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第二章
謎迷専用の空飛ぶ箒作り
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謎迷は早速ラプンツェルの髪をぎゅっと握りしめ、塔の壁を伝ってそろそろと塔から降り始めた。
「うっ、、、あぁ。」
手が痛い。
滑る。
てかさっきからずっとギシギシと髪の毛が鳴ってるけどラプンツェル絶対に痛いよね?
そりゃまだ10歳のラプンツェルの髪に幼女とはいえ多分20キロ程度ある幼女がそのまましがみついてるんだもんね、、、
絶対痛いわ。
謎迷はラプンツェルの毛根を心配しながらもなんとか塔の下につくことができた。
丁度謎迷が下についた所のすぐ近くに謎迷専用救済手帳がぽつんと落ちていた。
謎迷はハアハアと息を整えながら謎迷専用救済手帳を拾う。
謎迷専用救済手帳は謎迷の手の上でパラパラとめくれだした。
紙に文章がサラサラと浮かび上がる。
『わぁ!謎迷さんだぁ。思ったよりも早いですね。自身で過激に手帳を引き離しといてもう手帳が恋しくなったのですか?照れますねぇ。』
「違う!何でそんな誤解を招くような言い方をするのだ?!謎迷はただ、手帳に聞きたいことがあっただけだよ。」
『つまり、手帳に会いたかったと言うことですよね?』
「死ね!」
『あー、なんか謎迷さんの言葉づかい、オリジナルのモーガンに似てきましたね。大変結構。』
何で手帳はこうも謎迷の癪に障ることを言うのだろう?
ムカつく
『癪に障りましたか。すみませんでした、謎迷さん!』
だからそういうところだよっ!頭の中勝手に覗くな!
『そうですか、すみません。ところで謎迷専用救済手帳に聞きたいこととは?』
謎迷専用救済手帳のページがペラリとめくられ、続きの文章があらわれる。
聞きたいこと?
ああ、そうそう、先ほどなんか黒い鳥から手紙貰ってね、それが魔女集会への招待状だったのよ。
それで謎迷は魔女集会に行こうと思ったわけだけど、、、
この世界のこと謎迷、全くわからないでしょ?
今のうちにいろいろ知っておきたくてね、魔女たちの名前とかオリジナルのモーガンの人間関係とか、、、
あと、この謎迷に降り掛かってるペナルティ、いつになったら終わるの?
まさか一生このままとか無いでしょうね?
『大丈夫ですよ。謎迷さんに降り掛かったペナルティは5日で解けます。ちゃんと書いたじゃないですか今回のペナルティは10段階中の5だと。』
へぁっ?
10段階中の5って5日間ペナルティを受けるって意味だったの?!
じゃあ、えっと、魔女集会は今日から1週間後だから、、、魔法の練習2日しか出来ないじゃん?!
どしよ?!
『そんなに焦らなくとも大丈夫ですよ、謎迷さん。魔女は箒で空を飛べればそれで十分です。』
そか?
でも、謎迷箒で空飛ぶ方法知らんし、飛び方知ったとしてもできるとは限らないし、、、。
『まあまあ、やってみないと何も始まりませんよ~。魔法が使えないうちは箒の下準備でもすることをオススメします。』
箒の下準備?
ああ、部屋の隅にほこりを被った箒があったし、箒に被ったほこりをはらえばいいのか?
『いえ、あの箒はモーガンの箒なので謎迷さんは使えません。』
ええ?!何で?
今は謎迷がモーガンだぞ?
『確かに今は謎迷さんがモーガンです。でも、魂は違います。』
魂?
『はい。今の謎迷さんはモーガンの器に謎迷さんの魂が入っている状態でしょう?箒で空を飛ぶと言うことは悪魔と契約し、その悪魔を箒につかせることで成立されます。悪魔はその者の器ではなく魂と契約します。そのため、謎迷さんは器はモーガンですが魂は謎迷さんなのでモーガンの悪魔がついた箒では空を飛ぶことはできません。』
へぁっ?
ふ、ふ~ん。なるほど?
つまり手帳がいう謎迷がするべき箒の下準備とは、箒につけるための悪魔と契約するってことだよね?
『はい。そのとおりです謎迷さん。』
悪魔と契約、悪魔と契約かぁ、、、
オリジナルのモーガンはどんな悪魔と契約してたの?
悪魔と契約ってどうやるの?
どんな悪魔がいるの?
代償は?
ややややっぱり魂が代償なのかな?!
だったら絶対に嫌だよ?
絶対に悪魔と契約したくないよ?
