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1-14.初めての調合魔法
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メリエラは、指導のメリハリを付けるためか、手をパンパンと叩いて鳴らす。
「じゃあ、気を取り直して、いまから魔法で大きく工程を省略した調合方法を教えるわね」
「はい、お願いします」
メリエラのポーション製作工程は、ルーベックの工程よりも機材が最小限だった。
ポーションに必要な材料とさまざまな工程を経て、メリエラは薬草を液体にし、その色を変化させていく。
基本的には、ポーションに必要な薬草を調合する段階で魔法を使用。分解や成分の凝縮なども頻繁に魔法をかける。
なかでも、大きな違いは時間だ。
魔法を使うことで、調合作業に必要な時間が短縮された。
一般的に、ポーションになるには時間がかかるが、その短所がなくなったのだ。
もちろん、魔法で工程を飛ばすポーションづくりにはリスクや欠点もある。だが、メリエラがいうには、いまは気にしなくても良いとのことだった。
「どう? 薬師と言ってもこれだけの違いが出るの。調合向けの魔法が使えれば、私のように魔法メインの調合もできるのよ。ちまちまとした作業も必要ないの」
メリエラはどうやら、そういう作業が得意ではなさそうだった。
部屋の様子からしても大雑把な性格かもしれない。
そこで、ミラは気になることを質問した。
「勉強になりました。ただ、私が魔法を使えるかわからないのですが、使えるようになるでしょうか?」
「そうねぇ、私は人向けの鑑定は使えないから、あなたの才能について詳しいことはわからないけど、最初に分岐点となるのは魔法を使える『素質』があるのかどうかよ」
「それって、まずは試しに魔法を使ってみるしかないってことですか?」
「ええ、そうなるわね。もちろん、調合に必要な魔法だけだから、素質があれば、試しに使うだけならすぐできるのよ」
ミラは顎に指先を当てて、上に視線を向け、昔のことを思い出す。
「実は昔、魔法の知識を本で勉強していたことがあって、でも実際には使えなかったんです。けど、それでも大丈夫ですか?」
「魔法は本を読むだけじゃダメなのよ。魔法を使える人がその人の魔力を引っ張り上げて、外に出すという感覚的な疑似体験が必要なの。魔法の才能がいくらあっても、勝手に魔法が使えることはないのよ」
「それでは、試しにお願いします」
ミラは魔法で調合する利点が大きいことから、自分も使ってみたいという、キラキラした目というか、興味津々な表情をしていた。
そのまま2人は工房の外に出ると、裏手に森林のある場所にたどり着く。
「まずは手を広げて、深呼吸。私の手を掴んで、力を込めてみなさい」
「こうですか?」
「そのまま、中の力を外に押し出すように」
「こ、こう……ですか?」
ふわり、と大きくて薄い透明な塊のようなものが外に飛び出る。
「あれは、あなたの魔力が少しだけ温度の低い空気を生み出したの。体内の魔力が魔法に変換される感覚ね」
ミラはメリエラの言う通りに魔法を使っていく。
どうやらミラの悪い想定とは違って、ちゃんと魔法が使えるようだった。
「あ、また出来ました」
気弾は調合時に空気を送り込むのに必要な魔法の1つである。
「それにしても、気弾の大きさが結構大きいわね。魔法の大きな素質があるかも知れないわ」
「本当ですか?」
「ええ、あなたは魔法寄りの調合を覚えたほうが効率が良いわ。ルーベックが使う原始的な調合の工程をあなたが覚える必要はないと思うわよ」
暗に、ルーベックのところにはもう通わなくても良い、と言っているようだった。
とりあえず、ミラをルーベックのところにはどうしても通わせたくない、という意気込みが伝わってくる。
「ええ、でも約束してしまいましたし、魔法でない方法も色々と知っておきたいので、一応通いたいと思います」
ミラは、やんわりと、また彼のもとに通うことを伝えた。
「そ、そう……そういうのも大事よね。魔法も万能じゃないし」
