900 / 934
二十三章
9
しおりを挟む
――救命救急四級の資格を三月に取りました!
との短い返信が届き、僕と三人娘は飛び上がって喜んだ。提示された条件の中で最も時間の掛かるものを、渚さんが既に満たしていたからである。「さすが渚さん!」「これは運命よ運命!」的な爆発的盛り上がりを経て、「でもどうして資格を取ったのかな?」という順当な疑問を皆が抱いた丁度その時、分量のある追伸が送られて来た。その冒頭に、
――資格取得の経緯を説明します
という一文があったので、それを声に出して読んでみる。「ナイス眠留くん!」系のお褒めの言葉を複数かけられ、僕は意気揚々とメールを読み進めていったのだけど、それは途中で途切れる事となった。あろうことか、資格取得のきっかけを作ったのは、僕だったからだ。しかしそれを知っているのはメールを受け取った僕しかおらず、つまり娘達と祖父母はそれを知らず、よって途切れたことをみんな心配し詰め寄ってきたため、僕は諦めて続きを読んだ。
「湖校新忍道部がインターハイを制した日の昼食時、気絶した眠留さんに私は適切な対応を一つもできませんでした。反省し調べたところ、救命救急の存在を知りました。旅館経営に有用な資格であることと、大勢の研究学校生がこの資格を取得することを知り、眠留さん達が長野を去った日の夜から勉強を始めました。家族も応援してくれて、お客様の役に立つ資格なのだから経営者として助力して当然と言われ、試験料や交通費を親が出してくれました。ですから合格した時はとても嬉しく、家族も喜んでくれましたが、両親と祖父母は今、あのとき以上に喜んでいるかもしれません。眠留さん、重ね重ね、ありがとうございました」
僕が気絶した個所でお叱りの眼差しになった三人娘は、経営者として助力して当然の箇所で目元を赤く染め、そして読み終えた今は三人揃ってハンカチを目に押し当てていた。祖母と貴子さんは娘達より早くハンカチを必要とし、正直言うとその理由を僕は推測することができなかった。それでも目元を赤くしていたのは皆と変わらず、それは祖父も同じだったけど、「ここは儂が収めないと渚さんと颯太君のご家族に顔向けできんな」と前置きし、祖父は有言実行の人となった。
「翔家の次世代を担う優秀な若手翔人が、ここに四人もいる。儂はそれを誇りに思うが、それと同等の罪悪感も儂は常に抱いている。翔人の責任を背負わせ、四人の子供時代と青春時代を歪めてしまった事を、儂は片時も忘れたことがないのだ」
咄嗟に反論しようとするも、祖母と貴子さんがハンカチを畳み背筋を伸ばす様子に胸を射られ、僕は何も言うことができなかった。
「儂は新忍道部の合宿中、小笠原姉弟の祖父母と沢山語り合ってな。お二人は、素晴らしい孫に恵まれた幸せと、その孫に旅館の責任を背負わせてしまった罪悪感を、切々と語っていた。それは儂らも同じだったので、四人で慰め合っていたのだ。それ故、自分のことのように解る。旅館のためを思って取得した資格が、渚さんの夢を助ける資格になった事。旅館の責任に歪められ、失われる寸前だった青春を、渚さんが取り戻そうとしている事。それを、渚さんのご家族がどれほど喜んでいるのかを、儂らは自分のことのように理解できるのだよ」
三人娘は感極まり椅子に座っているのがやっとの状態になり、それは僕も変わらなかったけど、ここは僕が収めないと祖父に顔向けできない。祖父はそこまで見越して、今の話をしてくれたはずだからね。
との想いのもと、僕達四人を大切にしてくれているお礼を僕はまず述べた。続いて、僕らも大人になったら、今聴いた話と同じ心境になれるよう努力していくことを誓った。祖父母と貴子さんはしきりに頷くだけで口を開けず、それは僕らも同じだったけど、僕はもうひと踏ん張りして食事を再開した。すると祖父が「負けてなるものか」的な表情をわざと作って食事を再開し、祖母と貴子さんもそれに続き、数十秒かかったけど娘達もどうにかお箸を動かせるようになった。ようやく安心した僕はご飯を掻っ込み、お代わりをよそうべく立ち上がろうとした。が、
「お兄ちゃん、私がよそってくるよ」
美鈴に先んじられてしまった。悪いと思うもやはりそれ以上に嬉しく、お礼を言ってご飯茶碗を渡す。美鈴はにっこり笑い、釣られて僕もにこにこしたのだけど、それは三秒続かなかった。美鈴が去り際、爆弾を残していったからである。
