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二十三章
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またこの「便宜を図ってくれるに違いない」は、ある不可解な出来事の解答の一つでもあった。その出来事は、今朝の早朝研究時に咲夜さんが僕を非常に怖がった事。咲夜さんはあの時点で、僕が剣道の選択授業を取らざるを得なくなる未来を、ほぼ確信していたのである。
生徒の自主性を重んじる研究学校では、たとえ教育AIに「枠を譲ってくれないかな」と頼まれても、諾否の決定権を生徒は有している。けど僕に、その決定権はなかった。僕が枠を譲りさえすれば、輝夜さんと白鳥さんが今後もペアを続けていけるなら、承諾の選択肢しか僕にはなかったからだ。
それを、咲夜さんは知っていた。さらに加えて咲夜さんは、清水が一年四カ月前から願っていた、
―― 剣道の選択授業を取ってくれ
も知っていた。だからこそ清水と僕を、咲夜さんは同じクラスにしたのである。
もっともAランクAIの咲夜さんといえど、掃除中の「花瓶放り投げ事件」までは予測できなかったはず。しかし清水の性格を熟知している咲夜さんは、クラスを同じにすれば清水が僕にそれを打ち明けると確信していた。かつその後の展開も、ほぼ確信していたと思われる。颯太が春合宿で僕に請うた「眠留さんに剣道を教えてもらいたいです」も、咲夜さんは美夜さん経由で聴いていたに違いないからね。つまり僕は、
―― 咲夜さんの掌の上で転がされていただけ
であり、またそれに気づくことも予測していたから、早朝研究時に僕をああも怖がったという事。それら全てを理解した僕は気持ちを落ち着かせるべく、頂眼址マッサージを施さずにはいられなかった。
幸い、激しく波立っていた心はすぐ凪いでくれた。だがそれと、一矢報いなければ気が済まないのは全く別の話。僕は数秒前から知覚していた空中に浮かぶ咲夜さんへ、
キッッ
鋭い視線を放った。朝とは異なり今回は眼光鋭く、かつ宙に浮く咲夜さんの眉間を射抜かんばかりに睨みつけたのでである。その途端、
「ひえええっっ、眠留ごめんなさい許して下さい~~!!」
僕は咲耶さんに、土下座されたのだった。
それからしばらく、並列思考ができないことを悔やむ時間が続いた。並列思考と言っても大仰なことは微塵もなく、清水と大和さんの剣道部員組と、美夜さんとエイミィとミーサの量子AI組の、二つの集団とそれぞれ別の会話をしただけなのだが、僕の頭はパンク寸前になってしまったのである。咲耶さんが空中で土下座するや、
「さっちゃんを許してあげて」「咲耶さんが私の背中で震えています、優しい言葉を掛けてあげて下さい」「お兄ちゃんのスケコマシ!」
等々を、チャットに割り込んできた美夜さんとエイミィとミーサが怒涛の如く書き連ね、そしてその対応に追われているうち、
「猫将軍、何かあったのか?」
清水がそう書き込んだ。剣道の選択授業を取ってくれとの頼みを事実上無視し、未だ返答していないにもかかわらず、清水は僕を案じる言葉を掛けてくれたのである。その誠実さに応えるべく剣道の件を了承した数秒後、
ピコン♪
メールの着信アイコンが画面右上に出た。それは大和さんからのメールですぐ開けたところ、花瓶事件への感謝とそれを伝えるのが遅くなったことへの謝罪と、そして選択授業が楽しみで仕方ないことの三つが、そこには切々と綴られていた。その長文メールを読み終える前に、選択授業の件を大和さんに無断で話したことへの詫びがチャットに書き込まれた。気にするなとの返事に続き大和さんにチャット参加を呼びかけ、それから五限中ずっと、三人で大いに語り合った。三年進級の初日に級友とこうも盛り上がれたのは、手放しで嬉しかったと断言できる。だがその最中も、
「さっちゃんを放置しないであげて」「不誠実ですよ眠留さん」「お兄ちゃんは女の敵!」
系の文章がひっきりなしに書き込まれていたとくれば、頭を抱えるしかない。幸いそれらは僕の画面にだけ表示されていてその点は助かったが、剣道部組と盛り上がりつつ量子AI組と真摯に話し合うというのは、並列思考のできない僕に少なくない心労をもたらしたのだった。
そんなこんなで精神的に疲弊して帰宅した僕にとって、
「「眠留さん、お帰りなさい!」」
元気溌剌な小笠原姉弟はまさに救い主だった。前々から聞いていたように二人は午前を入間のショッピングモールで過ごし、午後を祖父母と過ごして、一日を満喫したと言う。「姉ちゃんの買い物に付き合わされたのは骨が折れましたけどね」「颯だっておもちゃ売り場から離れようとしなかったじゃない!」や「前々世で眠留さんに教えてもらった刀術の型を、おじいさんに見てもらえました!」「茶室でおばあさんと貴子さんに華道と茶道の手ほどきをしてもらえました。筋がいいって褒められました」等々を競い合って話す姉弟に付き合っているうち、心の疲れは跡形もなく消えて行った。