少しだけ言葉に覇気がなくなったメリエラ。
ミラは他にも調合で必要になりそうな魔法の基礎を教えてもらうことにした。
しばらくして、メリエラはミラに今日は終わりと一区切り付くと解散の流れになった。
「今日はこれくらいね」
「はい」
メリエラは今日1日でミアの魔法の才能に驚嘆した。
教えた魔法をわずか数回見ただけで再現し、しかもメリエラより魔法の規模が大きい。魔法を繰り返すほどその精度も上がっていく。
「あなた、すごいわね。こんなに魔法が上達するなんて。末恐ろしいとさえ思ったわ。ルーベックなんて1週間かけても、小指ほどの魔法気弾しか作れなくて、師匠直伝の調合を早々に諦めたくらいだし」
「でも、まだ基礎魔法だけですよね? さっきの工程に必要な調合魔法はまだ……」
「しかたないわ。魔法は基礎から順に上げていかないと使えないのよ。いきなり上級魔法とかは、どうやっても無理だからね」
基礎魔法だけでは、魔法調合の工程をカバーできず、仕上げの辺りで基礎より上の魔法が必要となる。
「その、お願いなんですが、また暇なときでよいのですが、魔法の訓練や調合魔法の工程を教えてもらえませんか?」
「う~ん、でも私も時間が惜しいし……」
「魔法の工程が教えてもらえないと、原始的な調合工程しかマスターできないですし、ルーベック様に通い詰めるしかないんですけど、それも依頼のあるときしか――」
最後までミラがセリフを言う前に、メリエラが言葉で遮る。
「師匠をやるわ!」
「え? でも時間を使ってしまうのでは……」
「あなたを弟子として教えるわ。その代わり、私のところにちゃんと通いなさい、ね?」「あっ……、はい」
ミラは、気づいた。
メリエラがルーベックではなく、自分のところに通わせたいなにか理由があるのだと。
そこで、さっきのことを思い返す。
メリエラが懸念しているのは、ミラがルーベックの工房兼自宅に通うことを気にしているのだと。
そのことにメリエラは自分でさえ気づいていない予感がしたのである。
「わかりました。これからよろしくお願いします」
メリエラは少し変わっているが、ちょっと可愛い人だなとミラは思いながら、師事を受けることにしたのである。
ミラはいろいろなことを言われたが、メリエラから悪意をほとんど感じなかったのだ。姉や兄のことがあって、少し悪意に敏感になっていたはずのミラがそれを感じないのだから。
ミラは改めて工房を見回して、窓際のクマのぬいぐるみを目にして微笑(ほほえ)む。
(私はメリエラ様のこと、少し気に入ったかも知れないわ……)
ミラは嬉しそうにメリエラを見た。
その視線を感じてか、首を傾げた後、メリエラはミラに伝え忘れていたことを話すことにした。
「あ、そうそう、気をつけてほしいんだけど、その魔法は魔物にあまり使わないようにね?」
「それって、魔物に『魔法耐性』があるからですか?」
「へえ、勉強していただけのことはあるわね。その通りよ。私が教えたのは調合魔法で、攻撃用の魔法じゃないし、魔法耐性がある魔物には、攻撃用の魔法でも通じにくいのよ。調合魔法では全く攻撃なんて通らないわ」
「わかりました。気をつけます」
もしもの話だが、ミラが森で魔法を少しでも使えて、フレアボアにとっさに反撃しようとしたなら、その時に間違いなくミラは死んでいた。フレアボアには上級魔法ですら効かない、高い魔法耐性があるからだ。ほぼ魔法無効といっても良い。
この魔物に出会うと冒険者パーティが崩壊するのは、盾役が吹き飛び、後方支援の魔法が効かず、物理的に倒すしかなく、その火力を魔法で補えないという、致命的な問題があるためだ。
かといって、剣や弓で倒せるような魔物ではない。耐久力が並ではないフレアボアならなおさら。出会ったら誰かが囮になって逃げ延びるしかない。決して1人で遭遇してはいけない魔物である。
その後、師事するのに通う日程などを決めた。それ以外は婚活で忙しいとのことだ。
ただ、どんな婚活をしているのかは、ミラには教えてもらえなかった。
「採集のときは魔物に出会うことがあるから特に気をつけるのよ。また5日後に待ってるわ」
メリエラは念を押すように手を降って帰りを見送ってくれた。
