愛理の場合 〜レズビアンサークルの掟〜

本庄こだま

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4.肉欲の海原へ

膣内射精(ファースト・ショット)

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 ジュルッ❤︎ズルル……❤︎

 「うぉッ、くォォ……❤︎」

 長く、硬く、そして太い恭子のペニスを、ゆっくり、ゆっくりと口内へ迎え入れる愛理。

 生まれて初めてフェラチオをしたペニス。

 その巨大さ、逞しさにおののきながら、度胸と負けん気、そしてプライドのみで立ち向かったあの夜──。

 だが、今の愛理は違う。

 サークルに加入してからの2週間、自らの都合や心情などは全く加味されない〝管理下の部屋〟で、ひたすら客を取らされた。
 一体、何人の女と寝て、何本のペニスを咥えさせられたのか。世の中に、これほど「ふたなり」という属性が存在していることも知らなかった。

 だが、客や時間すら選べない半ば強制的なセックス漬けの日々は、サークル主催者ARISAをして〝天性の淫乱〟と言わしめた愛理というを、みるみると成長させていた。

 ゴッ……キュ……❤︎

 「フーッ……フーッ……❤︎」

 「おッ❤︎……うっ……ウソ……!?」

 とうとう愛理は、恭子の20cm以上ある凶暴なペニスを喉奥まで難なく挿入してみせた。

 サークルでの2週間、何度もえずき、胃液を嘔吐し、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃに濡らしながら、遂に会得した捨て身の大技。

 〝大蛇口淫アナコンダ・フェラ〟──!!

 美しき蛇が獲物を丸呑みし、息の根を止めようと強く締め上げる。
 
 ジュルッ❤︎ジュプッ❤︎ズロロロ……❤︎

 すると獲物は、存外呆気なくその瞬間ときを迎えた。

 「おォォ❤︎待って……愛理……❤︎あッ❤︎ちょッ❤︎あッ❤︎あッ❤︎無理ッ❤︎ゴメンッ❤︎イクッ❤︎あ"~!!イクイクイクッ❤︎」

 予期していなかった愛理の猛攻に恭子は取り乱し、身震いしながら来たるべき快感の襲来に覚悟を決める。
 
 暴れる恭子のペニスの微細な変化を口内で感じ取りながら、右手の中指を恭子の会陰に当てがい、射精の兆候に注視する。

 一際ひときわペニスの硬度が増したその瞬間、愛理の喉に熱い精液ザーメンが注がれた。



 「イクッ❤︎❤︎❤︎」

 「~~~ッ!?❤︎❤︎」

 ビュルッ❤︎ドプッ❤︎ドプ……ッ❤︎❤︎

 叩きつけるような激しい精液の激流が愛理を襲う。
 灼けるような喉のひりつき、鼻腔へ抜ける強烈な臭気。

 「ん"ッ!ん"ぅッ❤︎」

 愛理は苦悶に顔を歪ませながらも、それでもペニスから口を離すことはしなかった。

 ゴキュ…ゴキュ…❤︎

 ペニスを咥え込んだままの精飲。

 呑み下すたびに締まる喉と舌のうねりに、射精の余韻を残す恭子のペニスは耐えられない。

 「あうッ❤︎うぁぁッ❤︎愛理ッ❤︎ダメッ❤︎そんなッ❤︎くちッ❤︎」

 逃れられない性感に恭子の全身がのたうつ。
 愛理がペニスを吸い上げる度に、薄っすらと浮き上がる恭子の腹直筋がヒクヒクと小さな痙攣を繰り返していた。

 「んふッ❤︎……チュ……ポンッ❤︎」

 恭子の降参を見届けると、愛理は満足そうな笑みを浮かべ、ペニスから口を離す。

 愛理の唇から恭子のペニスに、ねっとりと泡立った唾液の橋が架かる。
 愛理は口元を指で拭うと、恭子の身体から降りてベッドにへたり込む。

 「はぁ……❤︎はぁ……❤︎ずいぶん呆気なくイッちゃったわね?恭子らしくないわ」

 「はっ……❤︎はっ……❤︎うぁ……❤︎だって……愛理……うますぎ……❤︎」

 脱力しきった恭子は乱れた呼吸を整えながら、素直に完敗を認めた。
 ストロークも無く、喉と舌の締め上げだけのフェラチオで射精まで導かれたのは、さすがの恭子も初めての経験だった。

