107 / 202
異世界生活編
107.寒くても春は近づいてきてる
しおりを挟む
前にも増して鍛錬の時間が増えている。前はもっとのんびりする時間がたくさんあったのになぁ。村を旅立つのが近づいてきているからなんだけど、最初ぶっ倒れて予定の鍛錬量を減らされた身としては感慨深いよな。
基礎トレは当然として、最近は弓と短剣をルイとやる時間が増えたんだ。ヴァンの時間は限られているから2人で練習しているんだよね。それで午後のいつもの時間にはヴァンにも見てもらうって感じかな。
2人とも違う方向にスパルタだから俺はヒィヒィしてるけど、組み手ですぐ息が切れることもなくなったし前とは動きがかなり変わったと思う……思いたい。前にルイとヴァンが手合わせしてたみたいなバトル漫画みたいな動きはできないけどさ。でもなんていうのかな、少し魔力を感じられるようになってる気がするんだよな……2人のだけふわっと。
なんかそういうので前よりも俺がこっちの世界に取り込まれている気がして変な気持ちになる。俺の中の中二病がこっそり喜んでいるのもあるんだけど、なんとなくあっちの世界から離れていってるような焦りっていうか怖さっていうかさ。もうよくわからないんだよ、頭ぐちゃぐちゃ。
今日の午後もいつものごとく3人で集まっている。季節が徐々に春へと移っていっているからか、まだまだ村の外は雪が深いっていうのに、風のキンキンに冷えた感じが和らいできている気がする。でも弓の鍛錬のときは魔導具をつける。
「少し日差しが変わってきたとはいえヴァンの魔導具が手放せない……これがあるのとないのとじゃ動ける感じが全然違う」
「うーん、それにしても込めた魔力がだいぶ減ってるねー。かなりの量込めたつもりだったけど、やっぱイクミが使うと減りが早いみたいだなぁ」
「込め方とかあるのか?」
「ルイ、やりたいのはわかるけどオススメしない。こういうのは魔導士の分野だよ。ルイが倒れたりでもしたらイクミが心配するでしょ?」
ぱっと見にはわかりにくいけど少しバツが悪そうな顔をしているルイが可愛い……。ていうか、この温かい空気をまとう魔導具ってそんな複雑なやつなんだな。なんか通訳の魔導具とか部屋の灯りの魔導具みたいに簡単なもんじゃないのにびっくりした。いや、魔力をチャージしないといけない魔導具がいろいろあるのは知ってたけどさ。村の結界を維持するための魔力は村の人みんなで適度にチャージしてるから、俺が借りてるのも誰でもチャージできるのかと思ってた。
「あー、それはオレの実験用魔導具だからだよ。ちゃんとした魔導回路の売ってるのならもっとお手軽に使えるのが普通。それはエネルギー効率が悪いんだよ」
「そういうこと……じゃあしょうがないよ、ルイ」
「ああ」
それにしてもヴァンすごいな。もしかして、俺のために急ごしらえしたとかだったり? 実験用って前に聞いたときは、これをなにかに加工するつもりなんだと思ってたんだ。なのにヴァンが実験で『作った』方だったなんて……。
「ヴァンってなんでもできるんだな……いや、ここの人はみんなそうなんだけどさ」
「まあね! だってオレだし?」
「ルイも俺の練習用武器を加工してくれたりとか、いつもさりげなくフォローしてくれたりとかさ、本当にありがとね」
「いや、まあ……」
「ちょっとぉ! もっとオレのすごい話してよ!」
そういうとこなんだよ……ヴァン。少し褒めるとすぐ調子乗るんだから。
そんなヴァンを放置して俺はルイと今の鍛錬について話す。なにしろ最近はルイと一緒に過ごす時間がとっても多いからね。俺にできそうな改善点とか気になってる点を質問すればすぐ答えてくれるのが嬉しい。
「なんだよ、もう。2人でいちゃついてさぁ」
「いっ……ちゃついてなんてないだろ!」
「鍛錬の話だ。茶化すな」
「へいへーい」
もう! ヴァンのせいで心臓跳ねちゃったじゃんか……。胸がドッドッとしてるのを無理矢理抑え込んで普通を装って話を続ける。っていうのも、もう少ししたら見晴らし台じゃなくて、門からある程度の距離まで出ていいことになってるからなんだ。もちろんルイと自警団の人かヴァンか最低3人以上でって条件付きなんだけどね。いきなり旅は怖いもんな……。
俺をからかって気が済んだのか、ヴァンは鍛錬の話に真面目に意見を出してくれるようになった。ルイの剣士目線とヴァンの魔導士目線とで違った意見がもらえるのは正直助かる。だって、俺はソロで動くわけじゃないんだから。2人と旅をするってことは2人と息を合わせた動きができないといけないんだもんな。気になるところはなんでも言ってほしい。
