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第九章
340 お願いしようかな
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ダンゴが連れてきたスノルの弟のルベルに、簡単に事情を説明し、彼にも質問をする。
「ごめんね。突然。ここはトルヴァランの王城だよ。君のお姉さんが君を心配していたから、連れてきてもらったんだ。孤児院の方で、お姉さんのこと、何か言われなかった?」
これに、ダンゴから手を離され、その場に立ったまま、ルベルはうんうんと首を捻りながら思い出していく。
「お姉ちゃんには、大事なおしごとがあるって……もし、上手くできなかったら、次に行ってもらうって言われた……やつ?」
「それだね。何をするかは聞いた?」
「う~ん……ううん。けど、えらい人が、誰かをおむかえするから『従順なのを何人か出すように』って言ってた」
「……」
コウヤはニールと目配せ合う。彼の居た孤児院から、既に何人かの孤児達がどこかへ移動している可能性がある。
ルベルは、嬉しそうに話し続ける。
「『従順』ってよく聞いたんだっ。言う事を文句言わずに聞くいい子ってことでしょ? それに選ばれたら、美味しいご飯とか食べられるって! すごく『めいよ』なことだって!」
「……」
この子達は純粋に育っていた。けれど、純粋だからこそ、無自覚に取り込まれていく。善悪さえも、塗り替える。
「……その選ばれた子がどこへとか、聞いてない?」
「聞いたよ! 『中央地下さいでん』だって! そこのお掃除を、上のお兄ちゃんやお姉ちゃん達がするんだって言ってた」
この子が居る所で、普通に喋ったのだろう。子どもだから、聞いても分からないと思って。大人より、よっぽど記憶力が良いと知っているだろうに。
「ありがとう。よく覚えてたね」
「っ、うん。役に立った!?」
「とっても。そろそろお昼を用意してもらうね。それを食べて、今日はゆっくりお姉さんと休んでね」
「おしごとしなくて良いの!? おそうじしない?」
彼らの仕事は、教会周りの掃除や洗濯、食事の準備など、下働きの様なものだったらしい。
「子どものお仕事は、遊ぶ事と少しのお勉強、それと寝ることだよ」
「……それがおしごと?」
「そうだよ。もちろん、お掃除もお洗濯もするのは良いけど、それはお仕事じゃなくてお手伝い。何をしているのか教えてもらうだけで十分なんだ」
「でも……おしごとしないと、ごはん食べられない……」
それを子どもにまで押しつけていたことに、コウヤは少し苛立った。進んでするのなら良い。だが、恐らくあの国では、大人たちが面倒とすることを子ども達に押しつけていたのだ。自分たちは自由にして、孤児達を働かせる。養ってやっているのだからという理由をつけて。
そうして、気に入らなかったら、遠慮なく切り捨てるのだろう。
コウヤは、先んじて白夜部隊が調べたあの国の年代別の人口数を確認している。圧倒的に十代以下が多かった。それと同時に、十代以下の死亡率と行方不明数も高かったのだ。病気や怪我をしても、正しく治療されない。半数は、治癒魔法を何とかして上げようと、実験のために連れて行かれる。
トルヴァランにあった神教会の地下であった光景は、あの国では当たり前だったのだ。
「言ったでしょ? 子どものお仕事は君が思うものとは違うんだ。落ち着いたら、それを教えてあげるから、それまではきちんと出されたものを食べて、暗くなったら眠るのが君のお仕事ね」
「そんなんでいいの? 怒られない?」
不安そうなのは、そんな生活が許されなかったからだ。知らないからだ。納得できないのも仕方がない。
コウヤはルベルの頭を優しく撫でて笑った。
「怒られないよ。そうだねえ……俺はここの王子だから、ここでは偉い人の俺が言ったんだ。誰にも怒られないよ」
「お兄さんエライ人なんだっ。うん! 分かった。ごはん食べて、暗くなったらきちんとねる!」
「うん。それで良いよ。あ、でももう一つ。お姉ちゃんやあの子達が元気にするのも手伝ってくれる? そばに居てお話を聞いたり、遊んだりしてくれれば良いんだけど……難しいかな?」
「できるよ!」
「なら、お願いしようかな」
「うん!」
もう一度、今度は褒めるようにルベルの頭を撫でる。すると、キラキラとした笑みを見せた。褒められることが本当に嬉しいというその顔は可愛らしい。
「じゃあ、まずお姉ちゃんのそばに行ってあげて」
「は~い!」
スノルは泣きながらルベルを抱きしめる。少し震えているのも分かった。
それを確認してから、他の少年達にも心配することはないと再度念を押し、それから改めてまたそれぞれの話を聞くことになると説明した。
「きちんと一人一人、詳しいお話を聞かせてください。一緒に来られた方たちにも、動ける様になったらお聞きしますが、あなた方からも聞きたいので」
年長のフレスタが頷いた。
「もちろん、お話いたします」
