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ー波乱ー24
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「そいつがさ、俺の事好きみたいで、俺の事付きまとっているのと、後はついさっき、女性に告白されたって事かな? とりあえず、女性の方は保留って感じにはしてあるんだけどさ……。 じゃあさ、雄介は望がいる状態で女性に告白されたらどうするんだ?」
最初乗る気じゃなかった和也だったのだが、もう話すしかないだろうと思ったのか、その後は一気に雄介に話すのだ。
そんな和也に対して本当に雄介の方は真剣に聞いて上げているという感じだ。
「せやな……保留って事は返事の方は待たせておるって感じなんやろ?」
「まぁ、そういう事だよな。 だってさ、女性でしかも入院患者さんだぞ、心も体も弱っている時に断る事って出来るか!?」
「まぁ、確かにそうなんやけど……どっちにしろ断るしかないんやろ? それだったら、同じ事やんか……それが先になるのか? 後になるのか? って話なんやしな……。 まぁ、その女性が後どれくらいで退院するのか? っていうのは分からへんけど……」
「それはいいんだけどさ、とりあえず、どう断ったらいいと思う? なんかこう綺麗な断り方っていうのはないのかな? 今更、俺の好みじゃなかったから……って言うのは可愛そうだろ?」
「あ、まぁな……」
そう雄介は一言だけ和也に返すと今まで乗り出していた体を再びベッドの背もたれへと預ける。
その横で聞いている望はさっき雄介に今日は黙っておいてみたいな事を言われていたのだから静かに和也と雄介の会話を聞いているという状態だ。
「とりあえずさ、この女性の話の方は裕実が来る前に話つけておいた方がいいんじゃねぇかな? この話は流石に裕実に聞かれるのはマズイだろうしな」
望はそう二人の会話が無くなった時にそう言っておく。
「確かにな……そうなのかもしれへんなぁ、裕実に聞かれたらちょい厄介な事になりそうやしな……アイツって案外嫉妬深いみたいやし」
「やっぱ、雄介もそこには気付いてたか!?」
そう、そこで大きな声を上げる和也。
「すっごい、喋りは上手いっていうんか、その中に深い意味が隠されているような気がして、たまにこっちがドキッってする時があるしなぁ。 まぁ、望にはそういう器用な所ないからええねんけど……」
そうふざけたように言う雄介なのだが望の方は雄介に向かって目を細めて、
「俺と裕実の話はいいから、今は和也の話だろうが……それこそ、黙れって言いたい所だぞ」
「あ、まぁ、そうやったな。 そやな、傷つけんと断る方法なぁ?」
そう雄介が独り言のように言った後に望は和也に向かって、
「とりあえず、俺じゃあ力不足なのかもしれねぇけど、俺も考えるからさ……」
「あ、ああ……ありがとうな」
和也は本当に望に向かって感謝の気持ちで言ったのだが、そんな二人の間にふざけているのは雄介の方だ。 雄介はその望の言葉に、
「望にそないな事、考える事が出来るんか?」
「協力すると言う事はゼロではないって事だろ?」
最初乗る気じゃなかった和也だったのだが、もう話すしかないだろうと思ったのか、その後は一気に雄介に話すのだ。
そんな和也に対して本当に雄介の方は真剣に聞いて上げているという感じだ。
「せやな……保留って事は返事の方は待たせておるって感じなんやろ?」
「まぁ、そういう事だよな。 だってさ、女性でしかも入院患者さんだぞ、心も体も弱っている時に断る事って出来るか!?」
「まぁ、確かにそうなんやけど……どっちにしろ断るしかないんやろ? それだったら、同じ事やんか……それが先になるのか? 後になるのか? って話なんやしな……。 まぁ、その女性が後どれくらいで退院するのか? っていうのは分からへんけど……」
「それはいいんだけどさ、とりあえず、どう断ったらいいと思う? なんかこう綺麗な断り方っていうのはないのかな? 今更、俺の好みじゃなかったから……って言うのは可愛そうだろ?」
「あ、まぁな……」
そう雄介は一言だけ和也に返すと今まで乗り出していた体を再びベッドの背もたれへと預ける。
その横で聞いている望はさっき雄介に今日は黙っておいてみたいな事を言われていたのだから静かに和也と雄介の会話を聞いているという状態だ。
「とりあえずさ、この女性の話の方は裕実が来る前に話つけておいた方がいいんじゃねぇかな? この話は流石に裕実に聞かれるのはマズイだろうしな」
望はそう二人の会話が無くなった時にそう言っておく。
「確かにな……そうなのかもしれへんなぁ、裕実に聞かれたらちょい厄介な事になりそうやしな……アイツって案外嫉妬深いみたいやし」
「やっぱ、雄介もそこには気付いてたか!?」
そう、そこで大きな声を上げる和也。
「すっごい、喋りは上手いっていうんか、その中に深い意味が隠されているような気がして、たまにこっちがドキッってする時があるしなぁ。 まぁ、望にはそういう器用な所ないからええねんけど……」
そうふざけたように言う雄介なのだが望の方は雄介に向かって目を細めて、
「俺と裕実の話はいいから、今は和也の話だろうが……それこそ、黙れって言いたい所だぞ」
「あ、まぁ、そうやったな。 そやな、傷つけんと断る方法なぁ?」
そう雄介が独り言のように言った後に望は和也に向かって、
「とりあえず、俺じゃあ力不足なのかもしれねぇけど、俺も考えるからさ……」
「あ、ああ……ありがとうな」
和也は本当に望に向かって感謝の気持ちで言ったのだが、そんな二人の間にふざけているのは雄介の方だ。 雄介はその望の言葉に、
「望にそないな事、考える事が出来るんか?」
「協力すると言う事はゼロではないって事だろ?」
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