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第八章 学校と研修
293 手加減できる人
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文官達を引き連れて、コウヤはベルナディオの執務室へ向かった。
「おはようございます。ベルナディオ宰相」
ここまで全て顔パスで辿り着く。これには、後ろについてくる文官達が『ないわ……』という微妙な表情をしていたが、それには気付いていない。
後ろの方では『これ、もうコウヤが調教済みなんじゃ……』とコソコソ話しているが、それも聞こえてはいない。
コウヤがジルファスの子で今度お披露目する王子であると知っているのは、一部の者のみとなっている。知ってしまった魔法師達にも口止めしてあった。
ただし、連れてきたユースールの文官達は知っている。だからこそ、少し警戒もしていた。それなのに城を守る兵や騎士達は皆、にこやかに敬礼してコウヤを通すし、すれ違う若い文官達はキラキラと憧れの人を見るような目を向けて廊下の端に寄る。
コウヤが度々、王族によって招かれていることをは知られており、更には第三騎士団の者たちを丸め込んだ手腕を見せつけられていたのが大きい。長いものには巻かれる生き方しか知らない上位貴族の文官達は、逆らってはいけないものと認識し、下の方の者たちはその強さに希望を見出していた。
扉を開けてもらって入ると、ニールと真っ先に目が合った。そして、ベルナディオが椅子から立ち上がる。
「コウヤ様! ああ、そちらの方々がユースールの文官の……文官……おや? そちらは武官……いや、騎士だった方に似ているような……」
ベルナディオだけでなく、第一、第二書記官も困惑していた。
かつて左遷された者たちの顔は何となく覚えているのだろう。その理由に怪しみつつも、下で処理されてしまった彼ら。それはベルナディオもどうにもできなかったことだ。だが、気にはなったため、チェックはしていたのだろう。
コウヤは正直に明かす。
「ええ。ほとんどは元騎士や兵ですから」
「そ、それは……」
ますます困惑するベルナディオ。第一、第二書記官は不愉快そうだ。それもそうだろう。応援の文官として遣されたのが武官なのだから。
そんな二人の不愉快な視線がニールは気に入らなかったようだ。視線をコウヤから引き離すように歩み出た。
「ご報告をしておりませんでしたが、ユースールの文官の多くは武官にもなれる実力者です。逆に、武官から文官になる方も多く、年度の切り替えで文官が武官に、武官が文官に異動する者も出ると聞いております。因みに、現在のユースールの財務局長は、王都の元総隊長を長く勤められたメイノ殿です」
これを聞いて、二人の書記官達は目を丸くする。ベルナディオも驚いていた。
「っ、まさか本当にあのメイノ殿が? あっ、た、確かにユースールから提出される書類に名が……ありました……」
ちょうど手元にあった書類がユースールからの財務報告書だったようだ。レンスフィートの名の下に局長名も入っているはず。だが、メイノに家名はない。同名の人だと思っていたのだろう。あり得ないこととして、意識しなかったようだ。
「メイノさんは、友人でもあるレンス様の所で門番にでもしてもらおうと考えてユースールにいらしたようです。レンス様は、それではもったいないからと、領城で軍部の方をお願いされたんですが、体力にも限度があるからと文官のお仕事を勉強されて、いつの間にかのし上がってました」
「のし上がったとは……」
笑い出しそうなコウヤの様子に、ベルナディオは少しばかり嫌な予感がしているようだ。だが、聞いておくべきだと問いかける。
「ユースールでは、家とか関係ないんです。親がどうとかも関係なくて、今は女性の方も入ってきていますし、一番は実力。二番目に社交性。三番目に思考と人間性。それと周りの賛同で役職が決まります。メイノさんは満場一致で局長になった方ですよ」
親の七光りなど鼻で笑い飛ばすのがユースールだ。上司に不満を持ち、同僚に裏切られた末に流れ着いた者が多く、地位を傘に着る者などいない。
それは自分達を裏切ったクズどものやることだと思っているからだ。だからこそ、元武官であってもバカにしない。教えることも嫌がらない。知りたい、学びたいという気持ちをお互い大事にする。それがユースールなのだ。
「そんな方が上に立っているんです。彼らも元武官だからと侮らないでくださいね」
これは二人の書記官に向けて告げる。これには、ドキリとしたのだろう。
「も、申し訳ありません」
「失礼いたしました……各部署にご案内いたします」
二人の書記官達は頭を下げた。そして、第二書記官が案内してくれるらしい。
「お願いします。こちらの代表はセリネさんです」
「セリネ・グラックルと申します」
