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騎士団の覚悟
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「ヘルメの闘技場? それって有名な、なんちゃらの闘士ってのを目指すところでしたっけが」
ロイは頭の中にある断片的な情報からどうにか考えをひねり出すが、その考えはウィルによって否定される。
「それはガルド要塞都市にある闘技場だ。あっちは軍力強化の一環として、数年に一度行われる大会。その優勝者に与えられる称号が…お前の言っている【ガルドの闘士】だ」
「えーと、つまりこことは別の闘技場なんですね?」
「そうだな。こちらの闘技場はソレとはまったく違う。そもそもここがどんな街か知っているか?」
ウィルの質問にロイは即座に首を横に振った。
「ここは三大神の一柱…闘神ヘルメに由来する街だ。ここが武器や防具などの様々な戦闘用品を製造、流通しているのはそれにあやかっているからだ」
「はえーそうだったんですね!! じゃあトウギジョウのヘルメという名もそれにあやかってつけたものなんですね」
「そう言われているな。そういう経緯もあって、ここの闘技場は修行者たちにとっての聖地とも言われている」
その話を聞きロイは目を輝かせながらウィルへ質問する。
「じゃあ今回僕は聖地たる闘技場でいろんな修行者と戦うんですね!? どんな人たちがいるのかなぁ…もしかして先生みたいな剣士もいたりして!!」
「勘違いしているようだが、他の闘技場と違って出場者同士での戦闘はないぞ」
ウィルの発言にロイは首を傾げる。出場者と戦わないのなら一体誰と戦うのか。もしや魔物などと戦う見世物小屋みたいな感じになるのかと一瞬不安になる。
「じゃあでは誰と戦うんですか?」
「それは…出場する自分自身と戦うことになる」
•
•
•
ウィルに闘技場の場所を聞いたロイは早速闘技場に向かうことにする。結局自分自身と戦うとはどういう事なのかは教えてもらえず、直接自分の目で確かめろと追い出されてしまった。
「うーん…自分自身と戦うって何なんだろ? まさか穴蔵の中で自分自身を見つめ直す…とかじゃないだろうしなあ?」
ロイはモヤモヤする気持ちを抑えながら、闘技場へ向かっていると、聞き覚えのある中性的な声が聞こえてきた。
「ロイ様!! もうお体の方は大丈夫なのですか?」
話しかけてきたのは騎士団員のレヴィルであった。レヴィルはいつものような笑顔でロイに片手を振って近づいてくる。
ロイはその笑顔が少しぎこちなく見えて、最初どう返答しようか悩んだが率直に先日の件の謝罪をする。
「レヴィルさん…その腕…やはりくっつかなかったんですね? 僕なんかを庇ったばっかりに…本当にごめんなさい…」
そう。レヴィルは先日の魔族襲来の際にロイを守る為魔族に反撃をしたが、逆に腕ごと武器をちぎり飛ばされてしまっていた。
「ロイ様。気にしないで下さい。私は今回の結果に後悔はありません。騎士として守るべき対象を守ることが出来たのです」
「いや、正確には守りきれてはいませんが…」と人差し指で頬を掻きながら、苦笑いを浮かべるレヴィル。
「でも…それじゃあもう騎士団としての復帰は…」
「ええ、先日ロバートさんから正式に隊からの除籍を伝えられました。正直最初その伝えを聞いた時は少し無念でした…」
今回の魔族の襲撃事件での被害は騎士団7名中3名重症。そのうちレヴィルを含め二人が部位欠損による除籍となった事、そしての残り一人も先程目覚めたウィル同様に意識不明のまま、未だに目を覚ましていない事をレヴィルは話した。
「そんな…僕を庇ってしまったばかりに…」
その事実にロイは自責の念に苛まれる。あの時自分が馬車から出ていなければ。もし今回の同行を拒否していれば、少なくとも騎士団はこんなことにはならなかっただろう。
その現実にロイはレヴィルの顔を直視できなくなり、顔が自然と地面に向けられていた。
「ロイ様。顔をお上げ下さい」
レヴィルはロイに優しく語る。
「先程申し上げた通り。私…いや、我々は今回の件で後悔は一切ありません。これはロバートさんや他のみんなの総意でもあります」
「いいですかロイ様。起こってしまったことは仕方がないのです。我々もいつかこうなることを覚悟して騎士団の…ロバートさんの隊に所属していました。」
ロイは顔を上げレヴィルの目を見る。そこにはロイが自身に感じている負の感情は一切含まれておらず、澄んだ瞳がロイを見つめていた。
