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『俺の嫁』※
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「ジッ……ぅ」
「そんな目で見てんじゃねえ。この場でどうにかしたくなるだろうが」
「は、ぅ!」
足の間に捩じ込まれたジルの膝頭が、ぐりっと股座を押し上げる。そのまま小刻みに揺らされると、すっかり躾けられたポルカの蜜口はあっという間に濡れて潤みはじめてしまった。
布越しにでも濡れた感触が伝わったのだろう、ジルはポルカの耳朶を食みつつニタリと笑う。
「あっという間にグチョグチョじゃねぇか。俺の嫁は本当に……」
「よっ嫁!? っはぅん! あ、それは……それは、偽装って」
「あ゛? 偽装だぁ? 下界でキッチリ籍入れたの忘れたかよ」
「ん、ゃっ! 覚えてるヨ! 覚えてるけど、それでも下界だけでのハナシじゃ………ヒィ!? 何怒ってんだい!?」
「あ゛ぁ!? 怒ってんのはテメェだろうが!」
「ええええぇいやいやいや何でアタシが怒ったりするんだいオカシイだろ!」
またジルに鬼のような形相で睨みつけられ、ポルカは叫んだ。全くもって意味が分からない。
流石に納得できず、ギっ!と睨み返すと……大きな体がしゅん、と萎み始めた。
――うん?あれ……ホントに怒ってない?
顔は変わらず鬼のような険しさだ。しかし、先程まで爛々と光っていた朝焼け色の瞳は曇り、大きな背中からは何やらドヨドヨとした灰色の気配が立ち込め始めている。
「式と披露目がまだだから、怒ってるのか」
「ん?」
「……けど結婚式には、あと二ヶ月かかるんだよ」
「へ?」
「花嫁衣装が仕上がるのに、あと二ヶ月かかるっつってんだ!」
「え゛ぇエェェ!?」
式とは、結婚式のことだろうか。
披露目とかは、恐らく披露宴のことだろうか。
話から察するに、知らない所でポルカの花嫁衣装が作られているらしい。
どれもこれも初耳である。
「だがよ、式が婚姻後になる夫婦なんざ妖精の国じゃ珍しくも何ともねぇ。それに役所にはお前が転生してきたその日にもう届け出だしてあるからな。書類の上で俺とお前はもうすっかり夫婦でお前は此方でも『俺の嫁』なんだよ。勿論職場の上司にも下の奴らにも『俺の嫁』として紹介してあるし、ご近所さんだって皆お前を『俺の嫁』だと思ってる。そりゃ式と披露目をやんのが大分遅れてんのは悪いけどな、お前はそのつもりじゃ無くても社会的に見てもうお前は『俺の嫁』なんだよ」
「ぇっ!ちょ、……アッ」
いつの間にかエプロンの下に滑り込んできた太い指が、器用にポルカのシャツのボタンを外してゆく。そして、胸をまさぐる方とは反対の手は背中を撫でおろし、ポルカの尻を掴んで揉み始めた。
そうしてあれよあれよと言ううちにパンツがはらりと足元へ落ち……濡れそぼった秘所に、太い指が二本突っ込まれる。
「ぁんっ、あ、ジル…ぁあんっ」
「大体お前最初に大の字になって言ったじゃねぇか。俺から『逃げも隠れもしない』ってな。自分が言ったことも忘れたかよぉ」
「あ、それはぁっ……ひぁっ!」
「もうポルカは『俺の嫁』だ……下界に居た頃からずっと、これまでもこれからも……お前が嫌だって言っても放さねぇ……ッ!」
――ジル、アンタ『俺の嫁』って何回言うつもりだい……!?
