189 / 475
第八章 学校と研修
294 紹介するね
しおりを挟む
コウヤはベルナディオの元から、一人で城の奥へと進んでいた。いつもならば案内を買って出るニールも、さすがに今の状況のままではあの場を離れられなかったのだ。
既に城内だけでなく、王都全てをマッピング済みのコウヤは、迷う事なく目的の場所に向かう。
その部屋の前で立ち止まる間もなく、扉を守っている騎士が中へ呼びかける。
「コウヤ様がいらっしゃいました!」
突然内側から開かれた扉から、リルファムが飛び出してきた。
「コウヤ兄さま!」
「こんにちは。リルファム殿下」
難なく抱き止めて挨拶をすれば、むくれた顔で見上げてくる。
「むう……リルってよんでください」
「ふふ。はい。リル様」
「さまはナシです! 本とうの兄さまなのですから……っ」
嬉しそうに、照れながら言われては折れるしかない。
「分かりました。リル」
「っ、はい!」
物凄く喜ばれた。
そこへ、シンリームが歩み出てくる。その表情は拗ねたような、そんな曇ったものだった。
「私も兄弟だったら良かったのに……」
心底残念そうに呟かれ、コウヤも困ってしまう。
「そうですか? けど、叔父はシン様だけなので、嬉しいですよ?」
「っ、そ、そっか……私だけ……それはいいね!」
兄はリクトルスがいる。だから、兄弟よりも叔父という唯一の存在は貴重だろう。シンリームも納得してくれた。
「それじゃあ、中に入って」
「失礼します」
リルファムをくっつけたまま、コウヤはシンリームに言われて部屋に入る。
部屋の中では、五人の壮年から老年の男たちがいた。
「紹介するね。彼らが王家付きの教師たちだよ」
史学、語学、算学、法学、神学を教えているという。
アビリス王とジルファスは、コウヤにリルファムとシンリームの教師を頼んだ。それは、この教師達に代わりというわけではない。
この国の王族は、王や要職に就く前に冒険者として国を回るのが慣例になっている。これによって、幼少の頃から教えられてきた事を実際に現場で知り、足りない部分を補っていく。
何事も、書物や残っている記録だけが全てではない。その時代によっても変わるし、変えなくてはならない所もある。それをこのヴァンリエル王家は理解していた。
アビリス王は、自身の身に降りかかった病のこともあり、自分たちだけが知っていても意味がないのではないかと思ったらしい。
ジルファスも、絶対だと思っていた宮廷薬師の知識だけではどうにもできなかったように、閉じられた貴族社会では知り得なかったことが、外にあるのだと実感していた。
そこで、コウヤに風穴を開けてもらおうと考えたのだ。自分達の知識が絶対だと自負する最も凝り固まった者達に、目を覚まさせてもらいたいと。
彼らは良くも悪くも王家付きということで、他の貴族の教師役達の上に立つ。彼らを叩き潰すことで、下へとその影響が流れるだろう。それを狙っているのだ。
「コウヤと申します。普段はガルタ辺境伯領のユースールに居りますが、これより週に一度、お邪魔させていただきますので、お見知りおきください」
微笑みながら胸に手を当て、礼をするコウヤに、部屋に控えていた侍従や侍女達は静かにため息をもらす。完璧な所作だった。
これに、教師達も見惚れていた。だが、そこは王族付きの教師達だ。すぐに気持ちを切り替えていた。
「こちらこそ。私は史学を担当しております。ヤクスと申します。コウヤ様とお呼びしてよろしいでしょうか」
「はい。では、私はヤクス先生と呼ばせていただきます」
「光栄です」
ここでは、コウヤもさすがに『俺』とは言わないように気を付ける。とはいえ、ギルドで働いているのは伊達ではない。きちんと使い分けるのには慣れている。ただ少し、場所によっては周りが驚くだけだ。
「今日は顔合わせと聞いているから、お茶の用意をしているんだ。料理長が張り切ってケーキを用意してくれたよ」