「お兄ちゃんは去年、輝夜さんから誕生日のプレゼントをもらった時、私達に散々ヘンタイって言われても気絶癖が治らなかったのに、渚さんに介抱してもらったらピタリと治ったのね。憧れの鈴蘭のお姫様に介抱してもらって、良かったねお兄ちゃん!」
「ちょっと待って美鈴それは誤解だって! 確かに僕は、おでこからずり落ちたタオルを受け止めた渚さんの白魚の指にかつてのお姫様を思い出したけど、それと気絶をしなくなったのは別の話であって」
慌てて訂正する僕の耳に、昴の冷ややかな声が届く。
「ふ~ん、おでこからずり落ちたタオルを受け止めたってことは、渚さんは眠留が気絶している間ずっと、眠留のすぐそばに座っていたのね。それはさぞ、良い香りがしたでしょうね。ふ~~ん」
反射的に訂正しようとするも、昴の指摘に訂正箇所を一つも見つけられなかった僕は、ちょっと待っての「ちょ」の形に口を開けたまま固まっていた。その残念極まる僕の鼓膜を、銀鈴の声がためらいがちに震わせる。
「眠留くん、去年の誕生日に気絶した眠留くんを介抱しなかったこと、怒ってる?」
「怒るなんてありえない、怒ってなんていなかったって僕は誓うよ!」
これは本心だったので言葉がスラスラ出て来た。そんな僕に安心したのだろう、輝夜さんは胸に手を添えて息を吐き、柔らかな気配をまとう。けどそれも束の間、輝夜さんは胸に添えた手をテーブルに戻し、寂しげに呟いた。
「もう気絶しないって決めた眠留くんを、私は応援する。でもごめんなさい。眠留くんが最後に気絶したとき寄り添っていたのが私達じゃないのは、少し寂しいな」
ガバッッ
との短い返信が届き、僕と三人娘は飛び上がって喜んだ。提示された条件の中で最も時間の掛かるものを、渚さんが既に満たしていたからである。「さすが渚さん!」「これは運命よ運命!」的な爆発的盛り上がりを経て、「でもどうして資格を取ったのかな?」という順当な疑問を皆が抱いた丁度その時、分量のある追伸が送られて来た。その冒頭に、
――資格取得の経緯を説明します
という一文があったので、それを声に出して読んでみる。「ナイス眠留くん!」系のお褒めの言葉を複数かけられ、僕は意気揚々とメールを読み進めていったのだけど、それは途中で途切れる事となった。あろうことか、資格取得のきっかけを作ったのは、僕だったからだ。しかしそれを知っているのはメールを受け取った僕しかおらず、つまり娘達と祖父母はそれを知らず、よって途切れたことをみんな心配し詰め寄ってきたため、僕は諦めて続きを読んだ。
「湖校新忍道部がインターハイを制した日の昼食時、気絶した眠留さんに私は適切な対応を一つもできませんでした。反省し調べたところ、救命救急の存在を知りました。旅館経営に有用な資格であることと、大勢の研究学校生がこの資格を取得することを知り、眠留さん達が長野を去った日の夜から勉強を始めました。家族も応援してくれて、お客様の役に立つ資格なのだから経営者として助力して当然と言われ、試験料や交通費を親が出してくれました。ですから合格した時はとても嬉しく、家族も喜んでくれましたが、両親と祖父母は今、あのとき以上に喜んでいるかもしれません。眠留さん、重ね重ね、ありがとうございました」
僕が気絶した個所でお叱りの眼差しになった三人娘は、経営者として助力して当然の箇所で目元を赤く染め、そして読み終えた今は三人揃ってハンカチを目に押し当てていた。祖母と貴子さんは娘達より早くハンカチを必要とし、正直言うとその理由を僕は推測することができなかった。それでも目元を赤くしていたのは皆と変わらず、それは祖父も同じだったけど、「ここは儂が収めないと渚さんと颯太君のご家族に顔向けできんな」と前置きし、祖父は有言実行の人となった。
「翔家の次世代を担う優秀な若手翔人が、ここに四人もいる。儂はそれを誇りに思うが、それと同等の罪悪感も儂は常に抱いている。翔人の責任を背負わせ、四人の子供時代と青春時代を歪めてしまった事を、儂は片時も忘れたことがないのだ」
咄嗟に反論しようとするも、祖母と貴子さんがハンカチを畳み背筋を伸ばす様子に胸を射られ、僕は何も言うことができなかった。