 「たった2週間前で……こんな……❤︎」

 愛理のポテンシャルを誰よりも肌で感じていた恭子でさえ、この短期間でここまでの変貌を遂げるなどとは微塵も思っていなかった。

 「恭子、もちろんまだ勃つわよね?挿れてちょうだい……❤︎」



 未だに息の荒い恭子の内股を撫でながら、愛理はをねだる。
 射精を終えたばかりの幾分か萎えた恭子のペニスを、右手でコリコリと握りながら回復を急かせる。

 「おッ❤︎おォ……❤︎」

 愛理の手の中で、再び硬度を取り戻す恭子のペニス。
 愛理は鼻息荒く身を起こすと、脈打つ恭子のペニスに唾を垂らし、手のひらで塗り込んで上に跨がり、騎乗位での挿入を試みる。

 「ちょっ……愛理!?」

 咄嗟のことに、恭子は思わず身をよじって挿入を拒んだ。

 「ゴ……ゴム着けなきゃヤバイって」

 「なによ?ナマ挿入はご不満?こんなにガッチガチに勃たせちゃって……説得力ないけど?」

 コンドームの着用を促す恭子に対し、愛理は不服そうに唇を尖らせる。

 立場を分からせてやろうとばかりに、乱暴に恭子のペニスをしごいてやると、恭子は堪らずに声をあげた。

 「はゥッ!?❤︎愛理ッ!ダメだって!❤︎チンポ、そんなッ❤︎ヒィィッ!❤︎」

 ぐんぐんと反り立って感度を増してゆくペニスを、愛理は一切の手加減なしでしごきまくる。
 やたらと粘度の高い唾液は、グチュグチュと潤滑して卑猥な音を立て、愛理のしなやかな五指がそれぞれ別々の生き物の如くペニスに絡んで動き回る。

 「あッ❤︎ヤバッ❤︎イッ……イクッ❤︎」

 恭子はたかまる射精感に抗えず、腰を浮かせて絶頂の快感に備える。

 だがその刹那、愛理はペニスへの責めをピタリと止めた。

 「イッ❤︎イッ……?❤︎……へっ?おぉ……?❤︎」

 来たるべき射精の快感を、突如としてされた恭子は、目を白黒させながら愛理の顔を見つめた。

 「あッ❤︎愛理ッ❤︎ダメだッ❤︎チンポッ❤︎チンポッ❤︎チンポイカせてッ❤︎」

 恭子が初めて愛理に見せるような狼狽、そして懇願。

 それを聞き、愛理はもう一度恭子に跨がり、ペニスの先端を自らの陰唇に当てがいながら問い掛けた。

 「ほら、どうするの恭子?ナマで挿入いれる?それとも、このまま手コキで精液ザーメン無駄に発射して、シーツの恥ずかしいシミにしちゃうの?」

 愛理は蔑むような冷たい目線で恭子を見下げ、返答を待つ。

 恭子は目線を合わせず、それでも小さく頷くと、絞り出すように声を出した。

 「わかった……挿入いれて……ッ❤︎愛理のマンコに……ッ❤︎奥まで……ッ❤︎」

 「……ふぅん、まぁいいわ。そこまで言うなら、ナマ挿入してあげるっ❤︎」

 羞恥を忍んだ恭子の返事を、愛理は鼻で笑ってそう応えると、取りつく島も無く腰を下ろしてゆく。

 「そんっ……私っ……!!あォォッ❤︎❤︎」

 ズッ……プ……❤︎

 「んぉぉ……❤︎くぅ……ッ❤︎」
 
 否定しようとする恭子の言葉は呆気なく無視され、愛理の体重はペニスの先端の一点にのみ掛けられてゆく。
 淡く照り輝いたとろけるような蜜壺を、メリメリと押し広げながら肉の杭が突き刺さる。



