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36.大団円といえるかな?
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ベイセルがものすごい顔で馬と睨み合っている。どうやらマウントを取り合っているようだ。
周りが固唾を呑みつつ見守っていると、しばらくして天馬がじりじりと後退り、頭を下げた。
もしかして負けを認めた?
ベイセルが頭を撫で、促すとオレのそばに蹲った。そしてくいくいと軽く服を引き、乗れと言っているような仕草をする。
「乗っていいの?」
「ひひん」
嫌なら逃げるだろうけど、突然暴れられたら困るなぁ。でも乗ってみたい。
その背にそっと横座りをすると、オレが落ちないように気を使いながらゆっくりと立ち上がる。めちゃくちゃ頭良くない?
裸馬どころか鞍つきでも乗馬したことがないのでなすがままだ。でも天馬はベイセルに従うようなので安心して身体を預けた。
「タカラ、よくやった!!」
「素晴らしいのじゃ!」
「伝説の天馬なんて、はじめて見ましたよ」
地元民のトルスティ殿下も初めてか。
みんなから褒められ調子に乗っちゃいそうだけど、オレは素人芸のパントマイムしかしていない。
いいのかそれで!?
「良かったな」
「この子、本当にオレのこと気に入ってくれたの?」
「そのようだ。帰ったら鞍を作らせよう」
「乗馬の練習もしなきゃ」
「そうだな」
とりあえず手綱だけ付けてもらい、しっかり握る。でも綱だから頼りない感じ。
みんな浮かれてお祭り状態になっている。この状態で迷いの森を出られるの? でもここに来るのも全然迷わなかったな。もしかして富士の樹海と同じで迷いの森とは名ばかりなのでは?
あ。
ラーシュ殿下はカロリーナ様への贈り物みたいなこと言ってなかった?
「うん? いや、妊婦を馬に乗せられないだろう? 見にくるだけで運動になるから、連れて帰れればいいんだ」
「ユピピアの馬なのに連れて帰れるんです?」
「野生の馬ですから、密猟でなければ構いません」
自主的についてくるのはOKなのね。
女装姿で裸馬に横座りで乗るオレの姿は、天馬を虜にした乙女として創作の題材にされ、後々一人歩きしていくのであった。
いやもう、目立つ目立つ。
トルスティ殿下とヴィルヘルミーナ殿下をユピピアの辺境伯の下へお送りするための護衛団なのに、オレの方が目立ってしまって戸惑う。
この世界の男の子たちは天馬への憧れを等しく胸に抱いているらしい。
だから誰も止めなかった。
無駄足に終わる確率は99%。
それでも彼らは機会があれば挑戦したかったのだ。
オレとしては簡単過ぎて幻とか伝説って言葉の方を疑ってしまうのだけど、みんなのテンションから察するに真実っぽい。
まぁ、賢くてきれいなお馬さんと仲良くなれたのでよしとしよう。
後で聞いたらラーシュ殿下がオレの力と言ったのは、かなり前にモグラの卵を見つけたから幸運に恵まれているはずだと考えたそう。なるほど。
忘れてたよ。
そして天馬を見たユピピアの辺境伯や兵士たちが大盛り上がりをし、喧しい! と怒った天馬が暴れオレが振り落とされるなどしたが、ベイセルが抱き止めてくれたので無事でした。
ベイセルかっこいい!!
そうだ、天馬に名前つけてあげなきゃ。
真珠……、絹……、光……。
真珠光沢だけど月の光っぽいな。ありきたりだけど『十六夜』にしよう。音の響きが好きなんだよね。
「お前の名前、十六夜でどう?」
「ヒヒーン!!」
うん、嬉しそうだ。
今回もまた宴会を開いてもらい、今回は2泊して帰る。滋養強壮薬はたくさん輸入しているのでキアトリルでも手に入るようになったけど、せっかくなので初めて購入した露店を探してみた。
「こんにちは!」
「おぉ、あなたは天馬に乗っておられた……」
「そうだけど、もっと前に滋養強壮薬をここで買ったんだよ。2年前だから覚えてないだろうけど」
「なんと! いや、思い出しました。お連れ様が丁寧な仕事だと褒めてくださったのですよね」
そうそう、薬草の扱いが丁寧だからいい店だってトルスティ殿下が言ったんだ。疲労回復のお茶もここの店のは質が高いのでまとめて購入。代金の他に飴もあげた。安くなってきたとはいえ、まだまだ高級品だから店主は遠慮しようとするけど押しつけちゃった。
そして琥珀屋さんへ。
「いらっしゃ……、おお! その耳飾りは……、紅琥珀、か?」
「そう、ここで買ったやつだよー」
「いや、そこまで光るはずはないだろう」
「えーっと、キアトリルの宝石店が始めた新しい磨き方でね、キラキラするんだよ。ほら、指輪も」
「こりゃすごい!! そそそ、その店に紹介してくれないか?」
「いいけど」
「息子を弟子入りさせてくれ!」
オレに言われても困るよ。
でも参謀補佐の従兄弟だからベイセルに頼めば紹介くらいしてくれるだろう。
そして紹介してもらえるぞ! と言った親父さんの言葉を聞いて、露天の奥の荷馬車から出てきた親父さんの息子が早とちりしてオレに交際を申し込み、ベイセルがイラッとして危うく宝石店への紹介をしてもらえなくなりそうになったのは笑った。
イヤーカフしてたら既婚者か婚約者がいるかだと聞いたのに、なぜ?
