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第一章 聖女は仕事をがんばるみたいです

つらい現実よりも甘美な嘘を

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「琴崎さん、ちょっと」

 天音をそう呼ぶと、男は敵意がないというような穏やかな微笑みを浮かべた。女性のみならず男性もため息をつくような完璧で美しい笑顔。普通の人なら、眼福と思う類の表情であろう。切れ長の瞳は涼やかで、二週間に一度は整えてもらっている髪型は、前下がりに長めにそろえられたツーブロックでおしゃれでありながら、スーツにも似合う。
 すらりとした手足に、細身の光沢ある濃紺スーツをまとい、ワイン色のネクタイがうまくコーディネイトされていた。

「はい……、御園専務」

 琴崎天音は、御園伊久磨みその いくまに呼ばれ、席を立つ。
 周りの社員たちには少しぎこちない空気が流れる。天音は、そんな空気を感じ取り、小さくため息をついた。
 
 天音は、某財閥系法人のグループ会社の秘書室で働いている。伊久磨に呼び出される理由は分かっていた。
 
 昨夜の接待で先方のお相手をしなかったからだろう。非公式な夜のお相手、それも天音の仕事の一つであった。秘書室に所属しているとはいえ、天音がしていることといえば、贈答品の購入、コピー取り、備品の購入などの庶務、そして夜の接待だった。

 母親譲りの日本人離れした美しい容姿は、連れているだけでも場が華やぐため、伊久磨に連れられての接待が天音の主な仕事だった。
 専務の伊久磨に可愛がられているため、表立って悪口を言うものはいないが、陰で天音はコールガールと言われていていた。
 伊久麿から依頼があれば、その相手にご奉仕をする。全く皆の想像通りなので、天音はその噂に反論もできずただ黙っている。

 ぴしりと背筋を伸ばして歩く、高級スーツを見にまとった伊久磨の背中に小走りでついていく。社屋の奥にある役員専用の応接室に入る。
 伊久麿はどっかりと高級そうな黒革のソファーに腰を下ろすと、微笑みをそのままに、下から舐めるように天音を見る。

「なぜ呼ばれたのか、分かっているね」
「……はい……。昨日の夜のこと……ですよね」
「先方はひどくご立腹だったよ。うちとの取引も全て停止するという勢いで連絡がきたよ?」
「でも、あの人、病気で……」

 天音は昨夜のことを思い出す。相手が天音に奉仕しろと露出したソコは悪臭を放ち、膿でグズグスとしていた。その臭いや状態に、思わず戻してしまったのだ。あれは明らかに病気を患っていた。
 気分を害した相手はそのまま天音を置いて、ホテルから出て行ってしまったのだった。

「お前は何をすべきか、分かっているよね?」

 甘い微笑みを浮かべながら、伊久磨は天音に問う。天音はその微笑みに背筋がぞっとする。伊久磨が、激怒している時の表情だった。彼は子供の頃から、怒れば怒るほど表情は穏やかになるのだ。
 
「申し訳ございません」

 天音は、応接室の床に額をつけて土下座をする。こういう場合は、嵐が過ぎるまでひたすらに耐えるしかない。

「天音、お前は私の役に立たなければいけない。本家の天王寺谷てんのうじやの私生児として生まれたお前は一族の恥だ。そのお前を御園家の私だけが、こうして目をかけてやっているから生きていられるのだ。そのことを忘れるな」
「伊久磨様のご配慮に感謝いたします」

 天音は、床に額をつけたまま返事をする。ぎしっとソファーから立ち上がる音がして、伊久磨が天音に近寄る。
 固唾を飲む。その場所から動けない。ピリピリとした緊張感に胃がきしむように痛む。
 天音の横に伊久磨がしゃがむ気配を感じたその瞬間、亜麻色の髪を鷲掴みにされ、顔を上げさせられる。
 ――痛いっ。天音は心の中で叫ぶ。

「感謝は、口だけか?」 
「いえ、本当に有難く思っています」

 伊久磨は、天音の頬を親指と人差し指でぎゅっと挟む。強い力で押され、頬骨辺りがが痛い。

「だったら、今夜二十二時に昨日のホテルの四五〇六号室へ行け。二度は無いぞ? 私の役に立つことができなければ、お前は無価値だ。いつも言っているだろう?」

 伊久磨の顔は相変わらず笑顔で、まるで恋人と話しているような甘い雰囲気である。その様子を天音は気持ち悪く感じる。
 そして、昨夜の相手のアレを思い出し、天音の背筋は凍った。生理的嫌悪感、あれを受け入れるのはとても無理だ。返事をためらっていると、伊久磨は掴んだ髪をさらに強く引っ張る。

