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第九章
349 罪になどしませんよ
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フレスタとディスタ、それと、幼い王子の国の位置をテーブルに広げた大きな地図で確認する。
それは世界地図だ。このトルヴァランのある大陸だけでなく、他の小さな島なども書き込まれているのを見て、アビリス王達は絶句する。
そこで、そういえば地図を渡していなかったなとコウヤは思い出した。
「お祖父様。この国の地図も、あとで渡しますね」
「あ、ああ……いや、その……コウヤ……よくできた地図だな」
「はい! マンタで上から見ると、やっぱり書きやすいんですよ。すごく正確に書けました!」
「……そのようだな……」
この地図はないとか、やり過ぎだろうという言葉をぐっと呑み込んで、アビリス王は褒めるだけに止めた。あまりにも輝かしい笑顔が返ってきたのだ。彼に後悔はない。
コウヤのやる事は、いつも突拍子もないものだ。だが、悪いことではなかった。認めた方が楽だと、アビリス王やジルファス達は日々学習している。
子どもは褒めていい。うんうんとアビリス王とジルファスは顔を見合わせて頷く。そんなジジバカ、親バカの二人に、呆れた表情を見せるアルキスには気付かなかった。
「え~、フレスタ王子の所はここ……それでディスタ王子が……う~ん。やっぱり、スターバブルの採れる迷宮からは遠いですね。他の薬草類も、土地柄からいって育ち難いですし。もうお一人の方の国は、ここで採れますけど、その間に、標高は低いですが、山がありますから、ここもちょっと厳しいですね」
コウヤは地図を指差しながらそれらを口にする。
以前、多くの国であの薬が必要となる患者が居ると聞いてすぐ、ダンゴとパックンに確認してもらっていたのだ。コウヤのギルド職員としての伝も使った。
特にスターバブルの生る木は、迷宮以外では今の所コウヤの生家にしかない。気軽に練習も現地では出来ないだろう。
これを聞いて、ジルファスが改めて思い知る。
「私たちは本当に幸運だったんだね……」
「そうですね。距離的には、あの迷宮でもギリギリの位置でしたけど、薬師の方々だけでなく、騎士の方々も前向きに頑張ってくれましたから」
「そうか……一人でも欠けていたら厳しかったのかもしれないね」
ユースールに行って、スパルタ気味な修行に耐えたのは、薬師達だけではない。一緒に行った近衛騎士達もだ。
騎士達は、運び屋的な仕事も嫌がる素振りもなく、三ヶ月交代で走り続けてくれた。貴人の護衛でもなく、薬の材料を持って数日かかる王都と迷宮の間を走り続けたのだ。
その間にも、薬師達は現場の迷宮で、それまでの人生では関わることもなかったであろう魔獣から逃げながら、冒険者のように迷宮に留まり、数人の騎士と共に野営する。
そんな宮廷薬師にはあり得ない働きをした。
「はい。これは、一人の思いや行動だけでは無理です」
コウヤは、フレスタとディスタに目を向けて伝えた。それを、彼らは正確に察した。
「……数人の……助けたいという思いだけでは、ダメなのですね……」
「薬師や、騎士達の力も必要だと……」
二人や、幼い王子の付き人は、薬を持ち帰ることでその人が回復し、自分たちの立場を守ろうとしている。逆に言えば、そうしなければ立場を守れず、味方がほとんどいないということ。
押し付けられた役回りであったとしても、そこに起死回生の一手があると信じてやって来たのだ。だが、実際は彼ら数人が動いた所で、何もできない。
薬師としての知識もなく、騎士のように剣を振るえるわけでもない。何より子どもだ。この国に来るだけで必死になっているようでは、この件で役に立てることはない。
「こちらに全て頼るとしても、しっかりとした、信用できる協力者が必要です」
「……信用できる……」
「……」
それなりに、彼らの国の事情も、昨夜の内に仕入れていた。だから、それが酷く難しいことだというのもコウヤは分かっていた。
フレスタとディスタは、目を伏せる。子どもであっても王子だ。自分たちを取り巻く状況や、貴族達の性質を良く知っていた。だから、どう考えても、どうすることも出来ないのだと彼らには理解できてしまったのだろう。
顔を上げた二人の表情を見て、コウヤは告げた。