「年上の方を可愛いと思うのは失礼かしら?」
ミラはそんなどうでもいいことを考えながら、振り向くのをやめると、ギルドのある方へと歩き出した。
「じゃあ、気を取り直して、いまから魔法で大きく工程を省略した調合方法を教えるわね」
「はい、お願いします」
メリエラのポーション製作工程は、ルーベックの工程よりも機材が最小限だった。
ポーションに必要な材料とさまざまな工程を経て、メリエラは薬草を液体にし、その色を変化させていく。
基本的には、ポーションに必要な薬草を調合する段階で魔法を使用。分解や成分の凝縮なども頻繁に魔法をかける。
なかでも、大きな違いは時間だ。
魔法を使うことで、調合作業に必要な時間が短縮された。
一般的に、ポーションになるには時間がかかるが、その短所がなくなったのだ。
もちろん、魔法で工程を飛ばすポーションづくりにはリスクや欠点もある。だが、メリエラがいうには、いまは気にしなくても良いとのことだった。
「どう? 薬師と言ってもこれだけの違いが出るの。調合向けの魔法が使えれば、私のように魔法メインの調合もできるのよ。ちまちまとした作業も必要ないの」
メリエラはどうやら、そういう作業が得意ではなさそうだった。
部屋の様子からしても大雑把な性格かもしれない。
そこで、ミラは気になることを質問した。
「勉強になりました。ただ、私が魔法を使えるかわからないのですが、使えるようになるでしょうか?」
「そうねぇ、私は人向けの鑑定は使えないから、あなたの才能について詳しいことはわからないけど、最初に分岐点となるのは魔法を使える『素質』があるのかどうかよ」
「それって、まずは試しに魔法を使ってみるしかないってことですか?」
「ええ、そうなるわね。もちろん、調合に必要な魔法だけだから、素質があれば、試しに使うだけならすぐできるのよ」
ミラは顎に指先を当てて、上に視線を向け、昔のことを思い出す。
「実は昔、魔法の知識を本で勉強していたことがあって、でも実際には使えなかったんです。けど、それでも大丈夫ですか?」
「魔法は本を読むだけじゃダメなのよ。魔法を使える人がその人の魔力を引っ張り上げて、外に出すという感覚的な疑似体験が必要なの。魔法の才能がいくらあっても、勝手に魔法が使えることはないのよ」
「それでは、試しにお願いします」
ミラは魔法で調合する利点が大きいことから、自分も使ってみたいという、キラキラした目というか、興味津々な表情をしていた。
そのまま2人は工房の外に出ると、裏手に森林のある場所にたどり着く。
「まずは手を広げて、深呼吸。私の手を掴んで、力を込めてみなさい」
「こうですか?」
「そのまま、中の力を外に押し出すように」
「こ、こう……ですか?」
ふわり、と大きくて薄い透明な塊のようなものが外に飛び出る。
「あれは、あなたの魔力が少しだけ温度の低い空気を生み出したの。体内の魔力が魔法に変換される感覚ね」
ミラはメリエラの言う通りに魔法を使っていく。
どうやらミラの悪い想定とは違って、ちゃんと魔法が使えるようだった。
「あ、また出来ました」
気弾は調合時に空気を送り込むのに必要な魔法の1つである。
「それにしても、気弾の大きさが結構大きいわね。魔法の大きな素質があるかも知れないわ」
「本当ですか?」
「ええ、あなたは魔法寄りの調合を覚えたほうが効率が良いわ。ルーベックが使う原始的な調合の工程をあなたが覚える必要はないと思うわよ」
暗に、ルーベックのところにはもう通わなくても良い、と言っているようだった。
とりあえず、ミラをルーベックのところにはどうしても通わせたくない、という意気込みが伝わってくる。
「ええ、でも約束してしまいましたし、魔法でない方法も色々と知っておきたいので、一応通いたいと思います」
ミラは、やんわりと、また彼のもとに通うことを伝えた。
「そ、そう……そういうのも大事よね。魔法も万能じゃないし」
少しだけ言葉に覇気がなくなったメリエラ。
ミラは他にも調合で必要になりそうな魔法の基礎を教えてもらうことにした。
しばらくして、メリエラはミラに今日は終わりと一区切り付くと解散の流れになった。
