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三章 仲間集めの旅
その男の名をプリンスという
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俺の名はプリンス。王の中の王と呼ばれた騎士王キングとそれを支える良妻賢母と呼ばれたクイーンとの間に産まれ、エンペラード王国の次期国王として育てられた。そんな俺を悲劇が襲ったのは、今から20年前になる。叔父のビショップが反乱を起こし、外からはオズマリア帝国が攻めてきていた。父の側近だったルークとポーンによって、父と共に地下通路を抜けた先で待っていたのは、地獄だった。最強の騎士王と呼ばれた父がなす術もなくオズモンドの一太刀で討ち取られ、目の前で母を凌辱される。助けようとした俺を静止する母の初めて見る女の顔、それは恍惚の表情だった。俺は悟った母はオズモンドに堕ちたと。俺を助けるためと言いながら抱かれることを望む母を見て、この女もそこでへばっている他の国の女と同様。売女なのだと。そして、オズモンドに捕えられた俺が連れてこられた部屋には、王侯貴族で幼馴染のマミ・ユミ・アカリを含むエンペラード王国の王族に連なる娘や息子たちだった。そこで、魔物の声を聞いた。キマイラという魔物らしい。俺たちはコイツと戦うこととなった。生き残るために王の息子ですら盾に使おうとする父の家臣の子供達。大好きな幼馴染たちを守るため、俺はそのキマイラと向き合った。
「グオオオオオオオオオオ」
「なっなんなんだよアレ」
「こんなの幻だよね」
そこに紳士的な声でありながら精神を逆撫でするような声が響く。
「やぁやぁ、エンペラード王国の王族に連なる皆さん、ようこそ当、魔物操縦研究施設へ。君たちは、本当についてるよ。だって、そこにいるキマイラって魔物の餌になれるんだからね。でもただ餌になるだけってのは可哀想だからそのキマイラを殺すことができたら君たち全員、ここから出してあげるよ。まぁ、子供や君たちじゃ勝てないだろうけどね。アッヒャヒャヒャヒャ。いけないいけない、それではグッドラック。健闘を祈るよ」
音声がブツンと切れたと同時に格子の檻が降りて行き、中にいたキマイラが飛び出してくる。
「嫌、嫌ーーーーーーーー」
「お前、王子なんだから俺たち国民を守るのは義務だろ。お前がアイツと戦えよ」
「そうだそうだ。俺たちがこんな目に遭ってるのだって、お前の親父が負けたせいじゃねぇか」
「何が最強の騎士王だ。最弱の騎士王が」
「雑魚の子は雑魚かもしれないけど俺たちの盾になって、少しでも時間稼ぎぐらいしろや」
前に押し出される俺。その背を見つめる不安そうな幼馴染の女の子たち。
「プリンス君、無理しないで」
「死んだら終わりなんだから」
「コイツらに耳を貸さずに逃げ回るのよ」
ありがとう3人の応援があれば俺は頑張れる。
「来い、キマイラ。最強の騎士王キングが息子プリンスが相手となってやる」
「グオオオオオオオオオオオオ」
意気揚々と突撃した俺だがパクリと丸呑みされる。ここには武器すらない。勝てる筈など無いのだ。このまま死ぬと思った俺は、キマイラの体内でこのままではダメだとキマイラの肉を食い、血を飲み、必死に生きながらえようとする。そんな俺の身体に激痛が走った。イタイイタイイタイイタイ、まるで体の内側から変えられていくような感覚だ。俺が俺じゃなくなっていく感覚。キマイラはやがて異様な存在となり異物となった俺を吐き出した。そんな俺が見たのは、目の前で今にも生き絶えようとしている幼馴染たちだった。
「プリンス君?わかるよ。何年一緒にいたと思ってるの」