 熱く絡みつくひだが、太く張ったカリ首を包み込みながら撫で付けると、その感触に呼応するように、ペニスに一層の血流がたぎり膨張してゆく。

 慎重に腰を下ろしてゆく愛理は、遂に恭子の腹の上にぺたん、と尻を着いた。

 「はッ❤︎はッ❤︎うぅッ❤︎はァァ……!!❤︎」

 天井を仰ぎ、苦しそうに息を荒げる愛理の膣内に、恭子の20cm級のペニスが根元まで収まった。
 恭子のペニスを受け入れるのは愛理自身これで3度目だが、やはり何度挿入しても苦労するサイズだ。

 内臓が突き上げられる長さと、骨盤が開いてしまうほどの太さ。膣内が急激に拡げられた鈍痛に、愛理の表情は険しさを増す。

 「はぁぅ……愛理ぃぃ……❤︎」

 「はっ……挿入はいっちゃった……恭子のチンポ……全部……❤︎」

 気丈に笑って取り繕う愛理だが、挿入のダメージは肉体に如実に現れる。

 愛理の全身の毛穴から一気に汗が噴き出す。下半身はガクガクと痙攣し、踏ん張る力も入らない。
 目に涙を溜めながらも、張り裂けそうな股間の痛みに歯を食いしばりながら耐える。

 だが、今の愛理にはこの〝痛み〟こそ必要だった。



 夏樹とはるかに強襲された昨夜──。

 理不尽な暴力と倒錯したプレイの強要は愛理の精神に深いダメージを負わせた。
 3人の女が絡み合う異常な空間。肉体を好き放題になぶられ、心を折られそうになり、何度もを上げそうになった。いっそのこと、床に頭を擦り付けて許しを乞うてしまえれば、どんなに楽かとも考えた。
 
 だが、愛理が丹念に研ぎ澄ましてきた〝誇り〟の前に、そんな些末な考えは霧散した。

 死中に活路を求めるように、「負けたくない」と腹に決めた瞬間、愛理の身体は考えるよりも先に動いていた。
 
 だが、認めざるを得なかった自分の〝甘さ〟と〝弱さ〟……。

 サークルという組織に所属していれば、悪意ある他者から守られるという側面もある一方で、業種を同じくする人間からの恨み妬みを買いやすいという側面も当然あるのだ。

 直接的な因果こそ明らかにはしなかったが、昨夜の夏樹は愛理に対して何らかの敵対心を抱いていた事は明白だった。
 そして、夏樹の侵入を認めたのは、あの風俗マンションを管理するあの女……。

 〝潰す〟と決めた相手を、まるで躊躇なく実力行使で排除しようとするその冷酷さと覚悟──。

 図らずも、愛理はこのレズビアンサークルの〝闇〟を知ることになった。

 (だからって……引き下がるのはイヤ……!)

 甘えや傲慢さをて去り、この組織でのし上がる為に強くなる。その為ならば、鬼でも、悪魔にでもなってみせる。

 愛理は今宵、〝一線を超える〟覚悟を抱いていた。



 「あくッ……ふゥゥ……❤︎」

 愛理の温もりを、ペニス全体で感じる恭子。
 すっぽりと収まりきったは、すでに導火線に火が着いていた。

 フェラチオによる射精により感度が高まったペニスは、腹の上でずりずりと揺れる愛理の微動すら過敏に受け止めて、さらなる膨張を続ける。

 「あァァ……❤︎おっきくなってるゥゥ……❤︎私の膣内なかで……どんどん膨らむゥ……❤︎」

 焦点の合わぬ呆けた顔で愛理が呟く。口からよだれを垂らしながら、長い黒髪を振り乱して、恭子の腹に押し付けるように腰を小さく廻す。

 「太いッ❤︎太い太い❤︎ふッッといィィィ❤︎」

 「はァァッ❤︎愛理ッ❤︎動かないでッ❤︎ホントッ……マジでヤバいからァッ❤︎」

 「ふーッ❤︎ふーッ❤︎うゥン❤︎」

 「おおッ!?❤︎おォォォッ❤︎」

 恭子の叫びもお構いなしに、愛理は自分勝手に腰をグラインドさせる。巧みな腰さばきに、恭子は仰け反って快感に耐える以外の術を持たなかった。

 (ダメだ……ホントに出るッ❤︎)

