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二十三章
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駅から神社までの道のりの前半は、颯太と桃井さんの話題に終始した。昴によると、二人は付き合い出しさえすればほぼ間違いなく結婚するそうだが、付き合うまでにかなり大きな困難が待ち構えていて、そしてその大半は颯太の「恋愛っけの無さ」に原因があると言う。また颯太に恋愛っけが無い理由は二つあり、二つとも僕と同じらしいが、僕は疑念を抱かずにはいられなかった。時間もないので、それを素直に告げてみる。
「颯太も僕と同じく、松果体が活発なんだよね。でも、同じなのはその一つなんじゃないかな。僕は湖校入学日の朝のHR前から、輝夜さんを好きだったしさ」
自慢になってしまうので修飾語を省いたけど、松果体が「凄まじく」活発な子供は、性の目覚めが遅くなると言われている。よってそれは納得できても、湖校入学初日に恋をした僕と颯太は決定的に異なるのだから、共通点がそれ以上あるとは思えない。僕は、そう主張したのだ。が、
「あなたねえ、いくら私に四千年分の記憶があるとはいえ、十四歳の女の子にそれを説明させないでよ。まったく、これは罰と思ってちゃんと聴きなさいよ」
僕の主張は昴を大層恥ずかしがらせたみたいだ。この程度で恥ずかしがり、しかもそれを怒った演技をして誤魔化すなんて、昴も可愛いところあるんだなあ。といった具合に、僕は微笑ましさを覚えつつ昴の話に耳を傾けた。
「一つ、恋する気持ちを生まれて初めて知ったのが十二歳終盤というのは、遅い方。二つ、恋を成就させるための努力を二千間続けて来た女の子がすぐ隣にいて、かつその子も自分を好きだったにもかかわらず、恋をはっきり自覚するまで一カ月かかったのは破格に遅い。三つ、輝夜に恋をしていても輝夜と・・・」
「輝夜さんと?」
言葉を切り押し黙ってしまったので訊いてみたところ、不可解にも昴は怒っている演技を維持できなくなったらしく、恥ずかしさを表に出して続けた。
「輝夜と具体的に何がしたいとか、眠留はまだ思わないでしょ」
「ん? 輝夜さんと結婚したいって、僕は思ってるけど」
首を傾げてそう答えた僕に、昴は幼稚園入園日からの付き合いの中で最もゲンナリした表情になった。いやひょっとするとそれは今生に限定されず、地球で過ごした四千年の中ですら一位の可能性があり、昴にそんな想いをさせたことを僕は無限に後悔したのだけど、それは長く続かなかった。溜息を一つついただけで昴は優しい姉に戻り、
「眠留、今日の日付と現在時刻を秒単位で教えて」
そう請うたからである。訳は分からずとも僕は急いでハイ子を取り出し、「四月十日の午後五時五十八分四十九秒」と現在時刻を読み上げた。頷いた昴は目を閉じ、感覚体を紐状にして進行方向へ飛ばした。昴の事ゆえ抜かりはないだろうが躓いたりしないよう、僕は路面を注視して小石や凸凹の有無を調べる。危険な物はなく安堵したところで、
「石段を登らず、輝夜を迎えに行きましょう」
昴はそう告げて石段を通り過ぎた。輝夜さんが、100メートル先を歩いているそうなのである。その途端、
「ちょっと眠留、気持ちは解るけどいきなりスキップしないで頂戴」
てな感じに僕はなってしまった。さすがに恥ずかしくて肩を落とす僕に、
「でもそうね、本気で悪いと思っているなら、そのままスキップを続けてもらおうかしら。輝夜、とても喜ぶはずだから」
くすくす笑って昴は微笑んだ。嬉しくて堪らず、30センチほど跳躍するスキップを続けていると、前方に輝夜さんが現れた。喜びが爆発し、二倍の60センチ跳び上がるスキップをしながらオーイと手を振ったところ、輝夜さんがこちらに駆け寄って来た。そして「ただいま!」と言い、両手を僕と昴に伸ばす。その右手を僕が、左手を昴が握り、僕らは輝夜さんを中心に三人仲良く手を繋ぎながら、神社に帰ったのだった。
夕食の話題は小笠原姉弟が独占した。桃井さんの件があるので颯太は順当としても、渚さんがこうも話題に上ったのは、部活見学中に思わぬ事態が起こったからだ。なんと渚さんは、
―― 新忍道部の創設メンバー