これを受けて、セリネの顔をマジマジと見ながら第二書記官が驚く。
「……グラックル……セリネ……あなた、法務局にいた……」
「はい。三年前までこちらに居りました」
「……あの……大丈夫でしょうか?」
これはコウヤに向けられた。なので、太鼓判を押しておく。
「大丈夫ですよ。きちんと対応できる方を選びましたので。ね? セリネさん」
「もちろんです! 上司は代わっていないと聞いております! 問題ありません!」
「え、いや……ですから……」
その上司にネチネチと嫌味を言われ、貶められて左遷されたはずだろうと第二書記官は言いたかったのだろう。年齢的に見て、同期だ。だが、セリネは胸を張って自信満々だ。
「さあ! 案内をお願いいたします! 時間がもったいない! 行きましょう!」
「え、ええ……」
さすがは元武官が多いからというか、綺麗に整列してセリネを先頭に部屋を出て行こうとする。第二書記官は背中を押されていた。
そんな彼らが部屋から出る前に、コウヤはセリネ達に釘を刺す。
「あ、分かっていると思いますが、刃傷沙汰はダメですよ」
「分かっております! 見えない所に、が鉄則ですよね!」
切り傷は作らないというのは約束してくれるようだ。
「人手が足りなくて派遣されたんですから、減らしてはダメですよ? あと、定時上がりになるようにお願いします。できますよね?」
「ご、ご褒美の徹夜が無しっ……なるほど、縛りプレイとは……っ、興奮しますっ。お任せください!」
徹夜を無しにしたのは、彼らやコウヤとは違い、今この城に居る文官達は徹夜慣れしていないからだ。そんな人たちがいくら徹夜して頑張っても効率が悪い。それならば、きちんと配分を計算して定時で上がるべきだ。
もちろん、ご褒美はある。
「皆さんには不満でしょうが、定時で上がっていただければ、教会での神官の夜の鍛錬にも参加していただけますので……」
「「「定時で上がります!!」」」
めちゃくちゃ嬉しそうな食い気味な答えが返ってきた。神官達は教会の地下で朝と夜に鍛錬を行なっている。定時で上がれば、夕食前のそれに間に合うだろう。
彼らにとっては何よりのご褒美だった。
「では、お仕事お願いします」
「はい!」
彼らを見送り、視線をベルナディオ達に戻すと、第一書記官とベルナディオが何とも言えない顔をしていた。
「えっと……一応、言っておくとですね。元武官が多いのは、第一に自分達の身を守れる者を優先したからです」
言い訳ではないが、弁明しておく。これに、ベルナディオは頷いた。
「確かに、それは大事でございますねえ」
「はい。当然、文官としての能力も保証します。それで、あの……もう一つ理由があって……」
「はあ……」
ちょっと言い難いなと目を泳がせるコウヤに、ベルナディオは嫌な予感がすると、コクリと喉を鳴らす。
コウヤは上目遣いで告げた。
「正直に言ってしまうと……手加減できる人を選んだんです」
「……手加減……」
何のことだと首を捻るベルナディオと第一書記官。
一方、ニールは無表情だ。彼は予想出来ているという訳ではなく、必死なコウヤの可愛い上目遣いとちょっとどうやって話そうかなと戸惑う様子がなんとも言えないなと思っている。文官達の事実は彼にはどうでもいい。
とはいえ、ニールはコウヤの言葉は聞き逃さない主義だ。静かに待つ。
「その……セリネさんもちょっと危ないんですけど、ユースールは辺境ですし、自衛といいますか……弱かった自分を変えたいと思う方は多くて……休日に冒険者になったり、兵の戦闘訓練に参加したりと、自主的に戦うことを求められていてですね……」
ベルナディオと第一書記官は、もう疑問符でいっぱいの顔をしている。それを見て、コウヤもやっぱり、普通の文官っぽくないよなと思う。しかし、言っておきたい。
「動くのが苦手だなと思ってた人たちも、ストレス発散に良いと気付いたり、意外に楽しいなと目覚めたりして……その……過去の恨みを晴らす勢いで……かなりの確率で戦闘狂な面に目覚めてしまうんですよ」
「……はあ……」
ベルナディオが理解するのを放棄し始めていた。なので、言い切ってしまうことにする。
「ですので、ここで過去に傷を持つ大半の文官さん達を送ると、恨んでいた元上司や同僚を半殺しというか……再起不能にしかねなかったんです。なので、まだ手加減を知る彼らを選びました!」
『行きたい人~』とやったら、暗器を仕込んだ文官達がニタニタして手を挙げたのだ。城中が血生臭くなるのは目に見えていた。なので、次に『自制が利くなら』と告げた。すると、血涙を流すように、悔しそうに手を下げた。彼らは自分のことをよくわかっている。
これはダメだとレンスフィートと頷き合い、人選をした。そんな裏事情が、ベルナディオにも伝わったらしい。
「……コウヤ様……」
「はい……」
「……お気遣いいただきありがとうございました」
「いえ……これ以上減らせませんからね」