「ああー、めっちゃ緊張する。俺、本当に外に出て平気かな?」
「村長がいいって言ったんだから大丈夫だろ」
「そうだよ、あの人はすごいんだよ?」
「それに、俺とヴァンがいる」
うんうんとヴァンが頷いている。それは安心なんだけどね。
思えば上でルイに出会ってからこの村まで、俺は魔物に怯えながらも数日歩いて来たんだ。だから、きっとなんとかはなるはずなんだけど……村の中の安全な生活に慣れちゃうとやっぱ怖くなっちゃうっていうかね。あのときの怖かった記憶だけが強調されて頭の中に残ってるんだよ。
「それに出られるのは防壁が見える範囲なんだから余裕だよ、余裕!」
「でも、この間の変な魔物みたいなのがいるかもしれないじゃん」
「あれはかなり特殊だぞ? あんなのがそう何度も出てたまるか」
ルイがちょっとうんざりした顔で言う。
「でもさ……なんか俺がこっちに来てからルイが初めて見る魔物ってのに何度も会ってない? 俺、疫病神かもしれない……」
「なんでそうなる」
「イクミは考え過ぎなんだよー」
いや……考えもするだろ? あの毒スライムとかもルイは知らないって言ってたじゃんか。俺が変なのを呼び寄せてるんだとしたら……とか不安にもなるよ。
「イクミの世界には魔物がいなかったんだから、イクミのせいってことは絶対にないな」
「オレもルイに賛成ー」
「そうかなぁ……ならいいんだけどさ」
そんな感じで、魔物にビビる俺の鍛錬の精度をあげていく相談は続いた。
たまに実地で「こんな感じでさ」なんて言われて組み手を入れたり、ヴァンの操る闇魔法の物体を敵と見做してルイと息を合わせて動いてみたりとかね。すごく実戦に近くなっててワタワタするけど、なんとなくそれなりには動けてる。
幼虫魔物さえ出なければ俺でも少ーしは役に立てるんじゃないかな……うん。
基礎トレは当然として、最近は弓と短剣をルイとやる時間が増えたんだ。ヴァンの時間は限られているから2人で練習しているんだよね。それで午後のいつもの時間にはヴァンにも見てもらうって感じかな。
2人とも違う方向にスパルタだから俺はヒィヒィしてるけど、組み手ですぐ息が切れることもなくなったし前とは動きがかなり変わったと思う……思いたい。前にルイとヴァンが手合わせしてたみたいなバトル漫画みたいな動きはできないけどさ。でもなんていうのかな、少し魔力を感じられるようになってる気がするんだよな……2人のだけふわっと。
なんかそういうので前よりも俺がこっちの世界に取り込まれている気がして変な気持ちになる。俺の中の中二病がこっそり喜んでいるのもあるんだけど、なんとなくあっちの世界から離れていってるような焦りっていうか怖さっていうかさ。もうよくわからないんだよ、頭ぐちゃぐちゃ。
今日の午後もいつものごとく3人で集まっている。季節が徐々に春へと移っていっているからか、まだまだ村の外は雪が深いっていうのに、風のキンキンに冷えた感じが和らいできている気がする。でも弓の鍛錬のときは魔導具をつける。
「少し日差しが変わってきたとはいえヴァンの魔導具が手放せない……これがあるのとないのとじゃ動ける感じが全然違う」
「うーん、それにしても込めた魔力がだいぶ減ってるねー。かなりの量込めたつもりだったけど、やっぱイクミが使うと減りが早いみたいだなぁ」
「込め方とかあるのか?」
「ルイ、やりたいのはわかるけどオススメしない。こういうのは魔導士の分野だよ。ルイが倒れたりでもしたらイクミが心配するでしょ?」
ぱっと見にはわかりにくいけど少しバツが悪そうな顔をしているルイが可愛い……。ていうか、この温かい空気をまとう魔導具ってそんな複雑なやつなんだな。なんか通訳の魔導具とか部屋の灯りの魔導具みたいに簡単なもんじゃないのにびっくりした。いや、魔力をチャージしないといけない魔導具がいろいろあるのは知ってたけどさ。村の結界を維持するための魔力は村の人みんなで適度にチャージしてるから、俺が借りてるのも誰でもチャージできるのかと思ってた。
「あー、それはオレの実験用魔導具だからだよ。ちゃんとした魔導回路の売ってるのならもっとお手軽に使えるのが普通。それはエネルギー効率が悪いんだよ」
「そういうこと……じゃあしょうがないよ、ルイ」
「ああ」
