愛された彼女と愛した俺! 〜夢の時間〜

nemuri

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二話

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「ただいま。」
「おかえりなさい。夢、大丈夫?体調とか、ここ最近しっかり通ってるから。」

ここ最近、学校をきちんと行ってる。だけど、体調の問題で本当に全然元気んだよね。そりゃ、逆に心配もされるだろう。前は、ずっと病院生活だったのだから。ある日突然だった、急に体調が良くなり退院も出来て親の都合で引っ越しだったから病院の引き継ぎもしてもらって、新しい生活をすればストレスにもなると言っていたのに。そんなことは無かった。明日は、休日だから何かやることを探した。

「ねぇ?ママ、明日はお仕事?」
「うん、パパもママもお仕事よ。どうしたの?」
「ううん。なんでも無いの。」

ママと、パパは、治療費のためにお仕事がたくさんあるのだ。

「ねぇ、私なんかのためにそんなお仕事しなくても…。元気になったんだから、一緒に居る時間増やせないの?」
「え?何か言った?」
「今日の、夜ご飯何かなって」
「今日は、親子丼ですよ。病院退院してから、ちゃんとしたご飯初めてだもんね。」
「そうだね、楽しみだよ。」

パパやママが私を大事に思ってくれてるのは知ってる。テレビを見ながら、会話をして居るとチャイムが鳴った。


「はーい。ちょっとだけ、席外すから具合悪くなったらすぐ呼ぶのよ?」
「はい、はい。」

テレビは、特に面白くなかった。部屋に戻ると、アラームを持って下の階に戻って来て壁掛けの時計の針を見ながら直した。そういえば、弥宵先輩のどこを好きになったんだろう?窓の方を見ると、神坂くんと神坂くんの母親と話して居る姿を見つけた。玄関に、行くとママと神坂くんの母親が話をして居た。

「あら、夢ちゃん。こんばんは。」
「こんばんは、萌さん。」
「あっ、良かったら上がって夜ご飯食べて行かない?今日の夜ご飯は、親子丼なのよ。」
「あら、良いの?じゃあ、是非。伊助、ご挨拶しなさい。」
「こんばんは。ひかりさん、ありがとうございます。」
「良いのよ。さあ、上がって上がって。」

ママの悪い癖なのか?仲良くなるとすぐ人を家に入れるのだ。リビングに案内して、ソファに座って横になることにした。ママは、17時ぐらいに私が寝る事を知っている。そのため、部屋から毛布を持ってきた。

「ゆっくり寝てて、大丈夫だからね。」
「うん、おやすみ」

毛布を掛けて、しばらくすると眠気が来て睡眠に入った。



「転校して疲れてるのに、大丈夫なの?」
「ええ、私の娘なんか急に体調良くなったみたいなのよね。医師もびっくりしてたのよ。何が起こったんだろうって、病気は完治してないんだけど病気の時間だけが止まったみたいなのよ。」
「不思議だね。そういえば、不審者が出たんですってね。怖いわよね!早く捕まってくれれば良いのだけど。」
「そうね。」


話を少し聞いていた。ただ、この家には思い出が無いのだ。写真も物も、全部。退院してきてから荷物を持ち帰ってきたのに、開けてないからってのもある。元々、物は少なかったから運ぶまで楽だった。私のためにママは、おもちゃ、本、など買ってくれたけど全部大事に持っている。そういえば、病院の同じ部屋の子どうなったのかな?近々、お見舞いに行こう。せっかくだし、何かプレゼントしてあげたいな。手作りがいいな。そんな事を考えながらまた眠気が来て睡眠に入った。
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