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三章 仲間集めの旅
2人の娘、魔物に順応し妻となる
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植物が街の至る所を覆う平和な王国サンフラワー王国。ここに、2人の娘がいる。ローズマリー第一王妃の娘、ウエストリンギア。ナデシコ第二王妃の娘、ダイアンサス。2人は、ずっと一緒に行動する仲の良い母違いの姉妹だった。そんな2人の幸せも突如として壊れたのである。20年前、兄であるダンデにより、オズマリア帝国に機密が流され、攻め込まれた。母たちと共に玉座の奥で身体を震わせる2人。そこに1人の男が入ってきた。突然の乱入者に罵声を浴びせる第一王妃。だが、入ってきた男が連れてる女と後ろに転がる肉の塊を父だというこの男の言葉で、母たちは抵抗をやめた。そんな母たちに服を脱げと言い出す目の前の男。オズモンドというらしい。オズマリア帝国の王様だそうだ。娘の前でそんなことはできないという母たちに気を効かせたのか、兵隊たちが中に入ってきて、連れて行かれる私達。連れて行かれた先には、私たちの他にサンフラワー王国の王族に連なる娘たちが集められていた。突如として、嬉々としている声が聞こえる。
「君たちは本当についてる。この素晴らしい研究に参加できるのだからね。魔物と人の間に子を成すことはできるのかという永遠の課題にねぇ」
魔物と人の間に子を成すことはできるのか?何を今更なことを言ってるのだろう。できるから魔物が大量に女を連れ去るっていう噂があるんじゃ無いかしら。
「ゴホン、いやいや失敬。嬉しさのあまり間違えてしまった。魔物と人の間に生まれた子を制御することは可能なのかという課題にねぇ」
魔物を制御する?そんなことできるわけないじゃ無い。魔物と愛で結ばれない限り一生無理だと思うけど、魔物を愛せる女なんているわけないでしょ。
「そんな君たちにたくさんの魔物を用意した。せいぜい頑張ってくれたまえグッドラック。健闘を祈っているよ」
ブツンと音声が切れたと同時に無数の魔物が我先にて、女を捕えるべく近付いてくる。気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。蛾の魔物なんて嫌だ嫌だ嫌だ。横を見るとダイアンサスは犬の魔物に捕えられていた。私は、蛾の魔物が連れてきた先で、毎日子を産まされていた。酷い時は1日で30回以上出産させられていた。いつからか抵抗をやめ目の前の蛾の魔物を愛しく思うようになり、私はモスと名付けた。連れてこられて5年経った時のこと。
「あぁ、モス。大丈夫よ。私はどこにも行かないわ」
「本当かい」
「貴方、話せるの!?」
「あぁ、良かったら君の名前を教えてくれないかい?」
「勿論よ。モス、私の名前はウエストリンギア」
「長くて呼びにくいからエストと呼ぶよ。あぁ、エスト。君は最高だ。同族なんか比べ物にならないぐらい気持ちいい。大好きだ」
「私もよモス。もっと、私に貴方の子を産ませてーーーー」
この時、産まれた子はなんと人語を話せた。ママと呼んでくれる愛しい我が子を見ながら、かつてこの施設の研究者が言っていた。制御できる魔物などと馬鹿げた話だが可能だ。奇しくもこの私が魔物を愛してしまい産んだ子は人語を理解できるのだから。
一方、犬の魔物に連れてこられたダイアンはというと。最初から犬好きだったこともあり割とすんなりと受け入れていた。
「あぁん。このドリル刺し、すっごい。また出るのね。こんな気持ちいいことが大人限定だなんて、大人ってやっぱりずるい」
「アォォォォォォォォン」
「いいわよ。また、たくさん産んであげるから~」
でもこれは愛ではなく。犬が好きだから嫌悪感がない程度のものだ。率先して、犬の前に行き捕えられたのも他の魔物よりはマシだと考えたからである。全て計画だ。こんな調子で2ヶ月に1回の出産を繰り返して15年も経過した頃、ダイアンは身体の変化に気付く。
何、これ。18の頃から歳取ってないんだけど?これも魔物の力だって言うの?ええええ、犬の魔物と遊んでるだけで歳も取らないとか最高じゃない。ウエストリンギアには悪いけど蛾の魔物とか絶対ごめんだわ。えっ、嘘。この前出産したのに何でお腹が膨れて、うっ産まれる。あぁ、この産まれてくる瞬間が最高に幸せ~。
「マ・マ」
「えっ!?貴方話せるの?どうして?」
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」
「また興奮しちゃって、どうしたのよケル」
私はつい心の中で呼んでいた名前が口から出ていた。そのすぐ後だった。
「やっと、ワシを迎え入れてくれたかダイアンサスよ。今のお前は、身体の変化に戸惑っているだろう。それもそのはず。ワシの種を仕込み続けたことで、お前の身体は常に妊娠状態なのだからな。子が産まれれば、10日ほどで次の子が産まれる。嬉しいであろう。出産の度に恍惚の表情を浮かべるダイアンならな。どうだワシの妻となればこれが毎日味わえるぞ」
嘘。2ヶ月に一回の喜びが10日に1回でも最高なのに、ケルの妻になったらこれが毎日!私の答えは決まっていた。
