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第八章 学校と研修
324 こちらをお聴きください
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王女の言葉を聞いて、民達は心を決めたらしい。中には、もう随分前からこの国を出ようと思っていたと、神官にこぼしている者もいるようだった。
貴族達に搾取されるだけの貧しい暮らしに嫌気が差していたのだ。けれど、漁師であっても大陸の方に渡ることは出来なかった。この島は独自の貨幣による取引きしかできず、鎖国状態が長いことから、大陸の貨幣を持った商人も来ない。
国境を通るには身分証か貨幣が必要になるため、外貨が手に入らないのは問題だ。そもそも、国が出ることを許さないから、身分証も発行されない。冒険者ギルドで発行される身分証もギルドがないために手に入らないので、脱出できても先に行けなかった。
そんな不満も溜まりに溜まっていたのだろう。国を出れるということで、移送は驚くほどスムーズに行われていった。もう、完全にこの国から出て他国に移住すると言う者が大半だった。貧しさから荷物も少ないため、それらをまとめるのにも時間は掛からなかった。
「え? え? な、ど、どうなっていますの!? ちょっ、これはどういうことです!?」
その間、王女達はコウヤが密かに発動させた結界に閉じ込められていた。正気に戻ったのは、かなりの人数がマンタに乗り込んだ頃だ。
「ちょっと、出しなさい!! 私を誰だと思っているのよ!」
「国民を盾にしようとする、この国の第一王女様ですよね?」
「王族の責務を知らない、世間知らずなこの国の第一王女でしょ?」
コウヤとシンリームが呆れ気味に答える。きちんとこの国の第一王女だと知っているぞと。
「あ、お名前のことでした? それはちょっと……忘れちゃったんですけど、シン様は覚えてます?」
「ううん。覚える気を失くしちゃったからね……でも、コウヤくんが人の名前忘れるのは珍しいね。覚えるの得意だって言ってたでしょう?」
普段から仕事柄ということもあり、顔と名前は一発で覚えるコウヤだ。そんなコウヤでも忘れた。とても珍らしい。
「なんででしょう……なんか、覚えなくていいと思ったら……消えました」
「なるほど。うん。余計なことは覚える必要ないよ」
こんな会話は、今回の事情説明のための書類を整えながらしている。アビリス王宛のものと、レンスフィートに向けたものの二通だ。王女は結界で囲っているとはいえ、見張っておくべきだと思ったため、その場で小さなテーブルと椅子を用意し、そこでの作業だった。
魔法による灯りのお陰で、この島全体が明るく保たれているので、夜だというのに問題なく外で作業できる。ただ良いことばかりではなく、恐らくこの明るさがあるために、王女はノコノコ出てきたのだろう。
テーブルには、シンリームも着いており、コウヤの書く報告書を覗き込み、書き方の勉強中だった。
「出来た」
待機していた神官のヴェルフが近付いてくる。
「お預かりいたします」
「お願いします」
ヴェルフは二通の報告書を受け取り、離れた所に停めてあったバイクに乗って飛び立った。事後報告になるとはいえ、住民達よりも早く届けなくてはならない。
「うわ、速いね……」
「ヴェルフ君は特に、スピード狂気味なので」
「大人しそうな子だけどね?」
「シン様。神官達は見た目で判断できませんよ」
「あ~、うん。確かにそうかも……」
優しそうで常識人にしか見えない人ほど、戦闘狂だったりもするのだから。
先ず、神官が戦闘力が高いというのが、もう色々と裏切っている。
「それに、速く行って戻って来たら、間に合いそうですからね」
「何に?」
そこに、冒険者達が戻ってきたため、それ以上の説明は切られてしまった。
後でと言ってから、コウヤは冒険者達の誘導に入る。
「お疲れ様です! 飲み物と軽い軽食を用意してありますので、ご利用ください!」
