【完結】Mにされた女はドS上司セックスに翻弄される

Lynx🐈‍⬛

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ショッピングは程々に

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 朝食を食べた後、買い物に行く事にはなっていた羽美と律也。

「羽美、今気付いたが……下着また色気無いの履いてんじゃないだろうな」
「…………一応、可愛いの持って来てたんですけど……」
「見せて」
「…………嫌です」
「無理矢理脱がすぞ?」
「………気に入らなくても、脱がさないで下さいね」

 羽美がスカートの裾を捲り、腰迄上げると律也から漏れた。

「………はぁ……俺の趣味じゃない……」
「一体、どういう物がいいんですか?」
「スケてるのとか、割れ目あるのとか、色は淡い色より濃い色」
「………黒とか?」
「いいねぇ」
「赤」
「羽美に合いそうだな」
「要は卑猥そうな下着、て事ですね?」
「あ、あとガーターベルトは絶対」
「…………はぁ……」

 そこ迄何故、彼氏に趣味を合わせなければならないのか、と思ってしまう羽美。玩具といい、セックスの仕方といい戸惑うばかりだった。

「先ずは下着の正確なサイズを知ってからだな」

 店がオープンする時間に合わせ、マンションを出る羽美と律也。
 律也が車を出し、ドライブがてら郊外のアウトレットモール迄行く。様々な店が立ち並ぶのと知り合いに出くわさない様にする為だ。
 そして、ランジェリーショップへと2人で入る。

「り、律也さんは平気なんですか?こういう店」
「別に気にしないが……あ、すいません……彼女のサイズ見直して欲しいんですけど、いいですか?」

 店員を呼ぶ姿も、ランジェリーショップとは思えないクールな素振りの律也に、店員だけでなく、客も律也をチラホラと興味津々だ。

「お客様、ご確認致しますね」
「俺も一緒に見ていいかな」
「は?……嫌ですよ、恥ずかしいから」
「今更?隅々迄知ってんだからいいじゃないか……寧ろ、身体中散りばめたキスマ………うっぷ!」
「すいません!1人にすると、何言うか分かりませんから一緒でもいいですか!?」

 律也が言い掛けた言葉を慌てて、羽美は口を塞いだ。

「は、はい……大丈夫です……」

 サイズ確認をすると、律也はサイズの違いの差にネチネチと嫌味を言った。

「かわいそう過ぎる!もっと自分の身体を知れ」
「あんまり、強調したくなかったんです!」

 無理矢理Cカップのブラジャーを付けていた羽美。しかし、正確にはEカップだったのだ。それを踏まえ下着選びをしようとするが、律也は羽美の意見を聞かずに下着を店員に渡していく。

「そんなに買いませんよ!」
「羽美が買えとは言ってないが?……俺が出す」

 10枚はあるだろう下着の上下とガーターベルト数本。しかも黒や赤、紫といった卑猥な雰囲気の下着達。恥ずかし気もなく律也は勝手に会計迄してしまった。

「こんなに要りません………サイズが分かれば、後は少しずつ増やしていくので……」
「俺のマンションに常備しておく分も含まれてるんだ、これぐらいは必要」
「…………あ……」

 それを言われてしまったら、もう納得せざる得ない。週末泊をさせようとしている律也の事だ。泊まる時に持ってくる手間を掛けなくてすむのだから、数着の常備は助かる。
 だが、羽美は見ていないのだ、律也が選んだ下着のデザインを。

「次は………服だな……仕事用と普段着……あと部屋着は要るだろ?」
「下着だけで大丈夫ですよ」
「サイズ変わると、服のサイズも変わるじゃないか?」
「…………ブラウスは怪しいかもしれないです……」
「て、事でここに入ってみるか」
「え!ここハイブランドの店!」

 律也が選ぶ店は、アウトレットモールであっても、有名店ばかり。羽美は律也の金銭感覚が分からない。そして、服の購入時に見てしまった。支払いのクレジットカードがブラックカードなのを。

「係長の役職、てそんなに稼げるものなんですか?」
「使ってなかったから、ランク上がっただけだが?」
「それでもなかなかお目に掛からないですよ?」
「あぁ………まぁ、そうだろうな……生活費以外、あまり金使わなかったからな、今迄」

 それにしても、買い過ぎな気がする量の服や下着。

「最初で最後にして下さいね、こんな爆買い………私に必要な物だから、と理由で素直に受け取りますけど、あまり奢られ癖付けたくないので」
「…………分かった……じゃ、最後にもう1件!羽美に着せてみたいブランドの服があるからな、そこで終わりにする」

 そう言うと、片手に買った紙袋をまとめ持ち、羽美の腰を抱き寄せ歩き出した律也に、連れて行かれた店へと入る。
 流石に服の好みは、羽美の意見を聞かれながら選んではいたが、入った店もハイブランドで、羽美には手を出しづらい金額だ。

「ちょっと試着してみてくれよ、これ」

 何回目だろうか、律也から聞かされるこの言葉。仕事用の服装選びにも着せ替え人形の様に試着したが、普段着選びの時にも同じ様に言われた羽美は、少々お疲れモードだ。

「はい……」
「あ、あともな」
「…………え?」
着替えておいで」

 ランジェリーショップの紙袋を手渡され、トータルコーディネートで終わらせるつもりの様だ。そして、手渡された服は、微妙に露出も高い紫のワンピース。鎖骨ラインから谷間はレースで肌見せされ、ネックは項でホック留めの、背中は空いたフレアスカート。

 ―――コレ……ブラ着けれないんじゃ……

 しかし、一着だけフロントホックで背中が見えてもおかしくはないデザインのブラがあった。色もワンピースに合っている紫で、背中部分はレースリボンが着いているので、ワンピースの飾りの様にも見える。

 ―――コレしか無理じゃないの……

 選んだ下着とワンピースが合いそうだから、と試着させて見たかったのだろう。
 羽美はそのブラジャーを試着し、それにあったショーツ、ストッキングに履き替えて、ワンピースを着る。

 ―――うわっ……これ、私?

「羽美、そろそろいいか?」
「あ、はい!」

 ワンピースに履いていた靴は合わなかったので、店で用意されているサンダルを履き、試着室を出た羽美に、律也は嬉しそうな笑みを見せる。

「このワンピースに合う靴も用意出来ます?」
「あ、はい!お待ちください!」

 店員も、羽美の着こなしに魅了した様で、返事に間が空いてしまった。

「可愛い、あのワンピース……どれだろう?」

 他の客も羽美が着て、同じワンピースに興味が湧いた様だった。

「お待たせ致しました……こちらは如何でしょう」
「あ、ありがとうございます」
「羽美、背中見せて」
「っ!」

 鏡に羽美の背中は映っている筈なのに、肉眼で見たいのか律也は言った。

「こ、こうですか?」
「靴はそれで良いか?」
「あ、はい……サイズも合ってます」
「なら、コレ着てきますので、そのまま会計お願いします」
「ありがとうございます」

 羽美も気に入ったのか、鏡に映る自分を見つめていた。

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