そう彼が言ったことで、他の少年達も頷いてくれた。だが、彼らの精神的な疲れは、ピークに達しようとしている。
時間的にはそろそろお昼の時間ということもあるので、一旦休んでもらうことにした。
「食事の用意をしますね。それから、後で薬師を呼んで来ましょう。顔色の悪い方もいますから」
「そんな……私達は……」
誰もが、後ろめたく思っている。フレスタやディスタのような王子ではなく、多くが平民だ。城に入るなど、本来ならばまず縁のないこと。そこに、嘘をついて入り込んだようなものなのだ。そうして、ここに連れて来られて閉じ込められたのだ。幼い子でも、よくない事だと分かっただろう。
「何も悪いことはしていないでしょう? この部屋は保護するための場所でもあったんです。そうですね……やはり部屋を移ってもらいましょうか。確か、俺の部屋の隣がいくつか空いていたような……」
そう呟くと、ニールが困った様な表情で答える。
「はい。空いております……専属のメイド達を置くための部屋ですが……わかりました。移動させましょう。許可を取って参ります」
ニールならそう言ってくれると思ったコウヤは、お礼に笑顔を向ける。
「ありがとう。なら、食事もそっちに用意しようか」
コウヤに頼られたこと、そして、求める答えを返せたことに、ニールも満足げだ。
「そちらの手配もお任せください。このまま連れて行かれますか?」
「うん。歩けなさそうな子は……」
「そちらの騎士達に運んでもらいましょう。もう、ここの見張りは要りませんから」
《私も運びますよ!》
コウヤが抱えて連れて行こうとも思ったのだが、ニールとダンゴに先手を取られた。別に子ども一人くらい抱っこしていけるけどなと思いながらも頷いておいた。
「お願いするよ……」
移動が開始された。
ニールは、かなり城の秘密通路を使いこなしているらしく、子どもの足に合わせたとはいえ、部屋に着く頃には、メイド達によって場所が整えられていた。
そして、すぐに食事も運ばれて来る。コウヤも一緒にと思ったのだが、アビリス王とジルファスに呼ばれてしまった。移動もしてもらったため、不安そうな子ども達と今離れるのもと迷う。
「でもな……二人のこともあるし」
フレスタとディスタのことだ。秘密裏に来たとはいえ、仮にも他国の王子だ。知っていながら平民と一緒に食事を取らせたと文句を言う王族もいるだろう。
「問題ありません。その……今回のこと、上手くいくとは期待されていないのです。私は様子見のための捨て駒なのです」
「私もです……」
二人は苦笑を浮かべる。
「失敗しても、そんなものは知らないと言われるでしょう……」
王子二人にも事情がありそうだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
「ごめんね。突然。ここはトルヴァランの王城だよ。君のお姉さんが君を心配していたから、連れてきてもらったんだ。孤児院の方で、お姉さんのこと、何か言われなかった?」
これに、ダンゴから手を離され、その場に立ったまま、ルベルはうんうんと首を捻りながら思い出していく。
「お姉ちゃんには、大事なおしごとがあるって……もし、上手くできなかったら、次に行ってもらうって言われた……やつ?」
「それだね。何をするかは聞いた?」
「う~ん……ううん。けど、えらい人が、誰かをおむかえするから『従順なのを何人か出すように』って言ってた」
「……」
コウヤはニールと目配せ合う。彼の居た孤児院から、既に何人かの孤児達がどこかへ移動している可能性がある。
ルベルは、嬉しそうに話し続ける。
「『従順』ってよく聞いたんだっ。言う事を文句言わずに聞くいい子ってことでしょ? それに選ばれたら、美味しいご飯とか食べられるって! すごく『めいよ』なことだって!」
「……」
この子達は純粋に育っていた。けれど、純粋だからこそ、無自覚に取り込まれていく。善悪さえも、塗り替える。
「……その選ばれた子がどこへとか、聞いてない?」
「聞いたよ! 『中央地下さいでん』だって! そこのお掃除を、上のお兄ちゃんやお姉ちゃん達がするんだって言ってた」
この子が居る所で、普通に喋ったのだろう。子どもだから、聞いても分からないと思って。大人より、よっぽど記憶力が良いと知っているだろうに。
「ありがとう。よく覚えてたね」
「っ、うん。役に立った!?」
「とっても。そろそろお昼を用意してもらうね。それを食べて、今日はゆっくりお姉さんと休んでね」
「おしごとしなくて良いの!? おそうじしない?」
彼らの仕事は、教会周りの掃除や洗濯、食事の準備など、下働きの様なものだったらしい。
「子どものお仕事は、遊ぶ事と少しのお勉強、それと寝ることだよ」
「……それがおしごと?」
「そうだよ。もちろん、お掃除もお洗濯もするのは良いけど、それはお仕事じゃなくてお手伝い。何をしているのか教えてもらうだけで十分なんだ」
「でも……おしごとしないと、ごはん食べられない……」
それを子どもにまで押しつけていたことに、コウヤは少し苛立った。進んでするのなら良い。だが、恐らくあの国では、大人たちが面倒とすることを子ども達に押しつけていたのだ。自分たちは自由にして、孤児達を働かせる。養ってやっているのだからという理由をつけて。
そうして、気に入らなかったら、遠慮なく切り捨てるのだろう。
コウヤは、先んじて白夜部隊が調べたあの国の年代別の人口数を確認している。圧倒的に十代以下が多かった。それと同時に、十代以下の死亡率と行方不明数も高かったのだ。病気や怪我をしても、正しく治療されない。半数は、治癒魔法を何とかして上げようと、実験のために連れて行かれる。
トルヴァランにあった神教会の地下であった光景は、あの国では当たり前だったのだ。
「言ったでしょ? 子どものお仕事は君が思うものとは違うんだ。落ち着いたら、それを教えてあげるから、それまではきちんと出されたものを食べて、暗くなったら眠るのが君のお仕事ね」
「そんなんでいいの? 怒られない?」
不安そうなのは、そんな生活が許されなかったからだ。知らないからだ。納得できないのも仕方がない。
コウヤはルベルの頭を優しく撫でて笑った。
「怒られないよ。そうだねえ……俺はここの王子だから、ここでは偉い人の俺が言ったんだ。誰にも怒られないよ」
「お兄さんエライ人なんだっ。うん! 分かった。ごはん食べて、暗くなったらきちんとねる!」
「うん。それで良いよ。あ、でももう一つ。お姉ちゃんやあの子達が元気にするのも手伝ってくれる? そばに居てお話を聞いたり、遊んだりしてくれれば良いんだけど……難しいかな?」
「できるよ!」
「なら、お願いしようかな」
「うん!」
もう一度、今度は褒めるようにルベルの頭を撫でる。すると、キラキラとした笑みを見せた。褒められることが本当に嬉しいというその顔は可愛らしい。
「じゃあ、まずお姉ちゃんのそばに行ってあげて」
「は~い!」
スノルは泣きながらルベルを抱きしめる。少し震えているのも分かった。
それを確認してから、他の少年達にも心配することはないと再度念を押し、それから改めてまたそれぞれの話を聞くことになると説明した。
「きちんと一人一人、詳しいお話を聞かせてください。一緒に来られた方たちにも、動ける様になったらお聞きしますが、あなた方からも聞きたいので」
年長のフレスタが頷いた。
「もちろん、お話いたします」
そう彼が言ったことで、他の少年達も頷いてくれた。だが、彼らの精神的な疲れは、ピークに達しようとしている。
時間的にはそろそろお昼の時間ということもあるので、一旦休んでもらうことにした。
「食事の用意をしますね。それから、後で薬師を呼んで来ましょう。顔色の悪い方もいますから」
「そんな……私達は……」
誰もが、後ろめたく思っている。フレスタやディスタのような王子ではなく、多くが平民だ。城に入るなど、本来ならばまず縁のないこと。そこに、嘘をついて入り込んだようなものなのだ。そうして、ここに連れて来られて閉じ込められたのだ。幼い子でも、よくない事だと分かっただろう。
「何も悪いことはしていないでしょう? この部屋は保護するための場所でもあったんです。そうですね……やはり部屋を移ってもらいましょうか。確か、俺の部屋の隣がいくつか空いていたような……」
そう呟くと、ニールが困った様な表情で答える。
「はい。空いております……専属のメイド達を置くための部屋ですが……わかりました。移動させましょう。許可を取って参ります」
ニールならそう言ってくれると思ったコウヤは、お礼に笑顔を向ける。
「ありがとう。なら、食事もそっちに用意しようか」
コウヤに頼られたこと、そして、求める答えを返せたことに、ニールも満足げだ。
「そちらの手配もお任せください。このまま連れて行かれますか?」
「うん。歩けなさそうな子は……」
「そちらの騎士達に運んでもらいましょう。もう、ここの見張りは要りませんから」
《私も運びますよ!》
コウヤが抱えて連れて行こうとも思ったのだが、ニールとダンゴに先手を取られた。別に子ども一人くらい抱っこしていけるけどなと思いながらも頷いておいた。
「お願いするよ……」
移動が開始された。
ニールは、かなり城の秘密通路を使いこなしているらしく、子どもの足に合わせたとはいえ、部屋に着く頃には、メイド達によって場所が整えられていた。
そして、すぐに食事も運ばれて来る。コウヤも一緒にと思ったのだが、アビリス王とジルファスに呼ばれてしまった。移動もしてもらったため、不安そうな子ども達と今離れるのもと迷う。
「でもな……二人のこともあるし」
フレスタとディスタのことだ。秘密裏に来たとはいえ、仮にも他国の王子だ。知っていながら平民と一緒に食事を取らせたと文句を言う王族もいるだろう。
「問題ありません。その……今回のこと、上手くいくとは期待されていないのです。私は様子見のための捨て駒なのです」
「私もです……」
二人は苦笑を浮かべる。
「失敗しても、そんなものは知らないと言われるでしょう……」
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