 恭子は跨がる愛理の尻を両手でがっちりと掴み、なんとか腰の動きを止めさせようとする。
 汗で濡れた丸い尻は掴みどころが無いが、それでも渾身の力を指に込め、愛理の尻肉に食い込ませる。

 「ゔァァァァッ❤︎ダメェェェェッ❤︎」

 の刹那、愛理の動きがピタリと止まる。2人は息を切らしながら、暫し互いに見つめ合う。

 「はァ❤︎はァ❤︎……痛いじゃないの……力いっぱいにお尻掴んで……」

 乱れて顔にまとわり付いた髪を指で後ろにかしながら、愛理は大きな瞳で睨みつける。

 「ダメッ……ホントに……出ちゃうから……」

 小さく首を横に振りながら、切なげに恭子が呟く。
 眉を下げ、今にも泣き出しそうな震える声で懇願する姿は、愛理が初めて見た恭子の〝オンナらしさ〟だった。



 「恭子……今……本気で嫌がったわよね…?膣内なか出し……」

 「あっ、当たり前でしょ!こ、こんな……」

 「ふゥん……私に膣内なか出しするのがそんなに嫌なんだ?」

 「そうじゃなくて……もし万が一……」

 「心配してくれるのね、優しいわ❤︎」

 「ちがっ……んむッ!?❤︎」

 愛理は恭子にキスをする。舌をねじ込み唾液をすする、交尾の為の卑猥なキス。

 「ぷぁッ❤︎……ふふっ、ますます膣内なかで大きくなってる……❤︎正直なおチンポね❤︎」

 「くぁぁッ❤︎ふゥゥゥ……❤︎」

 ギリギリの、綱渡りのような攻防。
 
 恭子は理性を保ち、欲望に抗いながらも、もはやこの体勢から逃れる手段はなかった。

 (動いても射精る、動かれても射精る……!)

 恭子は観念したように、言葉を絞り出した。

 「愛理ッ……愛理はもうサークル所属のスタッフなんだよ……だから……があると……!」

 「なるほど……私は〝商品〟だからキズモノにできないって事ね?商品にしちゃったら、恭子のスカウトとしての立場も危ういんだ?」

 愛理はそっぽを向きながら、自慢の黒髪をしきりに指先で弄ぶ。

 ギラギラと艶めく愛理の丸く大きな黒い瞳が、恭子の心の内を射抜くように痛いほど見つめていた。

 「なんでそういう物言いになるかな……まぁ、間違ってはいないけど……ね」

 恭子は苦笑いしながら、愛理に応える。

 だが、愛理の返答は予想しないものだった。

 「ゴメンね恭子……私もう決めたの。今日この場で、初めての〝膣内なか出し〟を経験するわ。怖いけど……この恐怖を克服しないと……には行けない気がして……」

 「!?」



 愛理は恭子に抱きつき、もう一度キスをする。唇で繋がりながら、再び腰を動かし始めた。

 パンッ❤︎……パンッ❤︎パンッ❤︎パンッ❤︎

 肉同士がぶつかる音が弾むようなリズムで加速し始める。
 先程までの微細な運動とはまるで異なる、浮かしては叩きつける腰のピストン。恭子の長く太いペニスが、愛理の柔らかな陰唇をめくり上げながら何度も出し入れされる。