「ですが…この起こった出来事を無駄にするか、それとも明日のための糧にするかを決めることは出来ます。ロイ様。貴方はどちらですか?」
「僕は…僕はレヴィルが守ってくれなかったらあの場で死んでいました。今回僕が生き残れたのはレヴィルさんのお陰であり、騎士団の皆さんのおかげでもあります。」
「レヴィルさんの無念は…ゼッタイに無駄にしたくありません!! 僕は絶対レヴィルさんの分まで強くなります…そして」
「必ずやあの魔族に仇をうってみせます!!」
その発言を聞きレヴィルは笑顔で満足そうに頷きながら…
「別に死んではいませんけどね?それにちょっとだけプロポーズみたいですね?」
そういたずらっぽくハニカミながら話す。それにロイは少し顔を赤くして訂正する。
「ええ!?ち、違いますよ!!これはちょっとした言葉の綾というか…それに男同士なんて…」
「私中性的な見た目と騎士団の装備で勘違いされがちですが...一応女性ですよ?」
「え!?ごめんなさい気が付きませんでした!!」
「フフ、ウィルさんは既に気がついていたようですが、ロイ様はまだ観察がやりませんね。まあ、私自身舐められないように男性に寄せてるのはありますので気にしないでください」
そう言いながら顔を赤く染めるロイに近づき反応を楽しむ。それに一瞬たじろいでしまうロイは少しムッとした表情になるが、すっかり忘れていた今日の目的を思い出す。
「あ、そうだ!!」
「どうかしましたか?」
「レヴィルさんは武器って詳しいですか?! それとこの街の闘技場!!」
「これでも騎士団ですので、一通りの武器は扱えますよ。それに闘技場ですか…もしかしてこれも修行ですか?」
「はい、そうなんです!!闘技場に参加するのは先生が回復してからなんですが…あっそうだ。先生が目を覚ましたこと言ってませんでした!!」
「ウィル様もお目覚めになったのですね。良かったです…それじゃあ、あまりモタモタしてるとロイ様が怒られてしまうかもしれませんから、武器なども含めて私が案内しますよ?」
「本当ですか!?それじゃあお願いします!!」
ロイはレヴィルの提案を聞き即答し頭を下げる。その光景にレヴィルはまた少し笑いながら歩きき始める。それにロイも並んで歩く。
「では開場時間の関係もありますので、先に闘技場へ行きましょうか」
「はい!!」
こうして二人は闘技場のある方面へと話しながら人混みの中へ消えていった。
ロイは頭の中にある断片的な情報からどうにか考えをひねり出すが、その考えはウィルによって否定される。
「それはガルド要塞都市にある闘技場だ。あっちは軍力強化の一環として、数年に一度行われる大会。その優勝者に与えられる称号が…お前の言っている【ガルドの闘士】だ」
「えーと、つまりこことは別の闘技場なんですね?」
「そうだな。こちらの闘技場はソレとはまったく違う。そもそもここがどんな街か知っているか?」
ウィルの質問にロイは即座に首を横に振った。
「ここは三大神の一柱…闘神ヘルメに由来する街だ。ここが武器や防具などの様々な戦闘用品を製造、流通しているのはそれにあやかっているからだ」
「はえーそうだったんですね!! じゃあトウギジョウのヘルメという名もそれにあやかってつけたものなんですね」
「そう言われているな。そういう経緯もあって、ここの闘技場は修行者たちにとっての聖地とも言われている」
その話を聞きロイは目を輝かせながらウィルへ質問する。
「じゃあ今回僕は聖地たる闘技場でいろんな修行者と戦うんですね!? どんな人たちがいるのかなぁ…もしかして先生みたいな剣士もいたりして!!」
「勘違いしているようだが、他の闘技場と違って出場者同士での戦闘はないぞ」
ウィルの発言にロイは首を傾げる。出場者と戦わないのなら一体誰と戦うのか。もしや魔物などと戦う見世物小屋みたいな感じになるのかと一瞬不安になる。
「じゃあでは誰と戦うんですか?」
「それは…出場する自分自身と戦うことになる」
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ウィルに闘技場の場所を聞いたロイは早速闘技場に向かうことにする。結局自分自身と戦うとはどういう事なのかは教えてもらえず、直接自分の目で確かめろと追い出されてしまった。
「うーん…自分自身と戦うって何なんだろ? まさか穴蔵の中で自分自身を見つめ直す…とかじゃないだろうしなあ?」
ロイはモヤモヤする気持ちを抑えながら、闘技場へ向かっていると、聞き覚えのある中性的な声が聞こえてきた。
「ロイ様!! もうお体の方は大丈夫なのですか?」