あとは松露酒をたくさん買い、絞り染めをしてみようと思っていたのを思い出し、少し布を買って買い食いをしてからもう一泊して早朝、帰路に就いた。
別れ際ヴィルヘルミーナ殿下は獲物の毛皮を贈るから楽しみにしておけとか言ってたな。
常春のキアトリルで毛皮をもらったらどう使うのがいいんだろう?
辺境伯が十六夜にぜひ使って欲しいとピカピカの鞍をくれた。
幻の名馬にふさわしい上質な鞍、らしいけどよく分からない。みんなは分かったみたいで盛り上がってたけどね。
乗ってみたら確かに乗り心地が良くて、素人だけど帰りはこれで帰れそう。乗馬だ!
まぁ、いきなり乗馬は体力的に無理だよね。すぐに馬車に乗り換えました。帰りは馬の世話の仕方を教わりながら以前と同じく町ごとに連れ込み宿通いをして。恋人ができたのに別部隊なため会えないロニーに白い目で見られながら過ごした。
楽しく気楽に王都へ帰ってきたよ。
さて次は染め物だ。
お米探しもしようかな。
海にも行きたいな。
脚が速くて有名な天馬ならもう少し遠出もできるかな?
……いや、ベイセル不足に陥るからあんまり遠出はできないか。
楽しい未来の計画を心ゆくまで描きながら、これから故郷になる異世界に馴染んで生きていきます。
~fin~
これにて完結です。
最後までお読みくださりありがとうございます。
お話が降りてきたら番外編を書くかもしれませんので、良かったら気になる部分などリクエストしていただけると嬉しいです。
周りが固唾を呑みつつ見守っていると、しばらくして天馬がじりじりと後退り、頭を下げた。
もしかして負けを認めた?
ベイセルが頭を撫で、促すとオレのそばに蹲った。そしてくいくいと軽く服を引き、乗れと言っているような仕草をする。
「乗っていいの?」
「ひひん」
嫌なら逃げるだろうけど、突然暴れられたら困るなぁ。でも乗ってみたい。
その背にそっと横座りをすると、オレが落ちないように気を使いながらゆっくりと立ち上がる。めちゃくちゃ頭良くない?
裸馬どころか鞍つきでも乗馬したことがないのでなすがままだ。でも天馬はベイセルに従うようなので安心して身体を預けた。
「タカラ、よくやった!!」
「素晴らしいのじゃ!」
「伝説の天馬なんて、はじめて見ましたよ」
地元民のトルスティ殿下も初めてか。
みんなから褒められ調子に乗っちゃいそうだけど、オレは素人芸のパントマイムしかしていない。
いいのかそれで!?
「良かったな」
「この子、本当にオレのこと気に入ってくれたの?」
「そのようだ。帰ったら鞍を作らせよう」
「乗馬の練習もしなきゃ」
「そうだな」
とりあえず手綱だけ付けてもらい、しっかり握る。でも綱だから頼りない感じ。
みんな浮かれてお祭り状態になっている。この状態で迷いの森を出られるの? でもここに来るのも全然迷わなかったな。もしかして富士の樹海と同じで迷いの森とは名ばかりなのでは?
あ。
ラーシュ殿下はカロリーナ様への贈り物みたいなこと言ってなかった?