 「ふッ❤︎ふォッ❤︎おォッ❤︎おォゥッ❤︎」

 「あッ❤︎愛理ッ❤︎やめッ❤︎やめてッ❤︎もうッ❤︎んむゥッ❤︎」

 恭子の言葉をキスでさえぎりながら、両手で恭子の張りのある乳房を手荒に揉みしだく愛理。
 もはや、セックスの主導権は完全に愛理の手中にあった。

 女体を支配する悦びと、ペニスに犯される恐怖。

 内混ぜになったさまざまな感情のすべてが〝性的快楽〟に変貌する、この倒錯感──。

 下から突き上げる恭子のペニスは、深々と愛理の最深部を抉るように何度も何度も刺さりまくる。
 ぷっくりと硬く張り詰めた亀頭に子宮口を叩かれる度に、背筋から脳天にかけて甘い痺れが奔り、意識が飛びそうなほどの快感が全身を駆け巡る。

 パンッ❤︎パンッ❤︎パンッ❤︎パンッ❤︎

 「あ"ァ"ッ❤︎愛理ィ"ィ"ッ❤︎ゴメンッ❤︎私ッ……❤︎もう無理ィ"ィ"ッ❤︎❤︎」

 恭子は長い腕を愛理の腰に回して、強く抱き寄せる。
 ぴったりと合わさった女同士が、一つのいただきへと昇り詰めてゆく。

 「恭子ッ❤︎いいわッ❤︎射精してッ❤︎射精してッ❤︎一番奥でッ❤︎本気でイッてェェッ❤︎❤︎」

 愛理は恭子の上で、一心不乱に腰を振る。覚悟を決めて、全力で目の前のオンナを仕留めにかかった。

 「おッ❤︎おォッ❤︎くォォッ❤︎イクッ❤︎チンポッ❤︎チンポイクッ❤︎射精るッ❤︎うぁぁぁイクイクイクイクッ❤︎❤︎」

 「ほォォッ❤︎ん"ォォッ❤︎イッグッ❤︎もうイグッ❤︎マンコイグッ❤︎ん"ん"ォォォ❤︎あぁぁぁイグイグイグイグイグぅぅぅ❤︎❤︎❤︎」

 「あ"ォッ!?!?❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

 ドプッ……!❤︎ドクッ……ドクッ……❤︎

 「~~~~~ッッッッ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」



 性的絶頂オルガズムに達した瞬間、愛理の目の前は真っ白な光に包まれた。

 今まで幾度となく経験したセックスの中で、最も深く、強く、そして甘美な絶頂の瞬間……。

 膣内で膨張し続けた恭子のペニスは、針を突き立てた風船のように一瞬でぜると、愛理の子宮に熱い怒涛のような溶岩流を一気に流し込んだ。

 「こォォッ❤︎ほッ……❤︎ほォォ……❤︎❤︎❤︎」

 愛理は猿叫えんきょうにも似た声をあげ、全身を硬直させて絶頂の快感を必死に耐え凌ぐ。
 少しでも気を抜けば、瞬く間に意識を飛ばされそうなほど強烈な快楽の波がいつまでも体内を駆け巡っていた。

 (出てるッ❤︎ホントに出てるゥッ❤︎膣内なかッ……❤︎こんな……ッ❤︎こんなにィ……❤︎)

 「うぉぉ❤︎愛理ッ❤︎愛理ぃぃッ❤︎」

 恭子もまた、空前絶後の射精感に身を悶えていた。

 睾丸で熟成された遺伝子のカクテルは、雌のに遠慮なく注ぎ込まれる。

 疑う余地もない正真正銘のセックス──。

 射精の余韻にヒクヒクと脈打つペニスをなだめるように、柔らかな膣肉がそれを包み込んで抱き締める。
 愛理もまた、倒れ込むように恭子に抱きつくと、そのままの勢いでキスをした。

 (恭子……筋肉がピクピクしてるわ……まるで、全身がチンポみたい)