「そうでしたか」
部屋の隅に侍従と並び、直立して立っている料理人が居るのには、気付いていた。それがまさかの料理長だった。
丸いテーブルで、向かい側半分に教師達が並び、コウヤを真ん中にして右手にシンリーム、左手にリルファムが座った。
一人ずつにケーキが配られる。フルーツが沢山入っているフルーツケーキだ。パウンドケーキが普通だったこの世界で、コウヤが教えたショートケーキを元に作ったのだろう。さすがは王城の料理人だ。盛り付けも完璧だった。
「断面まで考えられていて、綺麗なケーキですね。盛り付けも素敵です……甘さも丁度良いですね。フルーツの甘さも考えられたのでしょう?」
「はい! よ、よくお分かりにっ」
料理長は、感動して震えだした。
「分かりますよ。あなたはとても勤勉ですし、子どもの私の話もよく聞いてくださいますから」
「それは当然です!!」
「ふふ。それが普通は難しいと思うのですが……あなたらしさも忘れずに続けてくださいね」
「っ、は、はい! ありがとうございますぅぅぅっ!」
泣いた。
コウヤは、相変わらず大袈裟だなと苦笑気味に激励しておく。
「今日はお昼も楽しみにしていますね」
「お任せください!! お夕食もどうぞ!」
「そうですね……お願いしても?」
「もちろんです!! し、失礼します!」
料理長はそのまま飛び出して行った。仕事に打ち込めるのはいい事だ。
「コウヤ兄さま、お夕しょくもいっしょにできるんですか! とまっていかれますか!」
「泊まるのはまた今度にしますね。明日は仕事がありますし」
「ざんねんです……」
本当に残念だと、分かりやすく落ち込むリルファムの頭を撫でる。
「それに、私が泊まると……色んな所に支障が出るので」
チラリと天井へ目を向ける。すると、シンリームは気付いたようだ。
「そういえば、騎士達も緊張すると言っていたね。コウヤくんが泊まると、何かあった時に神官さん達にお仕置きされるとか何とか」
「考え過ぎだと思うんですけどね」
とはいえ、否定できない。裏の警備もルディエ達が手を入れるだろうから。
「でも、いつでもとまってください! いっしょにねたいです!」
「ええ。落ち着いたら、是非」
「はい! これで父上にもうじまんさせずにすみます!」
「え?」
機嫌良く笑いながらケーキを食べるリルファム。どういうことだろうと首を捻れば、シンリームが答えた。
「コウヤくんのお家に泊まったって、自慢されるんだよ。一緒にお料理して、一緒に寝たって」
「ああ……なるほど」
「私も、この前せっかくユースールに行ったのに、叔父上と町の視察で終わってしまったからね……泊めてもらおうと思ったのに」
「そういえば、そうでしたね」
レンスフィートに任せて、コウヤは普通に仕事をして過ごしていた。家にも案内しなかったのだ。
「今度は絶対に泊めてね? コウヤくんのお家、とっても気になるし」
「はい」
「ズルいです! コウヤ兄さま、わたしも!」
「はい。でも、普通ですよ?」
「それがしりたいんですっ」
「それが知りたいな」
そんな様子を、教師達は目を丸くして見ていた。そして、今ならばとヤクスが口を挟む。
「仲がよろしいのですね……」
それはどの教師達も言いたかったようだ。
「殿下方がご一緒にお話をされるというのも、我々には驚きだったのですが……」
リルファムとシンリームが一緒にというのは、ずっと避けられていたことだった。カトレアは過激で、シンリームはそのカトレアが言うがまま。幼いリルファムを近付けるなど、絶対にしてはならないことだった。
それが、突然変わった。教師達はこれ以上ないほど驚いたようだ。
「状況は変わりましたからね」
そうコウヤが口にすれば、ヤクスは気付いた。
「なるほど……あなたが変えたのですね」
その視線は真っ直ぐにコウヤを見据えていた。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