になったのである。メールを読むに、それはこんな感じの出来事だったようだ。
『体育会系の様々な部活を見学していた渚さんは、次の部へ向かっている途中、五人の一年生男子に呼び止められた。今日だけで何十回声を掛けられたか知れないがその五人にこれまでとは異なる感覚を抱いた渚さんは、聴く姿勢を真摯に整えた。五人は暫ししどろもどろになるも顔を見合わせ直立不動になり、新忍道部設立の書類を書き上げている事と、渚さんにも参加して欲しい事の二つを丁寧に話した。「私を創設メンバーにしたいからまだ提出されていないのですか」と問う渚さんに、「やはり重たいですか?」「ほら俺の言ったとおりだろ」「でも創設メンバーになって欲しいじゃないか」「お前の言い分も解らないでもないが、負担を掛けちゃダメだろが!」と、リーダーとサブリーダー的な二人が言い合いを始めた。それを二人が諫め、残り一人が「ごめんね」とペコペコ謝る様子に、湖校新忍道部の仲の良さを思い出した渚さんは書類を受け取り、マネージャー小笠原渚、と快く書いたそうだ』
徒歩通学の渚さんが自宅に着くまでの僅かな時間を使い綴ったメールには情景描写がほとんどなく、「暫ししどろもどろになった」と「ペコペコ謝った」は僕らの意訳だけど、事実無根では決してないと僕らは確信していた。湖校新忍道部を思い出すほど五人が似ているならそうなるに違いないと、全員が信じていたのである。そうこうするうち、
「あっ、そういえば!」
渚さんの通う高校が、研究学校に準じる高校だったことを僕は思い出した。すぐさま紫柳子さんにメールを送り、新忍道本部の役員としての意見を求めてみる。お手すきで構いませんと断りを入れたのに五分とかからず返信され恐縮するも、一読したとたん、紫柳子さんの優れた人間性を僕は称えた。渚さんの高校と同種の高校に新忍道部及びサークルが誕生した例は複数あり、そしてその中の一校は研究学校同様、なんと大人の責任者がいないらしい。救命救急四級の有資格者がメンバーにいる事、保護者の同意を得る事、教育委員会に許可される事などの複数の条件があるにせよ、それらを満たせば研究学校に等しい訓練環境を整えられることを、紫柳子さんはすぐさまメールにしたため教えてくれたのである。それを無にせぬよう、僕はあらん限りの速度で2Dキーボードを弾き、渚さんにメールを出した。するとこちらも一分と経たず、
―― 救命救急四級の資格を三月に取りました!
「颯太も僕と同じく、松果体が活発なんだよね。でも、同じなのはその一つなんじゃないかな。僕は湖校入学日の朝のHR前から、輝夜さんを好きだったしさ」
自慢になってしまうので修飾語を省いたけど、松果体が「凄まじく」活発な子供は、性の目覚めが遅くなると言われている。よってそれは納得できても、湖校入学初日に恋をした僕と颯太は決定的に異なるのだから、共通点がそれ以上あるとは思えない。僕は、そう主張したのだ。が、
「あなたねえ、いくら私に四千年分の記憶があるとはいえ、十四歳の女の子にそれを説明させないでよ。まったく、これは罰と思ってちゃんと聴きなさいよ」
僕の主張は昴を大層恥ずかしがらせたみたいだ。この程度で恥ずかしがり、しかもそれを怒った演技をして誤魔化すなんて、昴も可愛いところあるんだなあ。といった具合に、僕は微笑ましさを覚えつつ昴の話に耳を傾けた。
「一つ、恋する気持ちを生まれて初めて知ったのが十二歳終盤というのは、遅い方。二つ、恋を成就させるための努力を二千間続けて来た女の子がすぐ隣にいて、かつその子も自分を好きだったにもかかわらず、恋をはっきり自覚するまで一カ月かかったのは破格に遅い。三つ、輝夜に恋をしていても輝夜と・・・」
「輝夜さんと?」
言葉を切り押し黙ってしまったので訊いてみたところ、不可解にも昴は怒っている演技を維持できなくなったらしく、恥ずかしさを表に出して続けた。
「輝夜と具体的に何がしたいとか、眠留はまだ思わないでしょ」
「ん? 輝夜さんと結婚したいって、僕は思ってるけど」
首を傾げてそう答えた僕に、昴は幼稚園入園日からの付き合いの中で最もゲンナリした表情になった。いやひょっとするとそれは今生に限定されず、地球で過ごした四千年の中ですら一位の可能性があり、昴にそんな想いをさせたことを僕は無限に後悔したのだけど、それは長く続かなかった。溜息を一つついただけで昴は優しい姉に戻り、