「儂は新忍道部の合宿中、小笠原姉弟の祖父母と沢山語り合ってな。お二人は、素晴らしい孫に恵まれた幸せと、その孫に旅館の責任を背負わせてしまった罪悪感を、切々と語っていた。それは儂らも同じだったので、四人で慰め合っていたのだ。それ故、自分のことのように解る。旅館のためを思って取得した資格が、渚さんの夢を助ける資格になった事。旅館の責任に歪められ、失われる寸前だった青春を、渚さんが取り戻そうとしている事。それを、渚さんのご家族がどれほど喜んでいるのかを、儂らは自分のことのように理解できるのだよ」
三人娘は感極まり椅子に座っているのがやっとの状態になり、それは僕も変わらなかったけど、ここは僕が収めないと祖父に顔向けできない。祖父はそこまで見越して、今の話をしてくれたはずだからね。
との想いのもと、僕達四人を大切にしてくれているお礼を僕はまず述べた。続いて、僕らも大人になったら、今聴いた話と同じ心境になれるよう努力していくことを誓った。祖父母と貴子さんはしきりに頷くだけで口を開けず、それは僕らも同じだったけど、僕はもうひと踏ん張りして食事を再開した。すると祖父が「負けてなるものか」的な表情をわざと作って食事を再開し、祖母と貴子さんもそれに続き、数十秒かかったけど娘達もどうにかお箸を動かせるようになった。ようやく安心した僕はご飯を掻っ込み、お代わりをよそうべく立ち上がろうとした。が、
「お兄ちゃん、私がよそってくるよ」
美鈴に先んじられてしまった。悪いと思うもやはりそれ以上に嬉しく、お礼を言ってご飯茶碗を渡す。美鈴はにっこり笑い、釣られて僕もにこにこしたのだけど、それは三秒続かなかった。美鈴が去り際、爆弾を残していったからである。
「お兄ちゃんは去年、輝夜さんから誕生日のプレゼントをもらった時、私達に散々ヘンタイって言われても気絶癖が治らなかったのに、渚さんに介抱してもらったらピタリと治ったのね。憧れの鈴蘭のお姫様に介抱してもらって、良かったねお兄ちゃん!」
「ちょっと待って美鈴それは誤解だって! 確かに僕は、おでこからずり落ちたタオルを受け止めた渚さんの白魚の指にかつてのお姫様を思い出したけど、それと気絶をしなくなったのは別の話であって」
慌てて訂正する僕の耳に、昴の冷ややかな声が届く。
「ふ~ん、おでこからずり落ちたタオルを受け止めたってことは、渚さんは眠留が気絶している間ずっと、眠留のすぐそばに座っていたのね。それはさぞ、良い香りがしたでしょうね。ふ~~ん」
反射的に訂正しようとするも、昴の指摘に訂正箇所を一つも見つけられなかった僕は、ちょっと待っての「ちょ」の形に口を開けたまま固まっていた。その残念極まる僕の鼓膜を、銀鈴の声がためらいがちに震わせる。
「眠留くん、去年の誕生日に気絶した眠留くんを介抱しなかったこと、怒ってる?」
「怒るなんてありえない、怒ってなんていなかったって僕は誓うよ!」
これは本心だったので言葉がスラスラ出て来た。そんな僕に安心したのだろう、輝夜さんは胸に手を添えて息を吐き、柔らかな気配をまとう。けどそれも束の間、輝夜さんは胸に添えた手をテーブルに戻し、寂しげに呟いた。
「もう気絶しないって決めた眠留くんを、私は応援する。でもごめんなさい。眠留くんが最後に気絶したとき寄り添っていたのが私達じゃないのは、少し寂しいな」
ガバッッ
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
序盤で殺される悪役貴族に転生した俺、前世のスキルが残っているため、勇者よりも強くなってしまう〜主人公がキレてるけど気にしません
そらら
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役貴族に転生した俺。
貴族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な公爵家の令息。
序盤で王国から追放されてしまうざまぁ対象。
だがどうやら前世でプレイしていたスキルが引き継がれているようで、最強な件。
そんで王国の為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが?