「なる。私ケルのお嫁さんになる」
「良いぞ。契約成立だ。あのイケスカナイ男に使われるのは癪だが。こんなに良いメスをくれたのだ。その点では感謝せねばな。こんなに身体の相性が良く。毎日子を産んでくれる愛しい妻をな」
そして5年の月日が流れ、彼女たちはオズマリア帝国、魔軍団の将軍を務めている。屍王、プリンス。蛾女王、ウエストリンギア。犬母、ダイアンサス。オズマリア帝国が誇る魔物を率いる3人の大将軍である。3人合わせて総兵力が3千万を超える。いずれカイルの前に立ち塞がる3人である。
「君たちは本当についてる。この素晴らしい研究に参加できるのだからね。魔物と人の間に子を成すことはできるのかという永遠の課題にねぇ」
魔物と人の間に子を成すことはできるのか?何を今更なことを言ってるのだろう。できるから魔物が大量に女を連れ去るっていう噂があるんじゃ無いかしら。
「ゴホン、いやいや失敬。嬉しさのあまり間違えてしまった。魔物と人の間に生まれた子を制御することは可能なのかという課題にねぇ」
魔物を制御する?そんなことできるわけないじゃ無い。魔物と愛で結ばれない限り一生無理だと思うけど、魔物を愛せる女なんているわけないでしょ。
「そんな君たちにたくさんの魔物を用意した。せいぜい頑張ってくれたまえグッドラック。健闘を祈っているよ」
ブツンと音声が切れたと同時に無数の魔物が我先にて、女を捕えるべく近付いてくる。気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。蛾の魔物なんて嫌だ嫌だ嫌だ。横を見るとダイアンサスは犬の魔物に捕えられていた。私は、蛾の魔物が連れてきた先で、毎日子を産まされていた。酷い時は1日で30回以上出産させられていた。いつからか抵抗をやめ目の前の蛾の魔物を愛しく思うようになり、私はモスと名付けた。連れてこられて5年経った時のこと。
「あぁ、モス。大丈夫よ。私はどこにも行かないわ」
「本当かい」
「貴方、話せるの!?」
「あぁ、良かったら君の名前を教えてくれないかい?」
「勿論よ。モス、私の名前はウエストリンギア」
「長くて呼びにくいからエストと呼ぶよ。あぁ、エスト。君は最高だ。同族なんか比べ物にならないぐらい気持ちいい。大好きだ」
「私もよモス。もっと、私に貴方の子を産ませてーーーー」
この時、産まれた子はなんと人語を話せた。ママと呼んでくれる愛しい我が子を見ながら、かつてこの施設の研究者が言っていた。制御できる魔物などと馬鹿げた話だが可能だ。奇しくもこの私が魔物を愛してしまい産んだ子は人語を理解できるのだから。
一方、犬の魔物に連れてこられたダイアンはというと。最初から犬好きだったこともあり割とすんなりと受け入れていた。
「あぁん。このドリル刺し、すっごい。また出るのね。こんな気持ちいいことが大人限定だなんて、大人ってやっぱりずるい」
「アォォォォォォォォン」
「いいわよ。また、たくさん産んであげるから~」
でもこれは愛ではなく。犬が好きだから嫌悪感がない程度のものだ。率先して、犬の前に行き捕えられたのも他の魔物よりはマシだと考えたからである。全て計画だ。こんな調子で2ヶ月に1回の出産を繰り返して15年も経過した頃、ダイアンは身体の変化に気付く。
何、これ。18の頃から歳取ってないんだけど?これも魔物の力だって言うの?ええええ、犬の魔物と遊んでるだけで歳も取らないとか最高じゃない。ウエストリンギアには悪いけど蛾の魔物とか絶対ごめんだわ。えっ、嘘。この前出産したのに何でお腹が膨れて、うっ産まれる。あぁ、この産まれてくる瞬間が最高に幸せ~。
「マ・マ」
「えっ!?貴方話せるの?どうして?」
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」
「また興奮しちゃって、どうしたのよケル」
私はつい心の中で呼んでいた名前が口から出ていた。そのすぐ後だった。
「やっと、ワシを迎え入れてくれたかダイアンサスよ。今のお前は、身体の変化に戸惑っているだろう。それもそのはず。ワシの種を仕込み続けたことで、お前の身体は常に妊娠状態なのだからな。子が産まれれば、10日ほどで次の子が産まれる。嬉しいであろう。出産の度に恍惚の表情を浮かべるダイアンならな。どうだワシの妻となればこれが毎日味わえるぞ」
嘘。2ヶ月に一回の喜びが10日に1回でも最高なのに、ケルの妻になったらこれが毎日!私の答えは決まっていた。
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「良いぞ。契約成立だ。あのイケスカナイ男に使われるのは癪だが。こんなに良いメスをくれたのだ。その点では感謝せねばな。こんなに身体の相性が良く。毎日子を産んでくれる愛しい妻をな」
そして5年の月日が流れ、彼女たちはオズマリア帝国、魔軍団の将軍を務めている。屍王、プリンス。蛾女王、ウエストリンギア。犬母、ダイアンサス。オズマリア帝国が誇る魔物を率いる3人の大将軍である。3人合わせて総兵力が3千万を超える。いずれカイルの前に立ち塞がる3人である。
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