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2章
51話
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あれから一週間が経ち、一度目のダンジョン探索は問題なく終わっていた。
今日昼休みの後は、二度目のダンジョン探索の校外授業に向かうこととなる。
私達は集まって先週のダンジョン探索を思い返すけど、危険な目には一切合っていなかった。
「今日、そして来週のダンジョン探索を終えれば、再来週には中間試験か」
「その後は魔法披露会の準備をするから、ダンジョン探索は三学期までないみたいだね」
ロイの言うとおり、ゲームでダンジョンに潜るのは今日を入れて後三回だ。
恋愛ゲームだからか、ダンジョンに関してもトラブルが発生するまで数行の説明だけで終わっている。
気になっているのは、ゲームでのイベントがあまり起きていない点だ。
本来なら主役カレンと攻略キャラの恋愛イベントだから、何も起きていないというのはわかる。
私は魔法に夢中となってて毎日楽しく、カレンもゲームと違う日常を楽しめているようだ。
それでもここまでゲーム通りならないことに違和感があるけど、私の行動によるものなのかもしれない。
「リリアンとしては、簡単すぎて物足りなさそうだな」
「そ、そうですね……」
「もう先生は最深部に行けそうだと言っていました。最深部に行くのもよさそうです」
レックス殿下の発言に動揺していると、カレンが提案する。
夏休みを経て遙かに強くなった私達を見て、先生はダンジョン探索は自由にして欲しいと言われている。
時間通り戻ってくれば最深部に行っても大丈夫と言われたほどで、先週も行こうと思えば行けたはずだ。
「そ、それは……そうだね」
ロイが複雑そうに頷いたのは、先週のルートがあまり動けていなかったからだ。
先週はレックス殿下とルートが前に出て前衛を務め、私、ロイ、カレンは後衛で魔法を使う。
中間試験の試験の地下五階に向かってすぐ戻ったけど、自信がついたことでロイも戦えている。
ルートだけが動きが鈍くて反省している様子だったけど、最深部に行くとなれば更に思い詰めそうだ。
「……どうやらラギル様は元冒険者ということもあり、前衛でも問題なく戦えるようです」
今まで喋らなかったルートがそんなことを言い出すけど、情報収集をしていたのだろうか。
何も気にしていなさそうなことに、私は安堵している。
「一人で戦ってきただけはあるな……ラギルのチームは、試験でも余裕だろう」
レックス殿下が話すと、ルートが頷く。
「どうやら平民ということもあり、ラギル様はあまりよく思われていないようです……私をダンジョン探索のグループから抜いて、ラギル様を入れるのはどうでしょうか?」
「えっ!?」
ルートの提案に、私は想わず声を漏らす。
それは先週から考えていたことで、どう言い出すか悩んでいたけど……ルート本人が提案したことに驚いてしまう。
「ラギル様と一緒にダンジョンを探索した生徒達から話を聞いていたのですが、リリアン様のグループに入るべきだと考えている様子です」
それは平民と関わりたくないからで、カレンが私達のグループにいるからだ。
護衛のルートがダンジョン探索のグループから外れると言ったことに、レックス殿下が驚きながら尋ねる。
「ルートよ。お前はそれでいいのか?」
「はい。護衛としてレックス殿下を守るため最善を尽くすのなら、ラギル様をグループに入れるのが最善でしょう。その間に、私は力をつけてきます」
やる気に満ちた声で、ルートが話す。
今まで気落ちしていた様子だけど、今はテンションが高そうだ。
その様子に驚いているのはカレンで、何かあるのだろうか?