各領地のギルド仮設の場所には、あらかじめ神官によって運ばれたドリンクサーバーとパンが用意されている。
各ギルドや教会に設置しようと作っていたもので、どうせならと貸し出していた。使い方は、ユースールの冒険者が知っている。試験的にギルドに置いていたのだ。
「すげえ! 水だけじゃなく、今日は果実水もあるのか!」
「これで出てくんの? え? 生ぬるくない!」
あまり冷やし過ぎは良くないので、それほど冷やしてはいないが、この世界でわざわざ店でも冷えた水やお酒が出るわけがなく、彼らには十分に冷たく感じられているようだ。
「ウマっ。すげえよ! 何これ!」
王都とこの地の元冒険者たちが盛り上がる。
サーバーは五連のものを三つ用意してあるので、混雑することもなさそうだ。何より、一緒に戦ったという思いがある今は、無用な争いなど起きない。気持ちよく譲り合っていた。
「あまり飲み過ぎないでくださいね~。残り一回ありますよ~」
コウヤがそう声をかけると、冒険者達は笑った。本来の集団暴走では難しいことだが、こうした休憩中の緩みはあるべきだ。
そうこうしていると、シーレスが動き出した。拡声の魔導具と同時に、各地に伝える映像の場所も調整する。
映像の一つにシーレスが映ったのを確認して、彼は話し始めた。
「二回目の戦闘お疲れ様でした。確認した迷宮は次で終わりとなります。最後の放出では、ランクが一つ上がりますので、少し厳しくはなりますが、今十分に体と心を休めて挑んでください」
これらに、上向きながら冒険者達が頷く。中にはランクが上がるのかと呑気にここで知る者も居た。はじめての経験ならばこの認識も仕方ないだろう。集められて来たギルド職員達もここで確認しているようだ。
「それとは別に、皆さんにお知らせがあります。こちらをお聴きください」
シーレスは、コウヤに手渡されていた魔導具を発動させる。記録した王女とのやり取りの声が流れた。試作で作ったボイスレコーダーは、上手く使えそうだった。
この間に、コウヤはリクトルスに駆け寄っていた。
「リクト兄、ちょっと良い?」
「ん?」
リクトルスは楽しかったらしく、とても機嫌が良かった。そうして、端の方で話を始める。
「この島。昔、来たことがあって」
「昔……ああ。そうですね。試験的に迷宮を作るようになった場所ですよね。思い出しましたよ」
そう。この地がはじめだった。住民達とも仲が良くなったことで、話し合って精霊との共存の道を探したのだ。
「ここは資源が少なかったから、迷宮は丁度良かったんだ」
「それこそ、今のコウヤくんみたいに、お買い物感覚で迷宮に行ってたよね」
「うん。鍛えるのも大事だから、戦いを知るためにも迷宮に行ったりして、すごく上手に共存してたんだけど……」
今はこの様だ。国の頭が迷宮の存在を疎かにする始末。その恩恵を受けて、人々はこの地で暮らしていたというのにだ。精霊達が怒るのも無理はない。
その間に、王女の話を聞いた冒険者達の目に剣呑な光が宿る。この場にいる冒険者達は、先で固まっている王女を見つけてそのまま顔を向けていた。
シーレスは冷静に状況説明に移った。
「と、このように、言われたことで、住民達は我々の提案に乗りました。改めて確認しましたところ、現在この島に残って居る住民は、屋敷から出てこない王侯貴族とそれに随行する兵士、それと、戦いに参加した方だけとなります」
住民達の中でも、兵士として働いている家族が居た者たちは、急いで彼らを呼びに行き、鎧を脱がせて連れ帰ってきていた。もちろん、その鎧はギルドの職員に届けられている。有効に使う気満々だ。
よって、残っている兵士は、王侯貴族にも気に入られた上役達ばかりだ。見事に上の者たちが見捨てられていたのには、タリスとシールスがざまあと笑っていた。
「共に戦っておられる方の中には、王侯貴族とは別に、この地に古くから住む血筋の方も居るとか。その方々とは、後ほどお話しをさせていただきたい」
こうして締めくくられ、次の集団暴走の準備に入った。
