41 / 71
三章 仲間集めの旅
ナーガの襲撃を受ける
しおりを挟む
マモーネをパーティに加えたカイル一行は、次なる四天王が収める街へと向かっていた道中、ナーガの襲撃を受ける。ラミアと違いナーガは男しかいない。彼らもまたオズモンドから娘を与えられ、懐柔された魔族であった。
「なんであんたまで付いてきてんのよ」
「そうよそうよ。坊やの負担が増えるじゃない」
「だって、もうお側を離れたくないんですもの」
「まぁ、俺は構わないよ。2人じゃ足りないって思ってたからね」
「そんな、ダーリン」
「坊やのそういうところ大好き」
カイルに槍が飛んでくるが危機一髪ガードした。
「キシャシャシャシャ、オメェがゴーブの言ってたイケスカナイ人間だな」
「槍を投げるとは、いきなりなご挨拶だな」
「キシャシャシャシャ、俺様の名前はナーガロイ。ナーガ槍楯兵団を率いる団長様だ」
「お気をつけくださいカイル様」
「キシャシャシャシャ。今夜は大漁だ。なんたって、四天王の色欲のリリスに怠惰のミューラに強欲のマモーネのオマケ付きだからなぁ」
「まさか、前魔王様直属の近衛兵団のナーガ槍楯兵団が人間如きに手を貸すとは、恥を知りなさい」
「キシャシャシャシャ。前魔王様は良かった。人間は滅ぼしてなんぼ、略奪に強奪なんでもアリだったからなぁ。それをあの雪女の奴。何を血迷ったか。これからは人間と共存しましょうだと。馬鹿も休み休みいえってんだろい」
「だから、魔王様を裏切ったと?」
「何を勘違いしてやがる。俺様は、あの雪女に仕えてすら居ねぇ。俺が仕えているのは、あの御方だけだ。お喋りにも飽きたなぁ。そろそろ殺すとするぜ。あの御方から賜りし新たな力を使うとさせてもらうぜ。ヘビーホッグ」
ナーガロイがそういうと辺り一面を深い霧が覆い隠した。
「カイル様、何処ですか?」
「ダーリン、何処におる?」
「坊や、居たら返事して」
「マモーネ・リリス・ミューラ、こっちだ」
「キシャシャシャシャ。オラよ」
「ぐっ。かすめたか」
「この濃霧の中の攻撃を交わすとは、キシャシャシャシャ。面白い」
「お前、俺たちを甘くみてんじゃねぇよ。ほら周りの声を聞いてみろよ」
「キシャシャシャシャ。ん?」
「離しなさい。私に触れて良いのはカイル様だけですわよ。なーんてね。スパイダーネット」
「ギャァ。ナーガロイ様、申し訳ありません」
「あら~貴方よくみたら良い男ね。ど~お、遊んで行かな~い」
「キシュン。こんな俺で良ければ」
「はーい、一名様、魅惑の世界に御案内~」
「お前、何してんだ。俺たちは味方だ。ギャァ。ナーガロイ様、申し訳ありません」
「はーい、討伐御苦労様、永遠の眠りに誘いましょう」
「ギャァ」
「あらあら、研究材料にちょうどナーガが欲しかったのよね。魔王様の敵なら好きに使って良いわよね」
「キシャン」
「あら~すっかり怯えちゃって、大丈夫よ。鱗を取って、皮を剥いで、肉を下ろして、いろんな臓器をくり抜くだけだから」
「キシャンキシャンキシャン」
「そんなに怯えなくても良いじゃない。これが私にとっては日常なんだから」
「ギャァ」
「ギャァ」
「ギャァ」
「キシャシャシャシャ。そんな馬鹿な!?やられたと言うのか?」
「こんな霧の中、よーく見える目ってのも残酷なもんだよなぁ」
「ギャァ。己、貴様、我が右眼を良くも」
「次は左眼だ」
「キシャシャシャシャ。2度目は喰らわん」
「クソッ。逃げるな待て」
「貴様、覚えているが良い。次はこうはいかんからな。キシャシャシャシャ」
ナーガロイが離れると濃霧が晴れ。あたりにナーガの死体があった。
「カイル様、御無事で何よりです」
「ダーリンも無事で良かった。魅了が効くならなんも怖くないんだよね~」
「さーて、こんなもんで研究材料は良いかしら。全く、こっちが大漁大漁だった。アッハッハッハ」
「皆んなも無事で良かった。うぐっ」
「坊や、傷を負ったのね。ほら、お姉ちゃんに見せてみなさい」
ミューラが傷に触れると跡形もなく消えた。
「ありがとう。実は立ってるのも辛かった」
「無茶しちゃダメよ。坊やには魔族の血が流れているとはいえ少しだけ。しかも人間になったエルフとの間の子なんだからほんと少し混ざってる程度って考えた方が良いわよ」
「少しなのに、お前たち3人を相手にしても疲れることは無いがな」
「カイル様、私の情報でも掴みきれていない敵が居たとは」
「良いマモーネ。引き続き、情報収集に努めよ」
「はい」
「ダーリンが疲れないのは、おそらく魔族の血が覚醒しつつあるからだと思うのよね。私と交わり、魔王様と交わり、いろんな魔族と交わることで、眠っていた魔族の血が活性化してると思う」
「じゃあ、今後はお前たちと交わるのを控えるとしよう」
「嫌ーーーーそれは絶対嫌ーーーー」
「冗談だ。リリス、心配してくれてありがとう。俺は大丈夫だ。未だ、母のことは信じられぬがお前たちという魔族と触れ合い魔族の中にも慎ましく暮らしているものたちがいることを知った。前以上に魔族に対して嫌悪感は持っていない」
「ダーリン」
「カイル様」
「坊や」
「どうした3人とも。おいやめろ。まだ昼だぞ」
「そんなこと言われたら我慢できんやん」
「そうです。責任をとってくださいカイル様」
「お姉ちゃんがナデナデしてあげるからね」
「おい。3人がかりで、やめろっての」
こうして、襲われるカイルであった。
「なんであんたまで付いてきてんのよ」
「そうよそうよ。坊やの負担が増えるじゃない」
「だって、もうお側を離れたくないんですもの」
「まぁ、俺は構わないよ。2人じゃ足りないって思ってたからね」
「そんな、ダーリン」
「坊やのそういうところ大好き」
カイルに槍が飛んでくるが危機一髪ガードした。
「キシャシャシャシャ、オメェがゴーブの言ってたイケスカナイ人間だな」
「槍を投げるとは、いきなりなご挨拶だな」
「キシャシャシャシャ、俺様の名前はナーガロイ。ナーガ槍楯兵団を率いる団長様だ」
「お気をつけくださいカイル様」
「キシャシャシャシャ。今夜は大漁だ。なんたって、四天王の色欲のリリスに怠惰のミューラに強欲のマモーネのオマケ付きだからなぁ」
「まさか、前魔王様直属の近衛兵団のナーガ槍楯兵団が人間如きに手を貸すとは、恥を知りなさい」
「キシャシャシャシャ。前魔王様は良かった。人間は滅ぼしてなんぼ、略奪に強奪なんでもアリだったからなぁ。それをあの雪女の奴。何を血迷ったか。これからは人間と共存しましょうだと。馬鹿も休み休みいえってんだろい」
「だから、魔王様を裏切ったと?」
「何を勘違いしてやがる。俺様は、あの雪女に仕えてすら居ねぇ。俺が仕えているのは、あの御方だけだ。お喋りにも飽きたなぁ。そろそろ殺すとするぜ。あの御方から賜りし新たな力を使うとさせてもらうぜ。ヘビーホッグ」
ナーガロイがそういうと辺り一面を深い霧が覆い隠した。
「カイル様、何処ですか?」
「ダーリン、何処におる?」
「坊や、居たら返事して」
「マモーネ・リリス・ミューラ、こっちだ」
「キシャシャシャシャ。オラよ」
「ぐっ。かすめたか」
「この濃霧の中の攻撃を交わすとは、キシャシャシャシャ。面白い」
「お前、俺たちを甘くみてんじゃねぇよ。ほら周りの声を聞いてみろよ」
「キシャシャシャシャ。ん?」
「離しなさい。私に触れて良いのはカイル様だけですわよ。なーんてね。スパイダーネット」
「ギャァ。ナーガロイ様、申し訳ありません」
「あら~貴方よくみたら良い男ね。ど~お、遊んで行かな~い」
「キシュン。こんな俺で良ければ」
「はーい、一名様、魅惑の世界に御案内~」
「お前、何してんだ。俺たちは味方だ。ギャァ。ナーガロイ様、申し訳ありません」
「はーい、討伐御苦労様、永遠の眠りに誘いましょう」
「ギャァ」
「あらあら、研究材料にちょうどナーガが欲しかったのよね。魔王様の敵なら好きに使って良いわよね」
「キシャン」
「あら~すっかり怯えちゃって、大丈夫よ。鱗を取って、皮を剥いで、肉を下ろして、いろんな臓器をくり抜くだけだから」
「キシャンキシャンキシャン」
「そんなに怯えなくても良いじゃない。これが私にとっては日常なんだから」
「ギャァ」
「ギャァ」
「ギャァ」
「キシャシャシャシャ。そんな馬鹿な!?やられたと言うのか?」
「こんな霧の中、よーく見える目ってのも残酷なもんだよなぁ」
「ギャァ。己、貴様、我が右眼を良くも」
「次は左眼だ」
「キシャシャシャシャ。2度目は喰らわん」
「クソッ。逃げるな待て」
「貴様、覚えているが良い。次はこうはいかんからな。キシャシャシャシャ」
ナーガロイが離れると濃霧が晴れ。あたりにナーガの死体があった。
「カイル様、御無事で何よりです」
「ダーリンも無事で良かった。魅了が効くならなんも怖くないんだよね~」
「さーて、こんなもんで研究材料は良いかしら。全く、こっちが大漁大漁だった。アッハッハッハ」
「皆んなも無事で良かった。うぐっ」
「坊や、傷を負ったのね。ほら、お姉ちゃんに見せてみなさい」
ミューラが傷に触れると跡形もなく消えた。
「ありがとう。実は立ってるのも辛かった」
「無茶しちゃダメよ。坊やには魔族の血が流れているとはいえ少しだけ。しかも人間になったエルフとの間の子なんだからほんと少し混ざってる程度って考えた方が良いわよ」
「少しなのに、お前たち3人を相手にしても疲れることは無いがな」
「カイル様、私の情報でも掴みきれていない敵が居たとは」
「良いマモーネ。引き続き、情報収集に努めよ」
「はい」
「ダーリンが疲れないのは、おそらく魔族の血が覚醒しつつあるからだと思うのよね。私と交わり、魔王様と交わり、いろんな魔族と交わることで、眠っていた魔族の血が活性化してると思う」
「じゃあ、今後はお前たちと交わるのを控えるとしよう」
「嫌ーーーーそれは絶対嫌ーーーー」
「冗談だ。リリス、心配してくれてありがとう。俺は大丈夫だ。未だ、母のことは信じられぬがお前たちという魔族と触れ合い魔族の中にも慎ましく暮らしているものたちがいることを知った。前以上に魔族に対して嫌悪感は持っていない」
「ダーリン」
「カイル様」
「坊や」
「どうした3人とも。おいやめろ。まだ昼だぞ」
「そんなこと言われたら我慢できんやん」
「そうです。責任をとってくださいカイル様」
「お姉ちゃんがナデナデしてあげるからね」
「おい。3人がかりで、やめろっての」
こうして、襲われるカイルであった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ト・カ・リ・ナ〜時を止めるアイテムを手にしたら気になる彼女と距離が近くなった件〜
遊馬友仁
青春
高校二年生の坂井夏生(さかいなつき)は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!
木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海(こじまなつみ)の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる