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第四世代
ホビットMk-Ⅱ編 プロローグ
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新暦〇〇三九年十月三日
丈の不意打ちの訃報にやりきれなさも感じつつ、俺は引き続きホビットサンク村を見守った。
そして一年。
この一年は、特に何か触れなきゃいけないようなこともなかった。錬慈や萌花やメイや水帆の成長についてそれこそ淡々と綴っていただけだ。
それこそ、一日で一行とか二行とかの、簡単なメモのような内容になってたな。
それでいて、毎日の<墓参り>は欠かさなかったけどな。ただ、同時に、
『さすがにこれからも集落内に墓を作っていくわけにはいかないかもな……』
とは思わされた。だから、
『今後はあくまでこの集落内で暮らしてる子供と孫と曾孫まで』
ということに決めた。それ以外と以降は、集落から少し離れたところに専用の<墓地>を作ってそこに埋葬していこうと思う。
だがそれさえ、やがて対処できなくなっていくだろう。そうなると結局、<火葬>みたいな形で遺体を小さくして、<代々の墓>みたいなものに収めていく方式になっていきそうな気がするよ。そういう意味じゃ火葬は合理的なんだろうな。<疫病の防止>にもなるし。
人間が増えてくればこそその辺りも重視しなきゃいけなくなっていくだろうという予感は確かにある。
俺もそれは承知してるつもりだ。
幸い、電力の心配は要らないし、<レーザー炉>だって用意できるから、
<火葬の方法>
については問題ない。その気になれば<プラズマ炉>だって用意できて、それこそ、
『灰も残さず気化させる』
ことだってできてしまう。だがさすがにそこまでは今のところ要らないだろうと思ってはいる。
その辺りの運用についても、実はホビットサンク村でシミュレーションを行っていたりするんだ。
食糧として確保した動物の<要らない部分>の処分を、レーザー炉で行っていたりする。
と言っても、実際に<まったく利用しない部分>なんてのはほとんどないけどな。肉も、食用にならない部分なんかは堆肥化して畑に使う肥料として加工、<輸出>してるし。
骨も砕いて薬やサプリメントの原料にしたり、やっぱり肥料の一種としても利用してるんだ。だから捨てるところなんてほとんどない。ないが、<胃や腸の内容物>なんかはさすがにな。
それをレーザー炉で焼却し、灰にして、これまた肥料に。
そのまま堆肥化してもいいんだが、レーザー炉の運用試験のためもあって敢えてそうしてる。
で、その管理運営もホビットMk-Ⅱ達が行ってると。
実は、人間が管理運用する場合のシミュレーションでもあるから、
<ヒューマンエラー>
を意図的に仕組んでたりもするんだよな。
丈の不意打ちの訃報にやりきれなさも感じつつ、俺は引き続きホビットサンク村を見守った。
そして一年。
この一年は、特に何か触れなきゃいけないようなこともなかった。錬慈や萌花やメイや水帆の成長についてそれこそ淡々と綴っていただけだ。
それこそ、一日で一行とか二行とかの、簡単なメモのような内容になってたな。
それでいて、毎日の<墓参り>は欠かさなかったけどな。ただ、同時に、
『さすがにこれからも集落内に墓を作っていくわけにはいかないかもな……』
とは思わされた。だから、
『今後はあくまでこの集落内で暮らしてる子供と孫と曾孫まで』
ということに決めた。それ以外と以降は、集落から少し離れたところに専用の<墓地>を作ってそこに埋葬していこうと思う。
だがそれさえ、やがて対処できなくなっていくだろう。そうなると結局、<火葬>みたいな形で遺体を小さくして、<代々の墓>みたいなものに収めていく方式になっていきそうな気がするよ。そういう意味じゃ火葬は合理的なんだろうな。<疫病の防止>にもなるし。
人間が増えてくればこそその辺りも重視しなきゃいけなくなっていくだろうという予感は確かにある。
俺もそれは承知してるつもりだ。
幸い、電力の心配は要らないし、<レーザー炉>だって用意できるから、
<火葬の方法>
については問題ない。その気になれば<プラズマ炉>だって用意できて、それこそ、
『灰も残さず気化させる』
ことだってできてしまう。だがさすがにそこまでは今のところ要らないだろうと思ってはいる。
その辺りの運用についても、実はホビットサンク村でシミュレーションを行っていたりするんだ。
食糧として確保した動物の<要らない部分>の処分を、レーザー炉で行っていたりする。
と言っても、実際に<まったく利用しない部分>なんてのはほとんどないけどな。肉も、食用にならない部分なんかは堆肥化して畑に使う肥料として加工、<輸出>してるし。
骨も砕いて薬やサプリメントの原料にしたり、やっぱり肥料の一種としても利用してるんだ。だから捨てるところなんてほとんどない。ないが、<胃や腸の内容物>なんかはさすがにな。
それをレーザー炉で焼却し、灰にして、これまた肥料に。
そのまま堆肥化してもいいんだが、レーザー炉の運用試験のためもあって敢えてそうしてる。
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