それを確認して、リクトルスが頷く。
「今彼が言った、お話しっていうのを、私がやればいいのかな」
「うん……ダメかな」
そこで、リクトルスは考え込む。ふと目を向けるのは、ここの先住民である金の細い腕輪をする者たちだ。
「そうですねえ……いえ。コウヤ君の方が良いと思います。コウルリーヤとして」
「え、でも……」
「大丈夫ですよ」
リクトルスはニコリと笑った後、神官を呼んだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
貴族達に搾取されるだけの貧しい暮らしに嫌気が差していたのだ。けれど、漁師であっても大陸の方に渡ることは出来なかった。この島は独自の貨幣による取引きしかできず、鎖国状態が長いことから、大陸の貨幣を持った商人も来ない。
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その間、王女達はコウヤが密かに発動させた結界に閉じ込められていた。正気に戻ったのは、かなりの人数がマンタに乗り込んだ頃だ。
「ちょっと、出しなさい!! 私を誰だと思っているのよ!」
「国民を盾にしようとする、この国の第一王女様ですよね?」
「王族の責務を知らない、世間知らずなこの国の第一王女でしょ?」
コウヤとシンリームが呆れ気味に答える。きちんとこの国の第一王女だと知っているぞと。
「あ、お名前のことでした? それはちょっと……忘れちゃったんですけど、シン様は覚えてます?」
「ううん。覚える気を失くしちゃったからね……でも、コウヤくんが人の名前忘れるのは珍しいね。覚えるの得意だって言ってたでしょう?」
普段から仕事柄ということもあり、顔と名前は一発で覚えるコウヤだ。そんなコウヤでも忘れた。とても珍らしい。
「なんででしょう……なんか、覚えなくていいと思ったら……消えました」
「なるほど。うん。余計なことは覚える必要ないよ」
こんな会話は、今回の事情説明のための書類を整えながらしている。アビリス王宛のものと、レンスフィートに向けたものの二通だ。王女は結界で囲っているとはいえ、見張っておくべきだと思ったため、その場で小さなテーブルと椅子を用意し、そこでの作業だった。
魔法による灯りのお陰で、この島全体が明るく保たれているので、夜だというのに問題なく外で作業できる。ただ良いことばかりではなく、恐らくこの明るさがあるために、王女はノコノコ出てきたのだろう。
テーブルには、シンリームも着いており、コウヤの書く報告書を覗き込み、書き方の勉強中だった。
「出来た」
待機していた神官のヴェルフが近付いてくる。
「お預かりいたします」
「お願いします」
ヴェルフは二通の報告書を受け取り、離れた所に停めてあったバイクに乗って飛び立った。事後報告になるとはいえ、住民達よりも早く届けなくてはならない。
「うわ、速いね……」
「ヴェルフ君は特に、スピード狂気味なので」
「大人しそうな子だけどね?」
「シン様。神官達は見た目で判断できませんよ」
「あ~、うん。確かにそうかも……」
優しそうで常識人にしか見えない人ほど、戦闘狂だったりもするのだから。
先ず、神官が戦闘力が高いというのが、もう色々と裏切っている。
「それに、速く行って戻って来たら、間に合いそうですからね」
「何に?」
そこに、冒険者達が戻ってきたため、それ以上の説明は切られてしまった。
後でと言ってから、コウヤは冒険者達の誘導に入る。
「お疲れ様です! 飲み物と軽い軽食を用意してありますので、ご利用ください!」
各領地のギルド仮設の場所には、あらかじめ神官によって運ばれたドリンクサーバーとパンが用意されている。
各ギルドや教会に設置しようと作っていたもので、どうせならと貸し出していた。使い方は、ユースールの冒険者が知っている。試験的にギルドに置いていたのだ。
「すげえ! 水だけじゃなく、今日は果実水もあるのか!」
「これで出てくんの? え? 生ぬるくない!」