「うん? いや、妊婦を馬に乗せられないだろう? 見にくるだけで運動になるから、連れて帰れればいいんだ」
「ユピピアの馬なのに連れて帰れるんです?」
「野生の馬ですから、密猟でなければ構いません」
自主的についてくるのはOKなのね。
女装姿で裸馬に横座りで乗るオレの姿は、天馬を虜にした乙女として創作の題材にされ、後々一人歩きしていくのであった。
いやもう、目立つ目立つ。
トルスティ殿下とヴィルヘルミーナ殿下をユピピアの辺境伯の下へお送りするための護衛団なのに、オレの方が目立ってしまって戸惑う。
この世界の男の子たちは天馬への憧れを等しく胸に抱いているらしい。
だから誰も止めなかった。
無駄足に終わる確率は99%。
それでも彼らは機会があれば挑戦したかったのだ。
オレとしては簡単過ぎて幻とか伝説って言葉の方を疑ってしまうのだけど、みんなのテンションから察するに真実っぽい。
まぁ、賢くてきれいなお馬さんと仲良くなれたのでよしとしよう。
後で聞いたらラーシュ殿下がオレの力と言ったのは、かなり前にモグラの卵を見つけたから幸運に恵まれているはずだと考えたそう。なるほど。
忘れてたよ。
そして天馬を見たユピピアの辺境伯や兵士たちが大盛り上がりをし、喧しい! と怒った天馬が暴れオレが振り落とされるなどしたが、ベイセルが抱き止めてくれたので無事でした。
ベイセルかっこいい!!
そうだ、天馬に名前つけてあげなきゃ。
真珠……、絹……、光……。
真珠光沢だけど月の光っぽいな。ありきたりだけど『十六夜』にしよう。音の響きが好きなんだよね。
「お前の名前、十六夜でどう?」
「ヒヒーン!!」
うん、嬉しそうだ。
今回もまた宴会を開いてもらい、今回は2泊して帰る。滋養強壮薬はたくさん輸入しているのでキアトリルでも手に入るようになったけど、せっかくなので初めて購入した露店を探してみた。
「こんにちは!」
「おぉ、あなたは天馬に乗っておられた……」
「そうだけど、もっと前に滋養強壮薬をここで買ったんだよ。2年前だから覚えてないだろうけど」
「なんと! いや、思い出しました。お連れ様が丁寧な仕事だと褒めてくださったのですよね」
そうそう、薬草の扱いが丁寧だからいい店だってトルスティ殿下が言ったんだ。疲労回復のお茶もここの店のは質が高いのでまとめて購入。代金の他に飴もあげた。安くなってきたとはいえ、まだまだ高級品だから店主は遠慮しようとするけど押しつけちゃった。
そして琥珀屋さんへ。
「いらっしゃ……、おお! その耳飾りは……、紅琥珀、か?」
「そう、ここで買ったやつだよー」
「いや、そこまで光るはずはないだろう」
「えーっと、キアトリルの宝石店が始めた新しい磨き方でね、キラキラするんだよ。ほら、指輪も」
「こりゃすごい!! そそそ、その店に紹介してくれないか?」
「いいけど」
「息子を弟子入りさせてくれ!」
オレに言われても困るよ。
でも参謀補佐の従兄弟だからベイセルに頼めば紹介くらいしてくれるだろう。
そして紹介してもらえるぞ! と言った親父さんの言葉を聞いて、露天の奥の荷馬車から出てきた親父さんの息子が早とちりしてオレに交際を申し込み、ベイセルがイラッとして危うく宝石店への紹介をしてもらえなくなりそうになったのは笑った。
イヤーカフしてたら既婚者か婚約者がいるかだと聞いたのに、なぜ?
あとは松露酒をたくさん買い、絞り染めをしてみようと思っていたのを思い出し、少し布を買って買い食いをしてからもう一泊して早朝、帰路に就いた。
別れ際ヴィルヘルミーナ殿下は獲物の毛皮を贈るから楽しみにしておけとか言ってたな。
常春のキアトリルで毛皮をもらったらどう使うのがいいんだろう?
辺境伯が十六夜にぜひ使って欲しいとピカピカの鞍をくれた。
幻の名馬にふさわしい上質な鞍、らしいけどよく分からない。みんなは分かったみたいで盛り上がってたけどね。
乗ってみたら確かに乗り心地が良くて、素人だけど帰りはこれで帰れそう。乗馬だ!
まぁ、いきなり乗馬は体力的に無理だよね。すぐに馬車に乗り換えました。帰りは馬の世話の仕方を教わりながら以前と同じく町ごとに連れ込み宿通いをして。恋人ができたのに別部隊なため会えないロニーに白い目で見られながら過ごした。
楽しく気楽に王都へ帰ってきたよ。
さて次は染め物だ。
お米探しもしようかな。
海にも行きたいな。
脚が速くて有名な天馬ならもう少し遠出もできるかな?
……いや、ベイセル不足に陥るからあんまり遠出はできないか。
楽しい未来の計画を心ゆくまで描きながら、これから故郷になる異世界に馴染んで生きていきます。
~fin~
これにて完結です。
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