「風俗に沈められたくなければ、行くしかないよね? はい以外の選択肢はない」

 天音は風俗の方が、ここよりはましかもしれないと思った。先ほどから返事をしない天音に苛々とした様子で、伊久磨は掴んだ髪を振る。天音の頭はぐらぐらと乱暴に揺さぶられる。

「……はい。……分かりました」
「いい子だ。私だってお前にそんなことをさせたくない。お前を本家から守るため仕方ないことなのだよ」
 
 伊久磨はそう言うと、髪から手を離し、天音の亜麻色の髪を整える。髪の生え際がじんじんと熱を持って痛む。

「人形のように美しい、私の天音。私の役に立つことができたら、私の妻として御園家に迎え入れることができるよ。一生、この私と一緒にいられるかもしれないよ?」

 伊久磨は、天音のペリドット色の瞳を熱っぽく見つめ、頬をそっとなでる。
 天音は、知っていた。伊久磨には中学生の頃から決められている婚約者がいることを。そして、それを天音が知っていることを分かっていて、伊久磨が天音を御園家に迎え入れることができると言っていることも。

 何もかも馬鹿らしい茶番だ。どうでもいい。天音は、ふいっと伊久磨から目を反らす。

 天王寺谷の分家である御園家の伊久磨は、天音とは従妹の関係であった。直接的に悪意を向けてくる異母兄弟の天王寺谷充寿みつとしとは違い、優し気に気にかけてくれる大人の伊久磨に、天音はすっかり恋に落ちてしまった。
 伊久磨に身も心も捧げた後に、天音は伊久磨の用意周到に隠されていた悪意を知った。
 自分に優しくすることも、愛を囁くことも、始めから全て自分を駒として使うための伊久磨の策略だった。
 
 本家に代わることはできなくても分家の中での序列をあげることに執着していた。その麗しく優しい仮面の下には、全てを支配したいという野望がぐつぐつと煮えたぎっていた。
 
 更に自分より無能な本家の充寿を傀儡にし、天王寺谷家を陰から操ることに執念を燃やしていた。
 天音はその野望を叶えるための都合の良い駒であった。そして天王寺谷家の私生児である天音を意のままに操りつつ、痛めつけることは、彼のよい憂さ晴らしでもあった。

「天音、今夜頑張れたら、ご褒美をあげようね。今日はもうこっちはいいから家に帰って、準備をしなさい」

 猫なで声で話しながら、天音の頭を優しくなでると、伊久磨は応接室から出て行った。
 涙も出ない。泥のように重くまとわりつく疲労が、天音の感情を摩耗させていく。
 何も感じない。ただ、『役に立たなければ無価値だ』という伊久磨の呪いのような言葉が、頭の中を這いずり回っていた。

 分かっていた。伊久磨が自分に対して求めているのは、伊久磨の野望を叶える駒になることだと。けれど天音は、伊久磨から離れることができなかった。

(――唯一、私のことを見てくれて、温かさを与えてくれるから)

 母親や他の人から向けられるあからさまな敵意や怒り、侮蔑よりも、自分に優しく接してくれる悪魔のような男からどうしても離れがたかった。それが全て彼の計算だと分かっていても、この世界で唯一自分の存在を必要としてくれる伊久磨の温かい手は、何者にも代えがたいものだった。

 天音は、辛い現実よりも甘い嘘を選んだ。選ばざるを得なかった。どちらにしろ地獄なのだとしたら、甘美な方がいいに決まっている。

 天音は、のそのそと立ち上がると、簡単に衣服を整える。廊下に出ると、伊久麿と婚約者の桐生院清羅きりゅういん せいらが仲睦まじく腕を組みながら談笑しながら歩いていくのが遠目に見えた。

***

 ドンというトラックの衝撃を感じて、天音は目を覚ました。

(ここは……? 私一体、どうしちゃったんだっけ?)

