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義理パパを助けたい
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「えへへ」
とアユムは嬉しくなった。
「ねえねえ、僕が来て、ほんとに、びっくりした?」
アユムは、またきいた。
「うん、びっくりしたよ。よく一人で来れたね。迷子にならなかった?」
パパは、また言ってくれた。
「迷子になんてなるわけないよ! 幼稚園生じゃないし!」
アユムは、パパをぽかぽかたたいた。
「そうか、ごめん、ごめん。はじめてきたのに、すごいなーと思って。パパも道に迷うときあるからね」
とパパは、怒らないで、ニコニコして言った。
「えっ、そうなんだ?」
アユムは、大人でも迷うのかあ……とびっくりした。さっきの広場では、一人も迷ってなかったけど。やっぱり、パパは、ちょっとダメな大人なのかも。だから僕が守ってあげなくちゃ、とアユムは思った。
「こんど道に迷ったら、アユムに電話していいよ」
とアユムは言ってあげた。スマホで調べてあげようと思った。けれど言い直した。
「あ……授業中は、出られないから、留守電に入れておいて。そしたら休み時間に電話するから」
「うん、そうするよ」
とパパは笑って言った。ほんとかな。ほんとにパパから電話くるかな? ちょっとドキドキした。
「答えられないときもあるかも……外国とか……でもローマ字は読めるよ。英語も少し読めるよ。ロンドンとか、ニューヨークとか」
とアユムは、がんばってパパを助けようと思った。
「そうか、それなら、外国に出張に行くときも安心だね」
とパパは言った。
「外国のおトイレも掃除するの?」
「それもいいね」
パパは笑った。
とアユムは嬉しくなった。
「ねえねえ、僕が来て、ほんとに、びっくりした?」
アユムは、またきいた。
「うん、びっくりしたよ。よく一人で来れたね。迷子にならなかった?」
パパは、また言ってくれた。
「迷子になんてなるわけないよ! 幼稚園生じゃないし!」
アユムは、パパをぽかぽかたたいた。
「そうか、ごめん、ごめん。はじめてきたのに、すごいなーと思って。パパも道に迷うときあるからね」
とパパは、怒らないで、ニコニコして言った。
「えっ、そうなんだ?」
アユムは、大人でも迷うのかあ……とびっくりした。さっきの広場では、一人も迷ってなかったけど。やっぱり、パパは、ちょっとダメな大人なのかも。だから僕が守ってあげなくちゃ、とアユムは思った。
「こんど道に迷ったら、アユムに電話していいよ」
とアユムは言ってあげた。スマホで調べてあげようと思った。けれど言い直した。
「あ……授業中は、出られないから、留守電に入れておいて。そしたら休み時間に電話するから」
「うん、そうするよ」
とパパは笑って言った。ほんとかな。ほんとにパパから電話くるかな? ちょっとドキドキした。
「答えられないときもあるかも……外国とか……でもローマ字は読めるよ。英語も少し読めるよ。ロンドンとか、ニューヨークとか」
とアユムは、がんばってパパを助けようと思った。
「そうか、それなら、外国に出張に行くときも安心だね」
とパパは言った。
「外国のおトイレも掃除するの?」
「それもいいね」
パパは笑った。
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