契約しないよ、、、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!
『どーどーどー。落ち着いてください、謎迷さん。そんなに心配しなくとも大丈夫ですよ。契約で魂取らない悪魔もいますよ。むしろ契約の代償が魂でない悪魔のほうが多いですよ。あくまでも魂と契約するのであって必ずしも魂で契約するわけではないんです。そもそも、謎迷さんは箒で空を飛ぶためだけに悪魔と契約するのですから弱小悪魔でも十分です。』
弱小悪魔?
『そうです!オリジナルのモーガンも箒で空を飛ぶために弱小乱魔と契約していましたよ。契約内容は乱魔が箒に付いて空を飛ぶ代わりに毎日1回その乱魔がオリジナルのモーガンの頬にキスをするのをモーガンが許すという内容でした。』
へぁ?
頬にキス?そんなことで契約が成立されるの?!
なぁんだ。
ありがとう手帳、ちょいと心が軽くなったよ。
それで、弱小悪魔と契約するにはどうすれば良いのか?
『まずは自ら箒を1から作ってください。その後に箒の好きなところに謎迷さんの血で魔法陣を描き魔力を流し入れれば悪魔を召喚できます。召喚した悪魔と契約内容を話し合い、両者が納得したら契約成立です。特には日本の漫画やアニメのように契約印とかが契約主の身体に刻まれる等はありません。器ではなく魂と契約しているので。少し心が重くなる、その程度です。』
ふーん。
で?
箒ってどうやって作るの?
『普通の木で作った箒で大丈夫ですよ。ほら、今、謎迷さんの目の前には森があるでしょう?この森をセラムの森と言います。そのセラムの森でなんかいい感じの木の棒一つになんかいい感じの木の枝を数十本を拾い、あとは箒っぽく紐でそれらをまとめればいいんです。』
、、、、、、。
うん。わかった。
なんかいい感じってのがいまいちよくわからんが、、、なんとかはなりそう、、、。
『そうです!頑張って素敵な箒を作りましょう!えいえいおー!٩(*'ω'*)و』
「おー!」
謎迷は元気にそう叫んで両手で謎迷専用救済手帳を開いた状態で持ったまま、セラムの森に向かってずんずん歩き出した。
その様子を塔の上から見ていたラプンツェルが塔の上から何かを必死に叫んでいたが、謎迷は気づかずにセラムの森の中へ歩いていった。
「うっ、、、あぁ。」
手が痛い。
滑る。
てかさっきからずっとギシギシと髪の毛が鳴ってるけどラプンツェル絶対に痛いよね?
そりゃまだ10歳のラプンツェルの髪に幼女とはいえ多分20キロ程度ある幼女がそのまましがみついてるんだもんね、、、
絶対痛いわ。
謎迷はラプンツェルの毛根を心配しながらもなんとか塔の下につくことができた。
丁度謎迷が下についた所のすぐ近くに謎迷専用救済手帳がぽつんと落ちていた。
謎迷はハアハアと息を整えながら謎迷専用救済手帳を拾う。
謎迷専用救済手帳は謎迷の手の上でパラパラとめくれだした。
紙に文章がサラサラと浮かび上がる。
『わぁ!謎迷さんだぁ。思ったよりも早いですね。自身で過激に手帳を引き離しといてもう手帳が恋しくなったのですか?照れますねぇ。』
「違う!何でそんな誤解を招くような言い方をするのだ?!謎迷はただ、手帳に聞きたいことがあっただけだよ。」
『つまり、手帳に会いたかったと言うことですよね?』
「死ね!」
『あー、なんか謎迷さんの言葉づかい、オリジナルのモーガンに似てきましたね。大変結構。』
何で手帳はこうも謎迷の癪に障ることを言うのだろう?
ムカつく
『癪に障りましたか。すみませんでした、謎迷さん!』
だからそういうところだよっ!頭の中勝手に覗くな!
『そうですか、すみません。ところで謎迷専用救済手帳に聞きたいこととは?』
謎迷専用救済手帳のページがペラリとめくられ、続きの文章があらわれる。
聞きたいこと?
ああ、そうそう、先ほどなんか黒い鳥から手紙貰ってね、それが魔女集会への招待状だったのよ。
それで謎迷は魔女集会に行こうと思ったわけだけど、、、
この世界のこと謎迷、全くわからないでしょ?
今のうちにいろいろ知っておきたくてね、魔女たちの名前とかオリジナルのモーガンの人間関係とか、、、
あと、この謎迷に降り掛かってるペナルティ、いつになったら終わるの?