夕ご飯を終えお茶を飲みながら歓談している最中、ついさっきまで颯太が座っていた僕の左隣の席に渚さんがやって来た。颯太は今、今日教わったゆっくり翔刀術の改良型を祖父に見てもらっている。木刀を持たず腰も落とさず、ほぼ立った状態でゆっくりゆっくり行うその改良型を颯太が教えられた理由は、「体が慣れるまでは激しい鍛錬を避ける」という事になっていた。だが僕には、寮生活でも可能な翔刀術の型の訓練を、祖父が颯太に授けたとしか思えなかった。
そんな颯太を、渚さんと並んで見つめる時間がしばし続いた。渚さんは明日の午後、神社を発ち長野に帰る。渚さんが愛する弟と再会するのは、早くて一か月後のゴールデンウイーク、長くて四カ月後の夏休みになる。しかも弟はほんの数日過ごすや、遠く離れた場所へ再び行ってしまうのだ。仮に美鈴が颯太の立場で僕が渚さんの立場だったら、僕はそれに耐えられるのだろうか? 絶対耐えられない、との確信が胸に突き刺さった。それは渚さんも変わらないはずなのに、それが弟の足かせにならぬよう、渚さんは慈愛溢れる眼差しを弟へただただ注いでいるだけだったのである。そんな渚さんに僕ができるのは、颯太のことはお任せくださいと、心の中で誓うことだけだった。それもあったため、
「眠留さん、最後に打ち明け話をしていいですか?」
そう言って居住まいを正した渚さんへ、僕は誠心誠意頷いた。続いて天井を見上げ唇だけ動かし、相殺音壁を展開するよう美夜さんに頼む。間を置かず、当人しか見えない指向性2D文字が僕と渚さんの手元にそれぞれ現れ、相殺音壁が展開した。その手際の良さに美夜さんへ感謝を告げようとしたのだけど、
「?」
手元の2D文字に目を落とすや、僕は首を傾げた。そこには、「五限のミーサの言葉を忘れてはなりませんよ」と書かれていたのだ。その不可解な文面に、僕は首を捻ることしかできなかったけど、渚さんは違った。手元の2Dを見つめた渚さんは頬を朱に染め、美夜さんへ謝意を述べたのである。首の傾斜角を倍にした僕へ渚さんは視線を戻し、にっこり微笑む。その微笑みは数百年の時を飛び越え、ある記憶をまざまざと蘇らせた。僕はその記憶を心の赴くまま口ずさむ。
「姫様」
数百年の時を超えて眼前に現れた鈴蘭の姫君は、一介の藩士でしかなかった僕には知りようの無かった、政略結婚にまつわる話をしてくれた。
生徒の自主性を重んじる研究学校では、たとえ教育AIに「枠を譲ってくれないかな」と頼まれても、諾否の決定権を生徒は有している。けど僕に、その決定権はなかった。僕が枠を譲りさえすれば、輝夜さんと白鳥さんが今後もペアを続けていけるなら、承諾の選択肢しか僕にはなかったからだ。
それを、咲夜さんは知っていた。さらに加えて咲夜さんは、清水が一年四カ月前から願っていた、
―― 剣道の選択授業を取ってくれ
も知っていた。だからこそ清水と僕を、咲夜さんは同じクラスにしたのである。
もっともAランクAIの咲夜さんといえど、掃除中の「花瓶放り投げ事件」までは予測できなかったはず。しかし清水の性格を熟知している咲夜さんは、クラスを同じにすれば清水が僕にそれを打ち明けると確信していた。かつその後の展開も、ほぼ確信していたと思われる。颯太が春合宿で僕に請うた「眠留さんに剣道を教えてもらいたいです」も、咲夜さんは美夜さん経由で聴いていたに違いないからね。つまり僕は、
―― 咲夜さんの掌の上で転がされていただけ
であり、またそれに気づくことも予測していたから、早朝研究時に僕をああも怖がったという事。それら全てを理解した僕は気持ちを落ち着かせるべく、頂眼址マッサージを施さずにはいられなかった。
幸い、激しく波立っていた心はすぐ凪いでくれた。だがそれと、一矢報いなければ気が済まないのは全く別の話。僕は数秒前から知覚していた空中に浮かぶ咲夜さんへ、
キッッ
鋭い視線を放った。朝とは異なり今回は眼光鋭く、かつ宙に浮く咲夜さんの眉間を射抜かんばかりに睨みつけたのでである。その途端、
「ひえええっっ、眠留ごめんなさい許して下さい~~!!」
僕は咲耶さんに、土下座されたのだった。
それからしばらく、並列思考ができないことを悔やむ時間が続いた。並列思考と言っても大仰なことは微塵もなく、清水と大和さんの剣道部員組と、美夜さんとエイミィとミーサの量子AI組の、二つの集団とそれぞれ別の会話をしただけなのだが、僕の頭はパンク寸前になってしまったのである。咲耶さんが空中で土下座するや、