「えっと……ルート様、力をつけると言いましたけど何かしているのですか?」
「はい。休日には滝行も行いました。お陰で精神が安定してきていると自負しています!」
「滝行……ですか」
「そ、そうか」
ルートの発言を聞き、カレンとレックス殿下は唖然としていた。
私も滝行という予想してなかった発言……それなのに聞いたことがある発言に驚いてしまう。
これは確か、ゲームでルートが二学期に言ったことだった気がする。
「剣の鍛錬も私に相応しいものを選び、独自に様々なやり方を試しています」
「そ、それは、どうなんだろうな」
ルートの発言を聞いて、レックス殿下が唖然としていた。
二学期のルートは好感度が高いと、レックス殿下がいるのに主役カレンが好きだからと迷走する。
まさか……ルートと恋愛関係にならないけど、ゲーム通り迷走するとは思わなかった。
結果的にこれでかなり強くなっていた辺り、ルートは思い込みがそのまま強さに反映されるらしい。
レックス殿下の護衛なのに、主が好きな主役カレンを異性として意識する。
ゲームをしていても強引なイベントばかりだと思っていたけど、今はこうなってしまうのか。
「今の私はレックス殿下の護衛に相応しくありません……ダンジョンで他者を先導し、自信をつけてきます」
確かにルートは真面目な性格で、自信をつけるとそれが強さになっていく。
ダンジョン探索で別グループになるのはゲームでもなかったけど、これならもっと強くなるかもしれない。
「わかった。だが、ラギルが俺達のグループに入ってくれるかだがな」
「それはエドガー君に仲良くするよう言われてるはうだし、問題ないと思うよ」
ロイの言うとおりで、ルートが話すとラギルはすぐ私達の元にやって来ていた。
ラギルは私達を眺めてから、おずおずと話してくれる。
「レックス殿下のグループが四人になるので、ぼくが入るべきだと言われましたけど……恐れ多いです」
「今日は最深部に向かうつもりだ」
「最深部ですか! 行ってみたいと思っていました!」
最初は複雑そうな表情を建前か浮かべていたけど、レックス殿下の発言でラギルは目を輝かせている。
ダンジョン探索のグループはルートが抜けて、ラギルが入ることとなっていた。
これで私とカレンは、ラギルがダンジョン内で魔道具を使わないか近くで警戒できる。
それでも……ルートがカレンを好きでもないのに、ゲーム通り迷走しつつあるのが気になっていた。
今日昼休みの後は、二度目のダンジョン探索の校外授業に向かうこととなる。
私達は集まって先週のダンジョン探索を思い返すけど、危険な目には一切合っていなかった。
「今日、そして来週のダンジョン探索を終えれば、再来週には中間試験か」
「その後は魔法披露会の準備をするから、ダンジョン探索は三学期までないみたいだね」
ロイの言うとおり、ゲームでダンジョンに潜るのは今日を入れて後三回だ。
恋愛ゲームだからか、ダンジョンに関してもトラブルが発生するまで数行の説明だけで終わっている。
気になっているのは、ゲームでのイベントがあまり起きていない点だ。
本来なら主役カレンと攻略キャラの恋愛イベントだから、何も起きていないというのはわかる。
私は魔法に夢中となってて毎日楽しく、カレンもゲームと違う日常を楽しめているようだ。
それでもここまでゲーム通りならないことに違和感があるけど、私の行動によるものなのかもしれない。
「リリアンとしては、簡単すぎて物足りなさそうだな」
「そ、そうですね……」
「もう先生は最深部に行けそうだと言っていました。最深部に行くのもよさそうです」
レックス殿下の発言に動揺していると、カレンが提案する。
夏休みを経て遙かに強くなった私達を見て、先生はダンジョン探索は自由にして欲しいと言われている。
時間通り戻ってくれば最深部に行っても大丈夫と言われたほどで、先週も行こうと思えば行けたはずだ。
「そ、それは……そうだね」
ロイが複雑そうに頷いたのは、先週のルートがあまり動けていなかったからだ。
先週はレックス殿下とルートが前に出て前衛を務め、私、ロイ、カレンは後衛で魔法を使う。
中間試験の試験の地下五階に向かってすぐ戻ったけど、自信がついたことでロイも戦えている。