既に城内だけでなく、王都全てをマッピング済みのコウヤは、迷う事なく目的の場所に向かう。
その部屋の前で立ち止まる間もなく、扉を守っている騎士が中へ呼びかける。
「コウヤ様がいらっしゃいました!」
突然内側から開かれた扉から、リルファムが飛び出してきた。
「コウヤ兄さま!」
「こんにちは。リルファム殿下」
難なく抱き止めて挨拶をすれば、むくれた顔で見上げてくる。
「むう……リルってよんでください」
「ふふ。はい。リル様」
「さまはナシです! 本とうの兄さまなのですから……っ」
嬉しそうに、照れながら言われては折れるしかない。
「分かりました。リル」
「っ、はい!」
物凄く喜ばれた。
そこへ、シンリームが歩み出てくる。その表情は拗ねたような、そんな曇ったものだった。
「私も兄弟だったら良かったのに……」
心底残念そうに呟かれ、コウヤも困ってしまう。
「そうですか? けど、叔父はシン様だけなので、嬉しいですよ?」
「っ、そ、そっか……私だけ……それはいいね!」
兄はリクトルスがいる。だから、兄弟よりも叔父という唯一の存在は貴重だろう。シンリームも納得してくれた。
「それじゃあ、中に入って」
「失礼します」
リルファムをくっつけたまま、コウヤはシンリームに言われて部屋に入る。
部屋の中では、五人の壮年から老年の男たちがいた。
「紹介するね。彼らが王家付きの教師たちだよ」
史学、語学、算学、法学、神学を教えているという。
アビリス王とジルファスは、コウヤにリルファムとシンリームの教師を頼んだ。それは、この教師達に代わりというわけではない。
この国の王族は、王や要職に就く前に冒険者として国を回るのが慣例になっている。これによって、幼少の頃から教えられてきた事を実際に現場で知り、足りない部分を補っていく。
何事も、書物や残っている記録だけが全てではない。その時代によっても変わるし、変えなくてはならない所もある。それをこのヴァンリエル王家は理解していた。
アビリス王は、自身の身に降りかかった病のこともあり、自分たちだけが知っていても意味がないのではないかと思ったらしい。
ジルファスも、絶対だと思っていた宮廷薬師の知識だけではどうにもできなかったように、閉じられた貴族社会では知り得なかったことが、外にあるのだと実感していた。
そこで、コウヤに風穴を開けてもらおうと考えたのだ。自分達の知識が絶対だと自負する最も凝り固まった者達に、目を覚まさせてもらいたいと。
彼らは良くも悪くも王家付きということで、他の貴族の教師役達の上に立つ。彼らを叩き潰すことで、下へとその影響が流れるだろう。それを狙っているのだ。
「コウヤと申します。普段はガルタ辺境伯領のユースールに居りますが、これより週に一度、お邪魔させていただきますので、お見知りおきください」
微笑みながら胸に手を当て、礼をするコウヤに、部屋に控えていた侍従や侍女達は静かにため息をもらす。完璧な所作だった。
これに、教師達も見惚れていた。だが、そこは王族付きの教師達だ。すぐに気持ちを切り替えていた。
「こちらこそ。私は史学を担当しております。ヤクスと申します。コウヤ様とお呼びしてよろしいでしょうか」
「はい。では、私はヤクス先生と呼ばせていただきます」
「光栄です」
ここでは、コウヤもさすがに『俺』とは言わないように気を付ける。とはいえ、ギルドで働いているのは伊達ではない。きちんと使い分けるのには慣れている。ただ少し、場所によっては周りが驚くだけだ。
「今日は顔合わせと聞いているから、お茶の用意をしているんだ。料理長が張り切ってケーキを用意してくれたよ」
「そうでしたか」
部屋の隅に侍従と並び、直立して立っている料理人が居るのには、気付いていた。それがまさかの料理長だった。
丸いテーブルで、向かい側半分に教師達が並び、コウヤを真ん中にして右手にシンリーム、左手にリルファムが座った。