押し寄せてくる快感と、繰り返される『俺の嫁』という言葉にポルカの頭は沸騰しそうだ。ジルの『俺の嫁』という言葉には、そのままの意味だけでなく熱情やら執着といったものまで感じる。
全く関係のない他人――例えば近所のベルナおばちゃんや、ジルの同僚サムなんかが彼のこの言動を聞いたらドン引きしたに違いない。因みにポルカも吃驚してちょっと引いた。いや、ほんのちょっとだけ。
でも、それ以上に、胸が熱い。
「ぁ、んあぁあっ~~~~!!」
「はぁ、何度抱いてもっ……狭ぇなぁ?お前は」
「ひっぅ、うっ! うう」
「この狭い下の口も、目も、鼻も、上の口も、髪の毛も、爪の先も、全部誰にもっ」
「あんっ! あんっ! あぁん! あっ!」
膝裏に腕を入れられ、抱えるようにして下から刺されて揺さぶられる。不安定なまぐわい方に思わず夫の太い首に腕を回してしがみつけば、小さな耳に獣のような唸り声と荒い息がかかった。
「そんな目で見てんじゃねえ。この場でどうにかしたくなるだろうが」
「は、ぅ!」
足の間に捩じ込まれたジルの膝頭が、ぐりっと股座を押し上げる。そのまま小刻みに揺らされると、すっかり躾けられたポルカの蜜口はあっという間に濡れて潤みはじめてしまった。
布越しにでも濡れた感触が伝わったのだろう、ジルはポルカの耳朶を食みつつニタリと笑う。
「あっという間にグチョグチョじゃねぇか。俺の嫁は本当に……」
「よっ嫁!? っはぅん! あ、それは……それは、偽装って」
「あ゛? 偽装だぁ? 下界でキッチリ籍入れたの忘れたかよ」
「ん、ゃっ! 覚えてるヨ! 覚えてるけど、それでも下界だけでのハナシじゃ………ヒィ!? 何怒ってんだい!?」
「あ゛ぁ!? 怒ってんのはテメェだろうが!」
「ええええぇいやいやいや何でアタシが怒ったりするんだいオカシイだろ!」
またジルに鬼のような形相で睨みつけられ、ポルカは叫んだ。全くもって意味が分からない。
流石に納得できず、ギっ!と睨み返すと……大きな体がしゅん、と萎み始めた。
――うん?あれ……ホントに怒ってない?
顔は変わらず鬼のような険しさだ。しかし、先程まで爛々と光っていた朝焼け色の瞳は曇り、大きな背中からは何やらドヨドヨとした灰色の気配が立ち込め始めている。
「式と披露目がまだだから、怒ってるのか」
「ん?」
「……けど結婚式には、あと二ヶ月かかるんだよ」
「へ?」
「花嫁衣装が仕上がるのに、あと二ヶ月かかるっつってんだ!」
「え゛ぇエェェ!?」
式とは、結婚式のことだろうか。
披露目とかは、恐らく披露宴のことだろうか。
話から察するに、知らない所でポルカの花嫁衣装が作られているらしい。
どれもこれも初耳である。
「だがよ、式が婚姻後になる夫婦なんざ妖精の国じゃ珍しくも何ともねぇ。それに役所にはお前が転生してきたその日にもう届け出だしてあるからな。書類の上で俺とお前はもうすっかり夫婦でお前は此方でも『俺の嫁』なんだよ。勿論職場の上司にも下の奴らにも『俺の嫁』として紹介してあるし、ご近所さんだって皆お前を『俺の嫁』だと思ってる。そりゃ式と披露目をやんのが大分遅れてんのは悪いけどな、お前はそのつもりじゃ無くても社会的に見てもうお前は『俺の嫁』なんだよ」
「ぇっ!ちょ、……アッ」
いつの間にかエプロンの下に滑り込んできた太い指が、器用にポルカのシャツのボタンを外してゆく。そして、胸をまさぐる方とは反対の手は背中を撫でおろし、ポルカの尻を掴んで揉み始めた。
そうしてあれよあれよと言ううちにパンツがはらりと足元へ落ち……濡れそぼった秘所に、太い指が二本突っ込まれる。
「ぁんっ、あ、ジル…ぁあんっ」
「大体お前最初に大の字になって言ったじゃねぇか。俺から『逃げも隠れもしない』ってな。自分が言ったことも忘れたかよぉ」
「あ、それはぁっ……ひぁっ!」
「もうポルカは『俺の嫁』だ……下界に居た頃からずっと、これまでもこれからも……お前が嫌だって言っても放さねぇ……ッ!」
――ジル、アンタ『俺の嫁』って何回言うつもりだい……!?
押し寄せてくる快感と、繰り返される『俺の嫁』という言葉にポルカの頭は沸騰しそうだ。ジルの『俺の嫁』という言葉には、そのままの意味だけでなく熱情やら執着といったものまで感じる。
全く関係のない他人――例えば近所のベルナおばちゃんや、ジルの同僚サムなんかが彼のこの言動を聞いたらドン引きしたに違いない。因みにポルカも吃驚してちょっと引いた。いや、ほんのちょっとだけ。
でも、それ以上に、胸が熱い。
「ぁ、んあぁあっ~~~~!!」
「はぁ、何度抱いてもっ……狭ぇなぁ?お前は」
「ひっぅ、うっ! うう」
「この狭い下の口も、目も、鼻も、上の口も、髪の毛も、爪の先も、全部誰にもっ」
「あんっ! あんっ! あぁん! あっ!」
膝裏に腕を入れられ、抱えるようにして下から刺されて揺さぶられる。不安定なまぐわい方に思わず夫の太い首に腕を回してしがみつけば、小さな耳に獣のような唸り声と荒い息がかかった。
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