ルートだけが動きが鈍くて反省している様子だったけど、最深部に行くとなれば更に思い詰めそうだ。
「……どうやらラギル様は元冒険者ということもあり、前衛でも問題なく戦えるようです」
今まで喋らなかったルートがそんなことを言い出すけど、情報収集をしていたのだろうか。
何も気にしていなさそうなことに、私は安堵している。
「一人で戦ってきただけはあるな……ラギルのチームは、試験でも余裕だろう」
レックス殿下が話すと、ルートが頷く。
「どうやら平民ということもあり、ラギル様はあまりよく思われていないようです……私をダンジョン探索のグループから抜いて、ラギル様を入れるのはどうでしょうか?」
「えっ!?」
ルートの提案に、私は想わず声を漏らす。
それは先週から考えていたことで、どう言い出すか悩んでいたけど……ルート本人が提案したことに驚いてしまう。
「ラギル様と一緒にダンジョンを探索した生徒達から話を聞いていたのですが、リリアン様のグループに入るべきだと考えている様子です」
それは平民と関わりたくないからで、カレンが私達のグループにいるからだ。
護衛のルートがダンジョン探索のグループから外れると言ったことに、レックス殿下が驚きながら尋ねる。
「ルートよ。お前はそれでいいのか?」
「はい。護衛としてレックス殿下を守るため最善を尽くすのなら、ラギル様をグループに入れるのが最善でしょう。その間に、私は力をつけてきます」
やる気に満ちた声で、ルートが話す。
今まで気落ちしていた様子だけど、今はテンションが高そうだ。
その様子に驚いているのはカレンで、何かあるのだろうか?
「えっと……ルート様、力をつけると言いましたけど何かしているのですか?」
「はい。休日には滝行も行いました。お陰で精神が安定してきていると自負しています!」
「滝行……ですか」
「そ、そうか」
ルートの発言を聞き、カレンとレックス殿下は唖然としていた。
私も滝行という予想してなかった発言……それなのに聞いたことがある発言に驚いてしまう。
これは確か、ゲームでルートが二学期に言ったことだった気がする。
「剣の鍛錬も私に相応しいものを選び、独自に様々なやり方を試しています」
「そ、それは、どうなんだろうな」
ルートの発言を聞いて、レックス殿下が唖然としていた。
二学期のルートは好感度が高いと、レックス殿下がいるのに主役カレンが好きだからと迷走する。
まさか……ルートと恋愛関係にならないけど、ゲーム通り迷走するとは思わなかった。
結果的にこれでかなり強くなっていた辺り、ルートは思い込みがそのまま強さに反映されるらしい。
レックス殿下の護衛なのに、主が好きな主役カレンを異性として意識する。
ゲームをしていても強引なイベントばかりだと思っていたけど、今はこうなってしまうのか。
「今の私はレックス殿下の護衛に相応しくありません……ダンジョンで他者を先導し、自信をつけてきます」
確かにルートは真面目な性格で、自信をつけるとそれが強さになっていく。
ダンジョン探索で別グループになるのはゲームでもなかったけど、これならもっと強くなるかもしれない。
「わかった。だが、ラギルが俺達のグループに入ってくれるかだがな」
「それはエドガー君に仲良くするよう言われてるはうだし、問題ないと思うよ」
ロイの言うとおりで、ルートが話すとラギルはすぐ私達の元にやって来ていた。
ラギルは私達を眺めてから、おずおずと話してくれる。
「レックス殿下のグループが四人になるので、ぼくが入るべきだと言われましたけど……恐れ多いです」
「今日は最深部に向かうつもりだ」
「最深部ですか! 行ってみたいと思っていました!」
最初は複雑そうな表情を建前か浮かべていたけど、レックス殿下の発言でラギルは目を輝かせている。
ダンジョン探索のグループはルートが抜けて、ラギルが入ることとなっていた。
これで私とカレンは、ラギルがダンジョン内で魔道具を使わないか近くで警戒できる。
それでも……ルートがカレンを好きでもないのに、ゲーム通り迷走しつつあるのが気になっていた。
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