それにしてもヴァンすごいな。もしかして、俺のために急ごしらえしたとかだったり? 実験用って前に聞いたときは、これをなにかに加工するつもりなんだと思ってたんだ。なのにヴァンが実験で『作った』方だったなんて……。
「ヴァンってなんでもできるんだな……いや、ここの人はみんなそうなんだけどさ」
「まあね! だってオレだし?」
「ルイも俺の練習用武器を加工してくれたりとか、いつもさりげなくフォローしてくれたりとかさ、本当にありがとね」
「いや、まあ……」
「ちょっとぉ! もっとオレのすごい話してよ!」
そういうとこなんだよ……ヴァン。少し褒めるとすぐ調子乗るんだから。
そんなヴァンを放置して俺はルイと今の鍛錬について話す。なにしろ最近はルイと一緒に過ごす時間がとっても多いからね。俺にできそうな改善点とか気になってる点を質問すればすぐ答えてくれるのが嬉しい。
「なんだよ、もう。2人でいちゃついてさぁ」
「いっ……ちゃついてなんてないだろ!」
「鍛錬の話だ。茶化すな」
「へいへーい」
もう! ヴァンのせいで心臓跳ねちゃったじゃんか……。胸がドッドッとしてるのを無理矢理抑え込んで普通を装って話を続ける。っていうのも、もう少ししたら見晴らし台じゃなくて、門からある程度の距離まで出ていいことになってるからなんだ。もちろんルイと自警団の人かヴァンか最低3人以上でって条件付きなんだけどね。いきなり旅は怖いもんな……。
俺をからかって気が済んだのか、ヴァンは鍛錬の話に真面目に意見を出してくれるようになった。ルイの剣士目線とヴァンの魔導士目線とで違った意見がもらえるのは正直助かる。だって、俺はソロで動くわけじゃないんだから。2人と旅をするってことは2人と息を合わせた動きができないといけないんだもんな。気になるところはなんでも言ってほしい。
「ああー、めっちゃ緊張する。俺、本当に外に出て平気かな?」
「村長がいいって言ったんだから大丈夫だろ」
「そうだよ、あの人はすごいんだよ?」
「それに、俺とヴァンがいる」
うんうんとヴァンが頷いている。それは安心なんだけどね。
思えば上でルイに出会ってからこの村まで、俺は魔物に怯えながらも数日歩いて来たんだ。だから、きっとなんとかはなるはずなんだけど……村の中の安全な生活に慣れちゃうとやっぱ怖くなっちゃうっていうかね。あのときの怖かった記憶だけが強調されて頭の中に残ってるんだよ。
「それに出られるのは防壁が見える範囲なんだから余裕だよ、余裕!」
「でも、この間の変な魔物みたいなのがいるかもしれないじゃん」
「あれはかなり特殊だぞ? あんなのがそう何度も出てたまるか」
ルイがちょっとうんざりした顔で言う。
「でもさ……なんか俺がこっちに来てからルイが初めて見る魔物ってのに何度も会ってない? 俺、疫病神かもしれない……」
「なんでそうなる」
「イクミは考え過ぎなんだよー」
いや……考えもするだろ? あの毒スライムとかもルイは知らないって言ってたじゃんか。俺が変なのを呼び寄せてるんだとしたら……とか不安にもなるよ。
「イクミの世界には魔物がいなかったんだから、イクミのせいってことは絶対にないな」
「オレもルイに賛成ー」
「そうかなぁ……ならいいんだけどさ」
そんな感じで、魔物にビビる俺の鍛錬の精度をあげていく相談は続いた。
たまに実地で「こんな感じでさ」なんて言われて組み手を入れたり、ヴァンの操る闇魔法の物体を敵と見做してルイと息を合わせて動いてみたりとかね。すごく実戦に近くなっててワタワタするけど、なんとなくそれなりには動けてる。
幼虫魔物さえ出なければ俺でも少ーしは役に立てるんじゃないかな……うん。
11
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
戸森鈴子 tomori rinco
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
異世界転生して病んじゃったコの話
るて
BL
突然ですが、僕、異世界転生しちゃったみたいです。
これからどうしよう…
あれ、僕嫌われてる…?
あ、れ…?
もう、わかんないや。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
異世界転生して、病んじゃったコの話
嫌われ→総愛され
性癖バンバン入れるので、ごちゃごちゃするかも…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる