマネ、腰を浮かせて、私の肩に手を回して」
天音は、言われるがままにアルテアの肩に両手を回し、ソファーの上で膝立ちになる。
「いい子だ」
アルテアは、甘い蜜でぬかるんだ天音の秘所に自身を添える。
「さあ、ゆっくり腰を落として」
天音はためらいながらも、下に腰を落とす。くぷりと水っぽい淫猥な音がし、すぐにアルテアの屹立が奥へと進撃を始める。
「っ、はぁ、あ……んんん……」
天音のぬかるみはアルテアの巨根を、ずぶずぶと飲み込んでいく。狭い入口を越えると、とたんに挿入が滑らかになる。あんなにも恐れていた大きさも今は愛おしさを感じる。
アルテアは、天音の中に自分が飲み込まれていくのを凝視する。
「アマネ、私のをどんどん飲み込んでいきますよ。もう半分まで食べられてしまいました」
「そっそんな解説、いらないですっから、ぁ」
アルテアが、天音の脇から手を腰に移動させる。急に支えが無くなった天音は、とんっとアルテアの太ももの上に勢いよく座る。同時に自分の中のアルテアも、勢いよく最奥を突く。
「あああ…………っん」
「全部飲み込んで、偉かったですね。いい子には、ご褒美ですよ」
ずんと突き上げる衝動が体中の快感を呼び起こしていく。アルテアは天音の腰を抱きながら、突き上げている。
「あぁ……んっ、奥ダメ、……っ大きいっ」
「んっ、アマネ、気持ちいですね」
正常位の時ほどのスピード感はないものの、ゆっくりと奥を可愛がられ、自分の重みで更に重く貫かれる。
アルテアは腰を揺らしながら、「アマネ、可愛いね、可愛いね」と何度も耳元で囁く。
アルテアは最奥をゆっくりと何度も突いていく。子宮口あたりを刺激されて、天音は次第に高まっていく。アルテアの声も膣内に心地よく響き、天音はたまらず、「アルテア、アルテア」と何度も名を呼ぶ。
「…………ああっ」
突然来た全身に広がるような快感に、天音の足先はピンと伸び、自分を貫くアルテアを締め付ける。
「アマネ、締め付けないでっ。っん、ダメだ、――イクっ」
ぶるると天音の中に捕らわれたアルテアの雄は吐精し、天音の中を子種で満たす。
二人は抱きしめ合い、お互いの熱を感じながら、快感の余韻にひたる。
少し鼓動が落ち着いてきたところで、アルテアが話し出す。
「ああ、やっぱりこんなに可愛い天音と一日も離れてはいられない」
下半身は繋がったまま、アルテアはキスをしながら天音の上半身の服装を整える。
「……っん、どこかに……い、行かれるのですか?」
まだ息が整わない天音は、行為の余韻に浸りながら尋ねる。どくどくとアルテアの鼓動を耳からも膣内からも感じる。
「年一回のトウライアムウル連合国ヴィエルガハ領主のペルケレ・トールとの会合があるのです」
「どこであるのですか?」
「ここ王都オウロスから北西に位置する第二の都市ベルーゲンです。あなたに負担をかけてしまうかもと思って一人で行こうと思ったのですが、離れるなんて無理です」
「……一緒に行きたいです。私もアルテアのそばにいたいです」
天音は、アルテアにぎゅっと抱きつく。
「では、一緒に行きましょう。温泉もありますし、少し時間を取ってゆっくりしましょう」
アルテアは天音の背をよしよしと撫でながら、軽いキスを降らせる。
「はい。……ん、アルテア、何で? また……大きく」
「楽しみみたいですよ、一緒に行くのが」
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魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
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