「さっちゃんを許してあげて」「咲耶さんが私の背中で震えています、優しい言葉を掛けてあげて下さい」「お兄ちゃんのスケコマシ!」
等々を、チャットに割り込んできた美夜さんとエイミィとミーサが怒涛の如く書き連ね、そしてその対応に追われているうち、
「猫将軍、何かあったのか?」
清水がそう書き込んだ。剣道の選択授業を取ってくれとの頼みを事実上無視し、未だ返答していないにもかかわらず、清水は僕を案じる言葉を掛けてくれたのである。その誠実さに応えるべく剣道の件を了承した数秒後、
ピコン♪
メールの着信アイコンが画面右上に出た。それは大和さんからのメールですぐ開けたところ、花瓶事件への感謝とそれを伝えるのが遅くなったことへの謝罪と、そして選択授業が楽しみで仕方ないことの三つが、そこには切々と綴られていた。その長文メールを読み終える前に、選択授業の件を大和さんに無断で話したことへの詫びがチャットに書き込まれた。気にするなとの返事に続き大和さんにチャット参加を呼びかけ、それから五限中ずっと、三人で大いに語り合った。三年進級の初日に級友とこうも盛り上がれたのは、手放しで嬉しかったと断言できる。だがその最中も、
「さっちゃんを放置しないであげて」「不誠実ですよ眠留さん」「お兄ちゃんは女の敵!」
系の文章がひっきりなしに書き込まれていたとくれば、頭を抱えるしかない。幸いそれらは僕の画面にだけ表示されていてその点は助かったが、剣道部組と盛り上がりつつ量子AI組と真摯に話し合うというのは、並列思考のできない僕に少なくない心労をもたらしたのだった。
そんなこんなで精神的に疲弊して帰宅した僕にとって、
「「眠留さん、お帰りなさい!」」
元気溌剌な小笠原姉弟はまさに救い主だった。前々から聞いていたように二人は午前を入間のショッピングモールで過ごし、午後を祖父母と過ごして、一日を満喫したと言う。「姉ちゃんの買い物に付き合わされたのは骨が折れましたけどね」「颯だっておもちゃ売り場から離れようとしなかったじゃない!」や「前々世で眠留さんに教えてもらった刀術の型を、おじいさんに見てもらえました!」「茶室でおばあさんと貴子さんに華道と茶道の手ほどきをしてもらえました。筋がいいって褒められました」等々を競い合って話す姉弟に付き合っているうち、心の疲れは跡形もなく消えて行った。
夕ご飯を終えお茶を飲みながら歓談している最中、ついさっきまで颯太が座っていた僕の左隣の席に渚さんがやって来た。颯太は今、今日教わったゆっくり翔刀術の改良型を祖父に見てもらっている。木刀を持たず腰も落とさず、ほぼ立った状態でゆっくりゆっくり行うその改良型を颯太が教えられた理由は、「体が慣れるまでは激しい鍛錬を避ける」という事になっていた。だが僕には、寮生活でも可能な翔刀術の型の訓練を、祖父が颯太に授けたとしか思えなかった。
そんな颯太を、渚さんと並んで見つめる時間がしばし続いた。渚さんは明日の午後、神社を発ち長野に帰る。渚さんが愛する弟と再会するのは、早くて一か月後のゴールデンウイーク、長くて四カ月後の夏休みになる。しかも弟はほんの数日過ごすや、遠く離れた場所へ再び行ってしまうのだ。仮に美鈴が颯太の立場で僕が渚さんの立場だったら、僕はそれに耐えられるのだろうか? 絶対耐えられない、との確信が胸に突き刺さった。それは渚さんも変わらないはずなのに、それが弟の足かせにならぬよう、渚さんは慈愛溢れる眼差しを弟へただただ注いでいるだけだったのである。そんな渚さんに僕ができるのは、颯太のことはお任せくださいと、心の中で誓うことだけだった。それもあったため、
「眠留さん、最後に打ち明け話をしていいですか?」
そう言って居住まいを正した渚さんへ、僕は誠心誠意頷いた。続いて天井を見上げ唇だけ動かし、相殺音壁を展開するよう美夜さんに頼む。間を置かず、当人しか見えない指向性2D文字が僕と渚さんの手元にそれぞれ現れ、相殺音壁が展開した。その手際の良さに美夜さんへ感謝を告げようとしたのだけど、
「?」
手元の2D文字に目を落とすや、僕は首を傾げた。そこには、「五限のミーサの言葉を忘れてはなりませんよ」と書かれていたのだ。その不可解な文面に、僕は首を捻ることしかできなかったけど、渚さんは違った。手元の2Dを見つめた渚さんは頬を朱に染め、美夜さんへ謝意を述べたのである。首の傾斜角を倍にした僕へ渚さんは視線を戻し、にっこり微笑む。その微笑みは数百年の時を飛び越え、ある記憶をまざまざと蘇らせた。僕はその記憶を心の赴くまま口ずさむ。
「姫様」
数百年の時を超えて眼前に現れた鈴蘭の姫君は、一介の藩士でしかなかった僕には知りようの無かった、政略結婚にまつわる話をしてくれた。
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