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おまけ:夏の北海道

北海道旅行-2

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 小鳥遊の予定通り、北海道旅行一日目はホテルにこもりきりだった。俺も小鳥遊も欲求不満が極まっており、どっちかがへばってもどっちかが相手に腰を振り続けた。それは明け方まで続き、空が明るんでからやっと二人とも限界になって寝た。……寝たというより気絶に近かったが。

 そして二日目。
 やっと観光する余裕ができた俺たちは、小鳥遊の計画に乗っ取って富良野までドライブすることにした。

「……」

 運転している小鳥遊をじっと見ていると、小鳥遊がちらっとこちらを向いた。

「なんだ」
「べ、別に」
「俺じゃなくて景色を見ろ。せっかくの北海道なんだから」

 実は、富良野には何度も行ったことがある。北海道の景色なんて俺にとっては見慣れたものだ。
 それより――
 運転している小鳥遊のほうが、よっぽどレアだ。

 運転している姿ってどうしてこう……色っぽいんだ。
 小鳥遊のハンドルを握る手。凛とした横顔。タバコを吸いたいのかちょっとイライラしている指。

「……おい」
「なに」
「そんな見るな」
「俺のことは気にすんな。運転に集中しろ」
「そんなエロい目で見られていたら、運転に集中できないと言っているんだ」

 小鳥遊の言葉に、俺は頬をぽっと赤く染めた。

「お、俺。そんな目で見てた?」
「見ていたし、ちょっとちんこ勃ってるぞお前」
「え"っ」
「ほら」

 小鳥遊は左手で俺の股間に触れた。俺のズボンのチャックを下げ、半勃ちしている俺のペニスを取り出した。

「な? ちょっと勃っている。触ってもいないのに、俺の横顔を見ていただけで」

 小鳥遊が俺のちんこを撫でる。

「ちょ、やめろよ……」
「腰が浮いているぞ」
「っ……」

 さすさすと撫でられるだけで、ペニスがだんだん硬くなっていく。
 赤信号で止まったときには見事に反り返っていた。

「昨晩あんなにしたのにまだ足りないのか、お前は」
「あっ……!!」

 小鳥遊が乱暴に唇を奪った。激しく舌を絡めながら、小鳥遊の手ががっしりペニスを掴み、激しく揺り動かし始める。

「あぁぁっ……、あっ……! んんっ……んんん……っ!!」

 こんな。こんな、誰に見られるかも分からない場所でちんこいじられて。恥ずかしいし、止めて欲しいのに……気持ち良すぎて、もっと欲しくなる。

「たかなっ……小鳥遊……っ、……あっ……?」

 俺のスイッチが入った途端、小鳥遊がキスと手コキを止めた。

「信号が青になった」
「お、おう……」

 中途半端に快感を与えられたせいで全身がジンジンする。
 車を走らせている間、小鳥遊はちんこをさすっていた。まるで暇つぶしに練消しをコネコネするみたいな、そんな手つきだ。されているこっちは、じれったくてしょうがない。

 赤信号になったら激しいキスと手コキをして、青になったらコネコネする、というのを二時間ほど続けられた俺は――
 よだれと我慢汁をあほほど垂らしてビクビクしていた。

「月見里。富良野に到着したぞ」
「お……お前……タチ悪い……」

 こいつ、俺が最後まで射精しないように調整しやがった。
 それなのに小鳥遊はすっとぼけ、ニヤケ顔を必死にこらえながら言った。

「どうした? 早く富良野観光するぞ? 車から降りろ?」
「こ……こんな状態でどうやって観光すりゃいいんだよ……」
「全く。お前はどうしようもないヤツだなぁ。仕方ないなぁ」
「あぁっ!?」

 小鳥遊が運転座席に座ったまま、屈んで俺のペニスをぐっぽり咥えた。

「んんんん~……っ!!」
「世話の焼ける」
「あっ……あぁぁ……っ、小鳥遊っ……!!」
「なんだ」
「気持ちいい……っ」
「ん」

 二時間焦らされたせいで我慢汁がドバドバと溢れてくる。小鳥遊は「すごいな……」なんて呟きながら、美味そうにそれを舐めとっていた。

「小鳥遊……っ、出る……っ!!」
「早」
「んんんっ……!!」
「――っ、」

 射精が終わると、小鳥遊が俺の精液を口に含んだままキスしてきた。

「お前が飲め」
「え……んんぇ……っ」

 ちょっと待て。小鳥遊の精液ならいくらでも呑むが、どうして自分の精液を呑まされないといけないんだ。苦ぇ。不味い。小鳥遊の味と全然違う。

「うぇぇっ……!!」

 小鳥遊が口を離した瞬間、俺は咄嗟に自分の精液を吐き出した。それが小鳥遊の服に思いっきりかかる。

「おいぃ……! 何をする!! 服が汚れたじゃないか!! 今から観光するんだぞ!!」
「自分の精液なんて吞めるかよ気色悪い!!」
「俺の精液もお前の精液もさして変わらんだろう!! 好き嫌いするな!!」
「俺の精液はお前が呑めよ! なんで俺に呑まそうとしたんだよ!! じゃあお前は自分の精液吞めるんだな!? そういうことだよなあ!?」
「えっ……ちょ、ま……」

 俺は小鳥遊のペニスにむしゃぶりつき(小鳥遊もガチガチになっていた)、あっと言う間に射精させてやった。
 俺は小鳥遊の精液を口に含んだまま、小鳥遊の膝の上に乗っかる。

「おい小鳥遊。上向いて、口開けろ」
「……さっきのは謝る。悪かった」
「いいから口開けろ」
「もうあんなことさせないから。な。もうそこまでにしておこう」
「口、開けろ?」
「……」
「……」

 しばらくの睨み合いの末、小鳥遊が逃亡を試みた。しかし俺ががっしり小鳥遊にしがみついていたため、その場から逃げることはできなかった。

「……」
「小鳥遊。口開けろ」
「はぁ……」

 いやいや、小鳥遊が上向いて口を開ける。俺はその中に小鳥遊の精液を落とした。

「おぇぇ……」
「口閉じろ」
「……」
「呑み込め」
「……」

 喉ぼとけが揺れる。ちゃんと呑み込んだようだ。

「どうだ。自分の精液の味は」
「最低だな」

 ちょっとした思い付きで痛い目に遭った小鳥遊は、二度と俺に自分の精液を呑ませようとなんてしてはいけないと学んだようだった。
 逆に俺は、自分の精液を呑み込まされてとてつもなく嫌な顔をしていた小鳥遊が可愛かったので、機会があればまた呑ませようとこっそり考えていた。
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