「はい。これ以上減らせませんので……」
切実にそれが一番重要だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
「おはようございます。ベルナディオ宰相」
ここまで全て顔パスで辿り着く。これには、後ろについてくる文官達が『ないわ……』という微妙な表情をしていたが、それには気付いていない。
後ろの方では『これ、もうコウヤが調教済みなんじゃ……』とコソコソ話しているが、それも聞こえてはいない。
コウヤがジルファスの子で今度お披露目する王子であると知っているのは、一部の者のみとなっている。知ってしまった魔法師達にも口止めしてあった。
ただし、連れてきたユースールの文官達は知っている。だからこそ、少し警戒もしていた。それなのに城を守る兵や騎士達は皆、にこやかに敬礼してコウヤを通すし、すれ違う若い文官達はキラキラと憧れの人を見るような目を向けて廊下の端に寄る。
コウヤが度々、王族によって招かれていることをは知られており、更には第三騎士団の者たちを丸め込んだ手腕を見せつけられていたのが大きい。長いものには巻かれる生き方しか知らない上位貴族の文官達は、逆らってはいけないものと認識し、下の方の者たちはその強さに希望を見出していた。
扉を開けてもらって入ると、ニールと真っ先に目が合った。そして、ベルナディオが椅子から立ち上がる。
「コウヤ様! ああ、そちらの方々がユースールの文官の……文官……おや? そちらは武官……いや、騎士だった方に似ているような……」
ベルナディオだけでなく、第一、第二書記官も困惑していた。
かつて左遷された者たちの顔は何となく覚えているのだろう。その理由に怪しみつつも、下で処理されてしまった彼ら。それはベルナディオもどうにもできなかったことだ。だが、気にはなったため、チェックはしていたのだろう。
コウヤは正直に明かす。
「ええ。ほとんどは元騎士や兵ですから」
「そ、それは……」
ますます困惑するベルナディオ。第一、第二書記官は不愉快そうだ。それもそうだろう。応援の文官として遣されたのが武官なのだから。
そんな二人の不愉快な視線がニールは気に入らなかったようだ。視線をコウヤから引き離すように歩み出た。
「ご報告をしておりませんでしたが、ユースールの文官の多くは武官にもなれる実力者です。逆に、武官から文官になる方も多く、年度の切り替えで文官が武官に、武官が文官に異動する者も出ると聞いております。因みに、現在のユースールの財務局長は、王都の元総隊長を長く勤められたメイノ殿です」
これを聞いて、二人の書記官達は目を丸くする。ベルナディオも驚いていた。
「っ、まさか本当にあのメイノ殿が? あっ、た、確かにユースールから提出される書類に名が……ありました……」
ちょうど手元にあった書類がユースールからの財務報告書だったようだ。レンスフィートの名の下に局長名も入っているはず。だが、メイノに家名はない。同名の人だと思っていたのだろう。あり得ないこととして、意識しなかったようだ。
「メイノさんは、友人でもあるレンス様の所で門番にでもしてもらおうと考えてユースールにいらしたようです。レンス様は、それではもったいないからと、領城で軍部の方をお願いされたんですが、体力にも限度があるからと文官のお仕事を勉強されて、いつの間にかのし上がってました」
「のし上がったとは……」
笑い出しそうなコウヤの様子に、ベルナディオは少しばかり嫌な予感がしているようだ。だが、聞いておくべきだと問いかける。
「ユースールでは、家とか関係ないんです。親がどうとかも関係なくて、今は女性の方も入ってきていますし、一番は実力。二番目に社交性。三番目に思考と人間性。それと周りの賛同で役職が決まります。メイノさんは満場一致で局長になった方ですよ」
親の七光りなど鼻で笑い飛ばすのがユースールだ。上司に不満を持ち、同僚に裏切られた末に流れ着いた者が多く、地位を傘に着る者などいない。
それは自分達を裏切ったクズどものやることだと思っているからだ。だからこそ、元武官であってもバカにしない。教えることも嫌がらない。知りたい、学びたいという気持ちをお互い大事にする。それがユースールなのだ。
「そんな方が上に立っているんです。彼らも元武官だからと侮らないでくださいね」
これは二人の書記官に向けて告げる。これには、ドキリとしたのだろう。
「も、申し訳ありません」
「失礼いたしました……各部署にご案内いたします」
二人の書記官達は頭を下げた。そして、第二書記官が案内してくれるらしい。
「お願いします。こちらの代表はセリネさんです」
「セリネ・グラックルと申します」
これを受けて、セリネの顔をマジマジと見ながら第二書記官が驚く。
「……グラックル……セリネ……あなた、法務局にいた……」
「はい。三年前までこちらに居りました」