あまり冷やし過ぎは良くないので、それほど冷やしてはいないが、この世界でわざわざ店でも冷えた水やお酒が出るわけがなく、彼らには十分に冷たく感じられているようだ。
「ウマっ。すげえよ! 何これ!」
王都とこの地の元冒険者たちが盛り上がる。
サーバーは五連のものを三つ用意してあるので、混雑することもなさそうだ。何より、一緒に戦ったという思いがある今は、無用な争いなど起きない。気持ちよく譲り合っていた。
「あまり飲み過ぎないでくださいね~。残り一回ありますよ~」
コウヤがそう声をかけると、冒険者達は笑った。本来の集団暴走では難しいことだが、こうした休憩中の緩みはあるべきだ。
そうこうしていると、シーレスが動き出した。拡声の魔導具と同時に、各地に伝える映像の場所も調整する。
映像の一つにシーレスが映ったのを確認して、彼は話し始めた。
「二回目の戦闘お疲れ様でした。確認した迷宮は次で終わりとなります。最後の放出では、ランクが一つ上がりますので、少し厳しくはなりますが、今十分に体と心を休めて挑んでください」
これらに、上向きながら冒険者達が頷く。中にはランクが上がるのかと呑気にここで知る者も居た。はじめての経験ならばこの認識も仕方ないだろう。集められて来たギルド職員達もここで確認しているようだ。
「それとは別に、皆さんにお知らせがあります。こちらをお聴きください」
シーレスは、コウヤに手渡されていた魔導具を発動させる。記録した王女とのやり取りの声が流れた。試作で作ったボイスレコーダーは、上手く使えそうだった。
この間に、コウヤはリクトルスに駆け寄っていた。
「リクト兄、ちょっと良い?」
「ん?」
リクトルスは楽しかったらしく、とても機嫌が良かった。そうして、端の方で話を始める。
「この島。昔、来たことがあって」
「昔……ああ。そうですね。試験的に迷宮を作るようになった場所ですよね。思い出しましたよ」
そう。この地がはじめだった。住民達とも仲が良くなったことで、話し合って精霊との共存の道を探したのだ。
「ここは資源が少なかったから、迷宮は丁度良かったんだ」
「それこそ、今のコウヤくんみたいに、お買い物感覚で迷宮に行ってたよね」
「うん。鍛えるのも大事だから、戦いを知るためにも迷宮に行ったりして、すごく上手に共存してたんだけど……」
今はこの様だ。国の頭が迷宮の存在を疎かにする始末。その恩恵を受けて、人々はこの地で暮らしていたというのにだ。精霊達が怒るのも無理はない。
その間に、王女の話を聞いた冒険者達の目に剣呑な光が宿る。この場にいる冒険者達は、先で固まっている王女を見つけてそのまま顔を向けていた。
シーレスは冷静に状況説明に移った。
「と、このように、言われたことで、住民達は我々の提案に乗りました。改めて確認しましたところ、現在この島に残って居る住民は、屋敷から出てこない王侯貴族とそれに随行する兵士、それと、戦いに参加した方だけとなります」
住民達の中でも、兵士として働いている家族が居た者たちは、急いで彼らを呼びに行き、鎧を脱がせて連れ帰ってきていた。もちろん、その鎧はギルドの職員に届けられている。有効に使う気満々だ。
よって、残っている兵士は、王侯貴族にも気に入られた上役達ばかりだ。見事に上の者たちが見捨てられていたのには、タリスとシールスがざまあと笑っていた。
「共に戦っておられる方の中には、王侯貴族とは別に、この地に古くから住む血筋の方も居るとか。その方々とは、後ほどお話しをさせていただきたい」
こうして締めくくられ、次の集団暴走の準備に入った。
それを確認して、リクトルスが頷く。
「今彼が言った、お話しっていうのを、私がやればいいのかな」
「うん……ダメかな」
そこで、リクトルスは考え込む。ふと目を向けるのは、ここの先住民である金の細い腕輪をする者たちだ。
「そうですねえ……いえ。コウヤ君の方が良いと思います。コウルリーヤとして」
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