「無事で良かった。私たちは、見ての通りだ」
「その魔族の見た目ならキマイラを倒して出られるかも。プリンス君だけでもどうか生きて」
「イ・ヤ・ダ、オマエタチヲウシナウグライナラ。オレガオマエタチヲスクッテヤル」
「何をしてるのプリンス君。うっ首筋に噛みつかれるなんて。アッアッアアアア」
「マミ、嘘でしょ。プリンス君がこっちに」
「マミモユミモアカリモオレノダイジナオサナナジミ、ゼッタイニシナセナイ」
「いっいやぁーーーーーアッアアアア」
「プリンス君、良いよおいで。私たちはずっと貴方と一緒だから。アッアアアア」
3人の血を飲み、カタコトのようだった言葉が普通に戻った頃、俺は自分のやったことに後悔していた。大好きだった幼馴染たちは、ゾンビとなり、あうあうとしか声を発せられない。言葉を取り戻した俺と違い。あうあうと餌を求めて、他の子供達を襲い始める。
「おいおいおいおい、魔物が増えてんじゃねぇか。なんなんだよあの女ゾンビ。うぐっ。コイツ噛みつきやがった。なっナンダコレ。うぅぅぅぅ」
「ヒッ、お前どうしちまったんだよ。手首を噛まれただけだろ致命傷じゃ」
「ガァァァァァァ」
「お前、なんで俺に噛み付く。アアアア」
こうして、この部屋には魔物しかいなくなり、俺はキマイラをこの新しく得たゾンビの王としての力で打ち負かして、俺の愛馬として従えたのだった。
「ヒャヒャヒャヒャ、これは愉快愉快、まさかこんな結果になろうとはねぇ。君は合格だよプリンス君。我がオズマリア帝国の将軍として迎え入れてもらえるよう取り計らうとしましょう」
俺がオズマリア帝国の将軍?コイツは何を言っている。いや、それも良いか。愛しいコイツらとずっと一緒に居られるならそれも。
「良いだろう。お前の提案を受け入れる。但し、条件がある。俺の大事な幼馴染の3人の女に言葉を取り戻させること。魔物の研究者ならそんな方法を知っているんじゃ無いのか?」
「えぇ、えぇ、構いませんよ。貴方の御母上がオズモンド王様に完全に堕ちる協力をしてくれるならね」
「それぐらい容易いことだ。俺にとって、もはや父を捨てた母など母では無い。あんな姿になった俺を避けないコイツらのがずっと大事だからな」
「交渉成立というところですね」
こうして俺は5歳という若さでオズマリア帝国の仮将軍となって、20年。俺の側には、あの頃のように話してくれる幼馴染が3人いる。母を売って手に入れた幸せだ。それを壊そうとする輩がいるそうだ。何としても見つけ出し殺さなければならない。我が王、オズモンド王様のために。
「グオオオオオオオオオオ」
「なっなんなんだよアレ」
「こんなの幻だよね」
そこに紳士的な声でありながら精神を逆撫でするような声が響く。
「やぁやぁ、エンペラード王国の王族に連なる皆さん、ようこそ当、魔物操縦研究施設へ。君たちは、本当についてるよ。だって、そこにいるキマイラって魔物の餌になれるんだからね。でもただ餌になるだけってのは可哀想だからそのキマイラを殺すことができたら君たち全員、ここから出してあげるよ。まぁ、子供や君たちじゃ勝てないだろうけどね。アッヒャヒャヒャヒャ。いけないいけない、それではグッドラック。健闘を祈るよ」
音声がブツンと切れたと同時に格子の檻が降りて行き、中にいたキマイラが飛び出してくる。
「嫌、嫌ーーーーーーーー」
「お前、王子なんだから俺たち国民を守るのは義務だろ。お前がアイツと戦えよ」
「そうだそうだ。俺たちがこんな目に遭ってるのだって、お前の親父が負けたせいじゃねぇか」
「何が最強の騎士王だ。最弱の騎士王が」
「雑魚の子は雑魚かもしれないけど俺たちの盾になって、少しでも時間稼ぎぐらいしろや」