「今日はこれくらいね」
「はい」
メリエラは今日1日でミアの魔法の才能に驚嘆した。
教えた魔法をわずか数回見ただけで再現し、しかもメリエラより魔法の規模が大きい。魔法を繰り返すほどその精度も上がっていく。
「あなた、すごいわね。こんなに魔法が上達するなんて。末恐ろしいとさえ思ったわ。ルーベックなんて1週間かけても、小指ほどの魔法気弾しか作れなくて、師匠直伝の調合を早々に諦めたくらいだし」
「でも、まだ基礎魔法だけですよね? さっきの工程に必要な調合魔法はまだ……」
「しかたないわ。魔法は基礎から順に上げていかないと使えないのよ。いきなり上級魔法とかは、どうやっても無理だからね」
基礎魔法だけでは、魔法調合の工程をカバーできず、仕上げの辺りで基礎より上の魔法が必要となる。
「その、お願いなんですが、また暇なときでよいのですが、魔法の訓練や調合魔法の工程を教えてもらえませんか?」
「う~ん、でも私も時間が惜しいし……」
「魔法の工程が教えてもらえないと、原始的な調合工程しかマスターできないですし、ルーベック様に通い詰めるしかないんですけど、それも依頼のあるときしか――」
最後までミラがセリフを言う前に、メリエラが言葉で遮る。
「師匠をやるわ!」
「え? でも時間を使ってしまうのでは……」
「あなたを弟子として教えるわ。その代わり、私のところにちゃんと通いなさい、ね?」「あっ……、はい」
ミラは、気づいた。
メリエラがルーベックではなく、自分のところに通わせたいなにか理由があるのだと。
そこで、さっきのことを思い返す。
メリエラが懸念しているのは、ミラがルーベックの工房兼自宅に通うことを気にしているのだと。
そのことにメリエラは自分でさえ気づいていない予感がしたのである。
「わかりました。これからよろしくお願いします」
メリエラは少し変わっているが、ちょっと可愛い人だなとミラは思いながら、師事を受けることにしたのである。
ミラはいろいろなことを言われたが、メリエラから悪意をほとんど感じなかったのだ。姉や兄のことがあって、少し悪意に敏感になっていたはずのミラがそれを感じないのだから。
ミラは改めて工房を見回して、窓際のクマのぬいぐるみを目にして微笑(ほほえ)む。
(私はメリエラ様のこと、少し気に入ったかも知れないわ……)
ミラは嬉しそうにメリエラを見た。
その視線を感じてか、首を傾げた後、メリエラはミラに伝え忘れていたことを話すことにした。
「あ、そうそう、気をつけてほしいんだけど、その魔法は魔物にあまり使わないようにね?」
「それって、魔物に『魔法耐性』があるからですか?」
「へえ、勉強していただけのことはあるわね。その通りよ。私が教えたのは調合魔法で、攻撃用の魔法じゃないし、魔法耐性がある魔物には、攻撃用の魔法でも通じにくいのよ。調合魔法では全く攻撃なんて通らないわ」
「わかりました。気をつけます」
もしもの話だが、ミラが森で魔法を少しでも使えて、フレアボアにとっさに反撃しようとしたなら、その時に間違いなくミラは死んでいた。フレアボアには上級魔法ですら効かない、高い魔法耐性があるからだ。ほぼ魔法無効といっても良い。
この魔物に出会うと冒険者パーティが崩壊するのは、盾役が吹き飛び、後方支援の魔法が効かず、物理的に倒すしかなく、その火力を魔法で補えないという、致命的な問題があるためだ。
かといって、剣や弓で倒せるような魔物ではない。耐久力が並ではないフレアボアならなおさら。出会ったら誰かが囮になって逃げ延びるしかない。決して1人で遭遇してはいけない魔物である。
その後、師事するのに通う日程などを決めた。それ以外は婚活で忙しいとのことだ。
ただ、どんな婚活をしているのかは、ミラには教えてもらえなかった。
「採集のときは魔物に出会うことがあるから特に気をつけるのよ。また5日後に待ってるわ」
メリエラは念を押すように手を降って帰りを見送ってくれた。
「年上の方を可愛いと思うのは失礼かしら?」
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