「眠留、今日の日付と現在時刻を秒単位で教えて」
そう請うたからである。訳は分からずとも僕は急いでハイ子を取り出し、「四月十日の午後五時五十八分四十九秒」と現在時刻を読み上げた。頷いた昴は目を閉じ、感覚体を紐状にして進行方向へ飛ばした。昴の事ゆえ抜かりはないだろうが躓いたりしないよう、僕は路面を注視して小石や凸凹の有無を調べる。危険な物はなく安堵したところで、
「石段を登らず、輝夜を迎えに行きましょう」
昴はそう告げて石段を通り過ぎた。輝夜さんが、100メートル先を歩いているそうなのである。その途端、
「ちょっと眠留、気持ちは解るけどいきなりスキップしないで頂戴」
てな感じに僕はなってしまった。さすがに恥ずかしくて肩を落とす僕に、
「でもそうね、本気で悪いと思っているなら、そのままスキップを続けてもらおうかしら。輝夜、とても喜ぶはずだから」
くすくす笑って昴は微笑んだ。嬉しくて堪らず、30センチほど跳躍するスキップを続けていると、前方に輝夜さんが現れた。喜びが爆発し、二倍の60センチ跳び上がるスキップをしながらオーイと手を振ったところ、輝夜さんがこちらに駆け寄って来た。そして「ただいま!」と言い、両手を僕と昴に伸ばす。その右手を僕が、左手を昴が握り、僕らは輝夜さんを中心に三人仲良く手を繋ぎながら、神社に帰ったのだった。
夕食の話題は小笠原姉弟が独占した。桃井さんの件があるので颯太は順当としても、渚さんがこうも話題に上ったのは、部活見学中に思わぬ事態が起こったからだ。なんと渚さんは、
―― 新忍道部の創設メンバー
になったのである。メールを読むに、それはこんな感じの出来事だったようだ。
『体育会系の様々な部活を見学していた渚さんは、次の部へ向かっている途中、五人の一年生男子に呼び止められた。今日だけで何十回声を掛けられたか知れないがその五人にこれまでとは異なる感覚を抱いた渚さんは、聴く姿勢を真摯に整えた。五人は暫ししどろもどろになるも顔を見合わせ直立不動になり、新忍道部設立の書類を書き上げている事と、渚さんにも参加して欲しい事の二つを丁寧に話した。「私を創設メンバーにしたいからまだ提出されていないのですか」と問う渚さんに、「やはり重たいですか?」「ほら俺の言ったとおりだろ」「でも創設メンバーになって欲しいじゃないか」「お前の言い分も解らないでもないが、負担を掛けちゃダメだろが!」と、リーダーとサブリーダー的な二人が言い合いを始めた。それを二人が諫め、残り一人が「ごめんね」とペコペコ謝る様子に、湖校新忍道部の仲の良さを思い出した渚さんは書類を受け取り、マネージャー小笠原渚、と快く書いたそうだ』
徒歩通学の渚さんが自宅に着くまでの僅かな時間を使い綴ったメールには情景描写がほとんどなく、「暫ししどろもどろになった」と「ペコペコ謝った」は僕らの意訳だけど、事実無根では決してないと僕らは確信していた。湖校新忍道部を思い出すほど五人が似ているならそうなるに違いないと、全員が信じていたのである。そうこうするうち、
「あっ、そういえば!」
渚さんの通う高校が、研究学校に準じる高校だったことを僕は思い出した。すぐさま紫柳子さんにメールを送り、新忍道本部の役員としての意見を求めてみる。お手すきで構いませんと断りを入れたのに五分とかからず返信され恐縮するも、一読したとたん、紫柳子さんの優れた人間性を僕は称えた。渚さんの高校と同種の高校に新忍道部及びサークルが誕生した例は複数あり、そしてその中の一校は研究学校同様、なんと大人の責任者がいないらしい。救命救急四級の有資格者がメンバーにいる事、保護者の同意を得る事、教育委員会に許可される事などの複数の条件があるにせよ、それらを満たせば研究学校に等しい訓練環境を整えられることを、紫柳子さんはすぐさまメールにしたため教えてくれたのである。それを無にせぬよう、僕はあらん限りの速度で2Dキーボードを弾き、渚さんにメールを出した。するとこちらも一分と経たず、
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