上 下
3 / 10

三話

しおりを挟む
ご飯の時間になった。起こされた。 

「おはよう!夢、夜ご飯だよ。みんなで一緒に食べましょう!」
「ありがとう。」

机を見ると、とても美味しそうだった。いい匂いだし、キラキラに見えた。

「いただきます!」
「美味しいです!ひかりさんの料理美味しいです。」
「本当に美味しいわ!隠し味とか入ってるの?」
「ううん、入ってないわ!だけど、美味しいって言ってもらえて凄い嬉しいわ!」

ママは、とても喜んでいた。久しぶりに、ママの笑顔をちゃんと見た気がした。良かった!

「ただいま!ひかり、親子丼かな?いい匂いだな!」

玄関の方からパパの声がした。パパは、科学者なので研究所にこもりっぱなしの時もあって帰ってこない時もあるみたい。何を開発してるのか何を作っているのかは企業秘密とかでママも知らないという。

「おっ!こんばんは。初めまして!夢の父親の佐々木千隼といいます。」
「こんばんは!初めまして。私は神坂伊助の母親の萌っていいます。」
「ああ、あまり帰れることはないけどひかりと、夢と仲良くしてくれてると聞くよ。これからもよろしく!」
「ええ!ぜひ。こちらこそ私の息子、伊助もよろしくお願いします。」

すっかり仲良くなってる。

「夢、体調は良いのか?そういえば、ポストに手紙が入っていたよ。」


誰からだろう?名前を見てみると双葉こころからの手紙だった。双葉こころは、引っ越し前の同じ病院で同じ病室の中学3年生の女の子だ。引っ越ししてから会うことが無くなってから、手紙が来た。あとで読もう。ご飯食べ終わり、神坂親子と解散してから部屋に戻ると言って部屋に戻って来た。手紙を開けるて読み始めた。


夢へ
元気?急に体調良くなってから、2週間が経とうとしてるね!こころは、個室になっちゃった。ちょっと悪化しちゃったみたい。辛いよ!ねぇ、夢。お見舞いに来て!こころ、寂しいよ!でも、高校生活楽しんでるもんね。出来たらで良いの、一回でも良いから来てね!ところで、彼氏出来た?高校生活充実してる?いじめられてない?友達は出来た?
風邪ひかないようにね!一回でも良いから本当に会いに来てね!(二回言うよ!重要だから)
               双葉こころより!

そっか、こころに会いに行かないと!個室は辛いんだよね。私も個室だった事はあるけど2時間に1回の勢いで看護師とか医師は様子見にくるから中々ねれないのよね!こころは、好きだと言っていた医師にアピール出来てるのだろうか?好きになっちゃったと言う医師は、私の担当医だった。そのため、回診の時間には絶対私の部屋に来ていたのを覚えてる。近々、ゴールデンウィークがあるからせっかくだし会いに行けたら良い。階段を降りて、ママのところに来た。

「どうしたの?夢!」
「ねぇ、こころから手紙来たの!良かったら今度のゴールデンウィーク会いに行くこと出来ないかな?」
「あら、こころちゃんから。そうね、忙しかったから会いに行けなかったわね!会いに行こうか!」
「ありがとう、ママ。」

階段を登り部屋に戻った。入院してた時は階段すら登れなかったのに、どうしたのだろう?と思いながらケータイにメールが来ていたので見た。伊助からだった。


ありがとう、ひかりさんの料理美味しかった。一緒に帰れなくてごめんな!


良いなぁ、彼女かぁ…。私も彼氏欲しいな、みんな恋してる。そういえば、彼は元気かな?あの日以来会えてない、会いに行こう。ゴールデンウィークに、みんなに会いに!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。

藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった…… 結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。 ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。 愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。 *設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 *全16話で完結になります。 *番外編、追加しました。

青い導火線 クセモノたちの狂詩曲

奈月沙耶
恋愛
高校生になって始まったのは騒がしい日々。 クセモノな先輩たちに振り回されて彼はたくましくなっていく。 やがて知る様々な思い、たくさんの思惑。 そして一生ものの恋が始まる――――。 始めは学園コメディですが後半恋愛色が強くなります。多角多面な恋愛模様がお好きな方は是非。 今後は「Lotus 便利屋はカフェにいる」に続きます。 ※2021/12/11~冒頭から文章とレイアウトの手直ししていきます。内容に変更はありません *登場人物 ・池崎正人 新入生。持ち前の行動力と運動能力で活躍するようになる。負けず嫌いで男らしい性格だが察しが悪い。 ・中川美登利 中央委員会委員長。容姿の良さと性格の特異さで彼女を慕う者は多いが恐れる者も多い。 ・一ノ瀬誠 生徒会長。美登利の幼馴染。彼女に動かされているようでいて、実はいちばん恐れられている。 ・綾小路高次 風紀委員長。堅物で融通が利かないが、意外な一面を持っていたりもする? ・坂野今日子 中央委員会書記。価値観のすべてを美登利を基準に置き絶対的に従っている。 ・船岡和美 中央委員会兼放送部員。軽快なトークが得意。 ・澤村祐也 文化部長。ピアノの達人。彼も幼い頃から美登利に心酔している。 ・安西史弘 体育部長。際立った運動能力の持ち主で「万能の人」とあだ名される。性格は奇々怪々。 ・森村拓己 正人の同級生で同じく寮生。美登利の信奉者。計算力が高く何事もそつなくこなす。 ・片瀬修一 正人の同級生。総合的に能力が高く次期中央委員長と目される。マイペースで一見感情が鈍いようにも見えるが。 ・小暮綾香 正人の同級生で調理部員。学年一の美少女。 ・須藤恵 綾香の親友。大人し気な様子だが計算力が高く、けっこうちゃっかりしている。 ・宮前仁 美登利と誠の幼馴染。市内の不良グループをまとめる櫻花連合の総長になるため北部高校に入学した経緯を持つ。 ・錦小路紗綾 綾小路の婚約者。京都に住んでいる。 ・志岐琢磨 喫茶ロータスのマスター。元櫻花連合総長。美登利たちの後ろ盾のような存在。 ・中川巽 美登利の兄。初代生徒会長。「神童」「天才」と称されるものの、人間的に欠けている部分が多い。それゆえに妹との関係を拗らせてしまう。 ・榊亜紀子 美大生。芸術に精魂を傾ける奇抜な性格の持ち主。 ・村上達彦 巽の同級生。生い立ちと持って生まれた優秀さのせいで彼もまた拗らせている。中川兄妹に出会って一層歪んでしまう。

私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです

こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。 まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。 幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。 「子供が欲しいの」 「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」 それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜

月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。 だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。 「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。 私は心を捨てたのに。 あなたはいきなり許しを乞うてきた。 そして優しくしてくるようになった。 ーー私が想いを捨てた後で。 どうして今更なのですかーー。 *この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました

結城芙由奈 
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】 今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。 「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」 そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。 そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。 けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。 その真意を知った時、私は―。 ※暫く鬱展開が続きます ※他サイトでも投稿中

さようなら婚約者。お幸せに

四季
恋愛
絶世の美女とも言われるエリアナ・フェン・クロロヴィレには、ラスクという婚約者がいるのだが……。 ※2021.2.9 執筆

処理中です...