 心臓が激しく動き、全身汗でびっしょりだった。見慣れた天蓋と洋風な家具、まだ数か月しかたっていないが、心が落ち着く部屋にいた。ここはひどく甘くて優しくて、温かい沼のように天音を動けなくさせるような気がした。
 あれは、夢か……。ひどい悪夢……だった。

 そもそも学校で天音の出自がバレたのも、慰み者にされたことも全て伊久磨と婚約者の清羅が影で糸を引いていた。伊久磨は、天音で自分の鬱憤を晴らしながら、天音を孤立させ巧みに洗脳していった。
 伊久磨だけを信じ、頼らせ、逃げ場を失わせ、意のままに人の心を操る。おぞましい人間を、自分は簡単に信じてしまっていた。

 人から存在を否定されて自尊心低く、愛情に飢えて育った天音を手中に収めるのは、簡単なことだっただろう。
 天音は伊久磨の微笑みを思い出し、身震いし、両手で肩を抱いた。

 転生した今なら分かる。伊久磨は前世で最も天音を虐げた存在だったと。
 
 「アマネ? 気分はどうですか?」

 アルテアが心配そうに部屋に入ってくる。今日の仕事は終わったのか、ゆったりとした白いシャツに紺のパンツの部屋着の姿で現れた。

「アルテア、私、失敗しちゃって……。セス様にも、神官の方々にもご迷惑をおかけしててしまったみたいです」
「そんなことないですから、まだ横になっていなさい」

 突然、そのアルテアの微笑みが、伊久磨の微笑みとダブって見える。びくりと身体が反応する。

「……っ、申し訳ございません」

 天音は反射的にベッドから飛び降りると、床に額をつき土下座する。

「――え? 一体、どうしましたか?」
「聖女としてお役に立つようにと、シグナイ様に命じられて来たのに、この有様でございます。大変申し訳ございません。メイオール家にもご迷惑をおかけして」
 
 アルテアは突然の謝罪に面食らう。

「ちょっと、どうしましたか? 誰かに何か言われたのですか?」

 アルテアは、片膝をつき、天音の身体を抱き締める。

「私、頑張りますから、役目を果たしますから、ここにいさせてください。価値があるって思って貰えるように努力します」
「アマネ、身体が震えています。落ち着いて、何も心配するようなことは起こらないですから」

 アルテアは天音の背中をポンポンと優しく叩く。

「でも、本当に私、ダメで、役に立たなくて」
「そんなことないですよ。セスだって、五十人規模の高位神官が行って、数週間かかるような瘴気を一人でわずかな時間で浄化したって驚いていましたから」
「今度は絶対に失敗しませんから、どうか……一人にしないで。おいていかないで」

 一人は怖い。一人は寂しい。傷つけられても、何をされても、誰でもいいから側にいてほしい。身体が震える。
 
 アルテアは、困惑した様子で、天音の背を撫でる。

「大丈夫ですから。側にいます。アマネ、慣れないことばかりで疲れ過ぎていますね。もう少し横になっていて。ゆっくり休んで」

 アルテアは、天音を抱きかかえると、ベッドに戻す。

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」

 天音は、アルテアの毛布をかける手に弱々しく触れながら、壊れてしまったおもちゃのように謝り続ける。あれは夢だと理性では分かっているのに、感情の動きを止めることができず、涙がひたすらに流れる。

(前世の夢を見ただけって分かっているのに、アルテアは違うと分かっているのに、伊久磨様が重なる。怖い……。心を許して、また裏切られるのが……)

「そんなに泣かないで、アマネ。もう少し眠るといい」

 アルテアは、天音をベッドへ戻らせると、自分も椅子を引き寄せベッド横に座る。

「でも、夢が……怖くて。眠りたくないです」

 天音が子どもように首をいやいやと左右に振る。

「夢は夢ですよ。でも怖い夢を見たら、夢の中でも私を呼んで。すぐに駆けつけますから」
「……本当に? すぐに来てくれますか? 一人にしないですか?」
「約束します。あなたの側にいます」

 アルテアが天音の髪に指を通しながら、頭をそっと撫でる。天音はその手の温かさに、乱れた心が落ち着くような気がした。

 どうして、この温かさを伊久磨と同じように感じたのだろうか。
 
ここに来てからアルテアが自分に何かを強要したことはなかった。『いてくれるだけでいい』と初めて言ってくれた人。
 この胸に溢れる気持ちは一体何なのだろう。
 ごつごつとした指が、おそるおそる、天音の柔らかな頬や耳に触れる。慈しむかのようなその動きに強い恐怖が祓われていくようだ。
 天音は再び眠りに落ちた。
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