「諦めてしまうんですか?」
「っ……私だけの力ではどうすることもできません……どのみち、この国にすら辿り着けないだろうと思われていたでしょう。この答えを知れただけで十分です……」
「私も……ここまで来られたとしても、戻ることまで期待されてはいません……きっと、国を出た時点で、継承権もなくなっている……ここまで来られたのが奇跡なのです……」
コウヤも調べたから、彼らの境遇も知っていた。
フレスタは第三王子。寵妃であった側室の子どもだった。元伯爵令嬢だが、家はそれほど力を持っていなかったらしい。正妃は侯爵令嬢。苛烈な正妃相手に、後ろ盾としての生家は頼りにならなかった。彼の実母は唯一の味方であった夫である王が倒れたことで立ち場を失くし、心を病んで亡くなったという。
母親を亡くしたことで、更に立ち場の弱くなったフレスタに、正妃や貴族達は今回の話を持ちかけた。
『王の病を治す薬を持ってきたら、きちんとした後ろ盾を付けてやる。だが、もし出来なかった場合は、王位継承も王子という立ち場も手放してもらおう。役に立たない王子など、この国には必要ない』
成人が近付いてきたため、変に爵位を持っていかれるよりも、ここで処分しようと考えたようだ。誓約書も書かされたらしい。
「じいは恐らく、このままあの国から逃そうと考えていたはずです」
「っ、フレスタ様……っ、申し訳ありませんっ……」
「いいんだ……あのままあそこに居ても、いずれ、何らかの罪を着せられて……殺されていただろう。じいも、それが分かっていたから、乗ったのだろう?」
「っ……はい……」
母親の実家も頼りにならない。何より、フレスタは、王宮に居ることが億劫で仕方がなかったようだ。だから、誓約書も抵抗することなく書いた。
「あの誓約書……端の方に、猶予は三日と書かれていた。既に十日経っている。私はもう、あの国の王子でもなんでもない者になってしまっているだろう……」
「知っていて……っ」
「……それでも、最後に一度でいいから、元気になった父上と話をしてみたかった……母上を愛していたかと、問うてみたかった……」
静かに涙を流し始めたフレスタ。お付きの老人は、既に顔を覆って泣いていた。
そして、隣にいたディスタも、自嘲気味な笑みを見せながら、目を潤ませる。彼も、フレスタとそう変わらない状況だった。
寧ろ、示し合わせたように、同じような誓約書を書かされている。
「同じ……だったのですね……私も、恐らくもう立ち場を取り上げられているでしょう……病にかかった、祖母だけが頼りだったのです……」
ディスタは、もっと早く適当な家に養子に出され、ている所だった。彼を最も可愛がっていた祖母である前王妃は、王宮から彼を逃すため、安全な養子先を探していたという。彼の母親は、まだ彼が幼い頃に罪を着せられて国外追放されていたのだ。
「母は下級貴族の出で、王宮で侍女として働いていたのです。そこで祖母に気に入られ、側妃になりました。周りは気に入らなかったでしょう。いつかは私もと思っておりました」
祖母が倒れた今、王宮に誰も味方はいない。父親も無関心なまま。だから、その王宮から出られるなら、何でも良かったのだ。
「薬を手に入れられるなら良い……それで、祖母にこれまでの恩を返せるならと思ったのです。市井に下ることに悲観はしていません。今回のこと、こうして、騙すような形で謁見を申し出ましたことの罪は償わせていただきます」
「私も……申し訳ありませんでした」
そうして立ち上がり、床に膝を突こうとする二人を押し留めたのは、コウヤだった。
「罪になどしませんよ。だから、もう一度座ってください。これからのお話をしましょう」
「ですが……」
「これから……?」
訝しむ二人に、コウヤは改めて確認する。
「お二人は、その病の方の事以外に、国に未練はないということでよろしいですか?」
「え、ええ……戻ったところで、良い事はありませんし……」
「心配してくれる身内もおりませんので……」
ならばと、コウヤはお願いをするように、手を一つ叩いて、そのまま首を傾げて見せる。
「でしたら、俺の手伝いをしてくれませんか? 立ち場的には、侍従ということで」
「え……」
「……っ」
「っ、コウヤ様っ」
ニールがこれに思わず不満げな声を思わず上げるのは予想通りだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