「お前なんかにヒロインは渡さないぞ!?」
「俺は別に構わないぞ? 王国の為に暗躍中だ」
「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」
「すまないが、俺には勝てないぞ?」
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング40位入り。1300スター、3800フォロワーを達成!
後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜
菰野るり
キャラ文芸
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。
私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ)
白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。
妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。
利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。
雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。
ブラック企業を辞めたら悪の組織の癒やし係になりました~命の危機も感じるけど私は元気にやっています!!~
琴葉悠
キャラ文芸
ブラック企業で働いてた美咲という女性はついにブラック企業で働き続けることに限界を感じキレて辞職届けをだす。
辞職し、やけ酒をあおっているところにたまに見かける美丈夫が声をかけ、自分の働いている会社にこないかと言われる。
提示された待遇が良かった為、了承し、そのまま眠ってしまう。
そして目覚めて発覚する、その会社は会社ではなく、悪の組織だったことに──
【完結】国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
gari
キャラ文芸
☆たくさんの応援、ありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
※ 一話の文字数を1,000~2,000文字程度で区切っているため、話数は多くなっています。
一部、話の繋がりの関係で3,000文字前後の物もあります。
あの日の誓いを忘れない
青空顎門
ファンタジー
一九九九年、人類は異世界からの侵略者テレジアと共に流入した異界のエネルギーにより魔法の力を得た。それから二五年。未だ地球は侵略者の脅威に晒されながらも、社会は魔法ありきの形へと変容しつつあった。
そんな世界の中で、他人から魔力を貰わなければ魔法を使えず、幼い頃無能の烙印を押された玉祈征示は恩人との誓いを守るため、欠点を強みとする努力を続けてきた。
そして現在、明星魔導学院高校において選抜された者のみが所属できる組織にして、対テレジアの遊撃部隊でもある〈リントヴルム〉の参謀となった征示は、三年生の引退と共に新たな隊員を迎えることになるが……。
※小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様、ノベルバ様にも掲載しております。
ハバナイスデイズ!!~きっと完璧には勝てない~
415
キャラ文芸
「ゆりかごから墓場まで。この世にあるものなんでもござれの『岩戸屋』店主、平坂ナギヨシです。冷やかしですか?それとも……ご依頼でしょうか?」
普遍と異変が交差する混沌都市『露希』 。
何でも屋『岩戸屋』を構える三十路の男、平坂ナギヨシは、武市ケンスケ、ニィナと今日も奔走する。
死にたがりの男が織り成すドタバタバトルコメディ。素敵な日々が今始まる……かもしれない。
一杯の紅茶の物語
りずべす
キャラ文芸
カフェ『TEAS 4u』には日々、様々なお客様が訪れます。
大好きなテニスができなくなり、ぼんやりと毎日を過ごしていた少女。
バイトをいくつも掛け持ちし、写真を撮り続ける若者。
先生にずっと好意を寄せている少年。
突然来店した元店主。
間近に控えた結婚に不安を抱いている女性。
そんな彼、彼女たちが紡ぐ心満たされるストーリー。たった一杯の紅茶が、あなたの人生の転機になる――。
あの日咲かせた緋色の花は
棺ノア
キャラ文芸
「私、負けるのキライなの」
「そんなのでボクに勝とうとしたの?」
荒れ果てた世界の片隅で、今日も彼女たちは暴れ狂う。
一見何の変哲もない高校生の上城 芽愚(わいじょう めぐ)と中学生の裕璃(ゆり)は、特殊な性質を持ちあわせた敏腕な殺し屋である。殺伐とした過去を持つ2人の未来で待つのは希望か、絶望か。
"赤を認識できない"少女と"殺しに抵抗を感じない"少女が描く、非日常的日常の、悲惨で残忍な物語。
※何やら平和そうなタイトルですが、流血表現多めです。苦手な方は注意してください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる