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異世界生活編
108.水以外の魔法とかさ
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そうそう、実は少し魔力が増えたから使う魔力を四分の一にして回数を増やす作戦になったんだ。それと合わせて、水だけじゃなくて風・火・土もチャレンジしてみようってなってさ。でもなんでだろう。水以外はすごく難しいんだ……。
「うーん、基本は水を出すときと同じだよ?」
「同じ様にイメージしてるってば……」
「変だねぇ……」
ヴァンは首を捻っていて、ルイもお手上げ状態。でもまあ、俺としては水が出せるからいっかーみたいな感じ。そもそも魔法が使えないのが当たり前だった俺からすると水が出せるのだけで十分すごいからさ。
ただ、ヴァン的には俺には才能がありそうなのにっていう思いがあるらしくて、原因を探そうと躍起になってる感じ?
「イクミは水魔法と特別相性がいいってことなのかなぁ。どこまでルイの真似したがるんだよ」
「いや、俺に相性のいい魔法を選ぶとかそんなことできるわけないじゃん……」
「あは! そりゃそうだ。適当に言ってみただけだもん」
「おい。イクミをからかうな」
ルイが口を出せば、ヴァンは「保護者怖ーい」なんて言って首をすくめた。でもヴァンは魔導士として、本当に俺がなんで水魔法だけできてるのかを気にしてるだけだってわかるから俺としては別になんとも。
実際、発現させるだけならどの魔法も難易度は変わらないって聞いていたからね。でもコントロールとか少し難しいことをやろうとしたときに相性は関わってくるってことだったから、俺みたいに最初から変に差があるのがヴァンとしては謎らしい。
それでも毎日チャレンジして、今はなんとかマッチを擦ったくらいの火なら出せるようになった……。ターボライターのイメージをしてみたけど多分俺の魔力が少なすぎて現象化できなくて、落として落としてこれになった……すぐ消えちゃうし役に立つのかさっぱりわからない。
風と土に関してはもっと使い物にならない。そよーって弱い風が一瞬通り過ぎて終わるのを何に使っていいのかわっかんねぇ。土は未だにできてないし。
「いやいや、すごいよ! イクミ、頑張った!」
「はは……ありがとね……」
「短期間だったししょうがないだろ。きっかけさえつかめばあとは伸びる」
「ルイの言う通りだよ。これからも魔力も徐々に増えていくだろうしさ」
でも魔法を使えるようになったって、あっちに帰ったらまた魔力なくなっちゃうんだよなーなんて少しネガティブなことも考えてしまう。魔力残ったらいいのにな……。
「それはそうと、イクミ明日は防壁の外に初めて出るじゃん? 意気込みはどうよ?」
「ルイがいるから……大丈夫」
「うわー」
「なんだよ! 最初にルイもヴァンもいるから大丈夫って言ったのそっちじゃん!」
ニヤニヤしながらヴァンが面白そうにぴょんぴょんしてて、子どもかお前はって気分になる。まあ、こういうおちょくりの応酬をお互いしまくってるからいつものことなんだけどさ。ヴァンは鋭いからバレてるよなぁ……ルイにはバレてないからいいけど。油断してるとめっちゃ顔が赤くなっちゃうときあるけど慣れてはきたっつーか。
それは置いといて、実際、大型魔物の気配はないって言われているし、まだ雪があるからそこまで動物も多くないだろうし、練習だから気負うなってルイに言われたんだもん。
何かあったら他の自警団員がすぐ応援に来てくれる距離までしか出ないしさ。村長に防壁の見える範囲までなら出てもいいって言われてすぐのとき、俺が緊張しまくってたら村長やルイにそういうのを毎日のように言われてやっと俺も落ち着いてきたところなんだからね。
「イクミはいざとなったら気持ちが据わるから大丈夫だ」
「そうでもないよ?」
「いや、俺は出会ったときからそう思ってる」
「そ……かな、なんか照れるね」
あんな情けない状態の俺を見てるルイがそんなふうに思っててくれたなんて……ムシャーフを前に腰を抜かしたのはノーカンにしてくれてるのかなとか思っちゃうよな。
いや、弓と短剣をそこそこ使えるようになった今だってムシャーフが目の前に出たら腰を抜かす自信はある! 怖いに決まってるだろ、あんな巨大な三つ目熊……。つーか、あんなでかいのでさえ魔核持ちじゃない普通の魔物なんだよなぁ。それを考えると本当に怖い。
こないだの変な分身する魔物は俺は近くで見てなかったけど、体内に取り込まれてはいなかったとしても魔核持ちだったからもしかしたらかなりのデカさだったのかもな。
緊張はないわけじゃない。でも俺は後衛……俺は後衛……ルイや他の人が困らないように動くんだ……。下手にパニクるよりはビビって動けなくなってたほうがマシかもしれない。
「イクミにもう少し魔力があれば体表に循環させたり力に変換させたりするのをやらせたいとこなんだけどねー」
「はいはい、無理なのわかってるから」
「だが、イクミは俺たちとは違う性質があるだろ?」
「それね! こっちで生活していくうちに消えていくかと思ったけどそのまんまだよね」
あれか、『丈夫』とか言われたやつ。まあ、あれのおかげで鍛錬で筋肉痛になることはまずないからかなり助かってるよな。へばるまで身体を酷使しても一晩休めば治ってるんだもん。そのおかげで俺の上達が早かったと言っても過言ではない。
血が出るような怪我をしたときはサディさんの薬を使ったけど、それ以外は治癒力だけでやってきたもんな。
「イクミの世界の人ってみんなそんな感じなのかねぇ」
「さあ……でも、俺だけ特別ってことはないと思うんだけどな」
「いやイクミが特別ってのもあるかもしれないよね」
「また適当なこと言ってぇ」
「いや、ヴァンの言うことが適当だとは限らないだろ?」
ルイまで何言ってんだ? 俺はあっちでも平凡に輪をかけた平凡だったんだよ。物事を継続するのは苦手だったし特別な才能なんて縁がなかったんだからね。
「だって、オレらイクミ以外の異世界人知らないもん。比較できないしさ」
「俺としては比較できるほど迷いこんできてほしくはないな」
「う、ん……ごめんね……」
「違うっ! イクミには言ってないっ! みんながみんなイクミみたいないいヤツとは限らないって言いたいだけ、だ……」
あーあーって顔してるヴァンと焦りまくってるルイの間で俺はなんとなく申し訳ない気持ちになってしまった……。だって、地球人が宇宙人の侵略をパニック映画にするように、こっちの人だってそういうのあるんじゃないかなって思うんだ。やっぱ俺はこの世界の異物なんだよな。
ちょっとヘコんだ気持ちでなんとなくルイを見ると、無表情ってなんだったっけって言うくらいものすごく顔色悪くしててヘコんだ気持ちが吹っ飛んだ。え、あ、こんな顔するんだって驚きが勝っちゃって。
焦り過ぎだよ、ルイ。でも俺のことをものすごく気にしてくれてるのがわかって、それだけで心が温かくなっちゃうんだから俺もチョロいよな……。
「うーん、基本は水を出すときと同じだよ?」
「同じ様にイメージしてるってば……」
「変だねぇ……」
ヴァンは首を捻っていて、ルイもお手上げ状態。でもまあ、俺としては水が出せるからいっかーみたいな感じ。そもそも魔法が使えないのが当たり前だった俺からすると水が出せるのだけで十分すごいからさ。
ただ、ヴァン的には俺には才能がありそうなのにっていう思いがあるらしくて、原因を探そうと躍起になってる感じ?
「イクミは水魔法と特別相性がいいってことなのかなぁ。どこまでルイの真似したがるんだよ」
「いや、俺に相性のいい魔法を選ぶとかそんなことできるわけないじゃん……」
「あは! そりゃそうだ。適当に言ってみただけだもん」
「おい。イクミをからかうな」
ルイが口を出せば、ヴァンは「保護者怖ーい」なんて言って首をすくめた。でもヴァンは魔導士として、本当に俺がなんで水魔法だけできてるのかを気にしてるだけだってわかるから俺としては別になんとも。
実際、発現させるだけならどの魔法も難易度は変わらないって聞いていたからね。でもコントロールとか少し難しいことをやろうとしたときに相性は関わってくるってことだったから、俺みたいに最初から変に差があるのがヴァンとしては謎らしい。
それでも毎日チャレンジして、今はなんとかマッチを擦ったくらいの火なら出せるようになった……。ターボライターのイメージをしてみたけど多分俺の魔力が少なすぎて現象化できなくて、落として落としてこれになった……すぐ消えちゃうし役に立つのかさっぱりわからない。
風と土に関してはもっと使い物にならない。そよーって弱い風が一瞬通り過ぎて終わるのを何に使っていいのかわっかんねぇ。土は未だにできてないし。
「いやいや、すごいよ! イクミ、頑張った!」
「はは……ありがとね……」
「短期間だったししょうがないだろ。きっかけさえつかめばあとは伸びる」
「ルイの言う通りだよ。これからも魔力も徐々に増えていくだろうしさ」
でも魔法を使えるようになったって、あっちに帰ったらまた魔力なくなっちゃうんだよなーなんて少しネガティブなことも考えてしまう。魔力残ったらいいのにな……。
「それはそうと、イクミ明日は防壁の外に初めて出るじゃん? 意気込みはどうよ?」
「ルイがいるから……大丈夫」
「うわー」
「なんだよ! 最初にルイもヴァンもいるから大丈夫って言ったのそっちじゃん!」
ニヤニヤしながらヴァンが面白そうにぴょんぴょんしてて、子どもかお前はって気分になる。まあ、こういうおちょくりの応酬をお互いしまくってるからいつものことなんだけどさ。ヴァンは鋭いからバレてるよなぁ……ルイにはバレてないからいいけど。油断してるとめっちゃ顔が赤くなっちゃうときあるけど慣れてはきたっつーか。
それは置いといて、実際、大型魔物の気配はないって言われているし、まだ雪があるからそこまで動物も多くないだろうし、練習だから気負うなってルイに言われたんだもん。
何かあったら他の自警団員がすぐ応援に来てくれる距離までしか出ないしさ。村長に防壁の見える範囲までなら出てもいいって言われてすぐのとき、俺が緊張しまくってたら村長やルイにそういうのを毎日のように言われてやっと俺も落ち着いてきたところなんだからね。
「イクミはいざとなったら気持ちが据わるから大丈夫だ」
「そうでもないよ?」
「いや、俺は出会ったときからそう思ってる」
「そ……かな、なんか照れるね」
あんな情けない状態の俺を見てるルイがそんなふうに思っててくれたなんて……ムシャーフを前に腰を抜かしたのはノーカンにしてくれてるのかなとか思っちゃうよな。
いや、弓と短剣をそこそこ使えるようになった今だってムシャーフが目の前に出たら腰を抜かす自信はある! 怖いに決まってるだろ、あんな巨大な三つ目熊……。つーか、あんなでかいのでさえ魔核持ちじゃない普通の魔物なんだよなぁ。それを考えると本当に怖い。
こないだの変な分身する魔物は俺は近くで見てなかったけど、体内に取り込まれてはいなかったとしても魔核持ちだったからもしかしたらかなりのデカさだったのかもな。
緊張はないわけじゃない。でも俺は後衛……俺は後衛……ルイや他の人が困らないように動くんだ……。下手にパニクるよりはビビって動けなくなってたほうがマシかもしれない。
「イクミにもう少し魔力があれば体表に循環させたり力に変換させたりするのをやらせたいとこなんだけどねー」
「はいはい、無理なのわかってるから」
「だが、イクミは俺たちとは違う性質があるだろ?」
「それね! こっちで生活していくうちに消えていくかと思ったけどそのまんまだよね」
あれか、『丈夫』とか言われたやつ。まあ、あれのおかげで鍛錬で筋肉痛になることはまずないからかなり助かってるよな。へばるまで身体を酷使しても一晩休めば治ってるんだもん。そのおかげで俺の上達が早かったと言っても過言ではない。
血が出るような怪我をしたときはサディさんの薬を使ったけど、それ以外は治癒力だけでやってきたもんな。
「イクミの世界の人ってみんなそんな感じなのかねぇ」
「さあ……でも、俺だけ特別ってことはないと思うんだけどな」
「いやイクミが特別ってのもあるかもしれないよね」
「また適当なこと言ってぇ」
「いや、ヴァンの言うことが適当だとは限らないだろ?」
ルイまで何言ってんだ? 俺はあっちでも平凡に輪をかけた平凡だったんだよ。物事を継続するのは苦手だったし特別な才能なんて縁がなかったんだからね。
「だって、オレらイクミ以外の異世界人知らないもん。比較できないしさ」
「俺としては比較できるほど迷いこんできてほしくはないな」
「う、ん……ごめんね……」
「違うっ! イクミには言ってないっ! みんながみんなイクミみたいないいヤツとは限らないって言いたいだけ、だ……」
あーあーって顔してるヴァンと焦りまくってるルイの間で俺はなんとなく申し訳ない気持ちになってしまった……。だって、地球人が宇宙人の侵略をパニック映画にするように、こっちの人だってそういうのあるんじゃないかなって思うんだ。やっぱ俺はこの世界の異物なんだよな。
ちょっとヘコんだ気持ちでなんとなくルイを見ると、無表情ってなんだったっけって言うくらいものすごく顔色悪くしててヘコんだ気持ちが吹っ飛んだ。え、あ、こんな顔するんだって驚きが勝っちゃって。
焦り過ぎだよ、ルイ。でも俺のことをものすごく気にしてくれてるのがわかって、それだけで心が温かくなっちゃうんだから俺もチョロいよな……。
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