仕事で立て込んでいるので、しばらく他の作品も含めて分量が少なめになるかもしれません。
よろしくお願いします◎
それは世界地図だ。このトルヴァランのある大陸だけでなく、他の小さな島なども書き込まれているのを見て、アビリス王達は絶句する。
そこで、そういえば地図を渡していなかったなとコウヤは思い出した。
「お祖父様。この国の地図も、あとで渡しますね」
「あ、ああ……いや、その……コウヤ……よくできた地図だな」
「はい! マンタで上から見ると、やっぱり書きやすいんですよ。すごく正確に書けました!」
「……そのようだな……」
この地図はないとか、やり過ぎだろうという言葉をぐっと呑み込んで、アビリス王は褒めるだけに止めた。あまりにも輝かしい笑顔が返ってきたのだ。彼に後悔はない。
コウヤのやる事は、いつも突拍子もないものだ。だが、悪いことではなかった。認めた方が楽だと、アビリス王やジルファス達は日々学習している。
子どもは褒めていい。うんうんとアビリス王とジルファスは顔を見合わせて頷く。そんなジジバカ、親バカの二人に、呆れた表情を見せるアルキスには気付かなかった。
「え~、フレスタ王子の所はここ……それでディスタ王子が……う~ん。やっぱり、スターバブルの採れる迷宮からは遠いですね。他の薬草類も、土地柄からいって育ち難いですし。もうお一人の方の国は、ここで採れますけど、その間に、標高は低いですが、山がありますから、ここもちょっと厳しいですね」
コウヤは地図を指差しながらそれらを口にする。
以前、多くの国であの薬が必要となる患者が居ると聞いてすぐ、ダンゴとパックンに確認してもらっていたのだ。コウヤのギルド職員としての伝も使った。
特にスターバブルの生る木は、迷宮以外では今の所コウヤの生家にしかない。気軽に練習も現地では出来ないだろう。
これを聞いて、ジルファスが改めて思い知る。
「私たちは本当に幸運だったんだね……」
「そうですね。距離的には、あの迷宮でもギリギリの位置でしたけど、薬師の方々だけでなく、騎士の方々も前向きに頑張ってくれましたから」
「そうか……一人でも欠けていたら厳しかったのかもしれないね」
ユースールに行って、スパルタ気味な修行に耐えたのは、薬師達だけではない。一緒に行った近衛騎士達もだ。
騎士達は、運び屋的な仕事も嫌がる素振りもなく、三ヶ月交代で走り続けてくれた。貴人の護衛でもなく、薬の材料を持って数日かかる王都と迷宮の間を走り続けたのだ。
その間にも、薬師達は現場の迷宮で、それまでの人生では関わることもなかったであろう魔獣から逃げながら、冒険者のように迷宮に留まり、数人の騎士と共に野営する。
そんな宮廷薬師にはあり得ない働きをした。
「はい。これは、一人の思いや行動だけでは無理です」
コウヤは、フレスタとディスタに目を向けて伝えた。それを、彼らは正確に察した。
「……数人の……助けたいという思いだけでは、ダメなのですね……」
「薬師や、騎士達の力も必要だと……」
二人や、幼い王子の付き人は、薬を持ち帰ることでその人が回復し、自分たちの立場を守ろうとしている。逆に言えば、そうしなければ立場を守れず、味方がほとんどいないということ。
押し付けられた役回りであったとしても、そこに起死回生の一手があると信じてやって来たのだ。だが、実際は彼ら数人が動いた所で、何もできない。
薬師としての知識もなく、騎士のように剣を振るえるわけでもない。何より子どもだ。この国に来るだけで必死になっているようでは、この件で役に立てることはない。
「こちらに全て頼るとしても、しっかりとした、信用できる協力者が必要です」
「……信用できる……」
「……」
それなりに、彼らの国の事情も、昨夜の内に仕入れていた。だから、それが酷く難しいことだというのもコウヤは分かっていた。
フレスタとディスタは、目を伏せる。子どもであっても王子だ。自分たちを取り巻く状況や、貴族達の性質を良く知っていた。だから、どう考えても、どうすることも出来ないのだと彼らには理解できてしまったのだろう。
顔を上げた二人の表情を見て、コウヤは告げた。
「諦めてしまうんですか?」
「っ……私だけの力ではどうすることもできません……どのみち、この国にすら辿り着けないだろうと思われていたでしょう。この答えを知れただけで十分です……」
「私も……ここまで来られたとしても、戻ることまで期待されてはいません……きっと、国を出た時点で、継承権もなくなっている……ここまで来られたのが奇跡なのです……」
コウヤも調べたから、彼らの境遇も知っていた。
フレスタは第三王子。寵妃であった側室の子どもだった。元伯爵令嬢だが、家はそれほど力を持っていなかったらしい。正妃は侯爵令嬢。苛烈な正妃相手に、後ろ盾としての生家は頼りにならなかった。彼の実母は唯一の味方であった夫である王が倒れたことで立ち場を失くし、心を病んで亡くなったという。
母親を亡くしたことで、更に立ち場の弱くなったフレスタに、正妃や貴族達は今回の話を持ちかけた。
『王の病を治す薬を持ってきたら、きちんとした後ろ盾を付けてやる。だが、もし出来なかった場合は、王位継承も王子という立ち場も手放してもらおう。役に立たない王子など、この国には必要ない』
成人が近付いてきたため、変に爵位を持っていかれるよりも、ここで処分しようと考えたようだ。誓約書も書かされたらしい。
「じいは恐らく、このままあの国から逃そうと考えていたはずです」
「っ、フレスタ様……っ、申し訳ありませんっ……」
「いいんだ……あのままあそこに居ても、いずれ、何らかの罪を着せられて……殺されていただろう。じいも、それが分かっていたから、乗ったのだろう?」
「っ……はい……」
母親の実家も頼りにならない。何より、フレスタは、王宮に居ることが億劫で仕方がなかったようだ。だから、誓約書も抵抗することなく書いた。
「あの誓約書……端の方に、猶予は三日と書かれていた。既に十日経っている。私はもう、あの国の王子でもなんでもない者になってしまっているだろう……」
「知っていて……っ」
「……それでも、最後に一度でいいから、元気になった父上と話をしてみたかった……母上を愛していたかと、問うてみたかった……」
静かに涙を流し始めたフレスタ。お付きの老人は、既に顔を覆って泣いていた。
そして、隣にいたディスタも、自嘲気味な笑みを見せながら、目を潤ませる。彼も、フレスタとそう変わらない状況だった。
寧ろ、示し合わせたように、同じような誓約書を書かされている。
「同じ……だったのですね……私も、恐らくもう立ち場を取り上げられているでしょう……病にかかった、祖母だけが頼りだったのです……」
ディスタは、もっと早く適当な家に養子に出され、ている所だった。彼を最も可愛がっていた祖母である前王妃は、王宮から彼を逃すため、安全な養子先を探していたという。彼の母親は、まだ彼が幼い頃に罪を着せられて国外追放されていたのだ。
「母は下級貴族の出で、王宮で侍女として働いていたのです。そこで祖母に気に入られ、側妃になりました。周りは気に入らなかったでしょう。いつかは私もと思っておりました」
祖母が倒れた今、王宮に誰も味方はいない。父親も無関心なまま。だから、その王宮から出られるなら、何でも良かったのだ。
「薬を手に入れられるなら良い……それで、祖母にこれまでの恩を返せるならと思ったのです。市井に下ることに悲観はしていません。今回のこと、こうして、騙すような形で謁見を申し出ましたことの罪は償わせていただきます」
「私も……申し訳ありませんでした」
そうして立ち上がり、床に膝を突こうとする二人を押し留めたのは、コウヤだった。
「罪になどしませんよ。だから、もう一度座ってください。これからのお話をしましょう」
「ですが……」
「これから……?」
訝しむ二人に、コウヤは改めて確認する。
「お二人は、その病の方の事以外に、国に未練はないということでよろしいですか?」
「え、ええ……戻ったところで、良い事はありませんし……」
「心配してくれる身内もおりませんので……」
ならばと、コウヤはお願いをするように、手を一つ叩いて、そのまま首を傾げて見せる。
「でしたら、俺の手伝いをしてくれませんか? 立ち場的には、侍従ということで」
「え……」
「……っ」
「っ、コウヤ様っ」
ニールがこれに思わず不満げな声を思わず上げるのは予想通りだった。
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仕事で立て込んでいるので、しばらく他の作品も含めて分量が少なめになるかもしれません。
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