「……あの……大丈夫でしょうか?」
これはコウヤに向けられた。なので、太鼓判を押しておく。
「大丈夫ですよ。きちんと対応できる方を選びましたので。ね? セリネさん」
「もちろんです! 上司は代わっていないと聞いております! 問題ありません!」
「え、いや……ですから……」
その上司にネチネチと嫌味を言われ、貶められて左遷されたはずだろうと第二書記官は言いたかったのだろう。年齢的に見て、同期だ。だが、セリネは胸を張って自信満々だ。
「さあ! 案内をお願いいたします! 時間がもったいない! 行きましょう!」
「え、ええ……」
さすがは元武官が多いからというか、綺麗に整列してセリネを先頭に部屋を出て行こうとする。第二書記官は背中を押されていた。
そんな彼らが部屋から出る前に、コウヤはセリネ達に釘を刺す。
「あ、分かっていると思いますが、刃傷沙汰はダメですよ」
「分かっております! 見えない所に、が鉄則ですよね!」
切り傷は作らないというのは約束してくれるようだ。
「人手が足りなくて派遣されたんですから、減らしてはダメですよ? あと、定時上がりになるようにお願いします。できますよね?」
「ご、ご褒美の徹夜が無しっ……なるほど、縛りプレイとは……っ、興奮しますっ。お任せください!」
徹夜を無しにしたのは、彼らやコウヤとは違い、今この城に居る文官達は徹夜慣れしていないからだ。そんな人たちがいくら徹夜して頑張っても効率が悪い。それならば、きちんと配分を計算して定時で上がるべきだ。
もちろん、ご褒美はある。
「皆さんには不満でしょうが、定時で上がっていただければ、教会での神官の夜の鍛錬にも参加していただけますので……」
「「「定時で上がります!!」」」
めちゃくちゃ嬉しそうな食い気味な答えが返ってきた。神官達は教会の地下で朝と夜に鍛錬を行なっている。定時で上がれば、夕食前のそれに間に合うだろう。
彼らにとっては何よりのご褒美だった。
「では、お仕事お願いします」
「はい!」
彼らを見送り、視線をベルナディオ達に戻すと、第一書記官とベルナディオが何とも言えない顔をしていた。
「えっと……一応、言っておくとですね。元武官が多いのは、第一に自分達の身を守れる者を優先したからです」
言い訳ではないが、弁明しておく。これに、ベルナディオは頷いた。
「確かに、それは大事でございますねえ」
「はい。当然、文官としての能力も保証します。それで、あの……もう一つ理由があって……」
「はあ……」
ちょっと言い難いなと目を泳がせるコウヤに、ベルナディオは嫌な予感がすると、コクリと喉を鳴らす。
コウヤは上目遣いで告げた。
「正直に言ってしまうと……手加減できる人を選んだんです」
「……手加減……」
何のことだと首を捻るベルナディオと第一書記官。
一方、ニールは無表情だ。彼は予想出来ているという訳ではなく、必死なコウヤの可愛い上目遣いとちょっとどうやって話そうかなと戸惑う様子がなんとも言えないなと思っている。文官達の事実は彼にはどうでもいい。
とはいえ、ニールはコウヤの言葉は聞き逃さない主義だ。静かに待つ。
「その……セリネさんもちょっと危ないんですけど、ユースールは辺境ですし、自衛といいますか……弱かった自分を変えたいと思う方は多くて……休日に冒険者になったり、兵の戦闘訓練に参加したりと、自主的に戦うことを求められていてですね……」
ベルナディオと第一書記官は、もう疑問符でいっぱいの顔をしている。それを見て、コウヤもやっぱり、普通の文官っぽくないよなと思う。しかし、言っておきたい。
「動くのが苦手だなと思ってた人たちも、ストレス発散に良いと気付いたり、意外に楽しいなと目覚めたりして……その……過去の恨みを晴らす勢いで……かなりの確率で戦闘狂な面に目覚めてしまうんですよ」
「……はあ……」
ベルナディオが理解するのを放棄し始めていた。なので、言い切ってしまうことにする。
「ですので、ここで過去に傷を持つ大半の文官さん達を送ると、恨んでいた元上司や同僚を半殺しというか……再起不能にしかねなかったんです。なので、まだ手加減を知る彼らを選びました!」
『行きたい人~』とやったら、暗器を仕込んだ文官達がニタニタして手を挙げたのだ。城中が血生臭くなるのは目に見えていた。なので、次に『自制が利くなら』と告げた。すると、血涙を流すように、悔しそうに手を下げた。彼らは自分のことをよくわかっている。
これはダメだとレンスフィートと頷き合い、人選をした。そんな裏事情が、ベルナディオにも伝わったらしい。
「……コウヤ様……」
「はい……」
「……お気遣いいただきありがとうございました」
「いえ……これ以上減らせませんからね」
「はい。これ以上減らせませんので……」
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