前に押し出される俺。その背を見つめる不安そうな幼馴染の女の子たち。
「プリンス君、無理しないで」
「死んだら終わりなんだから」
「コイツらに耳を貸さずに逃げ回るのよ」
ありがとう3人の応援があれば俺は頑張れる。
「来い、キマイラ。最強の騎士王キングが息子プリンスが相手となってやる」
「グオオオオオオオオオオオオ」
意気揚々と突撃した俺だがパクリと丸呑みされる。ここには武器すらない。勝てる筈など無いのだ。このまま死ぬと思った俺は、キマイラの体内でこのままではダメだとキマイラの肉を食い、血を飲み、必死に生きながらえようとする。そんな俺の身体に激痛が走った。イタイイタイイタイイタイ、まるで体の内側から変えられていくような感覚だ。俺が俺じゃなくなっていく感覚。キマイラはやがて異様な存在となり異物となった俺を吐き出した。そんな俺が見たのは、目の前で今にも生き絶えようとしている幼馴染たちだった。
「プリンス君?わかるよ。何年一緒にいたと思ってるの」
「無事で良かった。私たちは、見ての通りだ」
「その魔族の見た目ならキマイラを倒して出られるかも。プリンス君だけでもどうか生きて」
「イ・ヤ・ダ、オマエタチヲウシナウグライナラ。オレガオマエタチヲスクッテヤル」
「何をしてるのプリンス君。うっ首筋に噛みつかれるなんて。アッアッアアアア」
「マミ、嘘でしょ。プリンス君がこっちに」
「マミモユミモアカリモオレノダイジナオサナナジミ、ゼッタイニシナセナイ」
「いっいやぁーーーーーアッアアアア」
「プリンス君、良いよおいで。私たちはずっと貴方と一緒だから。アッアアアア」
3人の血を飲み、カタコトのようだった言葉が普通に戻った頃、俺は自分のやったことに後悔していた。大好きだった幼馴染たちは、ゾンビとなり、あうあうとしか声を発せられない。言葉を取り戻した俺と違い。あうあうと餌を求めて、他の子供達を襲い始める。
「おいおいおいおい、魔物が増えてんじゃねぇか。なんなんだよあの女ゾンビ。うぐっ。コイツ噛みつきやがった。なっナンダコレ。うぅぅぅぅ」
「ヒッ、お前どうしちまったんだよ。手首を噛まれただけだろ致命傷じゃ」
「ガァァァァァァ」
「お前、なんで俺に噛み付く。アアアア」
こうして、この部屋には魔物しかいなくなり、俺はキマイラをこの新しく得たゾンビの王としての力で打ち負かして、俺の愛馬として従えたのだった。
「ヒャヒャヒャヒャ、これは愉快愉快、まさかこんな結果になろうとはねぇ。君は合格だよプリンス君。我がオズマリア帝国の将軍として迎え入れてもらえるよう取り計らうとしましょう」
俺がオズマリア帝国の将軍?コイツは何を言っている。いや、それも良いか。愛しいコイツらとずっと一緒に居られるならそれも。
「良いだろう。お前の提案を受け入れる。但し、条件がある。俺の大事な幼馴染の3人の女に言葉を取り戻させること。魔物の研究者ならそんな方法を知っているんじゃ無いのか?」
「えぇ、えぇ、構いませんよ。貴方の御母上がオズモンド王様に完全に堕ちる協力をしてくれるならね」
「それぐらい容易いことだ。俺にとって、もはや父を捨てた母など母では無い。あんな姿になった俺を避けないコイツらのがずっと大事だからな」
「交渉成立というところですね」
こうして俺は5歳という若さでオズマリア帝国の仮将軍となって、20年。俺の側には、あの頃のように話してくれる幼馴染が3人いる。母を売って手に入れた幸せだ。それを壊そうとする輩がいるそうだ。何としても見つけ出し殺さなければならない。我が王、オズモンド王様のために。
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