 チュッ……❤︎ムチュッ……❤︎

 を終えた愛理の求愛に、恭子は抱き返して精一杯にキスで応える。

 ふらふらと力なく顔を上げた愛理は、髪を掻き上げてニッコリと微笑んだ。

 「はぁ……❤︎はぁ……❤︎恭子……気持ちよかった……?」

 「はぁ……❤︎ヤバかった……❤︎一瞬……トンだかも……あぁ……❤︎」

 「私も……❤︎ナマって……こんなにも違うのね……❤︎」

 恍惚とした表情で目を瞑り、甘い快感に浸る愛理。汗にまみれた黒髪と白い肌が、部屋の照明に照らされて眩しく輝く。

 挿入されたままのペニスを引き抜こうと、愛理は腰を踏ん張り立ち上がろうとするが、膝が小刻みに痙攣して思うように立てない。

 「はッ❤︎やァン……腰……抜けちゃ……❤︎」

 「ほら……手貸して……」

 恭子が下から両手を差し出すと、愛理も手を伸ばして握り返す。
 恭子はベンチプレスの要領で腕を真っ直ぐに伸ばすと、愛理の上半身を軽々と持ち上げた。

 「おォッ❤︎」

 「くッ……❤︎」

 ズルゥゥ……ヌッ……ポンッ❤︎

 助力を受けながら愛理がなんとか立ち上がると、長いペニスが愛理の膣から引き抜かれた。

10

 ブリュッ❤︎ブピッ❤︎
 
 ガニ股で恭子の上を跨ぐ愛理の膣内から、湿り気を帯びた下品な音が放たれると、ヨーグルトのように濃厚な白濁液がダラダラと恭子の腹の上に垂れ落ちる。

 「うぁ……たっぷり射精したわね……❤︎」

 愛理は目を丸くしながら、ポッカリと拡がった陰唇を指で拭うと、指先を濡らす精液ザーメンを口に運んで舌で舐め取る。

 「うゥン❤︎濃い……❤︎恭子の味と匂い……❤︎」

 「ヤラシーよ愛理……❤︎もう、頼んでもいないのに精液ザーメン舐めちゃうんだ❤︎」

 「え?……やだ恥ずかしいわ……無意識だったもの……❤︎」

 恭子に指摘されてから、自らの行為に気付き羞恥する愛理。
 この2週間という時間は、愛理自身のセックスに対する考え方や姿勢すら変えてしまったらしい。

 「楽しんだあとは、ちゃんとしないとね❤︎はむっ❤︎……ジュルッ❤︎ズルル……❤︎」

 「おォ……❤︎それキく……ッ❤︎」

 愛液と精液にまみれ、濃厚な異臭を放つ恭子のグロテスクなペニスさえも、愛理は躊躇なく咥え込み、カリ首から陰嚢の皺まで丹念にねぶり尽くす。

 シックスナインの体勢でペニスをしゃぶる愛理は、恭子にも〝お掃除〟を催促するように左右に尻を振る。

 「ジュル❤︎チュパッ❤︎んむ……❤︎」

 「はぁッ❤︎うゥン❤︎舌ぁ……あったかぃ……❤︎」

 献身的にペニスを悦ばせてくれた愛理を労うように、恭子は膣穴に舌をねじ込み、べっとりと付着した粘液を音を立てて舐め取ってゆく。

 互いの健闘を称えるような愛撫の応酬に、一度鎮まり始めた情欲は早くも再燃していた。

 咥え込まれた恭子のペニスは、愛理の巧みな舌技で瞬く間に硬度を取り戻し、愛理もまた、股間に残るペニスの余韻に身を焦がす。

 「ほぉら、また勃っちゃった❤︎……恭子って、ホント絶倫よね」

 「愛理だって、気失うまでハメないと満足できないカラダじゃん❤︎」

 「今度は恭子が責めてみて❤︎このカラダ……好きなように……❤︎」

 愛理はベッドへ仰向けに寝転ぶと、挑発するように指先で手招きする。恭子は求めに応じて、愛理の身体に覆い被さる。

 「愛理……❤︎」

 「んゥッ❤︎恭子ぉ……❤︎」

 改めて、互いを求めるキス。

 愛理は、今宵のセックスの理由ワケを話さなかった。そして恭子もまた、その理由をこれ以上問うことはしなかった。

 (私たちは、セックスで慰め合うことしかできない──)

 いびつな愛のかたち。

 それでも、彼女たちの唯一の〝生きる道〟は、この場所にしか無かった。
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