話しかけてきたのは騎士団員のレヴィルであった。レヴィルはいつものような笑顔でロイに片手を振って近づいてくる。
ロイはその笑顔が少しぎこちなく見えて、最初どう返答しようか悩んだが率直に先日の件の謝罪をする。
「レヴィルさん…その腕…やはりくっつかなかったんですね? 僕なんかを庇ったばっかりに…本当にごめんなさい…」
そう。レヴィルは先日の魔族襲来の際にロイを守る為魔族に反撃をしたが、逆に腕ごと武器をちぎり飛ばされてしまっていた。
「ロイ様。気にしないで下さい。私は今回の結果に後悔はありません。騎士として守るべき対象を守ることが出来たのです」
「いや、正確には守りきれてはいませんが…」と人差し指で頬を掻きながら、苦笑いを浮かべるレヴィル。
「でも…それじゃあもう騎士団としての復帰は…」
「ええ、先日ロバートさんから正式に隊からの除籍を伝えられました。正直最初その伝えを聞いた時は少し無念でした…」
今回の魔族の襲撃事件での被害は騎士団7名中3名重症。そのうちレヴィルを含め二人が部位欠損による除籍となった事、そしての残り一人も先程目覚めたウィル同様に意識不明のまま、未だに目を覚ましていない事をレヴィルは話した。
「そんな…僕を庇ってしまったばかりに…」
その事実にロイは自責の念に苛まれる。あの時自分が馬車から出ていなければ。もし今回の同行を拒否していれば、少なくとも騎士団はこんなことにはならなかっただろう。
その現実にロイはレヴィルの顔を直視できなくなり、顔が自然と地面に向けられていた。
「ロイ様。顔をお上げ下さい」
レヴィルはロイに優しく語る。
「先程申し上げた通り。私…いや、我々は今回の件で後悔は一切ありません。これはロバートさんや他のみんなの総意でもあります」
「いいですかロイ様。起こってしまったことは仕方がないのです。我々もいつかこうなることを覚悟して騎士団の…ロバートさんの隊に所属していました。」
ロイは顔を上げレヴィルの目を見る。そこにはロイが自身に感じている負の感情は一切含まれておらず、澄んだ瞳がロイを見つめていた。
「ですが…この起こった出来事を無駄にするか、それとも明日のための糧にするかを決めることは出来ます。ロイ様。貴方はどちらですか?」
「僕は…僕はレヴィルが守ってくれなかったらあの場で死んでいました。今回僕が生き残れたのはレヴィルさんのお陰であり、騎士団の皆さんのおかげでもあります。」
「レヴィルさんの無念は…ゼッタイに無駄にしたくありません!! 僕は絶対レヴィルさんの分まで強くなります…そして」
「必ずやあの魔族に仇をうってみせます!!」
その発言を聞きレヴィルは笑顔で満足そうに頷きながら…
「別に死んではいませんけどね?それにちょっとだけプロポーズみたいですね?」
そういたずらっぽくハニカミながら話す。それにロイは少し顔を赤くして訂正する。
「ええ!?ち、違いますよ!!これはちょっとした言葉の綾というか…それに男同士なんて…」
「私中性的な見た目と騎士団の装備で勘違いされがちですが...一応女性ですよ?」
「え!?ごめんなさい気が付きませんでした!!」
「フフ、ウィルさんは既に気がついていたようですが、ロイ様はまだ観察がやりませんね。まあ、私自身舐められないように男性に寄せてるのはありますので気にしないでください」
そう言いながら顔を赤く染めるロイに近づき反応を楽しむ。それに一瞬たじろいでしまうロイは少しムッとした表情になるが、すっかり忘れていた今日の目的を思い出す。
「あ、そうだ!!」
「どうかしましたか?」
「レヴィルさんは武器って詳しいですか?! それとこの街の闘技場!!」
「これでも騎士団ですので、一通りの武器は扱えますよ。それに闘技場ですか…もしかしてこれも修行ですか?」
「はい、そうなんです!!闘技場に参加するのは先生が回復してからなんですが…あっそうだ。先生が目を覚ましたこと言ってませんでした!!」
「ウィル様もお目覚めになったのですね。良かったです…それじゃあ、あまりモタモタしてるとロイ様が怒られてしまうかもしれませんから、武器なども含めて私が案内しますよ?」
「本当ですか!?それじゃあお願いします!!」
ロイはレヴィルの提案を聞き即答し頭を下げる。その光景にレヴィルはまた少し笑いながら歩きき始める。それにロイも並んで歩く。
「では開場時間の関係もありますので、先に闘技場へ行きましょうか」
「はい!!」
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