まさか一生このままとか無いでしょうね?
『大丈夫ですよ。謎迷さんに降り掛かったペナルティは5日で解けます。ちゃんと書いたじゃないですか今回のペナルティは10段階中の5だと。』
へぁっ?
10段階中の5って5日間ペナルティを受けるって意味だったの?!
じゃあ、えっと、魔女集会は今日から1週間後だから、、、魔法の練習2日しか出来ないじゃん?!
どしよ?!
『そんなに焦らなくとも大丈夫ですよ、謎迷さん。魔女は箒で空を飛べればそれで十分です。』
そか?
でも、謎迷箒で空飛ぶ方法知らんし、飛び方知ったとしてもできるとは限らないし、、、。
『まあまあ、やってみないと何も始まりませんよ~。魔法が使えないうちは箒の下準備でもすることをオススメします。』
箒の下準備?
ああ、部屋の隅にほこりを被った箒があったし、箒に被ったほこりをはらえばいいのか?
『いえ、あの箒はモーガンの箒なので謎迷さんは使えません。』
ええ?!何で?
今は謎迷がモーガンだぞ?
『確かに今は謎迷さんがモーガンです。でも、魂は違います。』
魂?
『はい。今の謎迷さんはモーガンの器に謎迷さんの魂が入っている状態でしょう?箒で空を飛ぶと言うことは悪魔と契約し、その悪魔を箒につかせることで成立されます。悪魔はその者の器ではなく魂と契約します。そのため、謎迷さんは器はモーガンですが魂は謎迷さんなのでモーガンの悪魔がついた箒では空を飛ぶことはできません。』
へぁっ?
ふ、ふ~ん。なるほど?
つまり手帳がいう謎迷がするべき箒の下準備とは、箒につけるための悪魔と契約するってことだよね?
『はい。そのとおりです謎迷さん。』
悪魔と契約、悪魔と契約かぁ、、、
オリジナルのモーガンはどんな悪魔と契約してたの?
悪魔と契約ってどうやるの?
どんな悪魔がいるの?
代償は?
ややややっぱり魂が代償なのかな?!
だったら絶対に嫌だよ?
絶対に悪魔と契約したくないよ?
契約しないよ、、、わぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!
『どーどーどー。落ち着いてください、謎迷さん。そんなに心配しなくとも大丈夫ですよ。契約で魂取らない悪魔もいますよ。むしろ契約の代償が魂でない悪魔のほうが多いですよ。あくまでも魂と契約するのであって必ずしも魂で契約するわけではないんです。そもそも、謎迷さんは箒で空を飛ぶためだけに悪魔と契約するのですから弱小悪魔でも十分です。』
弱小悪魔?
『そうです!オリジナルのモーガンも箒で空を飛ぶために弱小乱魔と契約していましたよ。契約内容は乱魔が箒に付いて空を飛ぶ代わりに毎日1回その乱魔がオリジナルのモーガンの頬にキスをするのをモーガンが許すという内容でした。』
へぁ?
頬にキス?そんなことで契約が成立されるの?!
なぁんだ。
ありがとう手帳、ちょいと心が軽くなったよ。
それで、弱小悪魔と契約するにはどうすれば良いのか?
『まずは自ら箒を1から作ってください。その後に箒の好きなところに謎迷さんの血で魔法陣を描き魔力を流し入れれば悪魔を召喚できます。召喚した悪魔と契約内容を話し合い、両者が納得したら契約成立です。特には日本の漫画やアニメのように契約印とかが契約主の身体に刻まれる等はありません。器ではなく魂と契約しているので。少し心が重くなる、その程度です。』
ふーん。
で?
箒ってどうやって作るの?
『普通の木で作った箒で大丈夫ですよ。ほら、今、謎迷さんの目の前には森があるでしょう?この森をセラムの森と言います。そのセラムの森でなんかいい感じの木の棒一つになんかいい感じの木の枝を数十本を拾い、あとは箒っぽく紐でそれらをまとめればいいんです。』
、、、、、、。
うん。わかった。
なんかいい感じってのがいまいちよくわからんが、、、なんとかはなりそう、、、。
『そうです!頑張って素敵な箒を作りましょう!えいえいおー!٩(*'ω'*)و』
「おー!」
謎迷は元気にそう叫んで両手で謎迷専用救済手帳を開いた状態で持ったまま、セラムの森に向かってずんずん歩き出した。
その様子を塔の上から見ていたラプンツェルが塔の上から何かを必死に叫んでいたが、謎迷は気づかずにセラムの森の中へ歩いていった。
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