一人ずつにケーキが配られる。フルーツが沢山入っているフルーツケーキだ。パウンドケーキが普通だったこの世界で、コウヤが教えたショートケーキを元に作ったのだろう。さすがは王城の料理人だ。盛り付けも完璧だった。
「断面まで考えられていて、綺麗なケーキですね。盛り付けも素敵です……甘さも丁度良いですね。フルーツの甘さも考えられたのでしょう?」
「はい! よ、よくお分かりにっ」
料理長は、感動して震えだした。
「分かりますよ。あなたはとても勤勉ですし、子どもの私の話もよく聞いてくださいますから」
「それは当然です!!」
「ふふ。それが普通は難しいと思うのですが……あなたらしさも忘れずに続けてくださいね」
「っ、は、はい! ありがとうございますぅぅぅっ!」
泣いた。
コウヤは、相変わらず大袈裟だなと苦笑気味に激励しておく。
「今日はお昼も楽しみにしていますね」
「お任せください!! お夕食もどうぞ!」
「そうですね……お願いしても?」
「もちろんです!! し、失礼します!」
料理長はそのまま飛び出して行った。仕事に打ち込めるのはいい事だ。
「コウヤ兄さま、お夕しょくもいっしょにできるんですか! とまっていかれますか!」
「泊まるのはまた今度にしますね。明日は仕事がありますし」
「ざんねんです……」
本当に残念だと、分かりやすく落ち込むリルファムの頭を撫でる。
「それに、私が泊まると……色んな所に支障が出るので」
チラリと天井へ目を向ける。すると、シンリームは気付いたようだ。
「そういえば、騎士達も緊張すると言っていたね。コウヤくんが泊まると、何かあった時に神官さん達にお仕置きされるとか何とか」
「考え過ぎだと思うんですけどね」
とはいえ、否定できない。裏の警備もルディエ達が手を入れるだろうから。
「でも、いつでもとまってください! いっしょにねたいです!」
「ええ。落ち着いたら、是非」
「はい! これで父上にもうじまんさせずにすみます!」
「え?」
機嫌良く笑いながらケーキを食べるリルファム。どういうことだろうと首を捻れば、シンリームが答えた。
「コウヤくんのお家に泊まったって、自慢されるんだよ。一緒にお料理して、一緒に寝たって」
「ああ……なるほど」
「私も、この前せっかくユースールに行ったのに、叔父上と町の視察で終わってしまったからね……泊めてもらおうと思ったのに」
「そういえば、そうでしたね」
レンスフィートに任せて、コウヤは普通に仕事をして過ごしていた。家にも案内しなかったのだ。
「今度は絶対に泊めてね? コウヤくんのお家、とっても気になるし」
「はい」
「ズルいです! コウヤ兄さま、わたしも!」
「はい。でも、普通ですよ?」
「それがしりたいんですっ」
「それが知りたいな」
そんな様子を、教師達は目を丸くして見ていた。そして、今ならばとヤクスが口を挟む。
「仲がよろしいのですね……」
それはどの教師達も言いたかったようだ。
「殿下方がご一緒にお話をされるというのも、我々には驚きだったのですが……」
リルファムとシンリームが一緒にというのは、ずっと避けられていたことだった。カトレアは過激で、シンリームはそのカトレアが言うがまま。幼いリルファムを近付けるなど、絶対にしてはならないことだった。
それが、突然変わった。教師達はこれ以上ないほど驚いたようだ。
「状況は変わりましたからね」
そうコウヤが口にすれば、ヤクスは気付いた。
「なるほど……あなたが変えたのですね」
その視線は真っ直ぐにコウヤを見据えていた。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
259
お気に入りに追加
11,119
あなたにおすすめの小説


【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。