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事件発生
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達さんが言うには、昨日のお昼頃、アパートの二階で喧嘩があったらしくて、でもそれだけならそんなに気にすることでもないのかもしれないけど、何故か喧嘩してた人の一方が部屋の窓を突き破って飛び降りて怪我をしたって。
さすがに警察や救急が来る騒ぎになって、それだけでも十分に不安だけど、それよりもっと私達を不安にさせたのが、その喧嘩してた人達が沙奈子ちゃんの名前を何度も口にしてたらしいってこと。
何それ?、どういうこと?。
ゾワゾワしたものが背筋を這いあがってくるのを感じる。
「やっぱり私、沙奈子ちゃんのところから通います!」
もう我慢できなくてそう言ってしまってた。さらに玲那も、
「私も!。沙奈子ちゃんのことが心配だから!」
って。当たり前だと思う。
それでもやっぱりずっと部屋を空ける訳にはいかないから、私は木曜日の夜から月曜日の朝まで。玲那は金曜日の夜から木曜日の朝までと、平日でも必ず私と玲那のどっちかが沙奈子ちゃんと一緒にいることにした。でないと不安で仕方なかったから。
ただ、そこまでやっても、沙奈子ちゃんの学校が終わってから私か玲那が帰るまでの間は、彼女が一人になってしまう。そこで達さんは、山仁さんを頼ることにしたそうだった。
実は山仁さんはもう既に千早ちゃんを夜まで預かってるらしい。しかも、大希くんのお姉さんのイチコさんの友達も頻繁に山仁さんの家に集まって、ある種の<学童保育>に近い状態になってるんだって。そこに沙奈子ちゃんも加わるってことになる。
さらには、あの星谷さんが大希くんや千早ちゃんの勉強も見てくれててるってことだから、そこに一人加わるくらいなんてこともないんだって。
すごいな。そうやって子供を守る仕組みが自然と出来上がっていってるってことなんだ。
きっと昔は、こういうのが当たり前にあったんだろうな。だけど核家族化や過剰な個人主義が浸透したことで失われつつあるものを、意識して保ってるってことなのかもしれない。
さらには決して一方的に頼ってる訳じゃなくて、達さんも千早ちゃんや大希くんが沙奈子ちゃんと一緒にホットケーキを作ったりする為に場所を提供してる訳だから、まさに持ちつ持たれつってことなのか。
こうして私達は、家族だけじゃなく、他の人の助けも借りながら、お互いに守り合いつつ支え合いつつ、生きていくことになったのだった。
さすがに警察や救急が来る騒ぎになって、それだけでも十分に不安だけど、それよりもっと私達を不安にさせたのが、その喧嘩してた人達が沙奈子ちゃんの名前を何度も口にしてたらしいってこと。
何それ?、どういうこと?。
ゾワゾワしたものが背筋を這いあがってくるのを感じる。
「やっぱり私、沙奈子ちゃんのところから通います!」
もう我慢できなくてそう言ってしまってた。さらに玲那も、
「私も!。沙奈子ちゃんのことが心配だから!」
って。当たり前だと思う。
それでもやっぱりずっと部屋を空ける訳にはいかないから、私は木曜日の夜から月曜日の朝まで。玲那は金曜日の夜から木曜日の朝までと、平日でも必ず私と玲那のどっちかが沙奈子ちゃんと一緒にいることにした。でないと不安で仕方なかったから。
ただ、そこまでやっても、沙奈子ちゃんの学校が終わってから私か玲那が帰るまでの間は、彼女が一人になってしまう。そこで達さんは、山仁さんを頼ることにしたそうだった。
実は山仁さんはもう既に千早ちゃんを夜まで預かってるらしい。しかも、大希くんのお姉さんのイチコさんの友達も頻繁に山仁さんの家に集まって、ある種の<学童保育>に近い状態になってるんだって。そこに沙奈子ちゃんも加わるってことになる。
さらには、あの星谷さんが大希くんや千早ちゃんの勉強も見てくれててるってことだから、そこに一人加わるくらいなんてこともないんだって。
すごいな。そうやって子供を守る仕組みが自然と出来上がっていってるってことなんだ。
きっと昔は、こういうのが当たり前にあったんだろうな。だけど核家族化や過剰な個人主義が浸透したことで失われつつあるものを、意識して保ってるってことなのかもしれない。
さらには決して一方的に頼ってる訳じゃなくて、達さんも千早ちゃんや大希くんが沙奈子ちゃんと一緒にホットケーキを作ったりする為に場所を提供してる訳だから、まさに持ちつ持たれつってことなのか。
こうして私達は、家族だけじゃなく、他の人の助けも借りながら、お互いに守り合いつつ支え合いつつ、生きていくことになったのだった。
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