妹と、ちょっとお話しましょうか?

 今日は時間がある。ちょっとあの日を思い出し、妹に話してみましょうか? そんな時間をつくりましょ!

【あらすじ】
「ねね、ちょっときになるんだけどさ」

 妹が、顔だけこちらを向けて妹が聞いてくる。

「なあに?」
「どんな話すんの?」

 少し首をひねる。

「体験談とかでいいんじゃないかな?」
「えー、あたしの?」
「んー、私の」

 まあ、痩せても枯れても語り手は私であり、さじ加減も自在となるはずだ。

「でもさ、昔の事とか適当に話すだけでしょ?」
「『適切に』が正しいよ? 例えば、この前起きたスマホ入水事件とかどうかな?」

 私は悪い顔をしていたかもしれない。妹は顔色変える。

「ちょっと! あれは秘密! 秘密でしょう!?」
「私は見たぞ。トイレに出来た、スマホ柱を......」
「あーもうもう! じゃ、あれバラす。この前飲んだくれて......」
「おっと、それ以上はまずい! 戦になるよ」

 この勝負、私にとって分が悪い。妹は私の駄目さ加減を私よりも握っていて、しかも私のスマホをひとじちにとる、非人道主義者でもあるのだ。

「酔っぱで素っ裸な面白話があるじゃない! それ以外にも...」
「そこまでだよ、妹よ。これ以上はひみつにしなきゃ!」
「えー!? でもさぁ、もっともっと酷い話が...」

 よし妹よ、ちょっとお話しましょうか? 


*)このような感じのやりとりで、私の体験談に妹の突っ込みを入れるお話しです。
*)他のサイトで投稿したものをリメイクしたものです。
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