お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。

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きっかけ2。

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その日の夜から私は新しい薬を飲み始めた。



翔平「今度のはカプセルじゃないから飲みやすいと思うけど・・・。」



お兄ちゃんが私にお水を持ってきてくれた。




鈴「大丈夫っ。」



私はごくん・・・と薬を飲みこんだ。




恭吾「治るといいな。」

翔平「副作用が出たら言えよ?」

鈴「はーい・・・あ、そうだ。お母さんのパソコンね、新しいファイルが出たんだよ?」




私の言葉にお父さんが飛んできた。



お父さん「鈴!本当かい!?」

鈴「うん。見る?」

お父さん「見せてくれ!」



私は自分の部屋に戻ってお母さんのパソコンを取ってきた。


電源を入れてさっき出てきたファイルを開き、お父さんとお兄ちゃんに見せた。




お父さん「・・・鈴宛てか。」

翔平「よく見つけれたな。」

鈴「もともとあったファイルをゴミ箱に入れたら出てきたんだよ?」



私の言葉にお父さんは驚いた。



お父さん「捨てたのかい!?」

鈴「私のパソコンに移してからね。」

お父さん「あぁ・・・なんだ・・・。」

恭吾「それにしてもよくそんな方法思い付いたな。」

鈴「翔平お兄ちゃんがヒントをくれたのー。」




お父さんと恭吾お兄ちゃんは翔平お兄ちゃんを見た。



翔平「!?・・・なんもしてないよっ!?」

お父さん「まぁ、何がきっかけになるかわかんないしね。」

恭吾「だな。」




3人はしばらくパソコンを見つめていた。

私はだんだん眠くなってきて・・・・



鈴「私、もう寝てもいい?」



大きなあくびをしながら聞いた。




翔平「あぁ。おやすみ。」

恭吾「よく寝ろよー。」

お父さん「おやすみ、鈴。パソコンはこのまま閉じとくよ。」

鈴「うん・・・。」




私はそのまま2階に上がりベッドに転がった。




鈴「・・・お母さんの夢・・見れそう。」




お母さんからのメッセージを受け取り、私は幸せな気持ちになりながら眠りについた。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











翌朝・・・



俺、翔平は朝早くから鈴の心臓に関連しそうな資料を読み漁っていた。



翔平「これは似てるけど・・・ちょっと違うし・・・。こっちは鈴に全く当てはまらない。」



ぶつぶつ言いながら資料を読んでると、部屋のドアを叩く音が聞こえた。



コンコン・・・・



翔平「?・・・どうぞ?」



ガチャ・・・・と、ドアが開き、入ってきたのは鈴だった。




翔平「鈴?どうした?こんな早くに・・・。」

鈴「一緒に・・・寝たい。」

翔平「いいけど・・・。」




俺は鈴をベッドに寝かせて俺も布団に入り込んだ。




翔平「怖い夢でも見た?」




鈴の頭を撫でながら聞く。



鈴「ううん。寂しく・・・なっちゃって・・・。」

翔平「昨日、母さんの話もしたからな。」

鈴「うん・・・あと・・・少しだけ体が重い気がする。・・・zzz。」





うとうとと眠りだした鈴。





翔平「重い?副作用か?」




俺は鈴のおでこに自分の手のひらをあてた。




翔平「微熱・・・か?」



少し熱い気がする鈴のおでこ。

気のせいかもしれないけど・・・。




翔平「ちょっと様子見だな。」





俺はベッドから抜け出して鈴に布団をかけた。

すぅすぅ眠る鈴の頭を撫でる。



翔平「ゆっくり寝ろよ?」




鈴の目が覚めるまで、俺は部屋で資料を読んでいた・・・。








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